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更新日:令和3(2021)年6月8日

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知事定例記者会見(令和3年6月3日)概要

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日時

令和3年6月3日(木曜日)16時00分~16時40分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和3年6月3日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 令和3年度6月補正予算案について

令和3年度6月補正予算案について

(知事)

補正予算案の説明の前に、新型コロナウイルス感染症について、お話をしたいと思います。

6月20日まで、まん延防止等重点措置を延長したところであります。

新規感染状況は、昨日現在で直近7日間平均100名程度となっております。少しずつ感染者数が減少し、そして病床使用率のほうも改善傾向にあります。

千葉県においては、県民の皆様方や事業者の皆様の御協力のおかげで、着実にこうした改善傾向が見られているところでありまして、改めて感謝を申し上げたいと思います。

しかしながら、感染者数はまだまだ高止まりをしておりますし、また病床稼働率、隣接都県の状況などを踏まえると、引き続き緊張感を持った対応が必要であります。感染拡大を防ぐためには、お一人おひとりの感染防止行動の徹底が重要であります。改めての御協力をお願い申し上げます。

また、飲食店の皆様につきましては、営業時間の短縮や酒類提供の自粛の要請が長引いていることで大変厳しい状況になっていることについて、心苦しく考えております。

県民の皆様におかれましては、頑張って要請に応じていただいている店舗を支援する意味でも、営業時間の短縮や酒類提供の自粛の要請に応じていただいていない店舗への入店は、お控えをいただきたいと思います。

 

それでは、補正予算について説明をさせていただきます。

資料「令和3年度6月補正予算案について」を御覧ください。表紙の部分に、予算編成の基本的な考え方を記載しております。

令和3年度当初予算は、3月に知事選挙を控えていたことから、経常的経費を中心とした「骨格予算」として編成をいたしました。

このため、令和3年度6月補正予算は、「肉付け予算」として政策的な判断を要する経費や新規事業、投資的経費のうち新規着手分などを中心に、1つとして、新型コロナウイルス感染症対策について、さらなる感染拡大などに備え万全を期すこと。2つとして、さきの臨時議会でお示しをした私の政策ビジョンのうち、「防災・防犯・交通安全対策の強化」「子育て・教育施策の充実」「千葉経済圏の確立」「インフラの充実」など、各分野にわたり早期に実現可能な事業や重点的に実施すべき施策について的確に対応すること。以上の2点を基本的な考え方として編成いたしました。

なお、感染症の長期化により影響を受けている事業者の皆様に対する支援などの取組については、今後、さらに補正予算の編成を行ってまいります。

1ページをお開きください。一般会計の6月補正予算額は、1,857億1,900万円で、これまで既に6回の補正予算を編成していることから、補正後の予算額は2兆3,112億200万円となっております。

2ページをお開きください。6月補正予算の主な施策と、これと関連してさきに専決した事業について、併せて御説明をいたします。

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策のうち、医療提供体制の整備です。入院患者受入れのための空床・休床確保、患者受入協力金、夜間・休日における患者受入体制、軽症者などのための宿泊施設の確保、自宅療養者への支援、PCR検査や搬送体制などについては、新規感染者数などを踏まえ、新たな病床確保計画に基づき再積算し、10月末までに必要な予算を計上いたします。

また、高齢者向けワクチン接種を早期に完了するため、診療時間外や休日に集団接種を行う医師や看護師を確保する経費について市町村を支援するとともに、県において特設会場を開設し、集団接種を行います。

さらに、重症者の受入れ体制を強化するため、重症者用病床の整備について、新たに県独自の補助を行うとともに、ECMOや人工呼吸器などの整備についても引き続き支援をいたします。

このほか、接待を伴う飲食店の従業員に対するPCR検査について、市と連携した実施体制を新たに構築するとともに、検査需要の増加に対応するため、医療機関などにおける検査機器の整備を支援いたします。

右側の3ページを御覧ください。その他の感染症対策です。

感染拡大防止を図るため、介護施設の個室化などの改修費を支援するとともに、特別支援学校のスクールバスを引き続き増車をいたします。また、感染症の影響により収入が減少した方への生活福祉資金について、必要となる貸付原資を積み立てます。

