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更新日:令和4(2022)年4月15日

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知事定例記者会見(令和4年4月14日)概要

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日時

令和4年4月14日(木曜日)10時30分~11時05分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和4年4月14日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナの影響を踏まえた学校教育活動の制限緩和について

新型コロナの影響を踏まえた学校教育活動の制限緩和について

(知事)

はじめに、学校教育活動の制限緩和について、お話をいたします。

新型コロナウイルス感染症の影響により、学校でのグループ活動や、各種行事などの活動制限が長期化し、児童生徒の多様な学習機会が失われています。

その結果、学校現場などからは、ストレスや運動不足による児童生徒の心身の不調や、マスクの常時着用などによるコミュニケーション阻害などの影響が出てきているとの声が聞かれています。

そこで県教育委員会では、児童生徒の成長に欠かせない様々な体験や活動が必要以上に中止・縮小されないよう、必要な感染症対策の徹底は継続をしつつ、地域や学校の状況を踏まえ、段階的に教育活動の制限を緩和いたします。

具体的には、学習あるいは校外学習については実施を基本とし、併せてICTも活用いたします。

学校行事では、一律に規模の縮小や活動制限をかけるのではなく、運動会や修学旅行、各種式典について、学年間交流など教育的意義を踏まえて実施をいたします。

給食については、対面での黙食も可といたします。

部活動については、通常どおりの実施とし、同時に小学生の外遊びなども推奨していきます。

以上4点については、子供たちの健やかな成長を実現するために、これからの学校教育にとって非常に大切なものと考えています。

学校現場におかれましては、これまでも感染防止対策に取り組んでいただき、感謝を申し上げます。

一方で、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、子供たちの大切な思い出となる運動会、文化祭、修学旅行などの学校行事や体験学習の機会を奪わないよう、教育現場においては、これまで控えてきた多様な教育活動の実現に、一歩踏み出していただきたいと思います。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

知事、このタイミングでの対策の緩和というところなのですが、なぜこのタイミングで打ち出すことになったのか教えてください。

(知事)

これまでも感染対策のレベルを下げない中で、見直すべきものは見直しをしていくということを、様々な形でメッセージとしても出してまいりましたけれども、新年度が始まっていく中で、改めて、学校において子供たちの教育機会を確保していく必要があるというふうに考えて、このタイミングでお示しをしたものであります。

(記者)

ありがとうございます。教育現場からいろいろな声が上がっているということをおっしゃっていたのですが、もう少し具体的にどんな声が上がっているかというのを教えていただけますか。

(知事)

やはりこの間感じるのは、他の分野に比べて、学校現場や教員の方々は非常に不満を強くはおっしゃらない形がありますので、我々がヒアリングをしていくと、そうした学校の子供たちの成長の中で様々な課題がある。しかしながら、高い感染(対策の)水準を求められてきたこともあって、非常にもどかしい思いを持たれながら実施されていると考えています。

この前、私のほうからも、学校のそうした様々な機会というのは、できる限り学校活動を維持していくのが重要なのだというメッセージも出しましたけれども、ああした県であったり行政からのメッセージが、現場にとって最善の運営や対応をする上で後押しになったという声もいただいておりますので、今回の件についても、学校現場の中での思いを極力くみ取った中で、私どもとしてはお示しをさせていただきました。

囲み部分について、当日の発言内容を補足しました。

(記者)

ありがとうございます。こういった緩和をしていく中で、それぞれ個々の学校の事情や、逆に心配される親御さんもいると思うのですが、そういったところはどのように進めていくべきだということがあれば。

(知事)

まず、私どももこの検討に当たっては、基本的には感染対策のレベルを下げずに、疫学上、意味のある形で見直しをしていくという方針を示しておりますので、学校現場に関しても何かお声があれば、県としてこういう考え方の下でやっているということをぜひ伝えていただきたいと思います。

ただ、大事なことは、学校現場はそれぞれ状況はばらばらでありますので、我々は改めて考え方をお示ししましたけれども、その学校現場、現場で実情に応じて柔軟に対応していただきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。あと一点だけ。緩和の話が全国的に見てもあまり出てこない現状があると思うのですが、知事はそこら辺はどのように感じておられるのですか。

