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更新日:令和3(2021)年7月6日

ページ番号:448785

知事臨時記者会見(令和3年6月30日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

令和3年6月30日(水曜日)17時20分~17時40分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年6月30日知事臨時記者会見(動画)

知事発言

まず、本日の新規感染者数については156人、直近7日間平均で約120名、前週比1.09と微増の状況であります。

新規感染者数は6月23日から28日まで6日連続で100人を上回ったほか、前の週を上回る日も多い状況であります。さらに、印旛地域、特に成田市の新規感染者数が増加傾向にあります。

変異株についてですけれども、本県においても感染力が強いと言われるデルタ株が確認されており、スクリーニング検査において、デルタ株を含むL452R変異株、これについて6月の初めには確認されていなかったものが、直近の速報値では1割を超え、危機感を強めております。

ワクチン接種が進んでおり、特に高齢者については、昨日時点で1回目接種終了者が約60%、2回目接種終了者が約25%となっておりますので、感染者数がそれぞれの病床に与えるダメージというか負担というのは、徐々に軽減されていると考えられます。しかしながら、病床稼働率は昨日時点で28.4%、まだ低い状況ではありますけれども、全体としては増加傾向にあります。

また、印旛地域の感染拡大に伴い、同地域の病床稼働率が急激に上昇しているほか、先日、まん延防止等重点措置区域とした市原地域、君津地域の病床稼働率は依然として高いままであるなど、予断を許さない状況であります。

本県におけるまん延防止等重点措置については、7月11日が期限でありますけれども、6月18日の対策本部会議において、2週間後を目途に措置区域の見直しの検討を行うことにしておりました。

まん延防止等重点措置は、地域の感染状況に応じて区域を機動的に見直すこと、これがこの制度の肝であります。感染状況等のモニタリングを踏まえ、成田市について新たに追加することにいたしました。

成田市は人口10万人当たりの1週間当たりの新規感染者数が急激に増加しており、29日時点では、県内市町村別で最も多く46人でありました。ここ2週間の推移を見ても、継続して増加をしている状況であります。また、感染経路不明率が高く、1週間平均で5割から8割というのが感染経路不明率という状況です。

印旛医療圏の病床稼働率が急激に高まっている成田市は、新規感染者数の実際の人数も多く、病床稼働率への影響が大きい。こういうことが背景にあります。

現行の区域である11市については、適用を継続いたします。6月21日から措置区域に追加した市原市、君津医療圏の4市については、先週より減少してはおりますが、いまだに高い水準にあります。そのほかの市は、ほぼ横ばいまたは微増傾向であり、前倒しで解除できる状態ではないと判断をしています。

区域を見直しした結果、まん延防止等重点措置を講じるべき区域は、新たに成田市を加え、千葉県では12市となります。

成田市への適用の時期については、感染状況を踏まえて早期の対応が必要であることから、7月2日からといたします。これに伴って、成田市内の飲食店については、営業時間がさらに短縮となるとともに、酒類を提供する場合は、「1グループ2名まで」、「入店から退店まで90分以内」となります。

また、大規模施設・テナントなどについても、営業時間がさらに短縮となり、要請に協力いただいた施設の皆様には新たに協力金が支給されることになります。

これら営業時間短縮等をお願いする飲食店や大規模施設等の皆様には、周知期間が短いことから、7月2日から要請に御協力いただけない場合でも、7月7日までに時間短縮等に協力いただければ、その日から協力金を受給できるようにいたします。

措置内容については、変更はありません。

県民の皆様方に対するメッセージでありますけれども、今回、成田市を追加することとなりましたが、その前に追加をした市原市や君津市などでも、要請に応じていただけずに遅くまで酒類を提供していた飲食店で感染が拡大をし、そこからさらに家族などへ感染が広がったことが一因で、市内の感染者数が増加をしていると思われます。それがまん延防止等重点措置区域の追加指定の要因となったわけであります。