次に、政策ビジョンの推進のうち、防災・防犯・交通安全対策の強化です。

災害発生時に各地域で災害ボランティアセンターが円滑に設置されるよう、市町村などを支援いたします。

次に、一宮川流域浸水対策をはじめとする河川の改良について、事業費を増額して推進するとともに、土砂災害の対策、農地や山地の防災対策を強化いたします。

また、電話de詐欺の防止対策として、新たにSNSを活用した広報啓発を行うとともに、警察体制の強化と県民の利便性向上を図るため、香取警察署の建替えに着手をいたします。

さらに、交通事故死者数の減少を目指し、新たに高齢者向けの啓発動画を作成するほか、歩道の整備、交差点改良、信号機の設置などを拡充するとともに、道路の白線消えの解消に向け、区画線の引き直しを増額いたします。

4ページをお開きください。千葉経済圏の確立です。

感染症の長期化や今後の災害などによる突発的な資金需要に備え、中小企業振興資金の融資枠を1兆3,200億円に拡大するとともに、立地企業補助金の予算を増額して、企業立地の促進を図ります。

また、中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション推進の取組に対し新たに支援するとともに、観光需要の拡大に向けた市町村や観光事業者による中長期的・広域的な取組に対し、助成制度を創設いたします。

さらに、二地域居住を含めた移住・定住を促進するための情報発信を行うとともに、市町村と連携した移住相談会を開催いたします。

このほか、本県への来訪者数が多く、自治体間の交流が盛んな台湾に観光レップを配置し、さらなる誘客につなげます。

右側の5ページを御覧ください。インフラの充実です。

県民生活の利便性向上や経済活性化につなげるため、北千葉道路をはじめ、銚子連絡道路、長生グリーンラインなどのアクセス道路や地域に密着した道路など、道路ネットワークの整備を強力に推進いたします。

また、物流拠点としての港湾機能を強化するため、千葉港千葉中央地区の埠頭再編整備に着手するとともに、名洗港の改修や館山港多目的桟橋の改良工事などの港湾整備も拡充をいたします。

さらに、誰もが安全で快適に利用できる交通手段を確保するため、ノンステップバスや福祉タクシー車両の導入を支援いたします。

6ページをお開きください。医療・福祉の充実です。

医師の時間外労働縮減に向けた救急医療機関などの取組に対し助成制度を創設するとともに、医療機関が連携して遠隔医療を行うための設備整備を支援いたします。

また、小児・AYA世代のがん患者の方などが将来に希望を持って治療に取り組めるよう、新たに妊孕性温存療法に対する助成を行うとともに、難病患者の方などが自宅で歯科診療を受診できるよう、新たに歯科医師向けの研修を実施いたします。

さらに、良質なサービス付き高齢者向け住宅の整備に対し、引き続き県単独の補助を行うとともに、若年性認知症の方の社会参加の機会を創出するため、新たにモデル事業を実施いたします。

右側の7ページを御覧ください。子育て・教育施策の充実です。

児童相談所の管轄規模の適正化に向け、児童相談所を2か所新設するための基本設計に着手いたします。

また、障害児などを受け入れるために補助者を雇用するファミリーホームや、虐待防止対策として、社会福祉士などを配置する保育所などを支援してまいります。

さらに、児童養護施設を退所した方に対して生活資金などの貸付を行うほか、就労に意欲的に取り組むひとり親家庭に対する家賃の貸付や、不育症に係る先進医療検査の費用に対する助成を新たに行います。

私立学校経常費補助について、県単独の補助単価を高校、幼稚園とも2,000円ずつ引き上げ、専修学校も1,000円引き上げます。

また、児童生徒が安心して学校生活を送れるよう、スクールカウンセラーを全公立小学校に配置するとともに、スクールソーシャルワーカーも増員をいたします。

さらに、令和4年度から全県立学校において1人1台端末でICTを活用した授業を実施するため、新たなネットワークの整備を行います。

8ページをお開きください。農林水産業の振興であります。

県産農林水産物を活用した商品開発を支援するとともに、梨やカラーの新品種のPRを行います。

また、スマート農業機器の導入を促進するため、コンサルタントによる指導や農業大学校での体験研修を新たに行うとともに、畜産業におけるAIシステム・自動化ロボットなどの導入支援や、キョンの捕獲用罠にICT機器を導入する実証実験を新たに行います。