(知事)

そうですね、これまでもイベントであったり様々な経済活動であったり、そうした分野に関しては、科学的な知見の蓄積であったり、もしくはオミクロン株の変異株などの状況を踏まえて、かなりある種の緩和がなされてきているわけですよね。感染対策を維持しながらも、こういう見直しができるよということでやってきておりますけれども、教育現場は少し、そうした意味では見直しが十分になされてこなかった分野の一つだと思っていますので、こうした形で感染対策と貴重な体験、学びの機会というのを確保する、そうした時期に一歩踏み出していかなければいけないと考えています。

今回、そうは言いながらも、まずは第一歩だと思っていますので、今後も様々な形で、政府にもさらなる柔軟な運用が可能なように求めていきたいと思っています。我々は我々でできることをしっかりやっていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。以上です。

(記者)

新型コロナウイルスの感染状況についてお伺いいたします。

現在、感染者数について、下げ止まり、高止まりという傾向が首都圏で続いていると思うのですけれども、知事は、今後感染状況がどのように推移していくと考えていらっしゃるかということと、知事は医療提供体制が重要という話は再三されていると思うのですけれども、現在の感染状況等について、この感染状況が底なのか、もしくはもう少し下がっていく可能性というのも十分に考えられるのか、その辺り、どのように考えていらっしゃるか教えてください。

(知事)

はい。まず下げ止まって、その後、若干上昇いたしましたけれども、その後は今、一旦上げ止まっているような状況で、非常に横ばいの状況だと思っています。全国的な状況を見ると、今後、BA.2の置き換わりも含めて増加していくことは、十分に警戒をしていかなければいけないと考えています。これは正直言って、どのようなケースになるのかというのは予断を許さないだろうと思っています。

医療提供体制の状況でありますけれども、この間、感染者数がそれなりの人数おりますが、入院をされる方、入院が必要と判断される方は現時点では決して多くない状況でありますので、医療提供体制というのは十分に運用されている状況です。重症者の方に関しても、微減、低い水準でありますし、酸素投与を必要とする方々の割合というのも、今は比較的落ち着いている状況だと思っていますので、ワクチン接種を着実に進めていって、一定の陽性者数が出たとしても、医療提供体制が維持できる状況というのを今後も整えていくということが大事だと思っています。

(記者)

ありがとうございます。今お話にあったワクチン接種の関係なのですが、高齢者の接種率がだんだん高まっている一方で、若年層、現役世代の接種率というのがなかなか上がってこない状況があったと思いますが、接種の推進等に向けてどのような形で進めていくべきかという知事のお考えを伺えればと思います。

(知事)

はい。やはり20代、30代の方を中心に、接種がまだまだ伸びていかなければいけない状況だと思っています。我々県としても、大学であったり、企業、経済系の団体などに連絡、要請をして、県営の接種会場などを積極的に活用いただくことも呼びかけをしております。少しでも、こうした若い方々が所属される団体等で、積極的な接種機会の確保というのを、私たちは今後求めていきたいと思います。

今、現時点では12歳以上の方々の5割が追加接種をされたことになりますので、そういう意味では、諸外国等を見てもそれなりの水準には達しつつあると考えています。政府には、全体の接種の進捗状況を見定めながら、それに伴う社会経済活動のどの部分を、どのように緩和して見直しをしていくのかということを、改めて示していただきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。また話題が変わってしまうのですが、日曜日に千葉ロッテの佐々木朗希投手が完全試合ということで、平成の槙原投手以来、令和では初めてということで、大記録だと思います。知事はツイッターでリアルタイムで発信されたり、大変関心が高かったと思うのですけれども、率直にどう思われましたか。

(知事)

いや、もう空前絶後だというふうに思うんですね。完全試合そのものも、もう28年ぶりですかね。私も槙原投手の完全試合を見ておりましたけれども、テレビで子供の頃、子供の頃という感じではないですが、それ自身も素晴らしいですし、さらに言えば、奪三振も含めた一球一球の状況も含めて、圧倒的な、支配的なピッチングだったと思っています。改めて佐々木投手、さらには佐々木投手の育成に関わってこられた全ての方々に心から敬意を表したいと思います。