まん延防止等重点措置を実施する区域だけが危険というわけではありません。その他の区域においても、飲食店の営業時間は21時まで、酒類の提供は20時までとすることを要請しております。

重点措置区域はもとより、その他の区域にあっても、事業者の皆様には、重点措置区域にならない、広がらないためにも、県からの要請の遵守に御協力をお願いいたします。

そして、何と言っても利用する県民の皆様方に対してであります。飲食店の営業時間は、先ほど申し上げたとおり、措置区域20時まで、その他の区域では21時までと要請をしておりますので、その時間以降は利用しないでいただきたいと思います。

遵守しているお店を利用いただくことで感染の拡大を全員で防いでいく。それがこの特別措置法の重要なポイントでありますので、一人ひとりがそうした役割を担っております。大きな感染拡大がなかった地域であっても、感染の急拡大がこのように起きております。お住まいの地域で感染を急拡大させないために、ぜひ御協力をお願いいたします。

また、最近でもホームパーティーで多数の方が感染した事例があります。これも繰り返し申し上げておりますが、飲食店にリスクがあるわけではなく、3密の環境の中で飲食をすることによって感染が拡大していくということでありますので、お酒を飲みながらの多人数、長時間の飲食は厳に控えていただきたいと思います。

県内全域で、「飲食は少人数で」というお願いは継続されております。同居家族以外では、お酒を飲まない場合でも、多人数での会食は控えるようにお願いをいたします。

現在の感染状況は、新規感染者数が120名程度で、やや増加傾向に入ってきております。これ以上感染を拡大させないために、一人ひとりの感染防止対策を改めてお願いをいたします。

ワクチン接種は進んでおりますが、接種により発症は防げても、他人への感染をどの程度予防できるかは現時点で日本社会においては分かっておりません。私たち一人ひとりの行動、自分の命、大切な人の命を守り、そして何より、社会的制約を少しでも抑えて、社会・経済活動を維持していくためにも重要であります。引き続きの感染対策への御協力をお願いいたします。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。区域の変更はもう何回目かになると思います。今回、増やすことについて理由はおっしゃっていただきましたけれども、知事の率直な思いというのはどうなのでしょうか。

(知事)

そうですね。本来、今までであれば東京に近いエリアを中心に感染が拡大していたものが、市原、君津、木更津、富津、成田市であったり、今までであれば、ここまで感染が急拡大しなかった地域で感染が拡大しているというところで、そういうことを考えると、改めてこうした措置を行うか行わないかで、やはり感染リスクが少し変わってくる。逆に言えば、こうした措置をいかに早めに行っていくことが重要かということが、多くの方にも理解をしていただけるのではないかなと思います。

まん延防止等重点措置の制度の導入によって、こうした形で機動的に対象区域を変えることができますので、この制度の本旨を千葉県としてはしっかりと理解をして、このような形で早めの対策をすることで広がりを防いで、県民の皆様方の社会・経済活動が少しでも維持できるようにしたいと考えています。

(記者)

分かりました。続いて、今日、東京都では714人の感染、千葉も156人、それぞれ5月末以来の人数の多さです。特に東京都は感染拡大のペースが早いと言われていますが、これについての知事の受け止め、千葉への影響についてお聞かせください。

(知事)

増加傾向に入ってきているのは間違いないと思います。かつ、21日以降の酒類の提供の部分的な緩和の影響というのはこれから出てくることになりますので、今後も増加要因が多数存在する中で、2~3週間後の状況をしっかりと見据えて、今から早めの対策をとることが重要だろうと思っております。

ワクチン接種が進むことによって、感染者数が病床に与えるダメージは軽減をしておりますので、その辺りの状況もしっかり見極めていく必要がありますけれども、決して楽観視していい状況ではないというふうに思います。

(記者)

