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更新日:令和6(2024)年2月7日

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知事定例記者会見(令和6年1月31日)概要

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日時

令和6年1月31日(木曜日)16時00分~16時52分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和6年1月31日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 令和6年度 当初予算案について
  2. 令和5年度 2月補正予算案について
  3. 令和6年度 組織の見直しについて

令和6年度 当初予算案について

(知事)

まず、はじめに、令和6年度当初予算案について、説明をいたします。

「資料1 令和6年度当初予算案について」を御覧ください。表紙の部分に当初予算案の特徴を記載しています。

令和6年度は、総合計画における実施計画の最終年度であることから、基本目標の実現に向け、これまでの取組をさらに充実させ、将来の千葉県の発展につなげていくための予算といたしました。

具体的には、「産業・地域づくりや道路ネットワークの整備などによる県内経済の活性化」「学力向上や保育の質の充実などの教育・子育て施策の推進」「多様性尊重条例の基本理念の理解促進や施策の推進による社会づくり」をはじめ、各分野にわたり総合計画に掲げた施策を確実に実施してまいります。

さらに、令和5年度2月補正予算と一体的に編成することで、これらの取組を切れ目なく進めてまいります。

3ページをお開きください。

一般会計の予算規模は、2兆1,077億円で、前年度と比べ4.1%の減となっていますが、感染症対応経費を除いた予算規模は、前年度と比べ2.2%の増となっています。

4ページをお開きください。

「当初予算の主な施策」について、関連する令和5年度2月補正予算に計上した事業と併せて御説明いたします。

「危機管理体制の構築と安全の確保」のうち、「災害から県民を守る『防災県』の確立」です。

災害に関する情報発信を強化するため、防災啓発サイト「じぶん防災」をリニューアルするほか、市町村における自助・共助の取組強化や災害対応のデジタル化を支援いたします。

また、災害時の情報伝達・収集体制を強化するため、防災行政無線の更新を進めるとともに、災害ボランティアの登録について、ICTツールの導入を支援いたします。

次に、「防災基盤の整備」です。

激甚化する災害から県民の生命・財産を守るため、河川の浸水対策や海岸保全施設の整備、盛土を含む土砂災害対策や農地防災対策を強化いたします。

特に、昨年9月の大雨により甚大な被害を受けた一宮川流域などにおいては、河川改修や浸水対策を進めるとともに、新たに田んぼダムの導入を支援いたします。

右側の5ページを御覧ください。

「くらしの安全・安心の確保」です。「電話 de 詐欺」の被害防止のため、高度なスマートフォンデータ解析ツールを導入して、犯罪捜査能力の強化を図ります。

また、交通事故防止のため、飲酒運転の根絶に向けた効果的な啓発活動や、自転車乗車時のヘルメット購入支援を行うほか、歩道整備や信号機・道路標識の設置・更新、通学路の安全対策に取り組みます。

6ページをお開きください。

「千葉経済圏の確立と社会資本の整備」のうち、「経済の活性化」です。

「産業の振興と企業立地の促進」については、本県経済を牽引していくことが期待される地域について、誘致・創出すべき産業分野を調査して、新たな産業・地域づくりを推進するとともに、成田空港や京葉臨海コンビナートにおいて、産業拠点創出や脱炭素化などを促進していくために、必要な調査を行ってまいります。

また、立地企業補助金の補助要件見直しにより、新規立地の一層の促進を図るほか、中小企業の生産性向上を図るため、デジタル技術を活用する取組への支援を強化し、新事業展開などに必要な設備投資の支援を増額いたします。

右側の7ページを御覧ください。

「中小企業・小規模事業者の経営基盤強化」として、中小企業振興資金の必要額を計上するとともに、新分野への参入や業態転換に挑戦する中小企業への伴走支援体制を強化いたします。

また、小規模事業者等にとって、身近な支援機関である商工会・商工会議所などの体制充実を図るための予算を増額いたします。

「雇用対策と人材の育成・確保」については、深刻化する中小企業の人手不足に対応するため、若年者や女性、高齢者、外国人など、中小企業における多様な人材確保を支援いたします。

また、障害者就労の促進を図るため、企業支援員の追加配置や、精神障害者の受入環境の整備など、支援内容の充実を図ります。

8ページをお開きください。

「観光立県の推進」については、新しい旅のスタイルであるワーケーションに関し、助成制度を新設してさらなる受入促進を図るほか、人手不足が深刻な観光・宿泊業における人材確保に取り組みます。

また、外国人観光客に向けては、体験観光プログラムの実施を支援するとともに、成田空港を活用した観光情報窓口の設置や県内周遊ツアーを新たに実施いたします。

右側の9ページを御覧ください。

「農林水産業の振興」です。

「農林水産業の成長力の強化」については、「稼げる農業」の実現に向けて、規模拡大を目指す農業者への支援を強化するとともに、農林水産業の生産性向上を図るために、スマート技術を活用した取組への支援を拡充いたします。

