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更新日:令和3(2021)年9月6日

ページ番号:460375

知事定例記者会見(令和3年9月2日)概要

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日時

令和3年9月2日(木曜日)10時30分~11時12分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年9月2日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. コメ新品種「粒すけ」のプロモーションについて
  3. 東京2020オリンピック千葉県ゆかりの選手に対する表彰について
  4. 東京2020パラリンピックについて

新型コロナウイルス感染症への対応について

(知事)

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策について、お話をいたします。

本県の新規感染者数は、昨日は1,134人、直近7日間平均で約1,309人、前の週と比較すると、9割程度となっております。

療養している方の合計は、昨日現在で1万3,795人、うち入院している方は1,032人、そのうち人工呼吸器やECMOを使用している重症者は105人、酸素吸入が必要な中等症の方は473人です。

また、ホテル療養の方は389人、入院やホテル療養の調整中を含め自宅療養者などは1万2,235人となっています。

重症者用病床の稼働率は約78%ですが、この1週間では80%を超える日も多くありました。

全体の病床稼働率は、昨日現在約73%で、確保病床を増やしていることもあり、1週間前の約78%から減少してはいますが、引き続き、退院する人がいなければなかなか入院ができない、実質的に満床と言える危機的な状況が続いております。

県では、新規感染者の急速な拡大への対応として、引き続き様々な取組を進めております。

はじめに、自宅療養者への支援体制の強化です。

夜間に体調が急変し、救急搬送が必要な自宅療養者に対し、入院医療機関が決定するまでの間、酸素投与を行う夜間外来について、今週から運用を開始いたしました。

現在、5つの医療機関がそれぞれ週に1日程度、交代で対応していただいているところですが、引き続き対応可能な医療機関を増やせるよう、働きかけてまいります。

入院を必要とし救急搬送されたものの、入院調整に長時間を要する状況となった方を一時的に受け入れ、酸素投与などを行う「入院待機ステーション」の設置の準備を進めております。

現在、県内で複数箇所設置する方向で検討を進めており、うち1か所については、医療従事者の確保が出来次第、運用を開始いたします。

また、往診により酸素投与を行える体制を整えています。現時点で対応可能な医療機関は166あり、往診を実施いただいた医療機関に対しては、平日は1件当たり5万円、休日・夜間については、1件当たり10万円の協力金を支給いたします。

訪問看護ステーションについても協力を要請しており、現在、122の事業所において酸素吸入が必要な患者さんへの対応が可能です。

往診等に当たって必要な酸素濃縮装置については、医療機関において自ら調達するほか、必要な場合には県において貸し出しを行います。そのため、この装置を現時点で35台確保しており、今後もさらなる確保を目指してまいります。

また、9月1日から「自宅療養者フォローアップセンター」を設置し、同センターが自宅療養者からの夜間電話対応業務や、日中の自宅療養者の健康観察を行うことで、保健所のマンパワーを重症化リスクの高い自宅療養者の対応に集中させることといたしました。

さらに、安否確認を含めた健康観察や、パルスオキシメーターの速やかな配付などについて、市町村と連携することで自宅療養者への支援を強化いたします。

次に、ワクチンの接種です。

県では、国からモデルナ社製ワクチンの供給スケジュールが示されたため、公立・私立学校の教員、児童相談所の職員などを対象に、来週7日から県の職域接種で優先的に接種を開始いたします。

さらに、県民を対象とした集団接種会場の設置についても、9月中の設置を目指し準備を進めるとともに、ワクチンの供給等について国と調整を続けております。

また、妊婦の方々へのワクチン接種を促進するため、新たに妊婦を優先接種の対象とした市町村に対し、ファイザー社製ワクチンを県から追加配分することといたします。

感染事例から、気をつけていただきたいことをお話しいたします。

学習塾でのクラスター事例です。症状のあった講師を初発とし、生徒70名以上が感染した事例では、教壇と生徒の間にビニールシートを設置していたものの、窓がなく換気が不十分だったそうであります。

また、1クラス20名中、15名が感染した事例では、ほかのクラスにも拡大。計50名以上が感染をいたしました。マスク着用は徹底しておりましたが、やはり換気が不十分でありました。

