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更新日:令和3(2021)年11月29日

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知事定例記者会見(令和3年11月25日)概要

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日時

令和3年11月25日(木曜日)10時30分~11時18分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年11月25日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. ちばSDGsパートナー登録制度について
  3. 高齢者を対象とした交通安全啓発動画について
  4. ちば農福連携マルシェについて

新型コロナウイルス感染症への対応について

(知事)

はじめに、先ほど新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、新しい保健・医療提供体制の整備等について協議いたしましたので、御報告いたします。

まず、新しい保健・医療提供体制の整備ですけれども、今年の夏の感染拡大を踏まえ、今後の感染再拡大に備えた取組を、新たに「保健・医療提供体制確保計画」として11月末までにまとめることとしており、本日はその内容の方向性を確認いたしました。

1つ目は、保健所の体制整備です。

感染拡大時においても、保健所が正確な情報に基づき、まん延防止に係る判断等の業務に集中できるよう、保健所業務の負担の軽減・効率化とともに、感染状況に対応した人員体制の確保を図ります。

まずは、保健所が感染者の情報を円滑かつ速やかに得るためにも、医療機関による重症患者の迅速な情報提供とともに、検査の結果を待つ間に県民自らが緊急連絡先や基礎疾患などの情報を入力できるシステム「IMABIS」の活用などを進めます。

また、自宅療養者への適切な支援のため、フォローアップセンターによる健康観察や、市町村との連携による生活支援などとともに、往診などに対応が可能な医療機関、訪問看護ステーションを確保していきます。

併せて、保健所業務をマネジメントするために、管理職員を増員するとともに、感染拡大の兆候の時点から段階的に、事前に研修を実施した職員を派遣する体制を確立いたします。

次に、医療提供体制の整備です。

新規感染者や総療養患者数の状況に応じて、段階に応じた病床数などを設定いたしました。

この設定については、これまでフェーズ1~4の4段階としておりましたが、今回これを改め、3段階に再編いたしました。

フェーズ3については、従来のフェーズ4に相当するものであり、今年の夏の感染拡大のピーク時と同程度の状況を想定し、感染者が急激に拡大した場合に備えた緊急的な措置としての病床数などを設定いたしました。

具体的には、フェーズ3では、臨時の医療施設を含め即応病床数は1,736床、うち重症者用は178床とし、現在病床の確保に向けて取り組んでおります。

なお、計画の開始日である12月1日時点のフェーズは1、その際の即応病床数は940床、うち重症者用は77床とする予定です。

併せて、病床を効率的・効果的に運用するため、入院調整に当たって「入院必要性・優先度判定スコア」を活用するとともに、後方支援医療機関への積極的な転院などの取組についても進めてまいります。

また、さらなる病床確保の取組の一環として、110床程度の県内で2例目となる臨時の医療施設を、宿泊療養施設と合わせた複合的な施設として、千葉銀行の協力を得て千葉市内に設置いたします。

そのほか、次の感染拡大に備えるため、医療提供体制の強化、ワクチン接種の促進、治療薬の投与体制の整備など、本県が取り組む対策を取りまとめました。

急速な感染拡大にも対応できるよう、それぞれの取組を着実に進めてまいります。

次に、イベントの開催における感染防止対策についてお話をいたします。

これまでは、1,000人を超えるイベントは、事前相談などによって、県が対策の確認を行ってまいりました。

今後はイベント主催者が、県が定める様式に基づき感染防止策などを記載したチェックリストを作成し、ホームページやSNSで公表することといたします。

また、これまでの制限では、収容定員が5,000人を超える施設では、満席とすることができませんでしたが、今後は、具体的な感染防止策を記載した「感染防止安全計画」を作成し、県による内容確認を受けた場合は満席とすることができます。

制限緩和を希望する場合には、原則として開催日の2週間前までに、県に安全計画を提出するようお願いいたします。

次に、新たなレベル分類について、お話をいたします。

先日、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会において、「新たなレベル分類の考え方」が示されました。

新たなレベル分類は、レベル0~4までの5段階あり、医療のひっ迫の状況等を踏まえ、様々な指標などと併せ、都道府県がレベルの移行を判断することとされております。

今回、本県におけるレベルごとの対策、レベルの移行に係る指標等の考え方などについて協議いたしました。具体的な対策、指標や目安については、今後精査した上で決定し、お示しをいたします。

