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更新日:令和3(2021)年8月23日

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知事定例記者会見(令和3年8月19日)概要

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日時

令和3年8月19日(木曜日)10時30分~11時09分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年8月19日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 「電話de詐欺」被害防止に向けた取組について
  3. 東京2020パラリンピックについて

新型コロナウイルス感染症への対応について

(知事)

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策についてお話をいたします。

本県の新規感染者数は、昨日は1,692人で過去最多となりました。直近7日間平均では約1,340人です。1週間平均を前の週と比較すると、37%の増加となっております。

医療提供体制の状況としては、昨日の時点で病床稼働率は78.7%、重症者用病床の稼働率は約78.4%です。

70%台と聞きますと、「まだ空きベッドがそれなりにある」と、そういうふうに思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この状況は、退院する人がいなければ入院ができない、実質的に満床と言える状況であります。

酸素投与が必要な中等症患者についても、昨日の時点で501人と、1週間前の425人に比べて大幅に増加しております。

17日火曜日にお知らせをしたところですが、国により緊急事態宣言の延長が示され、9月12日までとされたところです。

デルタ株に置き換わりが進み、急速に感染が拡大していることを踏まえ、混雑した場所等への外出を半減することや、大規模商業施設について、入場制限を含め、入場者の整理を徹底することなどを要請いたしました。

飲食店などの営業時間の短縮、酒類提供の自粛についても引き続きお願いしているところです。

感染拡大を食い止めるために、感染リスクの高い行動をやめてくださいとお願いしているところですが、感染の危険性に関する具体的なデータを御紹介いたします。

国立感染症研究所などのグループの調査によると、発症前2週間の行動について調べたところ、「会食に参加していない」もしくは「飲酒を伴わない会食に1回だけ参加した人」に比べて、「飲酒を伴う3人以上の会食に2回以上参加した人」は、感染の危険性が4.9倍高かったそうであります。

また、「大人数や長時間の飲食」で3.3倍、「2回以上の会食」で2.5倍、危険性が高くなるという結果が出てきております。

これまでもお願いしてきておりますけれども、改めてお酒は自宅で同居の家族と楽しみ、宅飲み、ホームパーティーなどはおやめいただくようお願いいたします。

実際の感染例から、気をつけていただきたいことをお話しいたします。

「発熱があったが、味覚に異常がなかったので、風邪だと思って様子を見ていたら、実は新型コロナに感染していた。気づくのが遅く家族にも感染を広げてしまった。もっと早く受診すれば良かった」という例がありました。

感染が拡大している今、誰でも感染のリスクは高まっているとお考えください。

発熱などの症状がある場合は、身近な医療機関に相談した上で受診をお願いいたします。

県では、これまで臨時医療施設の設置を含め、病床の確保に最大限努めてきており、昨年5月時点の458床から、本日現在は1,349床を確保し、現在も各医療機関に病床の確保をお願いしているところです。また、診療・ホテル・自宅療養のそれぞれの体制強化や、ワクチンの円滑な接種に向けて、総力を挙げて取り組んでいます。

しかしながら、感染拡大のスピードがあまりに速く、現在、医療現場は限界を超えて対応していただいています。

入院調整が困難になり、救急車で一晩しのいでいただくケースも出てきております。新型コロナの対応に医療スタッフを集中させているため、コロナ以外の救急患者の受け入れを大幅に制限せざるを得ない病院もあり、コロナ以外の病気や怪我での入院にも影響が出てきております。

「医療従事者は、自分が感染したらより現場がひっ迫してしまうので、絶対に感染できないという気持ちで日常生活も過ごしています。県民の皆さんには、とにかく感染しないための努力をしてほしい」、こうした声が医療現場からも届いております。

危機的状況を乗り越えるために、改めて強くお願いいたします。

混雑している「時間」「場所」には行かない。買い物は「少人数」「短時間」「近場」で。「外でも」「家でも」「お店でも」生活を共にしていない方との多人数の飲食は控える。会話するときは「マスク」着用。できれば不織布を使っていただきたいと思います。

あなたの行動が、命を守ります。

この感染状況を何としてでも食い止めために、普段会わない人との接触をできるだけ避け、例えば、週2回買い物をしている方は、週1回にするなどの御協力をお願いいたします。

「電話de詐欺」被害防止に向けた取組について

(知事)

