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更新日:令和3(2021)年7月21日

ページ番号:452172

知事臨時記者会見(令和3年7月16日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

令和3年7月16日(金曜日)9時30分~9時44分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年7月16日知事臨時記者会見(動画)

知事発言

本県の感染状況でありますけれども、新規感染者数は、全体としては6月30日から16日連続で100人を上回っている状況です。

昨日の新規感染者数は、今年3月に緊急事態宣言が解除されて以降、最も多い253人となりました。

特に、東葛南部地域は顕著な増加傾向が見られます。直近7日間平均で約190人となっており、この1週間平均を前の週と比較すると、1.28、28%の増加です。

病床稼働率ですけれども、全体としては昨日時点において39%、まん延防止等重点措置が適用された4月20日以降で、最も低かった6月上旬と比べると16ポイント増加しております。特に、東葛地域の病床稼働率が急上昇しておりまして、ひっ迫に近づいているという認識を持っております。

こうした状況を踏まえ、対策本部会議において、まん延防止等重点措置を講じるべき区域の見直しや、病床確保計画におけるフェーズについて協議をいたしました。

対策本部会議で決定した事項について主なものを申し上げます。

まん延防止等重点措置区域についてですけれども、八千代市及び鎌ケ谷市については、新規感染者数が増加し、高い水準となっており、東葛南部地域の病床稼働率も急上昇していることから、措置区域に加えます。

現行区域の9市については、東京都の影響を強く受ける地域であることや、新規感染者数が高い水準であること、また、減少傾向が見られるが下がり切っておらず、上昇の兆しが見られることなどから、引き続き適用の継続をいたします。

区域を見直した結果、まん延防止等重点措置を講じるべき区域は11市となります。

病床確保計画におけるフェーズですけれども、新規感染者数については前の週と比べて3割前後で増加しております。この増加傾向が今後続いた場合、1週間後には国の指標のステージIV相当となるおそれがあります。

そこで、感染が拡大している千葉、東葛南部及び東葛北部の各圏域と、その周辺の印旛、香取海匝及び市原の各圏域について、7月19日からフェーズ3へ移行することといたします。

フェーズ3に移行した地域については、感染者の血中酸素飽和度や基礎疾患などを踏まえた入院の優先度判断基準に基づいて、優先順位をつけた入院を行うことにいたします。

併せて、パルスオキシメーターの全員配付など、宿泊療養者・自宅療養者への支援体制を強化してまいります。

本部会議の決定事項は以上であります。

次に、協力金の支給ですけれども、国から要請のありました7月12日から8月22日までの期間における飲食店への協力金の早期給付についてでありますが、本県では、1月の緊急事態宣言以降、継続的に要請に御協力いただいている飲食店の方々に対して、定額で早期支給を行うことにいたします。来週には受付を開始し、再来週にはお支払いができるように、現在、最終調整に入っているところであります。来週、改めてお知らせいたします。

県民の皆様方にお願いであります。

本県では、新規感染者数が大きく増加しており、特に20代の伸びが激しい状況であります。東京都との往来により感染したと見られる新規感染者が増加しております。

4連休、夏休み、お盆などを迎えますけれども、普段会わない人と会う機会は、感染拡大のリスクを高めます。帰省や旅行での県境を越えるような移動、特に感染者数が急増している宣言区域との往来は極力控えていただきたいと思います

東京へ通学や通勤をして、その先で友人や同僚などと飲食をしての感染なども非常に目立っている状況でありますので、改めてそうした行動に十分に留意をしていただくとともに、テレワークや時差出勤の活用など、感染リスクを下げる工夫をお願いいたします。

オリンピックのテレビ観戦についても、普段同居されている家族と自宅で楽しんでいただきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症は、症状がなくても人に感染させる可能性があり、また、若い方でも重症になる例、後遺症に悩む例もあります。自身の健康を過信せずに、自分の命、大切な人の命、皆さんの生活を守るために責任ある行動をお願いいたします。

今後、感染がさらに拡大していけば、本県においても緊急事態宣言の発令であったり、酒類提供の停止などの要請を行わざるを得なくなります。今、ここで皆様方が適切な行動をとっていただけるかどうかが、極めて重要な局面に入ってきております。ぜひそれぞれの社会・経済活動を一定程度維持していくためにも、改めて皆様方の行動の徹底をお願いいたします。

私からは以上です

質疑応答

(記者)

お願いします。今の知事の御発言の中で、20代の伸びが激しいというお話がありました。この感染急増の背景、知事のお考えなどをもう少し詳しく、こういった場面でとか、こういう背景があるのではないかというところを教えてください。

(知事)

東京で飲食をされたり行動されたり、そういう形での感染も目立ってきておりますし、さらには県内のそれぞれの市中感染と思われる事例もあります。20代の方々は、そういう意味でどうしても自身の重症化リスクは低いんだというお考えの中で、様々感染リスクの高い行動をとるケースがありますので、改めてそれが最終的には他の世代に拡大をしていって、御自身の行動の制約につながってくるわけですので、その点について十分に感染防止行動を徹底していただきたいと考えています。

(記者)

間もなく五輪、あと1週間の中でこの急増傾向ということで、知事の危機意識を改めてお聞かせください。

(知事)

オリンピックに関しては、本県も含めて無観客という形でできる限り感染のリスクを下げるという、そういう決意の下でそうした措置に最終的にはなったわけでありますので、今、そういう局面だということで、できる限り感染の拡大を防止していかなければいけない。先ほど来申し上げてきたとおり、人の移動がある程度広く移動する時期が来ておりますし、それから暑気払いを含めて、いわゆる年末年始の忘年会のシーズン、それから3月、4月の歓送迎会などのシーズン、そしてこの時期の暑気払いですとか、人々が集まって宴席などを設けやすい、そういう時期に感染が拡大するリスクがありますので、そういう意味でも今後さらに拡大するリスクが待っている状況の中で、今この感染状況でありますので、ワクチンが普及していたとしても、それを超えるだけの絶対数が出てくれば医療が耐え切れなくなっていきますので、そういう状況を十分御理解の上での対策が必要だと思っております。

