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更新日:令和4(2022)年11月1日

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知事定例記者会見(令和4年10月27日)概要

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日時

令和4年10月27日(木曜日)10時30分~11時03分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和4年10月27日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 関東地方知事会議について
  2. 「この秋、千葉がアツい!還元額40億円相当!!キャッシュレス決済で最大10%戻ってくるキャンペーン」の実施について
  3. 県立美術館企画展「江口寿史イラストレーション展『彼女』」について
  4. ちばアクアラインマラソン2022について

関東地方知事会議について

(知事)

おはようございます。

まず、はじめに、昨日静岡県で開催された「関東地方知事会議」について、お話をいたします。

今回の会議、3年半ぶりに対面での開催となり、各都県から提案された国への要望事項等について、活発な議論が行われました。

本県からは、今年7月に発生した携帯電話サービスの大規模な通信障害や、急速なデジタル化に伴い社会問題化しているサイバー犯罪などを踏まえ、安全安心な情報通信基盤の運用などについて、国に要望することを提案いたしました。

具体的には、携帯電話サービスの通信障害によって、国民生活や社会経済活動に影響や被害をもたらさないよう、国が主導して通信障害時におけるバックアップ体制の構築を図ること。架空請求やフィッシングなどに悪用されるデータ通信専用SIMの取得時における、本人確認の義務付けを制度化すること。コンピュータウイルスの「ランサムウェア」によるサイバー犯罪が多発していることから、ネットワーク機器などの適切な保守管理の重要性について一層の啓発を行うことを提案いたしまして、皆様方に御賛同いただきました。

また、国への要望以外にも、今年9月に静岡県のこども園で発生した、3歳の女の子が送迎バスに置き去りにされ亡くなるという大変痛ましい事故を受け、子供の安全管理の徹底に向けて全力で取り組むことを決議いたしました。

今後とも1都9県で連携を図り、共通する諸課題の解決に向けて取り組んでまいります。

「この秋、千葉がアツい!還元額40億円相当!!キャッシュレス決済で最大10%戻ってくるキャンペーン」の実施について

(知事)

次に、「この秋、千葉がアツい!還元額40億円相当!!キャッシュレス決済で最大10%戻ってくるキャンペーン」について、お話をいたします。

県では、県内の消費を喚起し、経済の活性化につなげるため、来月1日から30日までの1か月間、ポイント還元キャンペーンを実施いたします。

このキャンペーンでは、「au PAY」、「d払い」、「PayPay」、「楽天ペイ」を使って県内の対象店舗を御利用いただいた方に、お支払金額の最大10%相当をポイント還元いたします。

県内在住・在勤の方に限らず、県外からの観光客の方も利用できます。

ポイント付与上限額は、キャンペーン期間中に対象となる決済事業者ごとに最大で5,000円相当、1回の決済当たり3,000円相当となります。

対象店舗は、小売業、飲食業、サービス業など様々な業種の約7万5,000店で、お店には画面に表示されているポスターなどが掲示されますので、目印にしてください。

なお、還元上限額に達する見込みとなった場合には、利用者・加盟店に周知をした上で、キャンペーンを早期に終了することがあります。

急激な円安進行や資源高の影響により、多くの商品が値上がりしております。県民の皆様も厳しい状況とは思いますが、ぜひこのキャンペーンを活用し、場合によっては普段以上のお買い物をしていただきたいと思います。

なお、県では、引き続き状況を見ながら必要な対策を図ってまいります。

県立美術館企画展「江口寿史イラストレーション展『彼女』」について

(知事)

次に、県立美術館で明後日29日から開催される企画展、「江口寿史イラストレーション展『彼女』」を御紹介いたします。

江口寿史氏は漫画家としてデビューした後、イラストレーターとしても活躍し、CDジャケットや化粧品とコラボレーションしたイラストなど、様々な作品を生み出してまいりました。

特に、若者の音楽やファッションの流行を取り込んだ女性のイラストは、幅広い年代に人気があります。

今回の企画展では、江口氏が45年間にわたって描いてきた女性像約500点を一堂に紹介いたします。

また、千葉会場限定の展示として、流山市を拠点とするプロ野球チームを描いた漫画「すすめ!!パイレーツ」の扉絵の原画を特別に展示いたします。

ほかにも、江口氏御自身が来館するイベントとして、一般の方から募集したモデルを即興でスケッチするイベント、180cm四方の大型キャンバスにイラストを描くライブドローイング、千葉県出身の漫画家、本宮ひろ志氏とのライブトークも予定しております。