そして、ボールを受けられた松川捕手も、これも開幕前からとんでもない逸材だというふうに認識はされておりましたけれども、改めて記録をつくる立役者になられたということで、このお二人に限らず、マリーンズは本当にこれから将来楽しみな選手がたくさんいらっしゃいますので、この偉業を契機にますます多くの選手に活躍していただいて、やはり今シーズン、そうは言っても多分佐々木投手も含めて、選手は個人の記録よりも恐らくチームの優勝というのを大目標にされていると思いますので、当地としても悲願のリーグ優勝と日本一を果たしていただきたいと願っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

ちょっと気は早いかもしれませんが、千葉市だと感動賞という、そういった形の顕彰があったと思うのですけれども、県として何か検討されているようなことはあるのでしょうか。

(知事)

これはちょっと我々として何ができるのか整理をしていきたいと思っています。感動賞も福浦選手の2,000本安打のときに、私、市長時代にこういう偉業に対して表彰するという規定がなかったので、これは整備したほうがいいということを話をして検討してもらった結果、はるか昔に出したきりになっていた「ホームタウン感動賞」というものを規定化いたしました。県はまた立場が違いますので、どのような形ができるかというのは検討が必要ですけれども、今後の他の競技との関係性も含めて、しっかりと整理をしたいと思います。賞が要らないくらいの偉業ですけれどもね。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

学校現場の制限見直しに戻ります。今回こうした発表はありましたけれども、知事の狙いというか問題意識としては、感染状況が比較的落ち着いている中で、必要以上に子供たちの活動を制限してしまっているコロナの対策といいますか、こういうものがあるという問題意識なのでしょうか。また、学校現場のほかにもいろいろな対策がありますけれども、そういったものがもし不適切に制限しすぎというものがあれば、その辺りも教えてもらえますか。

(知事)

子供たちに限らず、例えば地域の自治会やコミュニティ活動であったり、福祉的な活動であったり、本来県民にとって大事な様々な活動が、コロナの中で社会的な批判等も恐れる形で萎縮しているというのは、様々な分野に存在すると考えています。この間、少しずつそれらの活動についても、工夫をしながら再開をしているケースが多いわけでありますけれども、我々県としては、感染対策に留意されている前提であれば、私はこれまで大事にしてきた活動というのは、推奨されるべきだというメッセージを社会全体に出すことが大事だと思っています。

その中で学校というのが一つ、先ほど申し上げたとおり、現場からおかしいのではないかという声が比較的上がりづらい場所で、全体的に抑制している傾向が見受けられることから、我々県として、こうしたメッセージを出させていただいたということになります。

ですので、こうした動きを見て、他の分野も含めて、いわゆる目指すべきポジションといいますか、感染対策に気をつけた上で、これまで大事にしてきた活動をしっかり継続をしていくんだと。場合によっては、ICTも含めて、さらに一歩先に行った対応をしていくんだということを、共通認識にしていきたいという考えがあります。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

同じようなことで申し訳ないのですけれども、先週おっしゃっていた県としてのポリシーを示すというのは、今回、県教委の方針というのは、これが先週おっしゃったポリシーを示したということになるのか、それとも、ポリシーを示す中での教育が一つの分野なのかというと、どっちになるのでしょうか。

(知事)

いわゆる体系立ててお示しをするという意味では、これが一つの形だというふうに捉えていただければと思います。それ以外にも、様々な分野がありますので、それは各部署の中で議論して、個別に一つ一つ見直しがなされていくと思います。パッケージとして分かりやすい形で整理してやるのは、これが一つだというふうに考えていただければと思います。

(記者)

分かりました。この内容ですけれども、今、感染が高止まりして比較的落ち着いている中での緩和方針だったかというところで確認させていただきたいのですけれども、今後、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が適用された場合には、やはりまたその都度、方針というのが示されるのでしょうか。

(知事)

感染状況、さらには医療のひっ迫の状況等を見て、いわゆるリスクの高い活動、それは部活動の前後を含めてですけれども、そうした部分については、その状況に応じて見直しをしていくということは十分に考えられます。ただ、前提として、どのような感染状況であったとしても、リスクが高くない活動については、今まで大事にしてきたように、積極的に実施をしていくべきですよね、という考え方を示したというふうに感じています。