国内外で需要が急拡大する「さつまいも」については、生産拡大に必要な施設整備を支援するとともに、生産量全国一位を誇る「梨」について、担い手の確保や生産規模の拡大に向けた支援体制を強化いたします。

また、飼料用米などへの転作を引き続き推進するとともに、需要の増が見込まれる輸出用米の生産コスト低減に向けた機械導入を支援いたします。

さらに、牛肉の品質向上に向けた取組を新たに支援するほか、イノシシなど有害鳥獣の被害防止のため、捕獲事業への助成や、「有害鳥獣捕獲協力隊」を活用した幅広い担い手確保を行います。

水産業では、藻場の回復やブルーカーボン創出の取組を支援するとともに、生産・流通機能の強化を図るために、漁港の施設整備や長寿命化対策、市場機能の強化を進めるほか、漁港を利用した「海業」の推進を図ります。

10ページをお開きください。

「次世代を担う人材の育成・確保」については、新たに、経営規模の拡大を目指す経営者への支援を行うとともに、漁業の担い手確保のため、労働環境の改善に向けた取組を支援いたします。

右側の11ページを御覧ください。

「市場動向を捉えた販売力の強化」については、県産農林水産物の魅力を消費者に浸透させるため、「千葉県の顔」となる品目を核とした集中プロモーションを行うとともに、新たに輸出に取り組む事業者を対象とした伴走支援を行います。

12ページをお開きください。

「社会資本の充実とまちづくり」です。

県民生活の利便性の向上や経済活性化につなげるため、北千葉道路をはじめとした道路ネットワークの整備を強力に推進するとともに、銚子連絡道路や長生グリーンラインについて、延伸区間の早期着工に向けた関係機関との協議を進めるほか、橋りょうの老朽化・耐震化対策や通学路の安全対策を強化いたします。

また、港湾機能の強化のため、千葉港千葉中央地区の再編整備などを進めるほか、津波・高潮対策を強化するため、防潮堤の設置や護岸の改修を行います。

このほか、空き家の除却に対する助成や、鉄道駅のバリアフリー設備の整備に対する助成、県有建物の計画的な整備などの取組を進めます。

右側の13ページを御覧ください。

「未来を支える医療・福祉の充実」のうち「医療提供体制の充実と健康づくりの推進」です。

保健医療大学の機能強化を図るために、教育内容、施設整備などについて、将来を見据えた検討を行います。

また、災害時にも適切な医療が受けられるよう、病院や診療所などにおける事業継続計画の策定支援や、災害医療を担う専門人材の養成を行うほか、新たな感染症の発生に対応するため、関係機関との連携体制の構築や、医療機関の設備整備への助成などを行います。

このほか、動物愛護センターにおいて、新たに外部獣医師による動物の健康管理や治療を行うことで、譲渡の促進や殺処分削減を進めるとともに、性感染症の予防、早期発見に向けた検査の強化や、若年層の自殺を防止するための相談窓口の拡充を行います。

14ページをお開きください。

「高齢者福祉と障害者福祉の充実」です。

介護事業者の業務改善に関する相談窓口を設置するほか、介護ロボットやICT導入の取組への支援を強化いたします。

また、障害者グループホームの開設や運営に関する相談支援体制を強化するとともに、新たに、重度の強度行動障害のある方の短期入所施設の改修支援や、医療的ケア児の特別支援学校への通学支援体制の構築を行います。

右側の15ページを御覧ください。

「子どもの可能性を広げる千葉の確立」のうち、「子育て施策の充実」です。

保育の質の充実を図るため、自然体験活動を通じて、子どもの主体性や創造性を育む取組を県内に拡げます。

また、「こども食堂」の活動推進のため、地域におけるネットワーク構築を支援するとともに、児童虐待防止対策を進めるために、虐待通告への対応に民間事業者への委託を活用することで、対応の迅速化を図ります。

児童手当については、令和6年10月分から、高校生年代まで支給対象を拡充するとともに、第3子以降の手当月額を増額いたします。

16ページをお開きください。

「教育施策の充実」です。

私学教育の振興と保護者負担の軽減を図るため、私立学校における経常的経費に引き続き助成するとともに、新たにLED照明の導入に対する支援を行います。

児童生徒の学力向上を図るため、若手教員の授業力向上に向けた取組や、塾講師による授業補助などのモデル事業を実施するほか、理数教育や技能教科の指導充実を図るため、専科教員の配置拡充や、県立高校での外部人材によるSTEAM教育に取り組みます。

また、キャリアデザインを学ぶプログラムの対象を中学校に拡大するほか、リカレント教育のための「学びの総合窓口」を新たに開設いたします。

児童生徒が安心して学校生活を送れるよう、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを増員するとともに、不登校児童生徒の多様な学びの場の充実を図るため、オンラインによる双方向型授業の実施や、学校とフリースクールの連携協力体制の構築に取り組みます。

深刻な教員不足の解消を図るため、教員採用者への奨学金返還支援を緊急的に実施いたします。また、教員の長時間勤務を改善するため、スクール・サポート・スタッフを大幅に増員して、全小中学校に配置するほか、新たに、副校長や教頭の負担軽減を図る業務支援員や、ICT化や業務改善を支援する専門人材を配置いたします。