次に、「ワクチン・検査パッケージ」について、お話をいたします。

現在、事業者の皆様へは、主にガイドラインの遵守の協力を要請しておりますが、今後、緊急事態措置やまん延防止等重点措置を実施する旨の公示が行われる場合や、感染拡大の傾向が見られる場合には、さらなる制限を要請する見込みです。

その際に、「ワクチン・検査パッケージ」の適用を、県に登録した事業者に対しては、制限の緩和を予定しております。

特に多くの登録が見込まれる飲食店の登録手続きについては、今後に備えて、事前に受け付けることを考えております。詳細は12月上旬ごろにお知らせいたします。

飲食店や観光業など、県内経済の回復を後押しする取組については、10月18日以降、昨年末から停止していた「Go Toイート」事業や「ディスカバー千葉」宿泊者優待事業の再開など、段階的に進めているところですが、「Go To イート」事業については、12月15日までとされていた食事券の利用期限を、2月28日まで延長いたします。

対策が徹底されている認証店などで、利用者にも対策に御協力いただきながら会食を楽しんでいただけるよう、利用促進に取り組んでまいります。

また、観光業に係る取組として、新たな需要喚起策について、11月19日に公表された国の経済対策を踏まえながら実施準備を進めているところであり、事業の詳細が決まりましたら、改めてお知らせいたします。

県民の皆様にお願いであります。

皆様のこれまでの感染防止行動のおかげで感染状況は落ち着いておりますが、当然ながら感染リスクがなくなったわけではありません。

引き続き、会話の際のマスク着用の徹底を継続してください。

寒くなってきましたが、適切に換気を行ってまいりましょう。

小まめな手洗いや手指消毒、飲食店の利用の際は認証店・確認店を選ぶなど、基本的な対策の継続に御協力をお願いいたします。

ちばSDGsパートナー登録制度について

(知事)

次に、ちばSDGsパートナー登録制度について、お話をいたします。

SDGsは、誰一人取り残さない社会の実現を目指し、広範な社会課題に統合的に取り組むものであり、より多くの県民・企業等にSDGsを身近に捉えてもらい、取組を進めてもらうことが重要です。

そこで今回、県では、県内企業などにおけるSDGs推進の機運を醸成するとともに、具体的な取組を後押しするため、「ちばSDGsパートナー登録制度」を創設いたしました。

企業等においては、市場や取引先からSDGsへの取組が求められている一方で、SDGsの推進は、企業イメージの向上や新しい取引先や事業パートナーの獲得など、新たな事業機会の創出にもつながっていくものと考えます。

制度の対象となるのは、千葉県内に事務所などを置く企業のほか、団体、教育機関、学校法人、特定非営利活動法人、個人事業主などです。

登録の要件は、「環境・社会・経済の3つの側面において、具体的な取組を推進すること」、「各取組について、具体的な目標が設定されていること」としております。

登録期間は3年間で、第1回の募集期間は、令和4年1月4日から2月28日までです。

ちばSDGsパートナーに登録していただくと、SDGsの達成に向けて積極的に取り組む企業・団体などとして、千葉県のホームページ等で紹介いたします。いろいろな取組が紹介されることで、新たな事業パートナーとの連携が生まれることも期待されます。

また、登録企業等においては、チーバくんを活用した千葉県SDGsシンボルマークを名刺や会社案内などに使用することができるようになります。

SDGsの推進は、千葉の未来を築く上で欠かせないものであり、その考え方を企業・団体等の皆さんと共有することが重要です。

経済団体や金融機関などの御協力をいただき、多くの企業・団体等の皆さんに申請していただきたいと考えております。

高齢者を対象とした交通安全啓発動画について

(知事)

次に、高齢者を対象とした交通安全啓発動画について、お話をいたします。

本県では、今年1月から昨日までの間に、交通事故で103人の方が亡くなっており、そのうち約6割は65歳以上の高齢者の方でありました。

一方で、高齢者が交通事故の加害者になるケースも増えており、こうした高齢者による交通事故を減らすため、県ではこのたび、交通安全啓発動画を制作いたしました。

この動画は、パラパラ漫画の動画で著名な芸人の鉄拳さんに制作していただきました。

内容は、運転に不安を感じるようになってきた方などに、運転免許の自主返納を考えていただくものとなっております。

それでは、動画を御覧ください。

 