(記者)

今、医療のお話がありました。今回、病床のフェーズを上げるということですけれども、実際、何病床ぐらい確保できそうなのか。あと、夏になると熱中症の患者さんが増えてくる中で、フェーズ3で回していけるのか、その辺りの病床についての意識をお聞かせください。

(知事)

まずは優先順位に基づく入院によって、できる限り病床のひっ迫を抑えていきたいと考えています。これがさらに進んでくれば、さらにフェーズを上げて、病床数そのもののさらなる増大に向けて医療機関の御協力をお願いしていく形になりますので、できる限りそうした優先順位に基づいて、入院が必要な方がしっかりと入院できる状況を何とか維持していきたいと思います。

(記者)

最後にもう1点、緊急事態宣言についてです。神奈川県は緊急事態宣言の発令を検討しているという報道がありましたが、熊谷知事として、千葉県の状況がこうなれば宣言やむなしというところで、現在の考え方を教えてください。

(知事)

緊急事態宣言の発令については、当然ながらこの感染が続いてくれば、十分にそれは選択肢に入ってくるだろうと考えています。病床の稼働率がさらに高まって、ひっ迫になるということが十分に想定されれば、そういう選択肢になってくるだろうと。それから、重症化の状況、重症病床についてどのような傾向を示してくるのか。今までは、感染者が増えていって、しばらくタイムラグがあってから重症者が増えてくるという状況でありますけれども、高齢者のワクチン接種が進んでいくことによって、このタイムラグの上昇がどういう状況になってくるのかということ。

それから、何よりやはり我々は、東京の感染が最終的には大きな影響を与えますので、東京都の感染が今後も伸びていくのか、それとも上げ止まってくるのか、その辺りの状況を見極めながら3県の連携、それから国との連携をしっかり取りながら考えていきたいと思います。

(記者)

今すぐにということはお考えではないということでしょうか。

(知事)

選択肢には入れておりますけれども、しっかりと、先ほど申し上げたような状況を見極めていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。まず、重点措置の区域についてお伺いいたします。知事は昨日、八千代と鎌ケ谷の追加方針を示されたのですが、東葛地域などについてぎりぎりまで注視するというお話をされましたが、今回見送った理由についてお聞かせください。

(知事)

例えば野田ですとか、流山、我孫子市などについては、今現時点においてですけれども、感染についてそんなに低い水準ではないですけれども、今の水準が続いている状況でありますので、今回は追加を見送らせていただきました。しかしながら警戒区域という形で、いつ何どき東京の感染の影響で一気に拡大してもおかしくない地域でありますので、今後も増加の傾向が見られれば速やかに区域の追加について検討していきたいと思います。

(記者)

あと、対策メニューについてお伺いします。感染者が相当増えているという状況の中で、対策メニューとしては、基本は継続するというような話なのですが、強化するとかそういった考えは、今のところはないのでしょうか。

(知事)

そうですね。我々はもう既に独自にかなり絞った状態の措置を行っていますので、この措置を継続していく。そして、それを飲食店の方々にしっかりと遵守していただくということが何より重要だろうと考えています。

(記者)

最後に、先ほども質問があったのですが、緊急事態宣言の要請等については、基本的には首都圏3県で足並みをそろえるという認識でよろしいのでしょうか。

(知事)

そうですね。3県について、少なくとも今の状況は、感染傾向はほぼ同じような状況に入ってきておりますので、その状況下の中で、それぞれ3県の考え方を合わせながら、緊急事態宣言について国としっかりと協議をしていくということになると思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。緊急事態宣言に関してなのですが、今後の協議によっては、今日とか明日に要請を出すということもあり得るのでしょうか。

(知事)

我々は今日、明日ということは現時点では考えておりませんけれども、しかしながら、この感染傾向が続いてくれば、十分にそれは選択肢として入れて考えていかなければいけないと思っています。

(記者)

現段階では神奈川県との協議の状況というのはいかがでしょうか。

(知事)

神奈川県とは意見交換を今しているところです。埼玉県さんにもこの間様々な形で、事務レベルでも知事レベルでも意見交換をしてきておりますので、それぞれの考え方をしっかり合わせながら、統一した行動がとれるように取り組んでいきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

緊急事態宣言となると、県全域でお酒を停止したりとか、厳しいことになると思うのですけれども、県南部ですとか銚子のほうですとか、その辺の認識というのは、知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)

御質問のとおりで、我々は、やはりまん延防止等重点措置の利点というのは、現実的に必要な区域に絞って、かつ機動的に追加であったり解除ができるというところが重要だと考えています。

緊急事態宣言においては全県適用というのが基本ではありますけれども、千葉県の場合は他の2県と比べても地域差が非常に激しいところがありますので、緊急事態宣言について選択肢に入れて検討していく中で、全県適用にすべきか否かについてもしっかりと検討を進めていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • まん延防止等重点措置に関すること
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2630、(一般問い合わせ)特措法協力要請電話相談窓口【電話】043-223-4318
  • 飲食店の営業時間短縮に関すること
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2630、(一般問い合わせ)特措法協力要請電話相談窓口【電話】043-223-4318
  • 協力金の申請手続に関すること
    →専用コールセンター【電話】0570-003-894(飲食店)、0120-297-107(大規模施設等)
  • 飲食店の見回りに関すること
    →商工労働部経営支援課【電話】043-223-3496

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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