このほか、特別支援学校の過密解消を図るため、新設校の設置に向けた改修工事を進めます。

18ページをお開きください。

「誰もがその人らしく生きる・分かり合える社会の実現」のうち、「多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の実現」です。

本年1月に施行された「千葉県多様性尊重条例」のもと、多様性尊重の意義を広く県全体に共有するとともに、あらゆる分野における施策を総合的に実施いたします。

男女共同参画や女性活躍推進の機運を一層高めるため、シンポジウム等を開催するとともに、困難な問題を抱えている女性の自立を支援するために、相談支援や安心できる居場所の提供を行います。

また、障害のある生徒が安心して学校生活を送れるよう、県立高校のエレベーター設置をリース方式により加速させるとともに、新たに特別支援学校を活用したパラスポーツ教室を実施いたします。

さらに、外国人が地域の一員として暮らし活躍できるよう、義務教育年齢を超過した子どもを対象に、日本語や教科等の指導を行う団体への支援を行うほか、外国人材の就労を促進するため、中小企業における受入を支援いたします。

このほか、LGBT理解増進法に基づき、専門相談員による相談事業を実施して、当事者の抱える不安や悩みの解消に取り組みます。

右側の19ページを御覧ください。

「連携・協働による社会づくり」です。

フードバンクの活動を推進するため、各団体間のネットワーク構築を支援するほか、福祉の相談対応の充実を図るため、中核地域生活支援センターにおけるICTツールの導入や、AIによる相談窓口の設置を行います。

また、SDGsに関する事業者の取組を推進するため、「ちばSDGsパートナー登録制度」の登録企業による交流セミナーを開催いたします。

20ページをお開きください。

「独自の自然・文化を生かした魅力ある千葉の創造」のうち、「千葉の魅力の向上と活用」です。

地域活性化や関係人口の増加を図るため、二地域居住を含めた移住・定住を促進するための情報発信の強化や、地域企業と副業人材のマッチングに取り組みます。

また、千葉県誕生150周年記念事業のフィナーレイベントを九十九里浜や勝浦市で実施して、千葉県の宝である海の魅力を県内外に発信いたします。

「環境の保全と豊かな自然の活用」です。

二酸化炭素排出量の削減に向けた新たな取組として、家庭における太陽光発電設備のリースによる導入への支援や、脱炭素化に向けた事業者への相談支援などを実施するほか、仮想空間を活用したカーボンニュートラルの普及啓発を行います。

また、ナガエツルノゲイトウなどの外来水生植物に対しては、分布状況を調査して対策を強化するほか、残土等の不適正な埋め立てについて、衛星画像を活用して速やかな是正措置につなげます。

右側の21ページを御覧ください。

「千葉の特徴・歴史を生かした文化・スポーツ振興」です。

本県の文化力の向上や地域活性化を図るため、「ちば文化」を活用した事業や、軽音楽のイベントに対する支援を行うほか、開館50周年を迎える県立美術館において記念事業や特別展を実施いたします。

また、千葉県文化会館のリニューアルオープンに向けて、県民参加型コンサートの準備を進めるほか、11月には、「ちばアクアラインマラソン2024」を開催いたします。

22ページをお開きください。

「くらしを豊かにするデジタル技術の効果的な活用」です。

県民の利便性向上を図るため、全ての県立中学校、高等学校における入試手続のオンライン・キャッシュレス化や、県立図書館における電子書籍の導入、オンライン手続に係るポータルサイトの開設を行います。

また、市町村と共同利用している各種システムの電子化に向けた改修や、生成AIを活用した県庁の業務効率化、デジタル技術を活用した業務改革や働き方改革に取り組みます。

24ページ、25ページを御覧ください。

「一般会計の歳入の状況」ですが、前年度と比較して、(1)の県税については、景気や雇用状況の回復傾向による増加が見込まれる一方で、個人県民税の定額減税や、輸入額の減少による地方消費税の減などにより、約124億円の減を見込んでいます。

一方で、(2)の地方特例交付金については、定額減税に伴う減収が補てんされることから、179億円の増を見込んでいます。

(3)の臨時財政対策債を含む実質的な地方交付税については、地方財政計画の伸び率などを踏まえ、10億円の減を見込んでいます。

また、新型コロナウイルス感染症への対応経費の大幅な減少により、(4)の国庫支出金は約923億円、(6)の諸収入は約366億円の減となっています。

(5)の繰入金については、定年の段階的な引上げによる退職手当の増加に対して基金を活用することなどから約104億円の増、(7)の県債については、臨時財政対策債が減となる見込みであることから、約48億円の減となっています。