分かりました。最後にもう1点、措置の延長についてですが、今日、成田は11日まででおよそ10日間ということです。一部の報道では、まん防の延長についても言われていますけれども、熊谷知事の現時点でのお考え、いつ頃までに判断したいかという辺りをお教えください。

(知事)

今後、国との協議にはなりますけれども、私ども千葉県としては、少なくとも今回追加をした成田市を含めて、感染が非常に高い状態になっている区域に関しては、まん延防止等重点措置の延長をせざるを得ない状況だろうと考えておりますので、その辺りは我々の意見としても国にしっかりと伝えていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。知事から印旛地域の感染が拡大しているというお話がありましたけれども、成田に限定した理由を改めて伺ってもよろしいですか。

(知事)

成田市周辺に関しても人口10万人当たりで見れば、感染に少し警戒が必要な市町があるのは事実でありますが、それらの疫学的な中身をしっかり見ていくと、成田市の飲食店を起因とするものなどもありますので、そういう意味では、飲食店が印旛地域で集中をしている成田市にまん延防止等重点措置をかけることで、その周辺地域への拡大も一定程度抑えられるだろうと考えています。これは、これからの感染状況を見極めて、さらに追加が必要であれば、再度しっかりと検討していきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。成田市、印旛地域での感染拡大が広がっているということですが、この要因というのはどのように御覧になっているでしょうか。

(知事)

やはり、今まで長く東京に近いエリア、東葛地域であったり千葉であったり京葉地域に関して、まん延防止等重点措置をかけてくることで、感染を一定程度抑制できたわけですけれども、そうではない区域において、特に飲食店が一定程度ある、特に接待を伴う飲食店ですね、こうしたものが比較的集まっている地域については、徐々に感染が拡大をしていく中で、こうした数値にまで到達してきたのだろうと我々は考えています。

(記者)

今の12市に関しては、まん防の延長をせざるを得ないと先ほどおっしゃっていました。先ほどの会議でデルタ株への言及もありましたが、延長が現時点で必要なのではないかと考える理由をもう少し詳しく聞かせてください。

(知事)

まず、東京で今後も感染が一定程度拡大していくだろうと見込まれる中で、大体数週間遅れで千葉県にはその波がやってくる状況であるということと、それから一部地域においては、やはり感染状況が高止まりをしているという状況、そしておっしゃっていただいたとおり、デルタ株、変異株への置き換わりが、7月いよいよ進んでいくだろうと。

こういうことを考えていくと、もうワクチンが一定程度、65歳未満も含めて接種が拡大をし、感染者数がある程度出ても病床が持ちこたえられるその出口というのは確実に近づいてきています。この確実に近づいているゴールまで何とか持ちこたえていくためには、今ここで緩めるのではなくて、一定程度の抑制をかけて、何とかそこまでに到達をしていくことが重要だろうと考えていますので、我々としてはこの段階で一定程度の抑制をかけ続けざるを得ない。

その代わり、今、酒類に関しては部分的に緩和をしたりしてきておりますし、認証店の制度なども行ってきておりますので、何とかそれらは並行しながら行っていきたいと思っています。

(記者)

あともう1点お伺いします。昨日と同じ問いで恐縮なのですけれども、次の延長となると、五輪の期間にかかってくる可能性がかなり高いと思うのですが、五輪の競技、21時以降の有観客・無観客を含めて五輪に関する要請というのも、ほかのイベントや事業者への要請と同じ対応にするのですか。

(知事)

そうですね。おっしゃるとおりです。我々の千葉県のスタンスは一貫して変わっておりませんので、基本的には県内で要請をしている内容とオリンピックの会場に関する要請は、基本的に同じだと考えていますので、上という意味でも下という意味でも、オリンピックを特別扱いするつもりは我々はありません。

(記者)

例えば21時をまたぐような形で行われる競技の場合は、その競技の途中で観客に出ていってもらうとか、その辺りの具体的な手順というのはどのようなものを考えておられますか。