次に、「電話de詐欺」被害防止に向けた取組について、お話をいたします。

本年の県内における「電話de詐欺」の被害は、1月から6月末までの半年間で534件、被害額は約15億円にのぼります。

昨年の同時期と比べ、被害件数は減少しているものの、被害額が約5億円増と約1.5倍も増加しており、依然として深刻な状況が続いております。

被害者の多くは高齢者でありますが、被害をなくすためには、県民全体に犯行の手口や被害防止策について周知することが必要であります。

その一環として県では県警と連携し、今月末まで「電話de詐欺」川柳を募集しております。

この取組では、川柳に触れることにより犯行手口や被害防止策を知っていただき、「電話de詐欺」の被害撲滅に向けた気運の高揚を図ってまいります。

なお、優秀作品に選ばれた方には記念品も用意しておりますので、皆様、奮って御応募いただきたいと思います。

また、来月からは、「STOP!電話de詐欺カクニンダーはがき大作戦」を実施いたします。

この取組では、県内の小学5年生の皆さんに、被害を未然に防ぐためのメッセージを記入したはがきを作ってもらい、これを自分のおじいちゃん、おばあちゃんに送ってもらうことで、お孫さんたちから注意を呼びかけていただくものです。

「電話de詐欺」は、県民の力で防ぐことができる犯罪であります。犯人が子や孫になりすます手口が多いことから、家族の間で合言葉を決めるなど、皆様がしっかりとした防犯意識を持つことにより、この卑劣な犯罪を撲滅してまいりましょう。

東京2020パラリンピックについて

(知事)

最後に、開会まで5日となった東京2020パラリンピックについて、お知らせをいたします。

昨日、パラリンピック聖火リレーのセレモニーが本県で行われました。

県内の全54市町村で起こした火を、1つに集めてつくられた「千葉県の火」が、130名の聖火ランナーによってつながれ、開催都市である東京に向けて送り出されました。

改めまして、御参加いただいた聖火ランナーや地域の皆さんに感謝を申し上げます。

そして、来週24日には、パラリンピックが開幕いたします。

残念ながら無観客での開催となりましたが、本県では、25日から9月5日までの12日間にわたって、幕張メッセを会場に、ゴールボール、車いすフェンシング、シッティングバレーボール、テコンドーの4競技が実施されます。

オリンピックでは、本県ゆかりの選手が目覚ましい活躍をされましたが、パラリンピックでも、17競技で40名の選手が出場されます。

どの選手の活躍も県として応援をしておりますが、その中でも特に、今大会の日本代表選手団主将を務め、車いすテニスで2004年アテネ大会以来5大会連続出場し、これまで3つの金メダルに輝く、柏市出身の国枝慎吾選手、ボッチャで前回リオ大会の団体戦で銀メダルを獲得された、君津市出身の廣瀨隆喜選手、トライアスロンが正式競技となった前回リオ大会で6位に入賞された、千葉市出身の秦由加子選手、バドミントンの世界ランク1位で、今大会でシングルス、ダブルスの両方で活躍が期待される、八街市出身の里見紗李奈選手、車いすバスケットボールのプロ選手として、ドイツ・ブンデスリーガで活躍され、今回で4大会連続出場となる、千葉市出身の香西宏昭選手などに注目しております。

このほかにも活躍が期待される選手はたくさんおります。県では、パラリンピックに出場する本県ゆかりの選手の情報などを、県公式ツイッターで発信していきますので、皆さんにもぜひ、応援したい選手を見つけてエールを送っていただければと思います。

パラリンピック創始者のグットマン博士の名言に、「失われたものを数えるな。残されたものを最大限生かせ」と、こうした言葉があります。まさにパラリンピックは、残されたものを最大限に生かしたパラアスリートの皆様方のプレーを見ることのできる絶好の機会であります。

障害を乗り越えて限界に挑戦するその姿を見ることで、創意工夫をすれば誰もが同じスタートラインに立てることに気づき、障害のある人もない人もともに生きる共生社会の実現に向けた大きなきっかけになると信じております。

どうぞ県民の皆様方には、改めてパラリンピックのそれぞれの競技に御関心をお寄せいただき、そしてまた、プレーを通してパラリンピック終了後もそうした共生社会の担い手になっていただくことを心よりお願いいたします。

なお、本日この後、オリンピックで活躍された体操の橋本選手、萱選手、谷川選手が県庁にお越しになります。改めて私から選手の皆様方にお祝いを申し上げたいと思います。

私からは以上です。それでは、御質問をお受けいたします。

質疑応答

(記者)