(記者)

ありがとうございました。お話が変わるのですけれども、JRの成田エクスプレスが今まで夕方にしか千葉駅には止まらなかったのが、お昼にも止まって、本数が4倍ぐらいに増えたのですけれども、その点に対して知事の受止めと、今後の展望を聞かせていただいてもよろしいですか。

(知事)

今回のダイヤ改正によって、何と言っても、千葉駅は県内の交通結節点でありますので、そちらでの停車本数が大幅に増えたということは、千葉から都心方面、さらには成田空港への利便性の向上に確実につながると考えています。私も便利になったなというふうに実感しますね。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

学校教育活動の制限緩和についてお伺いしたいのですけれども、冒頭の質問に少しかぶる部分があるかもしれないですけれども、タイミングというところで、既にもう新学期が始まっている学校がほとんどだと思うのですが、なぜ新学期が始まる前ではなくて後なのか、というところでお伺いしたいのですけれども、いかがでしょうか。

(知事)

そこに何か特に意味があるわけではありません。ただ、これまでの感染状況、それからワクチン接種率の進捗状況、そうしたものをトータルで見てこういう議論ができるし、学校現場からもそういう意味で必要性が高まっているという考え方の中でお示しをさせていただきました。時期ありきというよりは、基本的には、疫学的な知見等の蓄積の中で見直しをし、我々としては、できれば早い時期に、学期がもう始まっていますので、できるだけ早い段階でまとめて出したかったという中でこの時期だというふうに考えていただければと思います。

(記者)

ありがとうございました。もう一点、学校現場で制限の見直しが進まなかった理由ですけれども、なかなかおかしいという声が上がりづらかったというふうに知事は御指摘になられましたけれども、これは、あえてお伺いするのですけれども、なぜそういう状況になっているのか。もし潜在的にあるとすれば、やはり改善していかなければいけないと思いますけれども、どういうふうに今後していけばいいのかという部分について、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)

まず、学校や教員の皆様方は極めて真面目な方々でありますので、そうした行政の方針等に対して、個人個人の思いは別としても、組織として不満をなかなか上げづらい、そういう傾向にあるというのは確かだと思うのです。

それから、もう一つは、このコロナに限らず、これまでもこういう子供に関することというのは、実態のリスク以上に高く捉えられがちであります。昔も原発事故の後に、どれだけ専門的な機関や専門家が安全な水準と言っても、一部の保護者がどうしても御納得されない中で、ディフェンシブな対応をせざるを得なかった時期というのを、私は経験をしてきています。これはある種、子供たちのためという思いの中で、その思いそのものは否定できるものではないわけですけれども、過剰に他と比べてリスクを高く見られてしまう傾向がありますので、こういう構造的な問題が背景にあると思っていますので、それを理解した上で、一定程度理解されるタイミングで理解される施策を、行政が、政治が、一歩踏み込んでメッセージを出す、後押しをしていくということが必要だと考えています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

学校教育活動の制限緩和についてですけれども、既に千葉市の一部の中学校で、来月5月20日に実施する予定の体育祭について、昨日時点で、「今年度も感染症予防の観点から、生徒のみでの開催となりますので、保護者の皆様は御来場できません。御理解と御協力のほどよろしくお願いします」というメッセージを、1か月前、5月20日なのに出してしまっている中学校は、個別の判断、状況に応じてというのも知事はおっしゃっていたと思いますけれども、一方で、全然普通に体育祭が保護者の方も観覧できると。これが本当に保護者が参加できないとなると、3年連続で体育祭を見られないみたいな保護者の方も生じてしまうと思うのですけれども、既に体育祭は保護者の観戦はできませんよというふうな呼びかけをしている中学校に対して、知事としては、もう一回再考してくださいというか、もう一回検討してくださいとか、どういうような呼びかけをしたいというのはありますでしょうか。

(知事)

はい。できる限り早くお示しをしたいと考えたのは、まさに5月から運動会、体育祭が始まっていくということで、我々も早くメッセージを出したいという思いがありました。各学校はかなり議論をされた上で決定されていることになりますので、私どもからこうしろということは申し上げませんけれども、県からこういうメッセージが出たことをもって、もし一歩踏み出すことができるのであれば、ぜひそれは御検討いただきたい、後押しをさせていただきたいと思っています。