26ページ、27ページを御覧ください。

「歳出の状況」ですが、前年度と比較して、(1)の人件費については、退職者の増加や給与改定により大幅な増となっています。

(2)の物件費、(5)のその他消費的経費については、新型コロナウイルス感染症対応事業の減により、大幅な減となっています。

また、(4)の投資的経費については、道路ネットワークなどの基盤整備に加え、防災減災対策や長寿命化対策などを進めることから大幅な増となっています。

なお、(3)の社会保障費が増加する傾向は変わっていません。

28ページをお開きください。

令和6年度の県債発行額は、建設地方債は、県有建物長寿命化対策事業などが増となることから192億円の増、一方、臨時財政対策債は240億円の減を見込んでいます。

また、右側の29ページですが、令和6年度末の県債残高の見込みは2兆8,716億円で、前年度末と比べ724億円の減となっています。

当初予算については、以上です。

令和5年度 2月補正予算案について

続いて、「資料2 令和5年度2月補正予算案について」を御覧ください。

2月補正予算では、国の補正予算に対応した防災・減災対策や農林水産業の競争力強化、医療・福祉・教育施策の充実に向けた事業のほか、中小企業の設備投資に対する支援や、令和6年能登半島地震の被災地への支援などについて、必要な予算を計上いたしました。

また、人件費や公債費などについて、実績を踏まえて精査した結果、一般会計の補正予算額は、488億1,400万円の減額となりました。

3ページをお開きください。

補正の内訳は、国の補正予算等に係るものが358億1,200万円の増、それ以外の事業費に係るものが、846億2,600万円の減となっています。

歳入の内訳は、輸入額の減少により地方消費税などの県税が約74億円の減、事業費の確定などにより、繰入金が約386億円、国庫支出金が約389億円の減となる見込みです。

一方、地方交付税は、国の経済対策による追加交付があったため、約172億円の増となっています。

「主な補正予算の内容」ですが、4ページから12ページは、先ほど当初予算の説明でも触れた「国の補正予算等に係るもの」を記載しています。

13ページをお開きください。

「その他の事業費に係るもの」です。

能登半島地震への対応として、職員やDMAT等を派遣し、避難所の運営や住家の被害調査、被災者の健康管理、医療の提供などの各種支援を行うとともに、被災者に対し県営住宅を無償で提供いたします。

2月補正予算については、以上です。

令和6年度 組織の見直しについて

続いて、「資料3 令和6年度組織の見直しについて」を御覧ください。

令和6年度の組織について、重要施策の推進や行政課題への的確な対応のため、組織の見直しを行います。

まず、県産農林水産物のブランディングを推進し、販売促進、輸出拡大に向けた取組を強化していくために、流通販売課を「販売輸出戦略課」に改組するとともに、観光プロモーション等の推進体制を強化し、観光に係る企画から誘客までの施策を一体的に行うため、観光企画課と観光誘致促進課を統合して「観光政策課」といたします。

次に、交通に関する様々な課題に総合的に対応するため、総合企画部に「交通担当部長」を新設するとともに、市町村等と連携して地域公共交通の確保に係る課題に対応するため、「地域公共交通担当課長」を新設いたします。

次に、京葉臨海コンビナートにおけるカーボンニュートラルの実現に向けて産業振興課の体制を強化するほか、将来を見据えた産業の誘致・創出に向けた戦略的な方策の検討をさらに推進していくために、地域づくり課に「企画戦略担当課長」を新設いたします。

2ページをお開きください。

多様性尊重条例の趣旨に基づき、関連する施策を推進するために、男女共同参画課を「多様性社会推進課」に改組いたします。

そのほか、環境面に配慮した農業の推進、戦略的な広報の実施、医療・障害者福祉の充実、職員の働きやすい環境の構築、また、教育庁においては、県立高校の魅力向上、不登校児童生徒への支援などに的確に対応するため、組織の再編・新設を行います。

私からは以上です。

質疑応答

会見項目について

(記者)

よろしくお願いいたします。今回の当初予算全体のことについてまずお伺いしたいのですが、当初予算全体を名づけるとしたら、知事は今回どのように名づけられますか。

(知事)

そうですね、前回が、種まきの後の芽が「芽吹いてくる」という、そういう予算じゃないですかということを多分申し上げたと思うので、今回の予算は、その芽がしっかりと職員や皆さんの努力によってさらに成長して幹になっていく、そういうような予算ではないかなと思っています。確実に、県民の皆さん方と約束したことや職員と一緒に議論してきたことが確かな施策になって、こういう形で予算に計上されている、盛り込んでいると思います。

(記者)

ありがとうございます。次に個別の事業についてお伺いしたいのですが、今回、去年9月の大雨被害を受けて田んぼダムの支援が事業に盛り込まれました。これまでは市町村が取り組んでいるところでばらつきがありまして、なかなか導入が進んでいなかったと思うのですが、今回、このように事業を盛り込んだ理由について伺いたいのですが。

(知事)

やはり、一宮川を含めた水害に対処していくためには、当然、河川改修も含めたいわゆる防災インフラ整備、これは強力に我々としては推進をしているわけですけれども、それだけではなく、やはり内水氾濫対策も含めた総合的な流域治水をやっていかなければならない。