どうぞよろしくお願いします。最初に、コロナについてですけれども、医療体制がひっ迫しているということで、先日から、自宅療養中もしくは入院調整で自宅で待機中の感染者の方が亡くなるという事態が発生しました。自宅で亡くなられる方が出たということについての受け止めと、自宅療養者への体制支援等、考えを改めてお願いします。

(知事)

はい。改めて、自宅療養中も含めて亡くなられた皆様方に心からお悔やみを申し上げたいと思います。我々とすれば、新型コロナウイルスで亡くなる方を1名でもなくしていく、これが私たちに課せられた役割だと考えております。改めて自宅療養者に対するしっかりとしたモニタリング、そしてまた、医療の支援が行えるように、医療関係者と十分協議をしながら、一つ一つ拡充をしていきたいと考えています。

(記者)

もう一点、重症病床の関係でお伺いしたいのですけれども、ホームページを確認すると、昨日時点で重症病床数130ということで、フェーズ4に引き上げてからも10床ほど上積みされていると思うのですけれども、今後、130からさらに上積みできる余地はあるのかどうか、上積みできるとしたら、大体どれぐらいまで増やせる考えがあるのか、教えてください。

(知事)

もちろん、重症者用病床というのは、全体の病床の中でも極めて重要でありますので、1床でも積み上げられるものは積み上げていきたいということを考えておりますし、医療機関にもそう要請しております。しかしながら、重症者用病床というのは、本来はICUも含めて、他の疾患、他の医療リスクに対して、専門的な医療を提供する極めて重要な医療施設と医療人材になります。新型コロナウイルスにその病床を割くことによって、他の(既に)治療薬等が確立され(た疾病・傷病の患者など)、救えるはずの命が救えなくなるリスクというのもあります。なかなかここが県民の皆様方には、コロナだけが注目され見えにくいわけでありますけれども、我々としては、県内全体の県民の医療リスクを総合的に勘案して、病床をどのように確保していくのか、その辺りを見極めながら病床を積み上げていきたいと考えています。

囲み部分について、当日の発言内容を補足しました。

(記者)

私からは以上です。ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。私からは、出口戦略の件で伺いたいのですけれども、一昨日の夜以降、総理や官房長官などがワクチン接種率や病床の使用率などを重視する方針を示されていますけれども、そのことについての受け止めをお願いします。

(知事)

私も、かねてから出口戦略というのが重要だというふうに考えておりましたし、ワクチンの接種率、また、病床使用率などによって判断していくべきだということも申し上げてきましたので、総理の御発言も含めて、政府の動きというのは適切だと考えています。

大事なことは、いつまで続くのか、終わりなき国民への要請と受け取られることによって、この宣言期間中の行動変容が十分に行われないリスクというのが出てきておりますので、しっかりと出口の考え方を示した上で、その間の徹底した行動変容を国民に促して、苦境を乗り切れるように、政府には明確なメッセージを発していただきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。自宅療養の関係でお伺いします。一部報道で、自宅療養中の妊婦が早産を迎えて、搬送先が見つからずにそのまま死産してしまったということがありましたけれども、県として把握している事実関係と対処方針についてお伺いします。

(知事)

現在、どのような状況であったかというのは改めて検証をしていくものでありますけれども、救急隊が到着をして、かかりつけの医療機関とコンタクトを取りながら対応していた中での死亡というふうに聞いておりますので、どのような早産の中でリスクを抱えていた胎児なのか、母子の状況はどうであったのかを含めて、これから総合的に検証していくものだと思っています。

(記者)

妊婦の自宅療養については、厚労省がいくつか通知を出していますけれども、入院勧告の対象とするものと、そうしなくていいというものと、矛盾するような通知が出ているわけですけれども、県としてどのように捉えて、実際、運用をどうされているかをお聞かせください。

(知事)

これまでも、そうした妊婦の方に関しては、産科も含めてどのような対応が適切かというのを協議しながら対応してきておりますので、改めてこうした事案を我々としても受け止めた上で、産科関係の医療機関とネットワークを構築して、事例をなくしていけるように努めていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。冒頭、知事から病床使用率が現在78%、重症病床についても同等ぐらい、ただ、一方で、ほぼ満床というようなお話がありました。県民の中では、この数字を見て、まだもうちょっと余裕があるなというふうな感覚で受け止めている方もいらっしゃると思うのですけれども、実態としてほぼ満床だというようなメッセージの伝え方というのは、どういうような工夫が必要かと思われますか。