~動画放映(約2分)~

 

セリフがなくてもメッセージが伝わってくる動画だったと思います。

こちらの動画は、県のホームページ、ユーチューブに本日の午後1時に掲載いたします。

また、今後、県内の医療機関の待合室や交通安全キャンペーンなどでも公開していく予定です。

なお、2本目として、「横断歩道の利用と反射材の活用について」という動画を、同じく鉄拳さんに現在制作していただいております。こちらも準備が整い次第、公開いたします。

これらの動画を通して、県民の皆さんに交通安全について考えていただき、不幸な交通事故を1件でも減らしていきたいと考えています。

改めて、交通事故は、被害者であっても加害者であっても、不幸にしかなりません。大切な御家族や御友人、そして自分自身を守るため、県民の皆さんと力を合わせて、誰もが安心して暮らせる「交通安全県ちば」を実現してまいります。

ちば農福連携マルシェについて

(知事)

最後に、「ちば農福連携マルシェ」について、お話をいたします。

農福連携とは、障害のある方が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会活動に参加できるよう促す取組です。

農福連携に取り組むことで、障害のある方の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけではなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。

千葉県では、県民の皆様にこうした取組を広く知っていただくため、平成30年度から、農福連携によって生まれた農産品や加工品の合同販売会、「ちば農福連携マルシェ」を開催いたしております。

4回目となる今年度は、12月10日と翌11日の午前11時から午後7時まで、JR千葉駅中央改札外コンコースで開催いたします。

2日間で17の福祉施設などが出店し、野菜や果物のほか、パン、ケーキ、ジャム、日本酒などの商品が並ぶ予定です。

また、これに先立ち、12月8日と翌9日には、同じ場所で「手しごとマルシェ」を開催いたします。雑貨を中心に、県内の福祉施設等の入所者の皆さんが製作した手作り商品を販売いたします。

「農業」と「福祉」の連携は、農業従事者の確保や耕作放棄地の解消、障害者の就業機会の確保や収入の増加など、それぞれの課題解決にメリットがある取組です。

また、県内でも、地域でのコミュニティや新しい事業を育み、その可能性の幅を広げております。

「ちば農福連携マルシェ」では、そんな「農業」と「福祉」の連携で生まれた、ちばの農産品や加工品を数多く取りそろえておりますので、たくさんの方の手に取っていただきたいと思います。

当日は密を回避できるように店舗レイアウトを工夫するなど、感染症対策を徹底しておりますので、千葉駅の近くにいらっしゃった際には、ぜひお立ち寄りください。

私からは以上です。それでは、質問をお受けいたします。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。まず、医療提供体制の新しいフェーズの件ですけれども、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3とあるのですが、これがどういった基準で移行していくのかというのがまだ現段階で示されていないと思います。現段階で言える範囲でいいので、新規感染者の数とか、どういったものを目安にしてフェーズ1からフェーズ2、フェーズ2からフェーズ3に移行していくのかというのを伺えればと思います。

(知事)

今、資料にも書いてあるとおり、感染者数の前の週からの増加の傾向、それから病床の状況、こういうものを総合的に判断してフェーズを移行していく形になります。いずれにしても、それぞれの基準にしっかり照らし合わせて実行していきたいと思っています。

ここにフェーズ1、2、3で書いているとおり、フェーズ1のときは隔離を主目的とした入院もできるような状況、これがだんだん拡大して、病床数がある程度入ってくると、今度は入院治療が必要な場合に原則入院するというフェーズに変わってくる。フェーズ3というのは、緊急的な状況ですけれども、優先順位をつけた入院になってくる。それぞれでフェーズが移行していくという感じですね。何か補足がもしあれば。大丈夫ですか。

(記者)

ということは、国と同じように、何人を超えたからどうこうというような何か決まった数字があるわけではなく、全体的な状況を見ながらというような対応になってくるのでしょうか。

(知事)

そうですね。何かもし補足があれば。

(職員)