その一つの施策として、この田んぼダム、今回、一宮川であったり、作田川、南白亀川、こういう3つの地域の被害が大きかったわけでありますけれども、この地域は水田が広がる地域でもありますので、田んぼの持つ貯水能力は十分に活用できるだろうということで、浸水被害の軽減につながるものと考え、予算計上をいたしました。しっかり地域の皆様方、それから関係市町村とも連携をして、このさらなる取組が進んでいくようにしていきたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。以上です。

(記者)

よろしくお願いいたします。同じく事業の関係なのですが、今回、多様性に関してかなり新規事業が盛り込まれました。条例を受けてということだと思うのですが、いくつか知事として考えていたメニューの中でそれを今回の新規事業に選ばれたのは、どういう位置づけの中でチョイスされたのでしょうか。

(知事)

これまでも様々職員とも議論してきましたけれども、やはり条例も制定をされて、我々としては、この新年度というのは、千葉県として、様々な立場の方々に配慮された、そして活躍できる環境を用意するぞというメッセージを込めてやらなければいけないと思っています。

そういった意味では、男女共同参画もそうですし、障害者の皆さん方の部分もそうだし、それから外国籍、外国ルーツの方々、そしてLGBTの方々を含めた多様な立場にある方々に向けて、施策を一層推進していこうという中で、それぞれの課とも議論した中で、我々としてはしっかりと予算配分して、新規事業も含めて盛り込めたのではないかなと思っています。

(記者)

あと、組織改編の関係で一点お尋ねします。今回、交通担当部長と地域公共交通担当課長を設置されるということで、くしくもJR京葉線問題であるとか、あるいはライドシェアの問題を所管されるようなのですが、改めて、知事として今回新設された狙いをお願いいたします。

(知事)

当然ながら、人口減少、それから例えばドライバー不足、様々含めて、地域公共交通の担い手の確保の問題というのは、市町村も含めて非常に大きな課題になってきています。

さらには、我々としては、例えば成田空港に関するアクセスの問題というのが、これから機能強化に伴って、どういうふうにアクセスの部分を強化していくかというのも大きな課題でありますし、ほかにも、千葉県の競争力を確保していくためには、交通に対する高い次元での戦略立案と、そして関係機関との調整が何より不可欠だと思っております。

当然ながら、君津の部分でのJRさんとの折衝も含めてありますので、総合的に見て、このぐらいの担当部長がやはり必要だろうと、そういうふうに我々としては判断をいたしました。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

中小企業デジタル技術活用支援事業についてお伺いいたします。一般的に中小企業は、大企業に比べてデジタル化に遅れが見られていると言われておりますが、知事の目から見て、県内の中小企業のデジタル化の現状と課題、どのように認識されていますでしょうか。

(知事)

我々県としても、これまで中小企業の皆さん方のDX、デジタル化について、いろいろな形で支援をしてきたのですけれども、国の調査のほうでは、いまだに約7割がデジタル化の取組が進んでいないというような結果も出てきておりますので、まだまだ、やりたくても手が出せない、そういう企業が多いというふうに認識をしています。

その主な理由が、デジタル技術に関わる人材の不足であったり、もしくは具体的な効果が分からないので導入をためらっている、こういうケースが多く見られるということで、我々としては、伴走型の支援に加えて、様々な形で、企業の皆さん方にプッシュでも掘り起こしていって支援をしていきたいと思っています。

今までみたいに補助制度をつくって待っているだけではなくて、一歩進んだ取組を我々としてはやって、県内中小企業のデジタル化をさらにバックアップしていきたいなと考えています。

(記者)

ありがとうございます。千葉県でも既にいろいろやっていらっしゃいますが、ほかの自治体でも中小企業のデジタル化、いろいろ取り組んでいますけれども、千葉県の取組として特徴になってくるのは、主にどのあたりでしょうか。

(知事)

これまでも、我々としてはセミナーを開催したり、実践型研修をしたり、専門家による個別相談、様々なきめ細かな支援をやってきたのですけれども、新年度に関しては、先ほど少し申し上げたとおり、産業振興センターの担当スタッフによるプッシュ型の企業訪問、こういう形で、我々が訪問してデジタル技術の導入が必要な企業の掘り起こしを行っていく。さらには、支援体制の充実・強化を図るために、ITベンダーの皆さん方とのマッチングも我々としては取り組んでいくということで、両方、特徴的な施策ですし、特にプッシュ型というのは、多分、他県ではあまり見られない、そういう施策だろうと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

2点伺います。1点目は、新規事業なのですけれども、過去最多というふうになりました。中でも目玉といいますか、力を入れている事業、分野などがあれば教えてください。

(知事)

今回の予算も、本当に各部署、各分野にわたって新規・拡充施策を盛り込んでいると思いますけれども、さらに特に挙げるとすれば、大きく分けて3つ今回あると思っていて、これは冒頭で申し上げたとおり、やはり経済の部分、それから教育・子育て施策、そして多様性尊重条例を受けた具体的施策、この3つだと思います。

