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更新日:令和4(2022)年1月13日

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知事定例記者会見(令和4年1月13日)概要

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日時

令和4年1月13日(木曜日)10時30分~11時06分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和4年1月13日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 知事年頭メッセージ
  2. 新型コロナウイルス感染症への対応について

知事年頭メッセージ

(知事)

本日は、今年最初の会見となります。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年や一昨年に引き続いて、今年も年明けから新型コロナウイルスの感染拡大の新たな局面によって、緊張感のある形での1月を迎えておりますけれども、改めて、この間、医療の最前線をお支えいただいている医療従事者の皆様方、そして、感染拡大防止に御協力いただいている県民や事業者の皆様方に心から感謝を申し上げたいと思います。

一方で、一昨年、昨年と違って、ワクチンの接種が着実に進んでいるということ、また、過去の教訓をもとに、保健所の強化であったり、医療提供体制の強化などに着実に前進が見られていることから、今年について、これまでの知見を十分に生かしながら、オミクロン株の特性もしっかり見据えて、取り組んでまいりたいと考えております。

一方で、新型コロナウイルスの感染拡大の長期化によって影響を受けている、例えば高齢者の方、障害を持たれている方、子供たちなどにしっかりとした目配りが必要だと考えております。

また、事業に多大な影響を受けている各産業の支援や底支えにしっかり取り組むとともに、生産性や競争力の強化など、今後に向けた施策もしっかりと取り組んでいくことで、コロナ終息後を見据えた千葉県経済の基盤を築いてまいりたいと考えております。

次に、県内における今年の主な動きについて御紹介いたします。

まずは、昨年も発表いたしましたけれども、11月6日、4年ぶりに「ちばアクアラインマラソン2022」が開催されます。

今年は、アクアラインの開通から25年、三井アウトレットパーク木更津のオープンから10年という節目の年でもあります。国内外から参加されるランナーの皆様や、沿道で応援される皆様とともに、大会を盛り上げていきましょう。

このほかスポーツ関連では、1月に千葉県をホームとする3チームが参加する、ラグビー新リーグ「NTTリーグワン」の開幕、4月に千葉市でアクションスポーツの国際大会「Xゲーム」の日本初開催、5月には同じく千葉市で、男子U23車いすバスケットボール世界選手権大会の開催。

また、スポーツ関連以外では、4月の「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」の開業や、8月の「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」の県内初開催など、楽しみな話題やイベントが予定されております。

そして、現在、県では、県政運営の基本となる「総合計画」と、そこに掲げる施策の推進を行財政面から下支えするための「行財政改革計画」を策定しているところです。

県が目指す10年後の姿と、今後3か年の重点施策について取りまとめる予定であり、SDGsなどを施策横断的な視点として位置づけ、事業を実施することとしています。

今年も全ての県民の皆様方がこの千葉県で生きる価値、働く価値を感じられる千葉の未来の実現に向け、全力で取り組んでまいりますので、御理解、御協力をお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症への対応について

(知事)

次に、新型コロナウイルス感染症対策について、お話をいたします。

本県の新規感染者数は、昨日は465人、直近7日間平均で249.4人、この1週間平均を前の週と比較すると、9.4倍です。かつてないスピードで増加しており、予断を許さない状況です。

医療提供体制については、昨日時点での即応病床使用率は13.8%、集中治療室に入ったり、人工呼吸器を使用したりしている重症者は、現時点でおりませんが、中等症のうち酸素投与が必要な方が8人に上っております。

新規感染者のうちおよそ9割は、オミクロン株の感染と思われます。

現在のところ、感染の中心は20代・30代の世代で約5割を占めており、60代以上の世代は1割に満たない状況ですが、今後、高齢者に感染が広がると、重症者がどの程度増えるか分かりません。

また、感染が広がり、出勤できない人々が急激に増え、社会機能の維持が困難になる可能性もあります。

事業者の皆様方には、可能な限りテレワークを実施していただくとともに、改めて業務継続計画の確認をお願いいたします。

また、感染拡大のスピードを少しでも抑制するために、県民の皆様の御協力が不可欠であることを御理解いただきたいと思います。

感染の急拡大に対して、本県でも様々な対応を進めております。まず、保健・医療提供体制確保計画に基づいた医療提供体制の整備についてお話をいたします。

病床については、1月1日、元旦に、既に病床確保のフェーズを2に移行し、確保する病床を946床から1,462床に拡大していくこととしたところです。

病床ひっ迫を防ぐため、民間施設を活用して新たに整備した臨時の医療施設についても、1月末以降最速での稼働を目指し、全力で準備を進めているところです。

また、宿泊療養施設についても、これまで確保に努めてきており、昨年9月末時点で9施設、1,390室であったところ、現時点では、13施設で約2,000室を確保しております。