県立美術館で漫画家の作品を取り上げるのは初めてのこととなります。これからも魅力的な企画に取り組み、新しいジャンル、作家、作品にも出会える「県民の美術館」を目指してまいります。

ちばアクアラインマラソン2022について

最後に、「ちばアクアラインマラソン2022」について、お話をいたします。

4年ぶりのアクアラインマラソンの開催まで、いよいよあと10日となりました。

参加される1万7,000人のランナーの皆さんには、海の上の絶景と、そして天空へと駆け抜ける爽快感を味わっていただきたいと思います。

今大会では、8月に行われた北海道マラソンで優勝した山口遥選手をはじめ、前回大会の車いすハーフマラソンにも出場した樋口政幸選手などが、招待選手として出場いたします。

トップアスリートが颯爽と走る姿を、ぜひ御覧ください。

また、コース沿道では、吹奏楽やダンスパフォーマンス、地元の皆様の熱い応援、そしてボランティアの方々のさわやかな笑顔が、ランナーを元気づけてくれます。

ほかにも、メイン・ハーフ会場それぞれのイベントエリアでは、千葉県のグルメを堪能いただける屋台村や、多彩なステージイベントをお楽しみいただけます。

なお、大会当日は東京湾アクアラインが、午前8時30分から午後1時30分まで通行止めになるなど、コース及び周辺道路の交通規制が行われます。どうぞ御理解と御協力をお願いいたします。

今大会も素晴らしい大会とするため、温かいおもてなしでランナーをお迎えするとともに、千葉の魅力を全国に発信してまいります。

来月6日の「ちばアクアラインマラソン2022」、御期待いただきたいと思います。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

最初に、アクアラインマラソンについて伺います。改めて、大会目前になったので、参加者の方と関係者に注意喚起とエールがあればお願いしたいのと、あと、知事御自身もハーフに挑戦されるので、これまでのトレーニングの感想であったり、意気込みがあればお願いします。

(知事)

4年ぶりの開催ということで、地元も本当にこの間、意欲的に準備に取り組んでいただきました。ランナーの皆様方には、この間、待ちに待ったという方々が大変多くいらっしゃいますので、練習を積まれた成果を存分に発揮をしていただいて、お一人おひとりが思い出に残るような、そうした大会となること、さらにはスポーツで千葉県が盛り上がっていく、そうしたきっかけになればなと考えております。

ぜひ、多くのおもてなしがありますので、そうした千葉県の魅力や人のおもてなしについても、ランナーの皆さん方にその後にしっかり発信していただければ大変ありがたいなというふうに思っています。全てのランナーの皆様方の御健闘を心から祈念しています。

私自身もそうしたランナーの一人として、この間、練習をしてきました。改めてマラソンやこうしたランニングにはまる方々の気持ちが少し分かったような気がいたします。私自身は、しっかりと沿道の方々の応援に感謝をしながら楽しく完走することを目指していきたいと思っております。

(記者)

頑張ってください。ありがとうございます。

「関東地方知事会議」に関連してなのですけれども、先ほどちょっと御説明にあったのですが、オンラインとかでの開催だったのに今年は対面でした。対面での会議が増えてきたと思うのですけれども、改めて対面での意義とか感想をお願いします。

(知事)

そうですね。こういうリアルの会議、私もこの間、首長として様々出てまいりましたけれども、まず会議自体に関しても、対面だとちょっとした意見、あらかじめ用意したもの以外の、その当日の意見交換の中で出てきたそれぞれの首長自身の考え方であったり思いが非常に伝わりやすくなりますので、会議としては非常に活発な意見交換が行われたと思います。

それから、こうした会議というのは、会議が始まる前とか、もしくは後とかの控室などにおけるそれぞれのバイ(バイラテラル。「二者間の」といった意味。)での、1対1だったり複数のケースもあるのですけれども、そうしたところでの実はちょっとした、ここでちょっと話をしておきたいとか、共有しておきたい、もしくは質問しておきたいというようなことが、かなり実は重要な行政運営の中では役割を果たしているところもありますので、そうした意味でも非常に久しぶりということで、かなりそれぞれの知事同士の意見交換が表でも、それから水面下でも盛り上がったところがあります。