強調したいのは、経済の活性化については、かなり中小企業の皆さん方への支援メニューを、細かく丁寧に充実させることができたのではないかなと思っています。

また、企業立地、企業誘致に関しても、補助金の見直しを本当に現場に応じて柔軟に対応する中で、さらに体制を強化していくという部分で、この経済の活性化というのはこれまでも力を入れてきましたけれども、確実にバージョンアップしていると思います。

それから、教育に関していえば、もともと専科教員の配置というのも全国トップクラスの配置にもう既になっていますし、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの増員によって、関東近県ではトップクラスの配置人数になっています。そして、スクール・サポート・スタッフを今回全小中学校に配置ということで、非常に学校現場に対して手厚い人事体制を、我々としては構築できていくのではないかなと思います。

これに加えて、今、現場での教員不足、この問題に徹底的に我々としては対処していく。やれる施策は全てやる。そういう考え方の中で、首都圏では珍しい奨学金の返還緊急支援事業というのを盛り込んでおりますので、我々の教育の部分にかける気合いというか、思いは十分にこの予算で伝えられているのかなと思います。

最後の多様性尊重の部分は、先ほど少し申し上げたとおりでありますので、そこもしっかり盛り込めたかなと考えています。

(記者)

ありがとうございます。もう一点なのですけれども、財政運営について伺います。今回の予算案では、財政調整基金を半分ほど取り崩す計画になっていますが、基金を取り崩して事業を展開することについて、知事としてどのように捉えていますでしょうか。

(知事)

私、基本的には保守的な財政運営を行うタイプでありますので、ここのところは、財政課を中心に千葉県庁がしっかり財政健全化路線を進めてきた。その歩みを続けていくことが大事だと考えています。

財政調整基金に関しても、着実に必要額は残しておりますし、また、執行段階の中で精査、工夫をしていくことで、それよりも取崩額というのは減らしていく。しっかりと、何か災害であったり、もしくは景気動向を含めて、ある程度の弾力性というのを持たせていく、そういう考え方で財政運営を行っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。先ほど話が出た立地企業補助金の制度の拡充のことなのですけれども、今回、工場を対象にしています。まず、今回なぜ工場の対象を拡大したのかをお願いします。

(知事)

今までの我々の千葉県の制度ですと、工業団地内の未分譲地の立地に限る、そういう要件があったわけです。でも、実際、我々今、企業誘致が非常に好調な状況で、産業用地がむしろ足りないぐらいの状況になってきています。この条件をずっと続けていくと、せっかくほかのところで可能性として出てくる案件に対して、失注する可能性もありますので、限られた用地に工場の立地を促すために限られていたものから、遊休地などの用地に立地する場合も適用できるように、補助対象のエリアの拡大をすることにいたしました。

並行して産業用地の整備も、これも今全力で進めていますので、産業用地の整備が順調に供給されるまでは、こうした制度の柔軟な見直しによって千葉県に呼び込める企業はしっかりと呼び込んでいきたい、そういうふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。組織の農林水産部のほうで、今回改組して、ブランディングと販売促進、輸出支援で3つの室を設けるということなのですけれども、その3つの室を改めて特化した部門を設けることの意義というところをお願いします。

(知事)

我々千葉県というのは、本当に豊富な農林水産物があって、そして、質も非常に生産者、漁業者の努力によって高いわけですけれども、やはり皆さんも御承知のとおり、ブランディングであったり、また的確な販路拡大であったり、プロモーションが大事になってくるわけです。

ここ最近、そういう意味で、意志を持ったプロモーションであったり、施策を推進していっているわけですけれども、その体制を、我々としてはやはりもっと強化していかなければいけないと思っていますし、輸出についても、今有識者の方々に様々な御意見をいただいて、ようやく千葉県は、輸出にさらに本腰を入れるようになったなと思われておりますので、その提言をしっかりと具体的な施策に反映をしていくためにも、組織の強化が重要だろうということで、この間、かなり副知事も入って議論をしてきた中で、満を持して組織の強化という形で今回行うものになります。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。来年度予算案は、コロナ対策費を除くと予算規模が過去最大となったと思うのですけれども、知事、1期目の最後の年にも当たると思うのですが、その辺りの思いと今回の予算編成についてはどのように評価されているのか、満足度なども含めてお願いします。

(知事)

そうですね、やはり知事選挙で県政ビジョンとしてお示しをしたことをどこまで実現をし、具体の施策につなげられるかということで、いろいろ、本当に4年という限られた期間で実施するのは大変だなと思っておりましたけれども、本当に職員のそれぞれの各部署の皆さん方がいろいろ工夫をして、一つ一つ施策を進めてくれましたので、そういった意味では、非常にいい形で最終年度の予算を迎えられているのではないかなと思っています。

これは、当然ながら、それまでの予算であったり、各種議案について、理解をしていただいた県議会であったり、また県民の後押しがあってこそだと思っていますので、非常にいい形でここまで来られたと思っています。しっかりと、これがさらに成果として広がっていくようにしなければいけないというのが、私自身の今の気持ちです。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。全体像で少し抽象的な質問になってしまうのですが、時代認識を背景にして、どういった新年度になるか、この予算を踏まえて千葉県にとってどういった年度にしていきたいかをお願いします。