自宅療養者に必要な医療が提供されるよう、県医師会などと連携し、往診や訪問看護などを行える583の医療機関、193の訪問看護ステーションのリストを作成し、各保健所と共有するとともに、民間事業者と連携をして、夜間や休日における往診やオンライン診療の実施体制を整備しているところです。

また、保健所の体制強化として、自宅療養者への健康観察などの業務を一部外部委託するとともに、各保健所の状況に応じて全庁から応援職員を派遣しています。

感染者が急増したことによって、保健所の業務が増加しております。保健所の業務を感染者の療養管理などに重点化して確実に行っていくために、保健所から、陽性者が確認された事業所などに対して、濃厚接触者と見られる方などのリストアップをお願いすることがありますので、御協力をお願いいたします。

昨年末に新たに承認された経口薬「モルヌピラビル」については、処方できる医療機関の登録、薬局への薬の配備は着実に進んでおり、今後さらなる拡充を進めてまいります。

次に、ワクチンですが、本県では、昨年12月から医療従事者への接種と高齢者施設の入所者への接種が始まり、現在、医療従事者約4万人、高齢者約5,000人が追加接種済みとなっております。

また、一般の高齢者への追加接種についても、今月の末から順次、接種が始まる見込みです。

なお、64歳以下の方への追加接種については、2回目接種完了から8か月経過以上とされた場合は、おおむね3月以降、順次接種が進められる見通しですが、さらに、県では市町村の接種を補完し、コロナワクチン追加接種を促進するため、県営の集団接種会場の設置について検討を進めているところです。

次に、「千葉とく旅キャンペーン」など観光需要喚起事業及び「Go Toイート」事業の新規発売の停止について、お話をいたします。

県では、観光需要喚起のため、1月6日より、千葉県民及び隣接県の方を対象として、宿泊を伴うツアーや宿泊商品の割引に加え、平日に宿泊された方にクーポン券をプレゼントする「千葉とく旅キャンペーン」を実施していたところですが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、1月15日から当面の間、本キャンペーンの対象となる旅行・宿泊商品の新規予約受付を停止いたします。

なお、事業の停止までの間に予約済みの割引旅行・宿泊商品については引き続き御利用できますが、旅行をなさる際には感染対策を万全にした上でお越しください。

次に、県内のJR線やローカル鉄道、一部路線バス、フェリーが2日間乗り放題となり、県民の方が県内観光地を手軽に周遊できる「サンキュー❤ちばフリーパス」についても、1月15日から当面の間、発売を停止いたします。

また、飲食店を支援する「Go Toイート」事業についても、プレミアム付き食事券の新規発行を1月15日から当面の間、停止することといたしました。なお、購入済みの食事券については、引き続き御利用できます。

これらの事業の発売再開等の際には、改めて発表いたします。

県民の皆様にお伝えさせていただきます。最近の事例では、普段は会わない家族や親族、友人が、クリスマスや年末年始に集まり、飲食店や自宅において会食を行ったことにより感染した方がいらっしゃいました。

食事の際は、どうしてもマスクを外すため、感染リスクが高くなります。1都3県の共同メッセージでも発信してまいりましたが、できる限り少人数、短時間でお願いいたします。

また、発熱、せき、喉の痛みなど、少しでも体調が悪い場合は、同居の方との接触を最小限にするとともに、速やかに受診し、その他の外出を控えてください。

スマートフォンをお持ちの方は、医療機関で検査結果をお待ちになる間に、ぜひ「イマビス」というシステムにアクセスしていただき、緊急連絡先や健康状態などを入力してください。結果が陽性であった場合に、保健所からの連絡をスムーズに行うことができます。

症状はないが、自分も感染しているのではないかと不安な方は、県内223か所の薬局等において、無料で検査を受けられます。

無料検査拠点のお問い合わせの電話が現在つながりにくくなっております。

検査拠点は県のホームページで公開していますので、ホームページを御覧になれる方はそちらを御利用ください。

感染拡大の防止と社会経済活動の維持とを両立させるためには、基本的な感染防止対策を徹底することが重要であります。マスク、手洗い、換気、3つの密の回避など、油断をせず、一人ひとりが感染防止行動を心がけていただければと思います。皆様の御協力を改めてお願いいたします。