さらに、鳥インフルエンザなどの家畜伝染病を予防するため、県内全ての養鶏・養豚農場に対し、巡回点検と指導を実施いたします。

森林整備を促進するため、都市部と森林地域の市町村が連携して、森林環境譲与税を活用した森林整備に取り組むモデル事業を新たに実施いたします。

また、漁業者の収益向上を図るため、船形漁港内の荷捌き施設の建替えを支援してまいります。

右側9ページを御覧ください。共生社会の実現です。

県内における外国人への日本語教育の環境を整備するため、地域の日本語教育を支援する総括コーディネーターを配置するとともに、ボランティアが活動しやすい環境を整備するため、希望する活動に参加申込できるマッチングサイトを開設いたします。

次に、10ページをお開きください。

一般会計の歳入の状況ですが、主なものとして、国庫支出金675億円、繰入金304億円、諸収入601億円、県債251億円などを計上しています。

次に、12ページをお開きください。

歳出の状況ですが、主なものとして、投資的経費523億円、その他消費的経費1,285億円、うち補助金655億円、貸付金600億円などとなっています。

次に、14ページ・15ページの地方債の状況を御覧ください。

14ページは今年度の県債発行の状況、15ページは県債残高の状況を記載しています。

右側15ページにあるとおり、令和3年度末の県債残高は3兆1,269億円で、前年度末に比べ、332億円の増となっておりますが、これは地方交付税の振替である臨時財政対策債などが増加していることによるものです。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。まず、今回の補正予算は選挙後の肉付け予算ということになりまして、これまでの選挙後の肉付けでは、大体1,000億円程度だったのかなと、過去を振り返るとありましたが、今回の1,857億円という規模について、知事はどのようにお考えになっているのかをまず教えてください。

(知事)

何といっても、この規模が大きくなった背景に、新型コロナウイルスの感染症対策という特殊事情が入っていると思っています。そういう意味では、いわゆる政策的に私が盛り込むという部分においては、例年の肉づけ予算とそう大きくは変わらないのかなと考えています。いろいろ県政ビジョンを実現していく中で、まだまだやらなければいけない事業もありますけれども、しっかりと精査をした上で、財源などもしっかり見て、今後も施策を打っていきたいと思います。

(記者)

知事は、冒頭に新型コロナの話と、あと政策ビジョンのお話の中で、早期に実現可能な事業や重点的に実施すべき施策について的確に対応するという御説明がありました。今回、その中で特に思い入れのあるものですとか、力を込めたものがありましたら、それを教えてください。

(知事)

まず1つは、何といっても新型コロナウイルス感染症対策ということで、新たな病床確保計画であったり、もしくは感染者数の増に備えた医療提供体制の確保であったり、検査体制であったり、そうした必要な部分について予算をしっかり措置できたと考えています。

それから、もう1つは防犯・防災・災害に強い千葉県づくり。そうした中で、一宮川の流域治水、ここの部分に関する予算を含めて、そうした防災についても必要な予算を計上できたと思っています。

あとは、今後に向けた話として、経済の政策であったり、もしくはインフラの投資、こうした部分についてもしっかりとした予算を措置いたしました。

最後に、私自身は、やはり子育て、教育という部分、ここについて非常に力を入れておりますし、それは県民からも期待をされていると思っています。その点については、児童相談所の増設を含めた児童虐待の対策、それからスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーといった、今コロナ禍においても、子供たちのメンタル面も含めた支援という意味でも重要ですし、将来的な子育て、教育の充実という意味でも、必要な部分に予算を投じられたと思っていますので、この辺りを含めて私としては思い入れのある事業かなと思っています。

(記者)

今、思い入れ等をおっしゃっていただいたのですが、あえて御自身で今回の予算は、これに力を入れた予算、何々予算と名づけるならば、何というタイトルがつくのでしょうか。

(知事)