(知事)

まず一つが、やはり未来への投資を着実に行っていかなければならないと思っています。今、状況とすると比較的景気が回復傾向にあるというような状態だと思いますけれども、しかしながら、これが続くかどうかというのは不透明であるということと、着実に人手不足が続いていくということ、そして、深刻な人手不足である一方で、人材のミスマッチというのは非常に深刻な状況になっている。

そういう意味においては、我々とすると、まず、経済のしっかりとした10年後、20年後のビジョンを持って、着実に県外から、もしくは場合によっては海外からですけれども、投資を千葉県に行っていくための着実な取組というのをやっていかなければならないということ。それから、この千葉県から必要な人材がしっかりと輩出されるように、教育の足腰を、教育力を高めていかなければならないということ。

そして、これから政府の政策もそうですし、社会的な価値の変化も含めて、外国人の労働者や外国ルーツの方々は、少なくとも増えていく。そして、社会の価値観の多様化が行われている。もう既に進んでいますけれども。

そういう中で、千葉県が人の変化、社会を構成する人々の変化を的確に捉えて、そうした人たちが能力を発揮できて、かつ当然ながら生きやすい、暮らしやすい千葉県をつくっていくということが何より大事だと思っていますので、そういう時代的な流れの中における今という感覚の中で、我々としてはこういう予算が必要だということで計上したり、拡充したりしてきています。

(記者)

もう一点お願いしたいのですが、先ほどの多様性条例を受けた質問とかぶるのですけれども、施行後初めての当初予算となって、新年度、最初の年のポイントというのはどういうところにありますか。普及啓発というのが一番最初に来ていますけれども。

(知事)

まず一つは、例えば多様性尊重条例の制定もそうですけれども、多様性の議論の中でイデオロギー的な話がどうしても出てくるんですね。もちろん理念という意味ではかなり大事な話なので、それは当然ながら議論として重要なのですけれども、大事なことは、リアルにそこに人がいて、リアルに何が困っているのか、そして、それに手当てすることがその方々にとっても切実なことだし、そして、それをやることは、社会全体にとっても、基本的な価値のあることということが、具体の施策を見ると理解をしていただけると思うのです。この具体的な施策について、必要がないと思う方はあまりいないと思うので、そういった意味では、こういう事業をすることが社会の活力になり、当事者の人たちの切実な要望、環境の改善につながっていくのだという共通理解が得られていくと思いますので、それぞれの分野において、重要な部分をお示しできたのではないかと思います。

一点だけ挙げるとすれば、外国ルーツの方、これは千葉県もそうですけれども、外国人の労働者の方々は、国の施策によってこれから増えていく。さらに増えていくわけですよね。そうしたときに、当然ながら企業の中でも不可欠な労働力として、雇用として重要になってくるし、それから、生活者としても、このまましっかり対処していかなければ、社会としての分断であったり混乱であったり、そういう要素にもなり得るので、日本語教育も含めて、そうした方々がちゃんと社会のコミュニティの中に入っていけるための手助けを、市町村と我々が全力でやっていかなければならない。

本当はもっと国がやらなければいけないということを、我々知事会も含めて言っているわけですけれども、まずは我々でできることをもっとやっていかなければならないと思っていますので、この分野は多分日進月歩で充実させていかなければならないと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

2点お伺いなのですけれども、1つは、先ほどから質問が出ていますけれども、多様性に関する施策のことで、具体的に、例えば知事が挙げられましたように、外国籍の方、あるいは性別、男女ですね。あとは性的マイノリティの方、いろいろな当事者と言われる方々がいらっしゃいますけれども、施策を通して進めていくのは、いわゆるマイノリティの方も含めた全ての方がその人らしくそういう社会づくりと理解しています。その上で、そういった当事者の方々に向けて、改めて施策を今回決められたことを踏まえて、メッセージの部分がありましたら伺えますでしょうか。

(知事)

はい。例えば、今回、県立学校のエレベーターの設置についても、かなりの予算を、当初はこの金額ですけれども、今後のことを考えたら非常に大きな予算を我々これから計上していくことになります。今までは、障害を持つ方、車椅子の方というのは、学校自体が非常に限られていたわけでありますし、仮に通った後整備されても、その頃にはもう1年生ではなくなっているわけですよね。

関東の中で見ても、決して千葉県の県立学校がエレベーター設置率が高いわけではないという意味で、我々としては、ここに予算をしっかり投じる。これは先天的なものもあれば、後天的にそういうふうになる方もいる。そうした多様な立場の方々に対して、そのチャレンジであったり、何かをしようということがちゃんと実現できるような社会的な環境を我々としては整えていく。

そういう考え方の中で、我々千葉県はこれから一歩ずつ一歩ずつ進めていく。そういう考え方を持ってきていますので、そうした千葉県の目指している社会的なあり方と、それに向けての具体的な予算の計上について、ぜひポジティブに受け取っていただければと思いますし、これからも当事者の方々のそうした切実な声というのをしっかりと我々としては酌み取っていきたいと思っています。