私からは以上です。

質疑応答

(記者) 

お願いします。改めて、急拡大していることへの受け止めと、まん延防止等重点措置の必要性について、現在の考えをお聞かせください。

(知事)

現在、やはりオミクロン株を中心とする形で、急速に感染が拡大をしているという認識を持っております。非常に早い速度でありますので、1週間後の景色が全く違うことになることも当然想定をしながら、今まで以上に、さらに早め早めに判断をしていく必要があると考えております。

一方で、中等症や重症の方の状況等、医療の現場の状況を見ますと、現時点においてはまん延防止等重点措置の要請等は必要ないと考えておりますけれども、先ほど申し上げたとおり、状況をしっかりと見て早め早めに判断をしてまいりたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。先ほど、社会インフラへの影響の懸念を示されておりましたけれども、オミクロン感染者濃厚接触者の待機短縮について、昨日、知事会でも意見が相次ぎました。政府は、医療従事者については陰性確認を条件に出勤可能という特例としましたけれども、濃厚接触者の待機短縮、もしくはコロナ入院患者の退院基準について、お考えや国へ御意見がありましたらお願いします。

(知事)

私どもは、これまで1都3県の知事要望などでこうした要望をしてまいりましたので、政府も順次、疫学的な知見の蓄積とともに柔軟な対応をしていっていただけるものと期待しております。

オミクロン株に関しては、今までの従来株とはかなり疾病としての特性、様相が異なる可能性が高いと思われますので、しっかりとした知見を基に、妥当、合理的な範囲、期間を設定していくことで、できる限り、医療であったり、もしくは社会経済活動への影響を最小限化していくことが重要だと考えています。

(記者)

ありがとうございます。もう2問お願いします。先ほど、県営の集団接種会場の設置を検討されているということでした。昨日の知事会でも、ワクチンの分配があればということをお願いしていたと思うのですけれども、どういう条件が整えば設置したいというお考えなのか、スケジュール感や規模感をお願いします。

(知事)

我々としては、市町村が接種の主体ではありますけれども、やはり補完する形で戦略的に職種を絞ったり、もしくは市町村の枠を越えて、アクセス可能、容易な便利な場所に、県としての集団接種会場を設ける意義というのはあると思っています。

我々は当然ながら、それに対するワクチンの別枠での供給というものを求めてまいりますけれども、とにかく、そういう条件が、結果が見えない段階でも、これまで我々はしっかり大規模接種会場設置に向けた準備を進めておりますので、並行してしっかりと進めていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。最後に、ワクチン検査パッケージについて、先週も伺ったのですけれども、お願いします。

ワクチン接種をしても感染するブレークスルー感染が相次いでいて、接種証明の有効性についても疑問が出ているところなのですが、知事、このワクチン検査パッケージについて、御意見があればお願いします。

(知事)

ワクチンの検査パッケージについては、もともと、当然ながら従来株を想定してつくられたところは否めませんので、政府の中で疫学的な知見を基に見直しを柔軟にしていただけるものと期待しています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。先ほど、現時点でまん延防止のお考えはないということでしたけれども、感染拡大を防ぐと同時に、飲食店をはじめ経済活動をいかに両立していくかが一つのポイントだと思います。

さきに政府で認証店への協力金引上げの見直しもありましたけれども、この辺りも踏まえて知事のお考えをお願いします。

(知事)

現場である都道府県の意見を基に柔軟に対応されたことは、評価できると思っています。

我々の考え方は、どちらかというと非認証店が認証店になる、そのインセンティブをつくるということが大事だと思っていますので、どちらかというと非認証店の基準に認証店を合わせるというよりは、やっぱり非認証店が認証店にならなければいけないという、感染対策をしていくというふうに、うまくインセンティブが働くような制度設計を今後も求めていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。政府は、かねて在宅療養を進めていく方針も示しています。こうした中で、濃厚接触者の期間の短縮の議論はありますけれども、知事はかねて自治体の負担が過重になりすぎるのではと懸念を示してきました。この辺り、政府の対応と、千葉県としてどのように対応していくかをお願いします。

(知事)

まず大事なことは、大前提として、大変だからやめるという議論ではなく、オミクロン株の疫学的な知見に基づいて、いわゆる感染拡大防止の観点から、決して実効性が落ちないという上で、社会経済や、もしくは保健所機能の維持のために必要な見直しをスピード感を持って対応していくことが大事だと思っています。