私とすると、こういうネーミングとか、一つの分野というわけではないので、何ともなかなか申し上げにくいのですけれども、県民の命と暮らしを守るというのを一つの大きな柱にしてまいりましたので、そういう部分で、最初に仕掛ける予算と思っています。しかしながら、重要なのは、しっかりとした議論を庁内であったり関係者と行った上で、新年度、次の年度の予算編成が本当の意味で一番重要だと思っておりますので、そこに向けてしっかり議会の意見であったり、いろいろなものを踏まえてつくっていきたいと思っています。

(記者)

幹事社、私から最後なのですけれども、今回どうしても入れたかった予算で見送ったものがもしもあるようでしたら、教えてください。

(知事)

そこはそんなにはないですかね。時間軸としてこの補正予算ですぐに措置できるものについては、職員と議論の上で盛り込めたと思っていますし、それ以外、今回盛り込めなかったものについては、これはある程度、関係者も含めてしっかり練っていく必要があると思っていますので、その辺りはしっかりステージを分けて対応できているのかなと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お疲れさまです。力を入れている子育て、教育の分野の話ですが、児童相談所の増設について当初の計画より早まっているとは聞いているのですけれども、増設が令和8年度になってしまうということで、今、一時保護所の数なども増えて、大変な状況が今現実としてあるという中で、知事が考えている課題とか、今後どのように課題解決に向けて早く進めていくかという部分を、決めてあればお聞かせください。

(知事)

児童相談所の状況は、記者の皆さんも御承知のとおりでありまして、一刻も早く体制を拡充していく必要があると思っています。今回、新しくつくる児童相談所としては、当然ながら一定の期間がかかるわけですけれども、それを待たずに、それぞれの児童相談所の中で分室ですとか分所ですとか、そういう形で意思決定を早めたり、措置を早めたり、もしくはそれぞれの家庭の支援ができるような体制というのは並行して組んでいくことにしておりますので、そういう意味では、やれることを全てやるという形で進めていけると思っています。

(記者)

ありがとうございます。あと、スクールカウンセラーを全小学校にということですが、そこら辺の知事としての狙い、思いというのをお聞かせください。

(知事)

まず、短期的には、このコロナ禍の中において、子供たちも通常どおりにはいかないことが様々出ている中で、早くメンタル面のちょっとした変化に気づいて支援をしていくという意味においては、全小中学校への配置も含めて、この体制を強化していくことが大事だと思っています。

それから、これは私自身の考え方として、日本はもう少しメンタルの部分に力を入れていくべきだと思っています。これは何もいじめや不登校であったり、心の悩みといったもの以外にも、勉強も含めた学校生活の中のパフォーマンスを最大化するためにも、メンタルを安定させていくということが極めて大事になっております。そういう意味では、このメンタルの部分を支える人材というのは、学校現場において、「チーム学校」という考え方の中でますます重要性が高まってくると思っていますので、これは人材確保という意味ではなかなか限られている中ではありますけれども、今後も拡充をしていきたい、いかなければいけない分野だと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。財政面でお伺いしたいのですけれども、長期的に義務的経費が増大傾向にあって、今回、見通しもなかなか厳しい中ですけれども、県財政の硬直化というものと、あと市長時代に取り組んでおられた行財政改革という、その辺りにかける思いをお聞かせください。

(知事)

そうですね、今回、こういう形で肉付け予算をつくって、ある種の本格的スタートを迎えました。この後は次の年度の予算編成に向けて、県庁内一丸となって事業の見直しや行財政改革の各種プランをつくっていくことになります。しっかりと限られた財源をどのような形で運用していくのか、そこは私なりにも今までの知見もありますので、取り組んでまいります。

ただ、一言言うと、千葉市に比べると、そうは言っても千葉県の財政状況というのはそれなりにしっかりしていますので、そこのところはその上で油断をせずに中長期的に財源が確保し続けられるように、この夏、秋ぐらいにしっかり頑張っていきたいと思っています。

(記者)

今おっしゃった改革のプランですけれども、それは次の本予算を編成する上での庁内での考え方というようなものか、それとも、一般に向けて発信するようなプランなのでしょうか。

(知事) これは一般にもお出しをしていくことになります。行政改革としても、それから財政健全化プランとしても、しっかりと議論をして示して、それが最終的には予算にも反映されていくという形になります。

(記者)

いつ頃そういったプランを出すことをお考えでしょうか。

(知事)