皆様にお願いです。こまめな換気を徹底してください。

また、風邪などの症状があるときには、絶対に出勤しないことを徹底してください。そのためには、事業者の皆様には、改めてそうした休暇を取得しやすい環境づくりをお願いいたします。

危機的状況を乗り越えるため、改めて県民の皆様方に強くお願いをいたします。

生活に必要な買い物や散歩など、生活や健康の維持に必要な外出は可能ですが、混雑したところに出かけることは徹底して避けていただきたいと思います。

普段会わない人との接触をできるだけ避け、会話をするときはマスクの着用、できれば不織布マスクを使ってください。

あなたの行動が、命を守ります。御協力をお願いいたします。

コメ新品種「粒すけ」のプロモーションについて

(知事)

次に、コメの新品種「粒すけ」のプロモーションについて、お話をいたします。

「粒すけ」は、千葉県が13年かけて開発し、そして昨年秋に本格デビューした、大粒で、ほどよい粘りと弾力が特徴の本県期待の新品種でございます。

今年は、作付面積が昨年の2倍以上に増加し、より多くの方にお求めいただくことができるようになりました。

そこで、より多くの皆様に「粒すけ」を知っていただくため、県では、新米の販売に合わせ、本日からプロモーションを開始いたしますので、私からその一部を御紹介いたします。

まずは、特設ウェブサイトの開設です。ウェブサイトでは、本日より、「粒すけ」の紹介やキャンペーンの情報、販売店舗の情報などを発信いたします。

次に、Twitterのキャンペーンです。「粒すけ」公式Twitterのアカウントをフォローし、キャンペーンツイートをリツイートしてくださった方の中から、抽選で2名の方に「粒すけ」を1俵分、60kgプレゼントいたします。募集期間は、本日から今月17日までです。皆様の御応募をお待ちしております。

そのほかにも、今月中旬から東葛エリアとベイエリアにおいて、「粒すけ」のロゴマークが描かれたラッピングバスを運行するほか、来月からは県内の飲食店約40店舗と連携し、「粒すけ」を使ったメニューを召し上がっていただけるキャンペーンを行うなど、様々な形で「粒すけ」をアピールしてまいります。

今年も千葉のおいしい新米の季節がやってまいりました。本県には「粒すけ」以外にも、「コシヒカリ」、千葉のオリジナル品種「ふさおとめ」や「ふさこがね」もあります。

県民の皆様には、千葉のおいしいお米とともに県内各地の特産品をたくさん召し上がっていただき、これから本番の食欲の秋を満喫していただきたいと思います。

東京2020オリンピック千葉県ゆかりの選手に対する表彰について

(知事)

次に、東京2020オリンピックで活躍した選手に対する表彰について、お話をいたします。

県では、広く県民に敬愛され、社会に明るい希望と活力を与えるとともに、千葉県の名を高めることに顕著な功績のあった方などに対し、「県民栄誉賞」をはじめとする各種表彰を行っております。

さきに開催された東京オリンピックでは、日本選手団による連日のメダルラッシュに日本中が沸き、獲得したメダル総数は過去最多を記録いたしました。

本県ゆかりの選手の皆様も多くのメダルを獲得され、私たち県民に大きな感動を与えてくれました。

そこで、県では、メダルを獲得された16名の選手の皆様に、「県民栄誉賞」、「知事特別賞」、「知事賞」をそれぞれお贈りすることといたしました。

まず、「県民栄誉賞」ですが、柔道男子100kg級で金メダル、柔道混合団体で銀メダルを獲得されたウルフ アロン選手。また、体操競技の男子個人総合及び種目別鉄棒で金メダル、男子団体においても銀メダルを獲得された橋本 大輝選手。さらに、それぞれ金メダルを獲得された、野球の近藤 健介選手、レスリング女子フリースタイル50kg級の須﨑 優衣選手、女子ソフトボールの市口 侑果選手、以上5名の選手に「県民栄誉賞」をお贈りすることといたしました。

また、市口選手と同様に、女子ソフトボールで金メダルを獲得された峰 幸代選手は、平成20年の北京大会で金メダルを獲得し、既に「県民栄誉賞」をお贈りさせていただいておりますが、今回、さらに功績を重ねられたことは、県民にとって誇りであり、今回は「知事特別賞」をお贈りすることといたしました。