オミクロン株の特性というのは、今後も知見が着実に蓄積されると思っていますので、先ほどお話があったとおり、濃厚接触者の期間であったり、もしくは入院された方の退院の基準であったり、一つ一つをオミクロン株の特性に応じて、場合によっては短縮をしたり、要件を緩和するなどして、一番重要なのは命を最大限に守る最大の方法は何かという観点の中から、我々も意見を言っていきますし、政府の中でも柔軟に対応していただけるものと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

この感染拡大を受けて、東京都では会食の人数の制限というお話もあるのですけれども、千葉県でも、要望でなくてもお願いベースでそういう制限を求めたりなど、そういうところの検討状況を教えてください。

(知事)

我々としては、これまでも少人数であったり、もしくは短時間というような目安のお伝えはさせていただいております。それを、具体的な人数で4人等の要請をするかどうかということについては、今後の感染状況も見極めながら、我々の中でもしっかり検討して県民には伝えていきたいと思います。

(記者)

では、現時点では、具体的な数字ですとか、酒類提供を控えてくださいとか、まだそこまでは考えられていないということですか。

(知事)

そうですね。はい。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。先ほど、知事の冒頭の発言の中で、新規感染者のうちおよそ9割はオミクロン株の感染と思われると、聞き間違いでなければあったと思うのですけれども、それは何か具体的な数字というか、そう思われる根拠はどこら辺にあるのかを。

(知事)

では、疾病対策課から。

(職員)

疾病対策課です。PCRで陽性になった方にL452Rの変異株のPCR検査というものをやっていまして、その直近の数字が約9割というところでございます。

(記者)

つまり、直近の陽性者の中のオミクロンの陽性率が9割近いということ。

(知事)

そうですね。ゲノム解析をすると、当然ながら3日、4日かかってしまう。しかしながら、L452R、デルタ株であるか否かで特定することによって、今、現実問題とするとL452R陰性であればほとんどの確率でオミクロンであるので、みなしとして仮定すると9割だということになります。

もうほとんどオミクロン株に置き換わっていますので、そういう意味では、オミクロン株かどうかを特定することにあまり重要性はなくなってきている。むしろ、デルタ株であることを見逃すことによって、重症化し得る層を見逃すことによる医療的リスクのほうが大きいので、我々としてはそういう観点の中でしっかりと重症化リスクの高い人について、デルタ株であることを見逃さないような、そういう検査をしっかりやっていこうと確認しています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。少し話が変わります。先日、記者会のほうにも話があったのですが、君津児童相談所のほうで、一時保護に関連して、これは虐待とまでは言えないという形で誤認保護だったということで裁判所が判断した事例がありました。この事例に関しての受け止めをお願いしたいのと、当事者は詳しい説明を求めているのですけれども、これに対してどのように県としては対応するおつもりなのかというところをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

(知事)

まず、大前提として、当該裁判における裁判所の判定は、我々千葉県の児童相談所の措置が基本的に妥当であるという内容になります。その中の文章の一部分を取ってそういうお考えを保護者を含めて会見をされたのは承知をしております。

こうした児童虐待の保護事案においては、どうしても保護者側と児童相談所の見解が相違が出てしまう事例がたくさんありますけれども、我々は常に子供の安全を第一に考えて、しっかりとした議論の中で一時保護の判断をしております。今後もできる限り保護者や関係者の方々に理解を得られるよう、粘り強い協議や説明を尽くしてまいりますが、その上で我々が大事にしているのは、何と言っても子供の安全・安心の確保。この観点からしっかりと児童相談所としてこれからも取り組んでいきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。もう一点それに関連して、通告ですとか一時保護の件数が近年増えている中で、そうした対応に今回のように反対するような保護者というのも増えてきて、児相との摩擦というのが全国的にも増えている現状があります。他県もなかなか対応に困っているところがあると思いますけれども、千葉県として、そういった摩擦への対応をどのように考えているでしょうか。

(知事)

まず一つは、そうした保護者とのやり取りの中で、現場の児童相談所の職員が疲弊をしてしまうことがないようにしなければいけないと思っています。そういう意味では、しっかりとチームで対応し、複数の考え方の中でサポートし合うということと、保護者に対してもしっかりと組織的に対応し、丁寧な説明を尽くしていくということだと我々は考えています。

もちろん、一番大事なことは、そうした事態にならないように、事前に保護者、家庭をしっかり、これは児童相談所だけではなくて、オール行政で家庭の支援を尽くしていくことで、そうした事態に陥る家庭や子供たちを一人でも少なくしていくということが私たちに課せられた役割だと思っています。