(知事)

これはなかなか難しいところだと思います。70何%という意味で、20何%空いているというふうに思われてしまう方もいらっしゃるわけでありますけれども、そこは我々は繰り返し、病床使用率というものがどういう意味を持っているのかも含めて、しっかりと県民の皆様方に分かりやすく説明をしていく必要があるだろうと思います。あとは当然、県内の地域差がありますので、特に東葛を含めて、都市部に関する病床使用率はさらに平均よりは高い状況にありますので、それらをしっかり伝えていきたいと思います。

(記者)

この数字の78%というのは、まさに現実を示していると思うのですけれども、実態としては何%相当だとか、そんな感じの運用の仕方というのは。

(知事)

なかなか難しいですね。我々とすると、特に分母を水増ししているわけでもなく、それぐらいのパーセンテージが、別にコロナに限らず、多くの医療における回転というのですか、そういうものを考えながらの数値でありますので、そこは報道機関の皆様にも協力をしていただきながら、このパーセンテージの持つ意味というのをしっかり伝えていければと思います。重症者用病床は、前回申し上げたとおり、より実態に近い数値に変えたと思っていますので、そうした観点から、県民の皆様に危機意識を持ってもらえればありがたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。全然別件ですけれども、オリンピック・パラリンピックの関係です。パラリンピックの開幕を直前に控えた状況で、オリンピックで今日も体操の選手たちが報告にいらっしゃいます。メダルを取ったことだけが全てではないですけれども、やはりメダルを取るということは素晴らしいことなので、知事もしくは県から、メダルを取った選手たちへの顕彰、表彰制度というのは、どういうふうなお考えなのでしょうか。

(知事)

県民栄誉賞など、県としてのそうした規定があります。これまでもオリンピックのメダリストの方々には、県民栄誉賞も含めて贈呈なり顕彰させていただいているところでありますので、過去の事例等も踏まえて、我々県として、そうした活躍をされた方々に対して顕彰等をさせていただきたいと、現在検討しているところです。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

あと10日ほどで2学期が始まる件についてですけれども、最近、塾とか保育所とかでも結構クラスターが起きていて、このままだと学校とかでクラスターが起きて、学校を経由して家庭から家庭に広がったりとか、そういうこともあり得るのかなと思うのですけれども、2学期に向けた対策など、大まかな方針でいいのですけれども、どのように考えているかを教えてください。

(知事)

まさに2学期が始まるに当たって、学校現場でどのような対策、対応をしていくかということについて、現在検討、協議をしているところであります。特に高校生、高校におけるリスクが高い。これはデルタ株に限らず、これまでも新型コロナウイルスについては高校生に関しては感染がしやすい、また、高校生同士での感染も確認されているところでありますので、高校の部分において、我々としても県立高校の対応について現在検討しているところであります。小中学校においても、それぞれの市教委などが判断していくことになろうかと思いますけれども、その辺りはしっかりと我々としても見極めていきたいと思います。

(記者)

高校と小中学校では別の対策をつくることになるのでしょうか。

(知事)

そうですね。それぞれの学校設置者等の判断も必要でありますけれども、大事なことは、一律で考えるのではなくて、実際の医療的リスクをしっかり見極めていくことが重要だと思っています。依然として、基本的には小中学生に関しては、親から子供への感染というのが基本的な流れになっていますので、そうした学びに影響を与えるデメリットと、それから、そうはいっても、少ないとはいえリスクをどういうふうに考えていくのか、そのバランスの中で、小中学校においても適切な判断が必要だと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。今のに関連して、検討していることは、時差登校だったり通学だったり、あと、オンライン授業も対応できる体制が整っているのか、教えてください。

(知事)

今後の検討内容でありますので、ある程度固まってきたら、それについてはまとめた形でお伝えしたいと思います。

(記者)

分かりました。あと、ワクチンのことですけれども、打ちたくても打てない状況も続いてはいます。これからどんどん進んでいくと思うのですけれども。打つのを悩んでいる人もいますし、効果に疑問を感じている人もいると思うのです。県として、データとしてはまだ少ないかもしれないですけれども、効果をアピールするためにも、2回接種した人のうち、接種しても感染した人はいると思いますが、重症化した人は何人いて、死亡した人は何人いてと、そういう数字を出して、文字のメッセージはなかなか伝わりにくいところがあると思うのですが、効果をアピールするには、そういう動きをしている自治体もあるようなのですけれども、そのお考えはいかがでしょう。