私自身は一人の小学生の子供を持つ親として、保護者が観覧したいというのももちろんですけれども、できれば異なる学年と一緒に運動会ができる環境をつくってあげたいなと思っています。そういう子供たち自身の貴重な経験を、異学年、異なる学年との交流も私は大事だと思っていますので、保護者も重要ですし、そういうところも含めてぜひ考えていただきたいなと思いますね。

(記者)

ありがとうございます。次が、ワクチンについてですけれども、3回目の接種がなかなか進まない現状だという御指摘があったと思いますが、3回目どころか、先月25日に厚労省から全国の自治体に、4回目の接種の準備を整えるように指示がありました。でも、今日が4月14日になりますけれども、いまだに対象の年代だったり、接種の間隔は何か月間隔にしましょうというのもまだ決まっていない中で、一番事務的に面倒な接種券の用意がそれだとできないじゃないですか。そんな中で、全然3回目も進んでいない中で4回目接種を打てるように5月末までに準備してくださいと言われていることについて、知事の受止めと、今後どういうふうに整備を進めていくのかが分からないのですけれども、受止めをお願いいたします。

(知事)

はい。御質問ありがとうございます。市町村のほうからもやはり様々な戸惑いの声も上がってきておりますし、市長会であったり知事会等からも、早く示していただきたいという声を上げております。

4回目接種に関しては、様々な有効性等について諸外国の事例も含めて医学的に固まっていないところが多々あります。そういう意味では、その意義であったり、対象者の考え方というのがまず示されなければ、3回目接種にも私影響しかねないと思っていますので、その部分はしっかりと整理して政府には発信していただきたい。

さらには、私自身、これは市長としても知事としてもこのワクチン接種を経験してまいりましたけれども、4回目接種というのを本当に接種券方式でやることが妥当なのかも含めて、私は検討する必要があるだろうと思っています。高齢者施設などに関してはしっかりと行政が一定程度管理できる形で、できる限り多くの人に接種していくことは重要でありますけれども、今でもインフルエンザのワクチン接種等は高齢者の方が御自身で予約を取って、行って、接種して補助が出るという形をやってきていますので、様々いろいろな考え方があると思いますけれども、今のやり方というのを4回目も含めてやることが、メリット・デメリットはどうなのかも含めて私たちは政府に検討していただきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。そして、先週の会見でもちょっと出たと思いますけれども、ウクライナからの避難民の方が、先週火曜の時点で政府専用機に乗って20人やって来ましたけれども、その後、入管庁などに情報の開示を県としても共有してほしいということを、先週知事もおっしゃっていたと思います。その後、国とのやり取りは、どういうふうに避難民の受入れだったりサポートを進めていこうというのは、その後国からどういう指示とか依頼があったとか、進捗はあったかどうか教えてもらえますでしょうか。

(知事)

実は国のほうから何か依頼、指示があるという形では――依頼はありますよね、当然ながら県内に居住された方に対する生活支援や学びの機会確保等で支援をいただきたいという形のものはありますけれども、我々からすると、定期的に入管庁のほうで把握されている県内に今いらっしゃるウクライナからの避難者の方の情報を定期的に情報共有していただきたいということを申し上げております。全てが果たされているわけではありませんけれども、以前に比べると、私どもに対して何らかの形で情報提供されようという意図は十分感じられるかなと思っています。

ただ、やはり切れ目のない支援をするためには、政府と私ども地方自治体が頻繁に情報を共有した上でそれぞれの役割を発揮、果たしていくことが重要だと思っていますので、これは今後も政府に対して情報共有の徹底を求めていきたいと思っています。

ちなみに、現在は私どもが県や市町村への相談を基に私どもが独自に把握している県内への避難者の方は、29人になっています。

(記者)

今日時点とか昨日時点になりますか。

(知事)

これはいつ時点ですか。昨日時点かな。

(職員)

今日時点です。

(知事)

今日時点で。

(記者)