(知事)

この辺りは組織委員会がどのように、そうしたそれぞれの都道府県の要請に基づいて対応されるのか、それは組織委員会のほうでお考えになることだと思っておりますので、我々は我々の考えをお示しをした上で、組織委員会を中心とする五者の方々の対応案を待って、それで協議をしていく、そういう立場ですね。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。酒類提供に関してなのですけれども、西村大臣のほうは、感染拡大が続けば酒類提供の停止もというふうなことを繰り返しおっしゃったような記憶があるのですけれども、現在、酒類提供の停止というのは知事の頭の中にあるのでしょうか。

(知事)

それは選択肢としてはないわけではないですけれども、飲食店の方々も多くがこれまで協力に応じていただいた中で、政府が基本的対処方針の中で緩和を判断しているわけですから、そんなわずかな期間の中で、またやっぱりお酒は禁止だよというような対応というのは、要請に応えていただく店舗からしても、違和感を感じる方も少なくないでしょうから。ですから、我々は政府が「4人」と言ったのに対して、さらに強い規制をかけて段階的な緩和をしているわけでありますので、その辺りはそうした状況を見極めながら行っていきたいと思っています。

ですから、感染状況次第でありますけれども、安易に、すぐに、「じゃあ、やっぱり禁止だよ」というのはなかなか難しいだろうと思います。

(記者)

仮定の話で大変恐縮なのですけれども、仮に東京都のほうで酒類提供の停止という措置がなされた場合、千葉県としてどのような対応を取られるか、考えていることはありますか。

(知事)

もともと我々はこの「2人まで」と「90分」というのを検討していくその背景には、東京で酒類の提供が引き続き自粛要請が出たとしても、千葉県としてどう東京からの感染拡大を防ぐ、かつ県内の方々の感染状況に応じた飲食店への要請として妥当か、ということを議論して決めておりますので、今の千葉県の感染状況で、かつ東京で酒類の提供が自粛されたとしても、我々としては、くどいようですけれども、今の感染状況、水準であるならば変えるつもりはないです。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

先ほど知事が答えられた中で、ワクチンが一定程度普及することで、感染者数が増えても病床の逼迫の度合いが抑えられる、ゴールが見えてきているというようなことをおっしゃったと思うのですけれども、ゴールが見えてきているという何か手応えのようなものを感じていらっしゃるのでしょうか。

(知事)

そうですね。少なくとも65歳以上の方々の感染の割合というのは低減をしておりますし、かつ、重症化も一定程度防がれています。ただし、感染の拡大局面は、どちらにしても若い方々からスタートして、徐々に高齢者に寄っていきますから、それはちゃんと織り込んでおかなければいけないわけですけれども、その上で高齢者の方々の感染割合であったり重症化率というのは、それはワクチンの効果というのは一定程度見られますので、その辺りの複雑な要素を見ながら、どの程度であれば持ちこたえられるか、こういうせめぎ合いだろうと思います。

(記者)

感染の割合というのは、新規感染者の割合という意味ですか。

(知事)

新規感染者数に占める65歳、60代以上の割合ですね。

(記者)

別件なのですけれども、先ほど県議会で副知事の同意があって、健康福祉部とか病院局などを担当する滝川さんを引き続き副知事に選任されましたけれども、その理由を教えてください。

(知事)

この新型コロナウイルス対策も含めて、それからオリンピック・パラリンピックもそうですけれども、こうした部分において継続性が極めて重要な局面だろうと考えておりますので、私は知事選が終わった瞬間から、基本的に滝川副知事には引き続き副知事の任に当たっていただきたいということを考えておりましたので、今回県議会の同意をいただいて、大変ありがたいと思います。

(記者)

つまり、業務の継続性というものを重視したということですね。

(知事)

そうですね。極めてそれが重要な局面だというふうに認識しております。

(記者)

分かりました。ありがとうございました。

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