最後に、「知事賞」ですが、いずれも銀メダルまたは銅メダルを獲得された、ウエイトリフティング女子59kg級の安藤 美希子選手、ゴルフ女子の稲見 萌寧選手、体操競技男子団体の萱 和磨選手と、谷川 航選手、ボクシング女子フライ級の並木 月海選手、バスケットボール女子の赤穂 ひまわり選手、林 咲希選手、宮崎 早織選手、宮澤 夕貴選手、三好 南穂選手、以上10名の方々の輝かしい功績を称え、「知事賞」をお贈りすることといたしました。

なお、表彰式については、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、実施時期等を検討しておりますので、詳細が決まり次第、改めてお知らせをいたします。

東京2020パラリンピックについて

(知事)

最後に、東京2020パラリンピックでの、千葉県ゆかりの選手の活躍などについて、お話をいたします。

オリンピックと同様に、本県ゆかりの選手の目覚ましい活躍が続いております。

まず、水泳では、先週平泳ぎで銅メダルを獲得された鈴木 孝幸選手が、100メートル自由形で今大会の日本選手団第1号となる金メダルに見事輝きました。

この金メダルは、鈴木選手にとって2008年の北京大会以来、実に13年ぶりとなる栄冠となり、ここまで諦めることなく挑戦を続けられたことが実を結ばれたのだと思います。

今大会では、その後も快進撃が続き、200メートル自由形の銀メダル、150メートル個人メドレーの銅メダルと、4個のメダル獲得という快挙を成し遂げられました。

また、柔道の70kg級では、千葉盲学校を卒業された小川 和紗選手が、パラリンピック初出場にして銅メダルを獲得されました。

車いすラグビーでも、今井 友明選手、羽賀 理之選手、池崎 大輔選手が銅メダルを獲得されました。

改めて、選手の皆様にお祝いを申し上げます。

パラアスリートの皆様は、大変な苦難を乗り越え、厳しいトレーニングを重ね、この大会に臨んでおられます。選手たちがどのような経験を経て、今、パラリンピックの舞台に立っているのかということも、多くの県民の皆様に知っていただきたいと思います。

県のホームページでは、様々な媒体でのインタビュー記事などを紹介しておりますので、ぜひ御覧いただき、選手のプレイとともに、その人の思いや歩みについても感じ取っていただければと思います。

大会も残すところあと4日となりましたが、本日は再び水泳で鈴木選手が、今大会5個目のメダルをかけて50メートル自由形に出場されます。

さらに明日以降も、車いすテニスの国枝 慎吾選手やバドミントンの里見 紗李奈選手にメダル獲得の期待がかかるなど、まだまだ目が離せません。

最終日まで、選手へエールを送っていただきたいと思います。

私からは以上です。それでは、質問をお受けいたします。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。最初、新型コロナウイルスの関係なのですが、県内の新規感染者数の折れ線グラフを見ていると、だんだんと右肩下がりになっているような感じが見受けられるのですが、いわゆるピークアウトと考えていいのかどうか、感染状況の認識を教えてください。

(知事)

県民や事業者の皆様方の行動変容の積み重ねによって、確実に感染の伸びが鈍化しているのは間違いないと思います。しかしながら、まだピークアウトというふうに申し上げていいかというと、もうしばらくしっかりと様子を見ていく必要があると思っています。また、医療提供体制はひっ迫が続いておりますので、引き続き県民の皆様方には、これまでの行動変容をぜひ継続していただきたいと思います。

(記者)

緊急事態宣言に関して、12日が期限となっていますけれども、今、医療体制がかなり厳しいという発言があったとおり、期限の部分は解除が可能かどうか、そこの辺りの認識はどうでしょうか。

(知事)

そうですね、今後この感染状況の減少傾向がしっかりとしたものになれば、医療提供体制も徐々には改善していくと思いますけれども、しかしながら、今の危機的な医療提供体制の状況を考えると、9月12日での緊急事態宣言の解除というのは、残念ながら厳しいと考えております。

(記者)

もし仮に延長となった場合、大体どれぐらいの期間まで、延長幅というのはどれぐらいのものを想定されるのか。どうでしょうか。

(知事)