囲み部分について、当日の発言内容を補足しました。

もちろんオンラインにはオンラインの良さもありますので、オンラインで行くべきところと対面で行くべきところをしっかり分けながら、合理的な部分と対面ならではの良さを両方ともしっかりと県政、県民の皆さんに還元できるようにしていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございました。コロナ関連で少し伺いたいのですけれども、コロナの感染状況とワクチン接種について伺いたいと思います。全国的に増加傾向に転じていて、千葉県でも前週比1倍を超える日が続いたりしていますので、最近の感染状況についてどう見ているかということと、あと、乳幼児ワクチンであったりBA.5対策ワクチンについてもこれから順次市町村でも進んでいくと思うのですけれども、乳幼児の接種に関しては効果と安全性に不安を持つ保護者もいらっしゃると思うのですが、接種検討の呼びかけなど県として取り組むことがありましたらお願いします。

(知事)

感染状況については、いわゆる低減傾向から少し横ばいになっている状況であることは間違いないと思います。少なくとも下げ止まっているという状況だと思います。今後の感染再拡大のことを考えると、少しでもその発射台というのですか、感染の底の部分を下げておくことが重要になっていきますので、まずは県民、事業者の皆様方には、しっかりとした感染対策を継続していただきたいと思っています。

いずれにしても、いつ明確な増加傾向になるかというのは、まさに予断を許さない状況だと思っておりますので、我々はしっかりと保健医療提供体制の整備を今後も続けてまいりますけれども、県民の皆様方に、先ほど申し上げたとおり感染対策の徹底をお願いしたいと思っています。

それから、ワクチンですかね。

(記者)

はい。

(知事)

ワクチンについては、まず5歳から11歳の小児に関しては、9月から3回目接種が開始をされています。そして、4歳以下、6か月からの乳幼児について10月から初回接種の対象となりました。子供も感染すると重症化する、そうした例がございますので、保護者の方も含めて有効性、安全性についてよく御理解いただいた上で、接種について御検討いただきたいと思っています。

それから、12歳以上の方ですけれども、こちらは今月の21日から接種間隔が3か月に短縮をされ、ワクチンも十分に今回提供されております。そういう意味では、ワクチンにおけるボトルネックであったり、もしくは接種をする部分での医療従事者のボトルネックというのも、今回に関しては相当程度解消されてきておりますので、あとは多くの方々に予約をしていただいたり、接種に行っていただくことが重要だと思っています。

これから年末年始、感染が拡大しやすい時期を迎えますし、また皆様方も報道いただいているとおり、インフルエンザとの同時流行というのも懸念をされておりますので、接種を積極的に検討していただきたい、そういうふうに考えています。

当日の発言内容に誤りがあったため、囲み部分を訂正しました。

(記者)

ありがとうございます。最後に、感染対策と社会経済活動との両立について伺います。全国各地に人出のにぎわいなど戻りつつあって、社会経済活動について思い切った対策というのが大事になってきていると思うんですけれども、改めて心がけるべき対策と、緩和して構わない行動について、知事はどういうふうに考えていらっしゃるのか伺いたいんですが、やはり物価高騰で打撃を今受けている飲食店があると思うのですけれども、飲食店の認証の基準などで見直すことなど検討されるようであれば伺いたいので、お願いします。

(知事)

まず県民、事業者の皆様方に求めることですかね。当然ながら基本的な感染対策を徹底していただきたいんですけれども、例えば発熱ですとか症状があるときに出社であったり登校しない、外出しない、こういう基本的な部分を徹底していただきたいと思っております。

それから、あとはこれからクリスマスや忘年会、様々なシーズンになってきますけれども、改めて例えばそれが飲食店であろうと個人宅であろうと、これまで申し上げてきているとおり、やはりその空間、十分な空間を確保して換気等に注意をしていただくということが極めて重要だろうと思っております。

一方で、先ほどメリハリとおっしゃったとおり、例えば屋外において会話等のない場合においてはマスクの着用そのものは必要ないケースも含めて、そうした少しずつ少しずつ感染対策を、疫学的な知見に基づいて緩和していくべきところは緩和していく必要があると思っています。