(知事)

そうですね。もう既に国のほうで昨日発表されておりますので、県独自にやるよりも、国がやって、明確に2回接種された方と未接種の方の感染の度合いの大きな違いというのは示されておりますので、その数値をしっかりと県民の皆様方にもお伝えして、一人でも多くの方が接種していただけるように、我々としても取り組んでいきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。あともう一点お願いします。自宅療養者を減らすこと、容体の急変に対応できるように、また家庭内感染を防ぐ目的で、軽症者とか中等者向けの臨時医療施設を設ける考えがあるかどうかお願いします。

(知事)

県はもう既に臨時医療施設をつくっております。その上で、他の県立病院の病棟も閉鎖をしながら、臨時医療施設への医療スタッフの拡充という形で病床を増やしてきておりますので、今後もそうした形での臨時医療施設の活用、それから、ホテル療養のさらなる拡充について取り組んでいきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(知事)

お疲れさまです。自宅療養中の妊婦の方が死産となってしまった件で、産婦人科医の先生とかは、もうこれまでも広域の調整ですとか、コロナに感染した妊婦さんがなかなか入院できないという情報があるということなのですけれども、そういった現状についてはどのように認識されているかというのをお伺いします。

(知事)

やはり妊婦の方も含めて、入院をするべき方がなかなか入院できないという状況は、我々としても重く受け止めています。病床をしっかり拡充していくこと、それから、いざというときの産科のネットワークをしっかりと関係医療機関と構築していくことが重要だと思っていますので、引き続き取り組んでいきたいと思います。

(記者)

産婦人科の先生たちもネットワークをつくっているけれども、なかなかできることが少なくて、同じようなことがまた起きてもおかしくないということも言っているのですけれども、知事としてはどのように支援していきたいと思われますか。

(知事)

まず、今回のケースについては、しっかりとした検証が必要だと思っています。その上で、そうした特殊なケース、出産ケースにおいて、どのようなサポートをしていくことができるかということについて、しっかりと我々として検討を進めていきます。

(記者)

ありがとうございます。

(知事)

よろしくお願いします。私からは、知事の県内の視察についてお伺いします。知事は今月2日にまず香取地域を訪問され、その後は、一部被災地であるいすみ市、そのほかは長生地域を見られました。今回の視察の意義であったり、また、実際に各首長さんとお話をして、新たに気づかれたことがありましたらお聞かせください。

(記者)

全て申し上げるわけにもいかないところもあるのですけれども、やはり現地を見ることによって、数字であったり、もしくは報告書で報告を受けるよりも、その実情が非常によく分かったケースがありますし、それから、何よりそれぞれの市長、町長からは、自分のほうに来ていただくことで、本音で今お願いしたいこと、やろうとしていることについて、話をすることができたというふうに言っていただいていますので、そういう意味で、県庁のほうで話を聞くのとまた違った話がそれぞれの現場で聞くことができ、また方向性も共有できたというのは大きかったなと思います。

(記者)

来週もう既にスケジュールが出ていますが、また長生地域を訪問される御予定だと思います。どういったテーマ、問題意識を持って臨まれるお考えでしょうか。

(知事)

そうですね、私も逆の立場だとよく分かるわけですけれども、知事もしくは県庁に対して、今、書面で正式に要望を上げる以外の案件というのが数多くそれぞれの市町村にはありますので、そうしたまだ正式に要望書という形で出すものではないけれども、ぜひ知っておいていただきたいというような案件をしっかり酌み取っていくということと、それから、地域の懸案事項に関して、しっかりと知事を含めて県庁がそれを把握して、そして、予算も含めてしっかり措置をしようと考えているということをお伝えしたいと思います。

特に今後の場所の中には、茂原市など、一宮川の流域の大変大きな被害を受けた地域も含まれております。これまでも流域治水について、県として全国でも特別な取組を進めてきておりますので、そうした部分について、県としての取組をしっかりと申し上げることによって、その周辺住民の皆様方にも、県の取組、関係市町と連携してやっていることについて、理解を広げていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。新型コロナの話に戻らせていただきます。ここ最近、過去最多、1,600人台が続いたりしているのですが、検査確定日を見ますと、一番遅いので7月28日とか8月の第1週とタイムラグが出ているのですけれども、実際のところは、現状で新規の感染者というのはどういう状況になっているのでしょうか。