これは、マイノリティというふうにどうしてもなるわけですけれども、私よく例示として申し上げているのは、例えば保育の世界で言えば、男性保育士のほうが少数派になりますので、そういう意味では、場所であったり環境であったり、そうしたところが変われば、マジョリティである人がマイノリティになるケースもありますので、そうしたところも含めて、多様な視点がしっかりと持てる千葉県を持っていきたいと思っています。

(記者)

もう一つ、新規事業に位置づけられるものが新年度では最多になったということで、一部新規も含めるとかなり新しい試みが盛り込まれているというふうに伺っていますけれども、これについては、知事は今後予算の評価の中で、種まきから芽吹き、その芽吹きを幹にしていくという意味で、これという分野について、さらに投資をしていくという流れのある一方で、この新規が増えているということは、事務方の取組も含めた、どういった結果というふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(知事)

多分、今年度の当初予算と新年度の当初予算で、新規の数としては同じ50個台ということで多いわけですけれども、予算規模もそうだし、今後拡大していく場合の予算規模も含めて言うと、多分、今年度の予算のほうが圧倒的に大きいわけですよね。今回に関しては、どちらかというと、施策を進めていくための、さらにきめ細かくいろいろな部分において措置をしていった中で、新規事業がこの数になったという形になりますので、そうした全体的な施策の流れを見ていただければ、芽吹きで、それから幹になっていくという過程の中における予算編成であるということは、御理解いただけるかと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

組織の見直しのほうで伺いたいのですけれども、交通の部門で交通担当部長、それから、地域公共交通担当課長を新しく設けるということで、今、千葉県内でも直近で言いますと京葉線の問題、またこれから久留里線の問題などがいろいろあるかと思いますけれども、改めて今回、交通部門の組織の再編で、今、現在進行形で進んでいる問題に対処する上でどのような効果が期待できるかということをお願いします。

(知事)

結果的に京葉線の話が出てきたのですけれども、京葉線があるからではないですね。もちろん、久留里線も含めた今直面している課題についても、組織の強化であったり、責任者の職責を上げていくことは重要だと思っていますけれども、それに加えて、中長期的な千葉県の発展のために、当然ながら成田空港の機能強化に伴うアクセス部分の話、もしくは我々が要望している他県との連携、一緒にやっていかなければいけない、そういう部分もそうです。それからライドシェアであったり、新たな交通の技術であったり規制緩和の流れ、こういったものを含めて非常に関係先が多いということと、それなりに高度な職責におけるコミュニケーション、調整、折衝が非常に重要になってくるものですから、そういう意味では、我々としては組織の強化と、それから職責を上げていく、これが非常に重要だろうと考えております。

(記者)

ありがとうございました。

その他について

(記者)

よろしくお願いします。銚子市の千葉科学大学のことについてお伺いしたいのですけれども、昨日、公立化に向けた検討を延期するということがありました。こちらの千葉科学大学については、県としても看護学部を設置するときに補助金を出していると思いますが、地方における私立大学の在り方、これから存続するかどうかも含めて、この問題をどのように考えているかということと、県として何か支援できることがあるかなど、お伺いできればと思います。

(知事)

はい。今回、公立化の要望があったということは承知しています。まずは市と大学側との間でしっかりと協議をした上で、市において最終的な結論が出されるものと考えています。その内容に基づいて、銚子市さんから相談があれば、我々としてもしっかりお伺いしていきたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。先日、県警のほうに逮捕されました北千葉道路建設事務所長が、本日、収賄罪で起訴されました。改めて知事としての受け止めと、以前、第三者委員会と再発防止策をおっしゃっていただいていましたけれども、もし何か進展しているようであればお願いできますでしょうか。

(知事)

はい。今後、公判等によって様々な事実関係が明らかになると思いますので、そこはしっかりと我々としても見ていきたいと思っています。第三者委員会も速やかに立ち上げるべく、今、最終的な調整のところまで進んできておりますので、第三者委員会を立ち上げて、この事件の背景であったり課題点などの調査、検証を行って、着実な再発防止策をしっかり組んでいきたいと考えています。

(記者)

あと、大相撲の関係なのですが、本日、午前中、松戸市出身の琴ノ若関が大関昇進となりました。千葉県出身者では69年ぶりということらしいのですが、知事の受け止めと今後の抱負、まだ上の位があるのですが、期待できることをお願いできますか。

(知事)

おっしゃっていただいたとおり、69年ぶりの千葉県にとっては快挙でありますので、まずは県民を代表して心からお祝いを申し上げたいと思っています。

本当に日々厳しい稽古に打ち込んでこられた結果だと思っていますので、これまでの御努力にも深く敬意を表したいなと思っています。

御本人も、まださらに上をというようなお話があったというふうに聞いておりますので、初優勝、さらにはその先の横綱昇進を目指して、さらに活躍されることを期待していますし、私どももしっかり応援したいなと思います。

(記者)

ありがとうございます。

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