それから、飲食店の基準の部分ですけれども、我々もこの間、事業者の皆様方と対話をしながら、7月にも基準の一部見直しをしてまいりました。これからも事業者のガイドラインなどの見直しというんですかね、状況を見ながら我々としても適宜対応していきたいというふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

全国旅行支援が始まってしばらくたって、結構取材していると宿泊施設ですとか、あとディズニーランドなんて、割と人が戻ってきているみたいなんですけれども、今の県内の観光の状況というのを今どういうふうに見られているか、教えてください。

(知事)

そうですね。非常に多くの予約が入ってきているというふうに聞いておりますし、今後も期待はできるというふうに考えていますので、そういった意味では今までと比べて宿泊の予約、観光関係というのは少し盛り上がりを見せているのではないかなというふうに思っています。

(記者)

今回、キャッシュレス決済のキャンペーンも始まって、先ほど物価高に対する効果みたいなところを挙げられたと思うのですけど、観光に対しても一定の効果があると思うのですが、今回のキャンペーンは観光に対する浮揚策にもなるんじゃないかなと思うので、その辺の意義もお願いします。

(知事)

そうですね。以前から申し上げているとおり、我々千葉県の観光業はコロナプラス台風等の自然災害の影響を受けた時期もありますので、観光事業者は大変苦しい期間を過ごしてきております。そういう意味では旅行支援に加えて、こうしたキャッシュバックのキャンペーンなどをより多くの方々に、県外にもしっかりと広報、周知をしていくことで、この機会に千葉県を旅行して、そして消費しようと思っていただければ、被災地であったりもしくはコロナで苦しんだ業界にとっては非常に恵みの雨になりますし、それが観光業、千葉県のいい、素晴らしい観光のスポットなりエリアをこれからも維持していくために必要だというふうに思っていますので、しっかりと応援、支えをしていけるように取り組んでいきたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

新型コロナの関連で、明日、文部科学省に、学校活動における制限緩和について要望事項の張り出しがありました。かねて知事は、例えば対面での給食ですとか、問題意識を持って取り組んでいたと思いますけれども、現状、今、教育現場の認識と、それから文科省の要望についての思いや狙いというものについてお聞かせください。

(知事)

もちろんこれは各市町村であったり、各学校現場によって対応はまちまちであるわけですけれども、例えば屋外の行事であるにもかかわらずかなり人数制限が行われていたり、今でも、このまま行けば、例えば卒業式や入学式のときに在校生がいないような状況がまだ続けられそうな、そういう実態があるのは事実だと思います。

一方で、例えばスポーツイベントであったり、もしくは劇場であったり、それこそディズニーランドも含めて様々な緩和がなされてきて、場合によっては100%普通に座っていい、いていいというような状況になっているわけです。

この一般社会の緩和と、じゃあ学校現場や子供たちが本当に同じ状況になっているのかということについて、我々は常に自問自答していなければならないと思います。未来を担う子供たちにとって、貴重な学校教育で取り戻さなければならない部分がないのかということを常に問う必要があると思っています。

そういう中で、我々県としては、これまでもこうした校外学習であったり学校行事を積極的に実施していこうとか、もしくは給食で見直せる部分があったら見直しをしていこうということを取り組んできましたので、社会全体で取り組んでいくために、文部科学省としてのリーダーシップを我々としては求めていきたいと思っていますので、そうした観点から要望をする予定であります。

(記者)

ありがとうございます。話は変わります。先日、台湾向けの輸出商談会を実施されたと思います。台湾は、今年に入って輸出規制が緩和されたことに加えて、例えば米中関係の中での重要性も増していると思います。改めて台湾への輸出に取り組む意義だったり、また台湾に限らず、県産の農産物や水産物をどう輸出拡大していくかということについて考えをお聞かせください。

(知事)

まず台湾に関しては、我々千葉県など一部の県が長く輸出ができない状況でありましたので、ここからキャッチアップをしていくためには、生産者、それから輸出に関わる事業者と我々行政が相当スクラムを組んでこれから取り組んでいかなければならないと考えています。