ありがとうございました。何度もすみません、最後にまたちょっとジャンルは変わってしまいますけれども、今回は教育の学校現場での制限緩和という話題だったと思うのですけれども、一方で、今、千葉県でも「千葉とく旅キャンペーン」で、4月28日まで旅行の支援などをやっていて、一方で国等でも「イベントワクワク割」という話が出ています。昨日の岸田さんの話では、まだ「イベントワクワク割」について現時点で直ちに始めることは考えていないと、慎重な姿勢を示されています。実態もまだ見えていない中で受止めを聞かれても困るかもしれませんが、受止めと、今後「千葉とく旅キャンペーン」、旅行業者の中ではゴールデンウィークのこの繁忙期にかからないと意味がないとおっしゃっている方もいっぱいいらっしゃるので、ゴールデンウィークまで延長するにはどういう条件が必要だとか、そもそも延長のためには、難しい判断だと思うのですけれども、どういう条件が今後必要だなという知事のお考えはありますでしょうか。

(知事)

国からイベント等のキャンペーン的なものについては、まだ我々も十分な情報をいただいておりませんので、なかなかコメントしづらいというのが正直なところだなと思っています。基本的にはより感染対策に配慮された形にいざなう形でのインセンティブ付けというのが望ましいと思っていますので、その辺りをしっかり見ていきたいと思っています。

それから、ゴールデンウィークにかかるか、かからないかについては、私どももいろんな、観光、旅行関係、宿泊関係の方々ともお話をしておりますけれども、基本的にはむしろゴールデンウィークのような期間はあえて外して、それ以外の、平日などの比較的ピークではない時期を支えて、長く支援をすることのほうが恐らく重要ではないかというのが、いろんな声がもちろんありますけれども、比較的大勢かなと思っておりますので、ゴールデンウィークが過ぎた後の比較的十分でない時期をどういうふうに支えていくのかという部分が、当事者の方々としては一番求めていらっしゃる情報ではないかと。ちょっとキャンペーンの先の見通しがで見えにくいというところが、恐らく御不安になられているポイントかなと思っています。

ほかにもし所管からあれば。ないですか。大丈夫かな。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

学校現場の制限緩和の関係で、すみません、ちょっとお話が戻りますが補足的なお尋ねです。

県教委としてこういう考えを示されて、児童生徒の教育環境に鑑みての今回の判断ですので、当然ながら市町村の教育委員会に通知なりの形で周知されて、「これを参考に現場で対応されたい」という、そういう理解でよろしいのかというのが一つ。

あともう一つ、この判断に当たって、知事、疫学的な必要性のあるものを続けていくという話がありましたけれども、専門家の方々へのヒアリングではないと思いますが、御意見の聴取というものがあったかどうかということをお伺いいたします。

(知事)

まず、市町村に関しては、これまでも県立学校の考え方等をお示しして参考にしていただいておりますので、今回の件についても、同じような形で各学校設置者等にお考えいただきたいと思っています。

それから、専門家の意見の聴取ですか。

(職員)

専門家につきましては、県教育関係の医師の方等にもお話を伺ったところ、やはり感染対策をしてできるだけ通常の活動を行うことには賛成だということで意見を得ております。

(記者)

ありがとうございます。一件別件になるのですけれども、今度鴨川市のほうを視察なさいます。就任後、県内のいろいろな市町村などに足を運ばれて、現状などを確認されていると思うのですけれども、今回、大学のほうを御覧になるその趣旨というのは、当日ぶら下がりも予定はされておりますが、現段階で伺える範囲をお尋ねいたします。

(知事)

鴨川の城西国際の件ですかね。

(記者)

はい。

(知事)

基本的には私ども、行くに当たって、私たち自身が見に行くべきものというのも当然あるわけですけれども、視察する市町村のほうから、ぜひここを見てほしい、もしくはここの件について議題としたいんだということについて、基本的にはその要望を踏まえて、私たちは視察をさせていただく場所を決めておりますので、鴨川市さんからぜひこのテーマ、これは以前から課題になっているというのは私自身も承知しておりますけれども、現地を見ながら鴨川市さんのお話をしっかり伺いたいと思っております。

(記者)

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナの影響を踏まえた学校教育活動の制限緩和について
    →教育庁教育振興部保健体育課【電話】043-223-4089

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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