(知事)

今、確定日ベースの推移で見ると、横ばいになっているのかもしれないという状況になっています。しかしながら、まだ安心するわけにはいかないと思っておりますし、それから、お盆の期間の中で発熱外来等が開いていなかった関係で、検査数が抑えられてしまっている、そういう関係性も十分にあると考えております。今おっしゃっていただいたとおり、今までの過去の積滞分を保健所の人員等によって今処理しつつある段階ですので、もうしばらく様子を見て、この感染の兆候が県民の皆様の努力によってどこまで伸びが抑制されてきているかというところを、しっかり見極めていきたいと思います。

(記者)

以前、知事が700人台とか800人台のときに、1,000人以上行くかもしれないと、図らずもこれが的中してしまったわけですけれども、今後の見通しとしては、しばらくはこの積滞分で1,700ぐらいが続くのか、あるいは2,000人とかに行く可能性というのはあるのでしょうか。

(知事)

この感染状況というのは読めませんので、2,000人に行く可能性がないとは言い切れないと思います。しかしながら、今の状況を見極めていくと、緊急事態宣言の発出前後から多くの県民の皆様方に危機意識を持っていただき、そして、様々な措置の関係もあって、感染の伸びが以前に比べれば落ちつつある。これは間違いない事実だと思っています。我々とすれば、これ以上の感染拡大は医療提供体制に深刻なダメージが出てまいりますので、何とかこの水準で持ちこたえて、そして低減傾向をつくっていく。その低減傾向とワクチン接種の促進によって重症化を防いでいく。この2つの効果を一日も早く発現をさせて、何とか今危機的な状況にある病床の状況を少しでも回復させたいと、そのように考えています。

(記者)

もう一つですが、国からの新型コロナワクチンのアストラゼネカの活用法ですが、首都圏の責任世代の人たちで、早く打ちたいとアストラゼネカの接種を希望している方がニュースなどを見ますと増えてきているのですが、千葉県として、アストラゼネカをどういうふうに活用するというのは見えてきているのでしょうか。

(知事)

今、アストラゼネカを希望された医療機関と、その所在地である市町村とが話し合って、接種の予約の開始について協議を進めているところであります。協議が一日も早く調って、接種の予約の開始になるように、私たちもしっかりサポートしていきたいと考えています。

(記者)

先ほどの質問に関連した公表数と検査確定日の件なのですけれども、この感染爆発の前の時点では、検査確定日と公表日のずれというのが大体1日か2日、長くて3日ぐらいだったと思うのですが、現状でどれぐらいのタイムラグが起きているのかというのが一つ。

もう一つは、昨日、知事はツイッターとかフェイスブックのほうで、検査確定日ベースで見ると感染拡大の伸びが鈍化しつつあるというような発信をされていたのですが、実際いろいろな指標がある中で、陽性者数などはずっと伸び続けている状況にあると思うのです。その指標の見方というか判断というか、検査確定日という一つのデータをどのように見ていらっしゃるのか、お聞かせいただきたいと思います。

(知事)

まず、我々が日々発表している感染者のデータを御覧いただければお分かりいただけると思うのですけれども、1週間前や10日前に関しては、その発表日が例えば8月13日であれば、その発表のデータの中における陽性確定日というのが、5日や1週間前の数値というのが非常に多くて、前日や前々日のものがあまり含まれていない状況にありました。

それが今、人員を投入した効果で積滞処理が進んできて、昨日の発表なども御覧をいただければ、少し前日や前々日のものが多く含まれるようになってきているかと思っています。まだ全ての積滞分を処理したわけではありませんけれども、今の大量の人員投入によって、早晩、積滞分が解消されてくると思っています。

重要なのは、当然我々は皆さんへの部分も、県民それから報道機関への情報提供としては、本来であれば、確定日と発表の日というのは間があいてはいけないと考えておりますけれども、今まではそういうような状況でありました。

基本的には確定日ベースというのが、そういう意味では感染の動向を見極めていく上では重要な指標になると思っていますので、ここが現在ちょっと見えにくくなって大変申し訳なかったと思いますけれども、確定日ベースである程度見ていただければと思います。

(記者)