(記者)

よろしくお願いします。児童相談所の関連で、2019年に野田市の小学校4年生の栗原心愛(みあ)さんが虐待されて死亡した事件から今月で3年となります。改めて知事の事件への受け止めと、虐待防止に向けた県の取組状況を教えてください。

(知事)

ありがとうございます。やはり野田市の事案というのは、児童相談所の児童保護のあり方について、私たちは大きな課題を投げかけられたというふうに考えておりますし、その教訓をもとに、この間も有識者の御意見なども伺いながら、児童相談所の強化、人員の増加、拡充、さらには運用の見直し、一つ一つ、透明性を持って着実に見直しを進めてまいりました。

あの事案をしっかりと風化させずに、千葉県の児童養護の、もしくは児童保護の充実を図っていくために、今後も予算や人員をしっかりと投入をしてまいりたいと考えておりますし、先ほどの御質問にもお答えしたとおり、こうした事案に至る前に早期に発見をし、そして、家庭も子供も支援をしていくために、これは児童相談所だけではなく、千葉県の県としての福祉部門、さらには市町村のそれぞれの子供家庭部門、そして子供たちのことを考えていただく様々な県民や団体の方々と連携をしながら、重層的に子供たち、児童養護を包み込むそうしたネットワークを強化してまいりたいと考えています。

(記者)

コロナの話に戻らせていただきます。海外とか国内の専門家の分析で、オミクロン株の潜伏期間が3日間程度という分析結果が出ている状況があるのですが、知事として濃厚接触者の隔離期間をもし短縮される場合のイメージとしては、何日程度が想定されるかという、もしイメージとかがあれば教えてください。

(知事)

これは、我々というよりも、医療的な正しい知見に基づいて専門家の方々が日数等を決めていくことになると思っています。我々は、それを踏まえて政府が意思決定をされて、それを正しく運用していきたいと思います。

この濃厚接触者の期間であったり、もしくは退院の基準等が一日短くなることでも、実質的に病床の有効活用につながったり、もしくは保健所の負担軽減になることは間違いありませんので、科学的知見に基づいて、政府が適切なタイミングで見直しを順次柔軟にしていただくことを心から期待をしています。

(記者)

もう一つですが、今週末に大学共通テストが控えていますが、直前になって入学基準の弾力化とか、コロナ対策のほうで現場が混乱している側面があるのですが、この大学共通テストをどういうふうにコロナ禍で実施してほしいとお考えでしょうか。

(知事)

そうですね、やはり生徒にとってみれば、本当に人生の中で非常に大きな意味、位置づけを持つ、そうした入試関連に関しては、児童生徒がこれまで努力してきたものがしっかり報われる形で行っていただきたいと思います。感染拡大の防止というのは、確かに重要ではありますけれども、一方で機会を確保するということも重要でありますので、感染の拡大につながらない形で、様々な形で機会を確保するために、政府のほうでは柔軟な、それが結果的には直前で様々変更されてという意味での若干の混乱にはなると思いますけれども、最終的には生徒の皆さん方の人生のために、関係者がぎりぎりまで柔軟に判断していくことが大事だと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。3回目のワクチン接種の関係で、今月から始まるということですけれども、昨日の全国知事会を見ても、交互接種の理解の促進が大変重要だということをおっしゃっていたと思うのですけれども、交互接種の重要性と理解促進に向けて、当然国も周知等を行うと思うのですが、県として何かできるような取組、何か検討されているようなことがあれば教えてください。

(知事)

まず、これから高齢者の方が接種を進めていくことが重要であるわけですけれども、高齢者の方は特にファイザーを1回目、2回目に打たれている方の割合が高いわけでありますので、そういう意味では、そうした方々にワクチン接種を促進していく中で、現在政府から供給されているワクチンはファイザーとモデルナの比率が同じぐらいの比率で来ているわけでありますので、1回目、2回目にファイザーを打たれた方でも、3回目にモデルナを打たれることで、今、これから供給されるワクチンを最大限に活用して、高齢者の方々の接種を促進することができます。そういう意味では、ファイザー、ファイザー、モデルナという形でのワクチン接種に、その安全性であったり、もしくは効果も含めて、多くの高齢者の方々が理解し、納得していただいた上でそうした接種を進めていくことが極めて重要だと思います。