健康福祉政策課でございます。どういった指標がどういった数字になったらということについては、これから具体的に状況を見ながら決めていきたいと考えています。検討していきます。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。それから、臨時医療施設の開設というのが今回新しく発表されたと思うのですけれども、ここのタイミングというか、ずっと県議会のほうでも自民党さんとかが要望されてきたことだと思いますけれども、今回、開設に踏み切れた意図というか、状況、背景みたいなところと、もう一方が、フェーズ1だと臨時医療施設はゼロになっていて、用意しないような状況だと思うのですけれども、医療人材の確保とかその辺りはどういう段階で人を集めていく状況なのかということ等、運用の仕方を教えていただければと思います。

(知事)

まず、我々千葉県とすると、かなり前の段階から専従チームをつくって、医療提供体制の拡充について、臨時医療施設も含めたあらゆる方策を検討して準備をしてきました。その中で、千葉銀さんにも御協力をいただいて、現地も見て、それから医療人材の確保についても調整をさせていただいて、地元説明会もして、御理解もいただいて、それだけのステップを踏んでようやく公表できる状況になったということです。

これからの話ですけれども、当然ながら、臨時医療施設というのは、ある種最後の切り札的なものでもあるわけで、フェーズの進み具合によってこれを稼働させるかどうかを判断していく。ただし、準備が当然必要になりますので、感染者の増加の傾向がある程度見られた段階で、先手を打って準備には入っていく。こういうような考え方の中でやっていきたいと思っています。この千葉銀さんの臨時医療施設で稼働する医療人材の確保については、そうしたある程度の事業者とのやり取りをした上での今日の発表だというところです。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。最後に、これとは違う話で総合計画の話ですけれども、総合計画は今、原案が出ていると思うのですが、基本的には知事が知事選で発表された県政ビジョンをベースにつくられていると思います。この総合計画の中で、とりわけ力を入れていきたいというか、知事の中でも自分の色を出した部分というのは、どの辺りになるのかというのを伺えればと思います。

(知事)

ありがとうございます。これは、私自身が県政ビジョンの中でも県民の皆様方にお伝えしたものに基づいて総合計画をつくってきているわけですけれども、そういう意味では、全ての分野が重要だという考え方の中でつくってきています。ただ、あえて1点申し上げると、全ての政策を実現するためには、何といっても一番は当然、安全・安心な状況、県民の命を守れる基盤があってこそだと思っていますので、そういう考え方の中で、一番最初に「危機管理」というのを入れております。そういう意味では、コロナもそうですし、防災、災害対応も含めて、こうした危機管理や防災についてしっかりと基盤をつくっていく。これがあえて何ですかと言われたら、そういう考え方です。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

おはようございます。私からはまず、今回、対策本部会議の中で協議されました中で、イベントの開催要件についてまずお聞きいたします。

県の「感染防止安全計画」、こちらの提出を条件に収容人数の上限をなくすということで動いていくわけですけれども、そうしますと、かなりの人数、人流が起きるのと密集が起きることも考えられます。今は感染状況が落ち着いている状況ですけれども、これがまた新たな再拡大につながらないかという危惧について、知事のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)

現在の感染状況と、それから、これまでも様々イベントの実施団体等が工夫をされてきた、そういうものをしっかりと遵守していくのであれば、こうした緩和は可能だろうと判断をしています。しかしながら、感染が本当に拡大して、緊急事態措置区域等に指定されてくるような状況になってくれば、当然その中身については、幾分は見ていかなければいけないだろうと思っています。

何かありますか。

(職員)

健康福祉政策課でございます。また緊急事態宣言が出されたとか、そういった非常事態の場合については、しっかりとワクチンの接種履歴を確認するとか、そういったことを事業者の判断でしっかり見ていただきたいと考えています。

(記者)

先ほど質問されていました臨時の医療施設についてなのですけれども、今回、この施設を選択した理由についてお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)

このセンターについては、まず、千葉銀の研修センターは新しいものができていて、旧千葉銀研修センターということで現在使用されていないというところ、それから、65室宿泊部屋がある、そういう宿泊棟というのがあることと、病床が配置できる広いまとまった部屋といいますか、研修室として使われていた大研修室、中研修室というのがあって、ここがある種、多くの病床が待機ステーションのような形で入院ステーション、酸素ステーションができる。それから、出入口が1か所しかなくて、そういう意味ではゾーニングが容易で、しっかり建物内で感染症対策が実施できる。あとは、何といってもアクセスがいい、高速道路のインターチェンジ近くということで、非常にいろんな要素が施設面でかなえられているということと、何より千葉銀さんの御協力をいただけたというところも含めて、非常にいい形でこの施設を御提供いただけるようになったと考えています。