これはもう少し様子を見ていく必要があると思いますけれども、ある程度十分な期間を設定することが望ましいのではないかなと思っています。少しずつ少しずつ延ばすというよりは、ある程度しっかりとした期間を定めて、環境がより急速に改善するのであれば前倒しというのが本来望ましいと思っていますので、政府のほうでそうした期間を設定されることを期待しております。

(記者)

オリンピックの表彰に関連して、16人の方に表彰されるということで、誰か特定の個人を挙げるというのは非常に難しいと思いますけれども、表彰に際してどなたか、この方の活躍は特筆するものがあったと知事が考えるような方がいらっしゃれば教えてください。

(知事)

これはもう、全ての方だと思っています。金メダルに限らず、銀、銅もそうですし、それ以外でも御自身として納得される成果を挙げられた方々はたくさんいらっしゃると思っておりますので、そうした方々も含めて、我々としては素晴らしいパフォーマンスを示していただいたと思っています。

(記者)

以上です。

(記者)

私からも引き続きコロナ対策の件なのですが、昨日、自民党の県連から緊急の申入れがあった思います。その中に臨時医療施設の開設をはじめとした医療提供体制の強化について盛り込まれてましたけれども、こうした申入れも踏まえて、知事として今後のコロナ対策について、さらにこうしたいというような施策が頭の中にあったりするのでしょうか。

(知事)

この医療提供体制の拡充は、あらゆる政策を展開していく必要があると思っていますので、既に設置している臨時医療施設の拡充であったり、もしくは、先ほど申し上げた入院待機ステーションであったり、さらなる医療用ホテルの拡充であったり、今、どちらかというとハードよりも医療従事者の確保というのが課題でありますので、この限られた医療資源をどのような形で配分していくのが最も県民の皆様方の命を守れるのかという観点から、あらゆる施策を検討して実行していきたいと考えています。

(記者)

ちょっと話は変わるのですけれども、次期衆院選の件で、昨日までも総選挙の是非についていろいろと取りざたされています。解散するのか、任期満了とか、いろいろあると思うのですけれども、衆院選の実施がコロナ対策に何らかの影響を与えるというお考えはあるのでしょうか。

(知事)

まず、選挙を実行する地方自治体側からすれば、やはり今、県の職域接種の中でも選挙事務に関わる職員について優先的に接種を進めようとしております。選挙になれば、選挙活動ももちろんそうでしょうけれども、投開票事務においてもどうしても一定の人流は発生いたしますので、しっかりとした対策が必要だと思っています。そういう意味で、選挙がいつ行われるかというのは、我々にとっても非常に関心が高い状況です。我々からすると、職域接種でそうした職員の接種がある程度進むまでは、本当はもう少し待ってほしいなという思いはあります。

(記者)

コロナ対策を行っている職員の方々が、選挙事務のほうに一時的に取られてしまうということも考えられるのでしょうか。

(知事)

これはどうですかね。誰か答えられますか。

選挙の事務になれば、当然、県も市町村も様々な職員が動員されますので、そこは直接かどうかはともかくとしても、地方自治体のマンパワーには一定の影響があるのは、これはもう間違いない事実だと思います。とは言いながら、もう間もなく、任期はありますので、どこかではやらなければいけない重要な民主主義の制度ですから、そこはしっかりと当たっていきたいと思います。

(記者)

実施の時期は総理の専権事項だとは思うのですが、知事として、こういったタイミングや状況で行ってほしいなというような、希望みたいな思いはあるのでしょうか。

(知事)

これはもう総理の専権事項でありますので、我々は対応するだけになりますけれども、先ほど申し上げたとおり、できる限り選挙事務における感染を防ぐために、今まさにそうした優先接種を進めようとしておりますので、そういうものがある程度整った状態が、実行する側としては望ましいとは思っております。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。冒頭のお話でありました妊婦の優先接種についてなのですが、これは何人分だとか、同居家族、配偶者を含めるのかどうか、その辺りいかがでしょうか。

(職員)

疾病対策課でございます。妊婦の方々に関して、パートナーや配偶者の優先接種については、今回の追加配分の中には入れてございません。今、市町村のほうからアンケートを緊急に取った中では、3万人弱という形になります。

(知事)