分かりました。あと、今の質問に関連してなのですが、確定日ベースで数が多分これから載ってくると思うのですけれども、例えば今日発表された数のうちに、5日前、10日前、1週間前の数字が、確定日ベースで考えると増えてくるわけじゃないですか。感染拡大の伸びが鈍化しつつあるというのは、大体いつ頃の日付の検査確定日の数字を見ておっしゃっているのかを教えていただければと思います。

(知事)

検査確定日ベースでグラフをつくって見ていただけるとお分かりいただけると思いますし、我々も検査確定日ベースでのグラフをどこかの段階で県のホームページ等で公表したいと思っています。

ただ、検査確定日というのは、例えば今日は19日でありますので、5日や1週間分ぐらいは省いていかなければ、確定した後、報告が後で来るケースのものもたくさんありますので、少し5日分、1週間分を切った状態で見ていただくのが一番いいのかなと思います。その状況で今、横ばいに確定日ベースでは近づき、この1週間ぐらい前の状況が、その前に比べると近づきつつある状況だと思います。

(記者)

分かりました。ということは、では現時点、19日時点での話というよりかは、1週間とか10日、5日前ぐらいのデータが横ばいになりつつあるという理解でいいですね。

(知事)

そうです。今のデータは、そういう意味ではまだ確定日ベースの報告が上がってきていないケースもありますので、がくっと下がっているように見えてしまいますので、そこはオミットして、1週間ぐらい前の状況を見ても、そのさらに1週間前と比べて横ばいに近づきつつあるような傾向が見られると。

しかし、先ほど申し上げたとおり、まだ横ばいに入った、ピークアウトしたと安易に言っていい状況ではないと思っていますので、もうしばらく、数日見て我々としては判断をしていきたいと思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。先ほど来出ている妊婦さんの搬送困難の事案なのですけれども、柏市さんが「記者レクをします」と言っていらっしゃるのですが、柏市の消防に聞いたら、救急隊が着いてからは一発で病院が見つかって、搬送できて、搬送困難事案という認識はないと言われているのですけれども、知事としてはこれは搬送困難の事案だったという認識はあるのでしょうか。

(知事)

これはいろいろ経緯がありまして、今申し上げるわけにはいきませんけれども、しっかりとした検証の上でお話をしたいと思います。

(記者)

ただし、搬送困難の事案として伝えていいものなのかどうか。検証するということしかまだ言えないと思うのですけれども、このまま他紙さんの報道に乗っかって「搬送困難な事案です」というので報道して大丈夫なものなのかどうなのかという。

(知事)

なかなか私からも申し上げられないところがあるのですけれども、少しいろいろな事情があります。しっかりと、我々としても様々な状況を確認した上で申し上げなければいけない案件だと思っています。

(記者)

柏市でそれを記者レクするのは勝手だと思いますけれども、県しても情報を整理して発表はしたいということですか。

(知事)

発表するかどうかも含めて、しっかりと調べていきたいと思います。いずれにしても、このケースではなく一般例としても、我々としては妊婦の方々のそうした医療的なサポートを万全にするのは、我々として当然の責務だと思っていますので、この件があろうとなかろうと、しつかりと対応していきたいと思います。

(記者)

別の話なのですけれども、現在、東京都では酸素濃縮器が足りませんというような話が出ていて、500台用意しているけれども、もうあと1割ぐらいしかないみたいなことになっているのですが、千葉県としてまだ酸素濃縮器の確保とかまでいかないとは思うのですけれども、今後、自宅療養も進んでくる中で酸素濃縮器の確保のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)

我々もやはり酸素濃縮器のニーズは高いと考えておりまして、今まさに発注、追加配備などについて業者とやり取りをしているところです。何か補足があれば。

(職員)

健康福祉政策課です。今、知事が申し上げたとおり、酸素濃縮器について、業者と調整をしているところです。

(記者)

いつまでに、何台ぐらいをという、言える範囲であれば教えていただきたいのです。

(職員)

まだ、その時期についても台数についても、在庫状況とかも調整中ということでございます。

(記者)

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナウイルス感染症への対応について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2630
  • 「電話de詐欺」被害防止に向けた取組について
    →環境生活部くらし安全推進課【電話】043-223-2294、千葉県警察本部生活安全総務課犯罪抑止推進室【電話】043-201-0110(代表)
  • 東京2020パラリンピックについて
    →環境生活部オリンピック・パラリンピック推進局開催準備課【電話】043-223-2434

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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