そのためには、やはり政府が分かりやすく伝わる形で周知、広報活動をしていただくことが大事だと思っています。我々は、政府が承認をしているわけでありますから、政府のほうでのそうした資料や広報媒体などを最大限に活用して、県民の皆様方に選択していただけるよう、市町村と一緒に周知をしっかり行っていきたいと思っています。

この辺りはメディアの方々にもかなり御協力はいただいていると思うのですけれども、いろいろな形で工夫した広報というか、伝え方が大事だと思っています。

本当は、私もファイザー、ファイザーを打ちましたので、私がモデルナを皆様の前で打ちたいところなのですけれども、私はまだ接種してから日が浅いので、そういうことはできません。そういうことも含めて政府の皆様方にはお願いをしているところです。

(記者)

もし、仮にですが、追加接種についてなかなかスムーズに進まないところがあって、知事としても、パフォーマンスという言い方は適切ではないかもしれませんが、モデルナを打つなんていうこともあるのでしょうか。

(知事)

私もルールに基づいて接種をいたしますので、そのルールに基づいた状況であれば、当然それを否定することはないです。ただ、時期はもう今1月でありますので、できれば全国的に国民の皆さんが納得感がある形で、ファイザー、ファイザーを打たれた方が、3回目にモデルナを打たれるほうが、より伝える意味でのパフォーマンスとしては有効かなと思っています。

(記者)

先ほどL452RのPCRのところで、デルタ株を心配されているというお話でしたけれども、抗体カクテル療法ができる宿泊療養施設に優先的に入れていくですとか、そういったことはあり得るのでしょうか。

(知事)

そうですね、まず我々とすると、現時点においては、デルタ株でかつ重症化リスクの高い方などに関しては、入院もしていただいております。現在はそういう意味ではまだ病床に余裕がありますので、そうした取組をしておりますけれども、当然ながら抗体カクテル療法の有効活用などは、デルタ株についてはこれまでもやってきておりますので、それをしっかり活用していきたいと思っています。

(記者) 

関連で、確認ですけれども、デルタ株の疑いがある人とオミクロン株の疑いがある人で、ある程度、宿泊療養施設に入れるのか、自宅療養にするのかを分けているということがあり得るという意味でしょうか。

(知事)

誰か、何かありますか。

(職員)

患者さんの症状ですとか重症化リスクなどを総合的に勘案して、保健所のほうで入院医療なのか、宿泊療養なのか、それとも在宅なのかというのを判断しているというふうに承知しております。

(記者)

それは、ワクチンをこれまで接種しているかどうかとか、そういうものももちろん含めてということになるのでしょうか。

(職員)

はい、そちらも踏まえてということになります。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

先ほど知事、会見の中で、中等症のうち酸素投与が必要な方は8人に上っているとおっしゃられましたけれども、これは増加傾向にあるというふうに御覧になっているのでしょうか。

(知事)

難しい御質問ですね。一昨日は10人で、(現在は)8人ということで、短期的に見れば行ったり来たりというところではありますけれども、当然ながら感染者数も療養者も増えていっておりますので、長期的なトレンドとしてはやはり増加していくだろうと見込んでいます。

この増加のスピードがどの程度なのか。療養者における中等症、さらには中等症II、酸素投与が必要となる中等症の方の割合がどのように今後増加のカーブを見せていくのか。それから、今は若い方ですけれども、高齢者がかかった場合に、中等症になりやすさにどの程度の変化が若年層と比べてあるのか。この辺りは我々自身も注視をしていますし、沖縄県などの先行する県の状況なども常にモニタリングしながら、決して軽症が多いから、無症状が多いからと楽観視をすることなく、我々としては判断していきたいと考えています。

(記者)

現時点で重症の患者とか中等症の患者の増加を危惧させるような具体的な傾向が見られているというよりも、今後の見通しとしてそういうことが危惧されるというお考えですか。

(知事)

そうです。もちろん全く落ち着いていた12月の頃に比べると、酸素投与が必要な中等症の患者の方が出てきたという意味では、わずかな増加傾向はもちろんありますけれども、この後ぐっと行くかどうかというのは、しっかりと見極めていきたいと思います。

(記者)

分かりました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 知事年頭メッセージ
    →総合企画部報道広報課【電話】043-223-2068
  • 新型コロナウイルス感染症への対応について(下記の商工労働部所管以外に関すること)
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2630
  • 「千葉とく旅キャンペーン」及び「サンキュー❤ちばフリーパス」に関すること
    →商工労働部観光誘致促進課【電話】043-223-2790

  • 「Go To イート」事業に関すること
    →商工労働部経営支援課【電話】043-223-2484

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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