この間、各市町村で、妊婦もしくはパートナーの優先接種というのを大分打ち出していただいておりますので、そうした市町村にワクチンを配分することで必要とする妊婦の方に接種が進むように、県としてもサポートしていきたいと思っています。

(記者)

それと、またワクチン関連で、モデルナの異物混入ですが、公表されているロット外からも見つかるといったことがあります。県内での把握状況と、今後の県の接種計画に影響があるかどうかお聞かせください。

(職員)

今回、接種いたしますものについて確認いたしましたところ、示されているロットナンバーのものについては県内では確認されてございません。ということで、今のところですけれども、県内の接種計画については変更等ございません。

(記者)

あと、先ほど衆院選関係の話題が出まして、有力な日程が示されています。何度か知事にいろいろな場でお伺いしていることですけれども、この衆院選への御自身の関わり方というのはいかがでしょうか。

(知事)

私はもう、今、新型コロナウイルス対策を含めて県政の課題にしっかり当たっていきたいと考えておりますので、基本的にはこの衆議院選挙について、何か特定の候補者のところに駆けつけて応援演説をするような、そういうことは現時点では考えておりません。

(記者)

それは、屋外、屋内にかかわらず。

(知事)

そうですね。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

お願いします。千葉市で予定されている「スーパーソニック(SUPERSONIC)」について伺います。千葉市からは延期を要望したということなのですけれども、県として主催者側と、特措法の関係があると思いますが、これまでどういうやり取りをしていて、今後、県としてのお立場をどう取っていくかというところを教えてください。

(知事)

「スーパーソニック」については、以前より私どもも、この医療がひっ迫している状況の中での開催というのは非常に厳しいものがあると感じておりまして、千葉市とも話し合いながら、お互いそれぞれの立場で文書を出して要望しているところです。我々は少しでもリスクを低減していただくために、人数をさらに縮減することも含めて要望させていただいているところです。

(記者)

今のお話ですと、延期とか中止ではなくて、人数を減らしてほしいというお立場でしょうか。

(知事)

そうですね。我々県の立場であれば、現行法制上はそうした形になるわけですけれども、先ほど申し上げたとおり、広域的な人の流れを抑制するために、できる限り入場者数の削減に協力いただきたいということを文書で要請するとともに、少しでも体調不良を感じた場合は参加を取り止めていただくこと、それから、イベントに参加する場合は、会場との直行直帰の徹底を参加者に求めていただくことなど、感染防止対策のさらなる徹底を、今もなお要請しているところです。

(記者)

愛知県でいろいろトラブルもあった中で今月開催されるような状況ですけれども、中止とか延期ではなくて、リスクの低減ということで県が要請しているというのは、どういう背景、理由によるものでしょうか。

(知事)

先ほど申し上げたとおり、現在の感染状況を踏まえると、広域的な人の流れを抑制していかなければいけないという局面でありますので、そういう意味においては、我々としてはよりリスクをできるだけ下げていきたいと考えています。現行法制の中で、できる限り我々としては強く事業者の皆様方に要請していくという考えですね。

(記者)

分かりました。もう一点、知事の冒頭の御発言で、入院待機ステーションのお話が出ました。酸素ステーションとの違いですとか、1か所出来次第、運用開始ということで、どの程度の規模でどんな感じの運用をしていきたいかというところをもう少し教えてください。

(職員)

医療整備課です。待機ステーションですが、県内2か所で準備しております。準備がまだ途中なので、出来次第というところですけれども、運用としては入院待機ステーションなので、基本的には夜間とかに救急車が呼ばれて運ばれて入院調整するけれども、現状、結構入院が難しい、すぐに入院調整がつかないといったときに、原則として入っていただく。翌日には何とか入院調整をして病院に入ってもらう。そういった形の入院待機ステーションと考えています。

(知事)

なので、いわゆる酸素ステーションと言われていたものが、厳密に分けると入院待機ステーションと酸素ステーションと2つあって、先ほど所管のほうから申し上げたとおり、もう入院が必要で、救急車等で救急搬送の対象になっているけれども、1晩ないしは1日程度入院を待機しなければいけない方に対して酸素投与などを行う入院待機ステーションと、そこまでではないけれども酸素をしっかり提供できる酸素ステーションと、2つあるので、我々も今までは全部包含して酸素ステーションというふうに申し上げてきましたけれども、ここからもう現実的に設置に近くなってきましたので、より正確を期すために入院待機ステーションという形で今回申し上げています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