我々とすれば、商談会を開催したところ、バイヤー5社、生産者等が23者参加をしていただきました。私も意見交換に出ましたけれども、バイヤーとして様々いい感触をいただきました。その中でも梨であったり、サツマイモの加工品であったり、キンメダイ、こうした部分などについて、生産者等がしっかり輸出を拡大できるように、我々として組織的に支援をしていきたいと思っています。

今後の予定としては、台湾に関しては、12月にも職員を派遣して現地のバイヤーとの関係を強化していきますし、それから、現地のレストランにおいて、千葉県産の水産物、サツマイモ、こうしたものを使ったプロモーションを実施して輸出に取り組んでいきます。

我々はもともと農林水産県でありますし、成田の新市場もできましたので、今まで以上に、さらに輸出拡大に向けて我々としては戦略を練って有効な施策を展開していきたい。そういうふうに考えています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

知事のツイッターの件で質問させていただきます。

アウトドア用品会社のモンベルのランドセル市場への進出をきっかけとして、知事のランドセルについてのツイッターを拝見させていただきました。学校現場のランドセル主義について意見を述べられていましたけれども、改めてその考えをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。

(知事)

まず、第一として、学校現場では明確に、ランドセルでなければならないというルールは存在していないんですけれども、学校現場の先生によっては、ランドセルのみという考え方の下で、リュックを持っていく保護者に対して、子供たちに対して、それはランドセルにしなければならないと言ってしまう事例がまずあるので、学校現場、教育現場において、そういう規定がないということはまずしっかりと認識をしてもらわなければならないだろうと思っております。

それから、ランドセルがかなり高価なものが出てきている中で、そうした保護者の子供たちの入学等に係る負担を軽減するという観点からも、積極的に、ランドセルに限らず学校用品の負担軽減については、教育行政として今後も今まで以上に考えていかなければならない分野だと思っております。

なかなか日本独特の文化でありますので、そうした部分に一定の配慮は必要でありますけれども、教育現場の合理化であったり負担軽減のために常に議論をしていくということが私は大事だと考えています。

(記者)

ありがとうございます。特に千葉市長時代もランドセルについて問題点を教育委員会等に投げたのですが、学校現場にはなかなか浸透しなかったという話がありました。そのときにどういった取組をされて、なぜそこで広がらなかったのかというところをまず教えていただきたいのと、千葉県でもし今後取り組んでいきたいこと等があれば、教えていただけますでしょうか。

(知事)

まず、当時、市長として市教委に、ランドセルに限らず様々な保護者負担の軽減の話をして、そうした中で、市教委のほうから各学校現場に関しては、保護者向けの文書に対して、入学のときに用意するものとか様々な文書のときに、「ランドセルを持ってくるように」みたいな、「ランドセルを」となっている文書というのは、かなりの学校がそういうふうになっていたんです。なので、そこについて、「ランドセルやリュック等」みたいな形で、ランドセルに限らないということをしっかり明示するということを文書で出してもらって、多くの学校では変わったんですけれども、依然として変わっていない、もしくは教員が理解をしていないというケースが様々あり、その部分はいまだに恐らく100%は徹底されていないと思っています。

あとは、ほかにも、通称置き勉と言われているような、そもそも持って帰る必要のないようなものとかを学校に預けることができないのかということも、かなり教育委員会とやり取りをして、これに関しては、千葉市はかなりの学校において軽減が果たされてきていると思っています。これは教育現場が頑張ってもらったと思っています。

県としては、ランドセル、我々としては主に県立学校を所管しておりますし、小中学校に関しては市教委、市町村教委を経由しての話になりますけれども、できる限り保護者負担を軽減できる取組を我々としては今模索したり研究しているという状況です。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

先日、安倍元総理の追悼演説を野田元首相がされました。様々なニュース等で取り上げられていますが、もしもお聞きになりましたら、その所感をお願いします。

(知事)

私も全文を読みましたし、映像としても拝見をいたしました。本当に野田元総理の演説というのは常に深い内容になっているものが多いんですけれども、今回も大変素晴らしいものであったと思っています。

特に素晴らしかったのは、まず1つは、民主主義というものの意義が脅かされたということの部分と、それに決して屈しないという部分を国会という場において呼びかけたということが非常に大きいと思っています。