(記者)

次に、先ほど動画の再生もありましたけれども、高齢者を対象とした交通安全啓発動画についてお尋ねいたします。先ほど知事も動画を見終わった後に、「セリフがなくても伝わるものがあるね」と、ぼそっとつぶやいていらっしゃいましたけれども、今回、動画に鉄拳さんを起用した理由について教えていただけますでしょうか。

(知事)

はい、ありがとうございます。

(職員)

くらし安全推進課でございます。高齢者の方々に情報を発信するのに、今回、病院の待合室で見ていただくというような形で検討させていただいております。病院の待合室ですので、音を使っての大々的なPRというのは難しい。そうしますと、鉄拳さんのようなパラパラ動画のような形のもので少し興味を引きたいという点と、やはり著名な方でございますので、そういった著名な方に描いていただくことによって、その他のいろいろなキャンペーンなどでの活用ということも可能と考えまして、コンペの結果、鉄拳さんに決まったという形でございます。

(記者)

高齢者が絡む交通事故、加害者でも被害者でも非常に悲惨な状況になります。一方で、例えば免許の自主返納については、地域的にどうしても車がないと生活が厳しいといったところもあると思うのですけれども、そういった方々に対して自主返納を促す際に、代替案として県としてどういう支援、自治体に対しての支援を含めてですけれども、考えていらっしゃるのか、お願いいたします。

(知事)

我々も免許の返納というのは、可能な方はぜひ御検討いただきたいと思っていますけれども、おっしゃったとおり、なかなか交通事情等がそれを許さないというケースもあると思っています。そういう意味では、市町村も含めて、いかに交通網をつくっていくか、どなたでも望むところに移動できるようにしていくのかというのは、大きな課題だと思っています。この辺りは市町村と連携してこれからもやっていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

お願いします。まずコロナ対策について伺います。何度か伺っていることではあるのですけれども、今、感染状況が低く抑えられている要因と、いつまで続くか分からないですけれども、感染状況全体の中で、今はどういう時期に当たるのかという現状認識をお聞かせください。

(知事)

感染が低い状況が続いているところについては、専門家の方々も様々意見が出されているわけですけれども、確定はしていないというのが実態だと思っています。まず言えるのは、多くの方々が依然として感染防止行動を徹底、留意いただいているというところ、それから、ワクチンの効果というのが多くの世代に継続されている、こういうところが一つの特徴ではないかなと思っています。

今後、他国のような形でワクチンの免疫が本当に落ちてくるのか、落ちてきた場合に感染が拡大していくのか、この辺りをしっかり見ていかなければいけないと思っていますので、先行して接種された方々で、3回目を接種されていない方々の、僕らも感染と重症のリスク軽減効果をこれまでも分析してきましたけれども、これが変化していくのかどうなのかというのは、しっかりと見ていきたいと思いますし、東京であったり、場合によっては、比較的、北海道とか沖縄が拡大することもこれまでありましたので、そうした他の都県の状況などもしっかり見極めていく必要があるだろうと思っています。今、非常にいい状態ではありますけれども、感染の再拡大があり得るという考え方の下で、今できることをしっかりやっていくというのが我々の今の考え方です。

(記者)

入国制限の緩和なのですが、政府が緩和を決めて、さらなる緩和も検討しているということのようですけれども、これまで外国由来の株が流入して、そこから感染拡大が始まるという局面も見られたわけですが、成田空港を抱える千葉県として、入国制限の緩和というのはどのような御所感をお持ちでしょうか。

(知事)

これは二面性があるというふうに思っていて、当然、我々としては、成田空港を抱えて、成田空港関連産業もある立場とすると、相手国ですとか、入ってきた後の検査体制等はしっかりと整えていただいた前提として、外国とのビジネス的な往来等も徐々に徐々に段階を踏んで緩和していくということそのものは、十分理解しています。