お願いします。昨日、自民党県連の政調会長らから緊急申入れ書がありました。今、県内での臨時医療施設については、がんセンターの旧病棟を使用されてはいるのですけれども、自民党側の言い分としては、もうちょっと病床を増やすべきだとか、野戦病院的に新たなものを開設すべきだという主張ですが、多分、次の県議会では自民党はそこを特に注目することになると思います。昨日、9月の補正予算案で、コロナ対策については力を入れている様子は見えるのですが、臨時医療施設、野戦病院とかの新たな考え方というのはどうなっているのでしょうか。

(知事)

これは申し上げたとおり、今はもうハード、箱の問題というよりは、そこで従事する医療従事者が確保できるかどうかという問題になりますので、我々とすると、医療従事者を確保し、その医療従事者をどういう形で配置をするのがいいのか、病床、ホテル、入院待機ステーション、そうしたそれぞれの分野ごとに配置をしっかり考えていきながら、全ての医療従事者の配分が最適解になるようにしていきたいと考えていますので、我々とすると、全てのパターンを考えながら詰めていきたいと考えています。

(記者)

昨日、申出書を手渡されたその場の雰囲気として、自民党さんの姿勢は、口調も結構強烈な印象を受けたのですけれども、知事はどういうふうに受け止められたのでしょうか。

(知事)

当然だというふうに思います。我々もある種同じような気持ちで今臨んでおります。今の感染の急拡大の中で、千葉県もそうですし、全国どの都道府県も十分な体制、感染急拡大に耐えられるような医療体制というのは、万全だと言えるところはないと思いますので、そういう意味では、全てのことを積み重ねていかなければいけない局面で、我々自身も、一日一日、少しでも、一日でも早くこの施策をという思いで職員一同やっておりますので、そうした気持ちと同じ危機意識を自民党や県議会の皆様方も持たれていると思っています。そのお気持ちはしっかりと受け止めて対策に当たっていきたいと思います。

(記者)

別の話なのですけれども、本日、オリンピックのメダリストへの表彰について発表されました。パラリンピックはまだ競技も残っていて、県ゆかりの選手のメダル候補の試合もまだ残ってはおります。今後、パラリンピックの選手の表彰についても、オリンピックと同様の基準で考えていらっしゃるのか、その辺について教えてください。

(知事)

基本的にはオリンピックとパラリンピックは同じ考え方で表彰について考えていく、そういう方針です。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

いくつか今まで出たところで補足の質問をさせてください。

まず、「スーパーソニック」ですけれども、千葉で行われる東京公演は、スタンディングのところを座席とかにして感染対策を行いますと。スタンディングだと恐らく今までより密になったり、いろんなリスクが高まると思うので、そういうアナウンスをしているのですが、現在、知事はそういう対策を見て、まだもっと対策を進めてほしいというお考えなのか、ある程度主催者側のそういった取組について理解を示している状況なのでしょうか。いかがでしょうか。

(知事)

そういう意味では、「スーパーソニック」を実施される主催者というのは、これまでも開催の実績もありますし、それから、感染リスクを低減するために、県や市との協議の上で対策を積み重ねていただいていること自身は、しっかりと我々も評価をしております。しかしながら、我々は、先ほど申し上げたとおり、広域的な人流そのものを抑制していかなければいけない局面だと考えておりますので、現行法制度の中での要請にはなりますけれども、できる限り入場される方を減らしていくような取組を我々としては期待をして、求めているところです。

(記者)

話題が変わりますが、本日、新型コロナの入院待機者とか自宅療養者向けの対応の取組を新たに説明されました。自宅待機中に連絡を取れないことが根本的な原因で、命を落としてしまう方が県内で増えてきていると思うのですが、連絡が取れない方をどうやって命を救うか、体の苦しみから救うかという部分で、何が今後必要だとお考えでしょうか。

(知事)