それから、2つ目は、当然ながら政治的主張は大きく異なる状況でありましたけれども、総理経験者でなければ語れない内容がそこに含まれていたということが大きかったと思います。いわゆる総理の重責というものを人々が少し想像できる、そういうような一端が述べられたのかなと思っております。

それから、3点目は、そうはいっても、賛美一色ではなくて、いわゆる光と影のような形で歴史的に永遠に評価されなければならないという、そうした重い意思決定を行った人間に対する責任を問うていく部分、検証していくんだと。それは亡くなっても変わらないんだという部分、ここに関しては、私は極めて中立的な立場からおっしゃられたのではないかと思っています。

この3点において、大変私自身も重要だと思っている観点を素晴らしい演説で行われたというのは、本当にさすが野田元総理だなと改めて敬服をいたしました。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

コロナについてですが、海外でケルベロスをはじめとした新たな派生型がヨーロッパやアメリカ、シンガポールといったところではやっていると報道されています。今、水際対策を成田空港はしていない状態なので、より多くの流入も考えられる中で、今後、例えば行動制限ですとか、そういった辺りで県単位でできる内容で何か考えていることがあれば、教えていただきたいのですが。

(知事)

御質問ありがとうございます。基本的にこの変異株などについては、いずれにしても世界がつながっている以上、いずれは日本に浸透していくことは間違いないと思っています。我々にできることは、海外の変異株の置き換わり状況をしっかりと注意して見ていくということ、そしてその上で県内でのそうした変異株の状況について、スクリーニング検査や様々な検査等によって、その傾向をしっかりとつかんでいき、県民の皆様方に注意喚起をして、浸透速度を少しでも遅くしたり、もしくは置き換わりを前提とした感染対策への啓発、そこをしっかりと行っていくということが重要だと考えております。

(記者)

ありがとうございます。県単位でできることで言うと、特に大きなものは保健所だと思うのですが、これまで、第6波、第7波で、それ以前も非常にひっ迫が続いていたのですが、現状は全数把握の簡素化をした状態になっていますが、もし次に第8波が来た場合、ここについてこれまでの動きと違ったことができるのではないかと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。

(知事)

そうですね。保健所に関しては、この間もいわゆる組織体制の見直しであったり、もしくは対外的な応対の部分の合理化でありますとか、人員体制の様々な取組、積み重ね、さらには先ほどお話をいただいたとおり全数届出の見直しなどによって、着実に波ごとに、波のたびに保健所の体制は強化、整えられてきていると思っています。またいずれ来る再拡大の際にもそうした部分が有効に機能して、いわゆるケアを必要とする方々に適切に健康観察やモニタリング、そして支援が届けられるように全力を尽くしていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

話題は変わるのですけれども、今日の発表事項の中で江口寿史さんの企画展というのが入っています。知事、江口さんの漫画自体で勧めたりですとか、若干世代が前の作品かもしれませんけれども、江口さんの描かれる作品やイラストへの魅力とか、どんな印象を持たれているのか、そういったことをお聞かせいただけますか。あと、漫画との触れ合いというのが、知事はおありでしょうか。

(知事)

江口寿史さんの漫画は、御紹介いただいた「すすめ!!パイレーツ」なども読ませていただいていますし、最近ではイラストを見る機会のほうが確かに多いなという感じがいたします。非常に見ていて、何というか、爽やかな気持ちになるのと、やはりいろいろタイプの女性を描くのが本当にうまい方だなと思っていますので、本県にゆかりのある方でもありますので、今回の企画展を私自身も楽しみにしております。私は漫画に関しては平均レベルではないですかね、この世代の。普通に読んで、普通に好きな世代だと思っております。

(記者)

事前に御覧になったりとか、あるいは始まったら足を運ばれたり。

(知事)

そうですね、始まったら私も個人的に足を運ぶつもりでおります。

(記者)

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 関東地方知事会議について
    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2426

  • 「この秋、千葉がアツい!還元額40億円相当!!キャッシュレス決済で最大10%戻ってくるキャンペーン」の実施について
    →商工労働部経済政策課【電話】043-223-2706
  • 県立美術館企画展「江口寿史イラストレーション展『彼女』」について
    →環境生活部スポーツ・文化局文化振興課【電話】043-223-3944
  • ちばアクアラインマラソン2022について
    →環境生活部スポーツ・文化局生涯スポーツ振興課【電話】043-223-4107

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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