一方で、おっしゃったとおり、大事なのは変異株が出た場合の話だと思っています。今のデルタ株に関しては、もう既に国内で多くの人たちがいろんな形で持っている状況ですから、ここで水際対策を止める意味というのはそれほど高くはないわけですけれども、今後、変異株がまた新たに出てきた場合に関しては、これまでの教訓もしっかり踏まえて、政府のほうで水際対策を適切に、スピード感を持って、対象国の選定や入れるやり方についてはしっかりしてほしいと我々は考えています。

(記者)

あと、話題は変わるのですが、立憲民主党の代表選が行われています。これまでの論戦を御覧になっての御所感と、期待することをお聞かせください。

(知事)

そうですね、論戦は私も拝見をしておりますけれども、それほど大きな政策の違いがないのかなと、私自身なんかは見ております。いずれにしても、今の政府とはまた違った形で我が国の課題の解決ですとか、将来の経済も含めた発展の絵姿というのを力強く示していただくことが、緊張感のある国政のためには重要だと思いますので、様々な議論の末に代表の方が選ばれるのをしっかり注視をしていきたいなと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お疲れさまです。臨時医療施設の件なのですが、がんセンターの旧棟とも違って、医療施設でもないところなので、なかなか治療の制限もあるのかなと思うのですけれども、どういった狙いで100床を確保するのか、教えてください。

(職員)

臨時病床戦略班でございます。こちらの新たな臨時の医療施設につきましては、重症化リスクの高い高齢の方ですとか基礎疾患のある方、こちらの感染者の方に治療を行う施設等として運用していくことを検討しております。

(知事)

重症化リスクの高い軽症者。

(職員)

はい、軽症者の方です。

(記者)

軽症者が中心ということ。

(知事)

今、抗体カクテル療法も含めて、そうした初期段階で治療を行うことが、重症化リスクを軽減することができる選択肢も増えてきていますので、病床がいっぱいになって、本来であれば医療的なそうした処置をしていれば重症化しなかった方々に、医療が届けられなくてさらに重症者が増えていくという負のスパイラルにならないためには、こうした最後の切り札というのを一つ持っておくというように我々としては考えています。

(記者)

分かりました。初期の治療、抗体カクテル療法などを行っていく。

(知事)

抗体カクテル療法だけではないですけれども、そうしたものも含めて。

(職員)

早期に適切な治療を行うことで、今、知事からもありましたように、重症化リスクを防いで病床のひっ迫を防ぐというような形で運用していくということでございます。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。知事、こういった準備を進めていくこの時期、第6波がもし来るとすれば、すごく重要な時期だと思うのですけれども、知事としてはどのような時期として考えていらっしゃいますか。

(知事)

そうですね、これから経口薬も含めて少しずつ治療方法の幅が増えてくるだろうということが期待をされています。それまでの間、感染の再拡大に対応できる医療提供体制をつくっていくというのが今のフェーズだと考えていますので、できる限り、夏のような感染爆発が起きたとしても、県民の皆さんの医療へのアクセスを最大限保証できる、そういう体制を今のうちにしっかりと構築をしておきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。最後にもう1点だけ。話が変わるのですが、通学路の安全対策について、県内で千葉市も含めて4,000か所以上出ました。ただ、これまでも対策をしても安全と言えない場所があったり、対策はするけれども、その質をどう担保していくかというところが現場でも課題になっているのですが、そういったところの課題について、知事としてもし御意見や認識があればお願いします。

(知事)

今回、八街市の痛ましい事案を受けて、過去になく新たな視点も入れて、多くの市町村の教委の皆様方に御協力をいただいて、相当な件数を抽出することができたと考えています。

短期的に対策ができるものについても、それぞれの市町村のほうで整理をしていただいていますので、まずは確実にこの短期的にできる対策を着実に進めていく。また、その進捗についても、一定の期間で確認をしていくことでリスクを低減していきたいと思っています。中長期的に道路のインフラの歩道等の整備で時間を要するものについても、これもしっかりと我々としては予算を重点的に配分して、リスクの軽減を図っていきたいと思っています。

そういう意味で、かなり今回に関しては、もう同じことの繰り返しがないように強い姿勢で市町村教委の皆様方とも取り組んでいると思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