まず一つは、やはり連絡が取れない方に対するアプローチ手段を多様化していかなければいけないと思っています。そういう意味では、今途中申し上げたとおり、市町村とも連携をして、そうした自宅療養者への連絡体制を強化いたしますので、連絡が取れない方に関しては、自宅訪問も含めて、より今まで以上にコンタクトの機会を増やしていきたいと思っています。

それから、どうしても発生届に書かれた連絡先、ここに我々はアクセスするしかない状態ですので、この中で、仮に携帯番号等に連絡がつかなかった場合に、例えば御家族の方であったり、ほかに連絡が取れるような方々の情報をしっかり記載をしていただけることが今後重要になってきますので、この辺りは医師会などを通じてできる限り検査、発生届を作成される際に、医療機関側に留意をいただけるように、我々としてもしっかり周知をしていきたいと考えています。

(記者)

パラリンピック閉会まで最後の定例会見になるのでお伺いしたいことがあるのですが、オリンピックとパラリンピックを含めてこの東京大会がという、多分、知事もそういうお考えを示されたと思いますが、このオリンピック・パラリンピックの東京大会全般は間もなくフィナーレを迎えます。感染症とか様々な賛否両論の意見が出ましたが、どうでしょうか。開催してよかったとか。

(知事)

オリンピック・パラリンピックを開催してよかったかどうかというのは、これはなかなか難しいと思います。新型コロナウイルス感染症で、例えば亡くなられた方や、また御家族が亡くなられた、様々な思いをされた方々がいらっしゃいますので、そうした方々の思いを酌み取ると、オリンピック・パラリンピックを開催してよかったというふうには言い切ることは難しいと思います。

しかしながら、この感染状況の中で、開催そのものにおいては、多くの方々の御努力によって、比較的大きなトラブルなく、もう間もなく、最後まで見なければ分かりませんけれども、開催をし、この間、トレーニング等人生を賭けてこられたアスリートやパラアスリートの方々がその成果を発揮し、それをもって様々な心が勇気づけられた方、励まされた方などもいらっしゃるのは事実だと思っていますので、そうした多面的な側面を総合的に評価をしていくしかないのかなというふうには思っています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

「スーパーソニック」について、千葉市で開催の延期を要望するというのが一部報道で出ていますけれども、県としては、延期ではなくて人数の縮小を要請したということになっています。

(知事)

はい。我々はいわゆる特措法の権限を持つ自治体になりますので、我々が延期ということを求めるのは、一定の意味合いをそこには持つことになります。その場合の営業補償も含めた側面を考えたときに、どうしても現行法制下でできることというのは、先ほど申し上げたとおり、たび重なる協議と、できる限り人数を減らしていただくような要望、それから、一つ一つの細かい感染対策の徹底、そうした形で現在の県の立場で許されるぎりぎりの線で、この事業者、主催者とは今協議・折衝をしているところです。

(記者)

千葉市の神谷市長との連携は取れていると思うのですけれども、千葉市も県と同じようなスタンスということですか。

(知事)

千葉市は、そういう意味で特措法の権限を持っている側ではない。あとは後援をされ、そして会場を貸される自治体になります。県と市はそれぞれ立場が違いますので、この「スーパーソニック」の問題は、もうかなり前から千葉市さん、もしくは千葉市長とも話をして、それぞれの立場で少しでも感染リスクを下げられるように主催者と折衝していこうという考え方の中で、連携して臨んでいます。

(記者)

参加人数の縮小などリスクの低減を要望ということだと思うのですけれども、何人から何人にしてほしいと要望しているというのはあるのでしょうか。

(知事)

人数を申し上げることそのものが難しいわけでありますので、我々としてはできる限りということを申し上げます。

(記者)

分かりました。また話が変わるのですけれども、今週に入って月曜日と昨日の水曜日で、20代の男性が自宅療養中に死亡するというのが合計2件相次いで、自宅療養は若い人でも亡くなるという、あえて言ったら今後の対策で、20代とかでも感染するんですよということ、自宅療養で亡くなってしまうこともあるということで、知事として呼びかけたいことがありますでしょうか。

(知事)

はい。まず一点が、年代ももちろんありますけれども、その方のリスク要因、因子ですね。基礎疾患であったり、もしくは肥満であったり、そうした比較的重症化しやすい形が分かってきておりますので、そうした重症化しやすいものをお持ちの方は、年齢に関わらず、やはり慎重な行動を取っていただきたいと思っています。