コロナの関係なのですけれども、知事御自身は第6波のリスクをどのくらいに捉えていらっしゃるのか、教えてください。

(知事)

これはまだ分からないですね。ただ、来るか来ないかというのは、本当の意味で予測できるものではないと思っています。しかし、来た場合に、とにかく県民の皆様方の医療へのアクセスをしっかり提供するために、我々とすると最大のリスクを予測して、今準備を進めているところです。

(記者)

そのリスクに備えるという意味での臨時医療施設も新たにもう1か所ということなのですけれども、運用の仕方は、今のがんセンターと、新しい千葉銀の医療施設は、受け入れる方の対象が異なるという理解でよろしいのでしょうか。軽症者を。

(知事)

そうですね。基本的にはがんセンターの臨時医療施設というのは、もう既に稼働の実績もありますし、通常の医療の状況がある程度担保されていますし、これまでも夏の第5波で、重症患者と言っていいのかな、中等症も診てきた実績もありますので、そういう意味では、診る患者の方というのは少し違うだろうとは思いますね。

(記者)

運用の仕方としては、がんセンターがいっぱいになったから千葉銀というよりは、基本的に並行してというようなイメージなのでしょうか。

(知事)

まずは、旧がんセンターの臨時医療施設というのはまさに通常の医療提供体制、コロナの病床としてカウントして稼働させていくものです。千葉銀のがんセンターというのは、本当にもう県内の病床が満床になるリスクがあり得るというような感染状況になる前の予測、その段階で最後のそうした拠点として稼働の準備に入るものです。もし補足があれば。

(職員)

感染状況次第で、運用の仕方というのは柔軟に検討していきたいと考えております。

(記者)

分かりました。ありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。軽石の関係なのですけれども、県のほうで今実施している監視船等のモニタリングの状況と、大量に漂着してからでは遅いと思うのですが、オイルフェンスの設置のタイミング、現時点でどう考えているか、教えてください。

(職員)

危機管理課です。オイルフェンスの状況につきましては、港湾ですとか主要な漁港にはすぐに展開できるように準備を整えているところでありまして、引き続き監視を続けて、大量漂着が見込まれるときには、遅れることがないように対策を進めてまいります。

(記者)

今の監視船等のモニタリングの状況としては、千葉県の海岸に大量に漂着するという可能性はどう見ていらっしゃいますか。

(職員)

海上保安庁ですとか国の観測状況、また漁船等からの情報も収集しているところでありまして、今のところは、県内に大量に漂着すると見込まれるというような状況にはなっておりません。

(記者)

ありがとうございます。もう1点、コロナの臨時医療施設なのですけれども、運用方式に関係して、一応医療従事者の配置等を全て民間への外部委託にすると書いてあるのですが、これは看護師だけでなくて、24時間体制で対応する医師も含めて民間に委託するのかというところと、夏の第5波のときには医療従事者を派遣しているような民間業者も手いっぱいになってしまって、なかなか自治体と契約を結べないという状況も存在したと思うのですが、それについて今回の設置に当たってどのような対応を考えているのか、教えてください。

(職員)

当該施設につきましては、医師、看護師の配置、配食、清掃、リネン交換等、新型コロナウイルス感染症に係る施設の運営実績のある民間事業者様への包括委託を検討しておりまして、医療人材も確保してまいりたいと考えております。

今、医療人材、看護師さんがなかなか派遣が難しくて確保できなかったというお話がございますけれども、そこも含めて早めに準備をして手当てをしていける、それが可能な事業者さんを検討しているということでございます。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

感染拡大防止対策の件ですけれども、期間が25日から当面の間とあるのですが、見直しのタイミングというのはどういう形になりますか。例えば年末年始という時期を見るのか、それとも、感染状況を踏まえて何か見直すのか。

(知事)

基本的には感染状況ですね。当然ながら感染状況が変化してくれば、国の基本的対処方針等も変わっていく可能性もありますので、それらも踏まえて感染状況によって国も都道府県も変化をしてくと考えていただいて結構です。

(記者)

新たなレベル分類が0~4まであると思いますけれども、移行に係る主な指標や組み合わせの基本で、留意事項のところで、レベル1~2への移行については、判断が遅れることがないように具体的な指標を設定する。その指標の設定はいつぐらいをめどに。

(職員)

健康福祉政策課でございます。指標の設定につきましては、1都2県の状況とか、また県の状況とかを踏まえて、できる限り、検討が進めば設定していきたいと考えております。

(記者)

多分、今は1だと思いますけれども、それが2になるかというのは、喫緊の関心事項だと思います。例えば年内とか、12月上旬とか、幅がいろいろあると思うのですが、いつぐらいまでにするというのは。

(職員)

今、具体的な時期はお示しできませんけれども、どういった指標をもって、どういった数字になったか、そういったことについて検討しているところでございますので、それが決まりましたらまた御報告したいと考えています。

(知事)

国が新たなレベルという考え方を示して、それを受けて、今までの我々の考え方とどういうふうに整合性を図っていくかという中で、今再編をしていく流れになっていますから、ほかの都道府県も同じように、どのぐらいの考え方で望むのかというのは、今収れんしつつありますので、自分たち千葉県だけでもある程度考え方は方向性としてつくっていきますけれども、御承知のとおり、1都3県は比較的同じような考え方に最終的にはある程度はそろえていくことになっていくでしょうから、その辺りのやり取りもした上で、最終的には公表をしていくと。

(記者)

この指標を設定するときは、1都3県の知事会議は開かれると。

(知事)

それは分からないですけれども、ある程度は少なくとも考え方のすり合わせはしていきたいと思っています。その中でも、我々とすると、0から1に関しては、すぐに移行できるように、数値の考え方というのはしっかり定めていくという考え方です。

(記者)

0から1ですか、1から2ですか。

(知事)

1から2です。

(記者)

国の病床ひっ迫のレベル0~4のところと、県のフェーズ、医療提供体制の1から3ですけれども、国のほうが医療提供体制にシフトしたことで、内容的にかなり近くなってきているのではないかという気がするのですけれども、レベル1~3とフェーズ1~3が目安としてほぼ対応するような形になっているようですけれども、それはもう基本的にレベルとフェーズは合わせて運用していくような形になりそうですか。それとも、やはりずれがいろんなパートで出てくるかなという感じでしょうか。

(知事)

確かにそれはごもっともですよね。

(職員)

健康福祉政策課でございます。いろいろと国が示した今現在の情報からすると、考え方として、県の独自のフェーズと、それから国が示したレベルということは、検討した中では併せて運用していくというのが一番いいのではないかという現状のものを示しているところでございます。具体的なものとしては、今検討しているということでございます。

(記者)

ありがとうございます。あとは、医療提供体制の出口というか、ホテルを2,000室確保していくとか、病床も最低なレベルも940室確保するというのが、いつやめることができるのかというのも、そろそろ、第6波が来るのか来ないのかということと併せて、考え始めていらっしゃる方が多いと思うのですけれども、例えば、インフルエンザでのタミフルのような特効薬みたいなものができるとか、出口というのは、どういう条件がそろえば出口に達したことになるというのを、どうお考えでしょうか。

(知事)

経口薬というものが登場して、そして皆さんが飲んで、実際にそれが感染の深刻化、重症化を防ぐのにどの程度の効果があるか等は、一切今まだないわけですから、現時点で何かを決めるというわけにはいかないと思っています。ただ、経口薬も含めた多くの医療の重症化予防の手段が構築をされて、かつ、誰もが比較的アクセスが容易な状況になってくれば、それは医療的なリスクを総合的に考えて、今の法律や今の体制を変えていくというのは、十分にあると思っています。それまでの間、我々とすると、さらなる感染再拡大に備えた体制というのは、今しばらく維持していく必要があるだろうと考えています。

(記者)

もう一点、無料のPCRのことですけれども、12月8日に示されるということです。現状、例えば今のような感染者が少ない状態でも大丈夫にするのか、それとも、緊急事態宣言とかまん延防止等重点措置が出たときに飲食店で使えるようにするのかとか、考え方を教えてください。

(知事)

PCRも含めた検査の部分ですけれども、政府のほうからもまだ全ての詳細が示されているわけではありませんので、どういう考え方の下で一般的な検査の無料化等をするのかということについては、政府とやり取りをしながら、その情報を収集して、県としての考え方を最終的に確定させていきたいと思っています。

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