それから、あとは常に保健所と連絡を取れる状態をつくっていただいて、容体が急変したときに、できる限りフォローが入れられること、それから、我々はパルスオキシメーターの配付を全員に行っていくという方針でありますので、そうした部分も含めて、できる限りそうした変化を察知して、早めに必要な方は入院できるような状況をつくっていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

感染者数の指標の見方なのですけれども、これまでは若干、保健所の業務のひっ迫で発表し切れていなくて、1週間ぐらい滞積していたと思うのですが、それが徐々に解決されてきたのかなと思います。今の新規感染者の数というのは、知事はある程度実態に即しているとお考えなのでしょうか。

(知事)

そうですね。以前に比べれば実態に即してきていると思います。まだ積滞している部分が完全にないとは申し上げられませんけれども、ある程度のところまで、職員の皆さんの積み重ねによって処理が進んできていると思っています。

今、確定数のグラフもホームページ等で掲示をしておりますけれども、それを見ていただければ、大体今の8月から今月に至るまでの感染の傾向というのは、見ていただけるのかなと思います。

(記者)

分かりました。その上で、感染のピークアウトというのも、判断の仕方というとあれですが、かなりいろんな指標がある中で、陽性率というのは非常に高い状態。濃厚接触者の追跡というのが保健所の業務の中である程度できない状況になりつつあるというので、例えば、新規感染者数が若干今減りつつあるのですけれども、実態としてそれは検査が追いついていないのではないかという指摘もあると思います。知事としてはそこの辺りも、指標の見方というか、特にどの辺りを重要視して、ある程度ピークアウトとかそういう判断をされていくのかというのを、お考えをお聞かせいただければと思います。

(知事)

御質問のとおりで、やっぱりこのPCR陽性率の高い状況を見ると、実際にはそれ以上の感染者の方がいらっしゃるのは、これは間違いないわけでありまして、そういう意味でも、我々としては、ピークアウトという言葉をあまり軽々には使いたくない状況であります。そうした中で、我々としては、状況としては見ていくのは病床状況だろうと思っています。ワクチンの接種も進んできて、感染者数よりも、症状を引き起こして医療を提供しなければいけない方がどのように推移しているのかを見ていく必要があると思っていますので、やはり重症者、それから中等症、そうした方々の状況をしっかり見極めていくのが重要だろうと思っています。

あとは我々内部の話ですけれども、県の調整本部があります。この調整本部の中で、なかなか調整依頼があっても、8月はそれが十分にさばき切れずに積み上がっていく一方の状況でありました。それが8月の終わりぐらいから徐々に、少しずつですけれども解消してきておりますので、そうした入院を必要としている、調整を求めている患者の方がしっかりと入院できる状況をつくっていくことも、これは我々内部としての指標だろうと考えております。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

1点ですけれども、昨日、厚生労働省の発表がありましたが、羽田と成田で新しい変異株、「ミュー株」が日本でも確認されたことについて、成田空港を持っている知事として一言、受け止めを伺ってもいいでしょうか。

(知事)

これまでも、この新たな変異株によって感染リスクが高まってきたのは事実でありますので、新たな変異株についても、早急にリスクをしっかり特定していただきたいと思いますし、それから、少しでも危険だった場合は、その変異株の感染スピードが少しでも抑えられるように、我々としては努力をしていきたいと思います。

いずれにしても検疫の部分でしっかりとスクリーニングして、そうした変異株が国内に入る、それを少しでも食い止めていただきたいと思います。

(記者)

あともう1点、「スーパーソニック」の件ですけれども、千葉市では今年の5月にも「ジャパン ジャム(JAPAN JAM)」が蘇我で開催されたかと思うのですが、そのときには私の記憶だと、特に要請とかはということだったと思いますけれども、やはり5月の段階と今の段階とでは、大型のイベントに対する考え方というのはかなり変わっているという御認識でしょうか。

(知事)

「ジャパン ジャム」についても、恐らく千葉市さんのほうでは、感染リスクを低減するために様々な協議をされていると思いますので、その上で、今回はさらに危機的な医療提供体制の状況にありますので、より強く我々としては要請をしているということだと思います。

(記者)

ありがとうございます。

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