まだ時期としていつ頃というふうにお示しをする段階にはありませんけれども、基本的にはこの夏、秋、しっかり議論してお示しをしていく形になると思います。

(記者)

また財政の関連なのですが、財政調整基金は今回も活用がありまして、残り130億円ぐらいで、次に来るかもしれない危機への備えでもあるわけですけれども、この130億円の残高の水準というのはどのように評価されますか。

(知事)

そうですね、予算としてはまだまだ、ある程度残っているという認識ですね。どうしても新型コロナウイルス対策に関しては可及的にやらなければいけない事業がたくさんありますので、そこは予算を惜しまずに投入することが大事だと思っています。それから、国の財源が大体後からついていくケースが多いものですから、その辺りもしっかり見極めながら、年度を俯瞰した中で、今どの程度の財源を投入するべきかということを考えながらやっていきたいと思います。

(記者)

あともう1点お伺いします。今回、予算全体を通じて、先ほど県政ビジョンのお話もありましたけれども、御自身の熊谷カラーというものをどれぐらい反映できたか、手応えをお聞かせください。

(知事)

基本は今までの千葉県の中で大事にしてきたもの、それから、いい部分として継承されてきたものは、しっかりと反映できていると思っています。その上で、私とすると、短期的にしっかりと措置できる部分について、私なりの思いは加えさせていただきました。今後、本当の意味で難しい課題に対しては、しっかりとした議論の中で予算措置がされていきますので、短期的に載せられるものは載せましたし、長期的なものはこれから見えてくるのではないかなと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。予算と関係ない話で申し訳ないですが、幕張新駅の名称募集について伺いたいのですけれども、かつて高輪ゲートウェイ駅の名称公募で物議を醸したときに、知事はツイッターでその名称に苦言を呈したという記憶があるのですが、そこはさておき、まず改めてこのたびの名称公募に対する所感みたいなものをお願いします。

(知事)

そうですね、私も関わってきた思い入れの駅でありますので、いよいよ公募という形になって、多くの方々が関心を寄せて、いろいろなアイデアといいますか、それが寄せられて、その中で多くの方々が納得されるような駅名になればいいなと思っています。

(記者)

当時、幕張新都心ゲートウェイ駅にならないようにと、ツイッターで記述されましたけれども、今、その点ではどのようにお考えですか。

(知事)

いや、それは当然、JRさんはそんなのするわけないと思っていますから。幕張の新駅はちょっと置いて、一般論としてですけれども、私はもともと片仮名はあまり使わないようにするというのが、例えば千葉市長時代に千葉市役所の組織名称をつけるときも、極力片仮名は使わない。もちろんどうしても片仮名しか言葉がないし、片仮名のほうが高齢者も含めて伝わるという特殊例があるので、それは否定しないですけれども、できる限り日本語で名称というのはつけることを目指すのが妥当であるという考え方を基本的に持っています。

それから、あとは歴史ですよね。その地域であったり、そうした経緯であったり、歴史とかが一定程度含まれるほうが、当然長い目で見て望ましいというのが私の一般的な考えです。

ただ、この新駅に関しては、本当にいろいろな方々のいろいろなアイデアがあると思いますので、この点に関しては私としては特にこだわりはありませんので、いろんな議論の中で最終的にJRさんがお決めになるのかなと思っています。

(記者)

一般論としては歴史とかを踏まえて日本語がいいと思うけれども、この駅に関しては、こういうふうになってほしいというのは、皆さんで考えることだと。

(知事)

それは絶対言わない。それを言うと本当に外圧になってしまうので、絶対に申し上げないように気をつけています。

(記者)

分かりました。すみません。お忙しいところありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。ワクチンの接種のことについて一つお伺いします。職域の接種は、今、国のほうがどんどん進めている状況で、千葉県を見てみますと、高齢者の接種をまず進めることで精いっぱいの基調と思われる中で、今、いろいろ申し込みとか接種券の配布が懸念されるのですが、今この流れを知事はどう見ていらっしゃいますか。

(知事)

まず一番重要なのは、少しでも早く必要とされる方、もしくはリスクが高い方を中心にワクチンの接種が進んでいくということ、それがまず第一だと思っています。そういう中で、高齢者のワクチン接種というのは、この千葉県においても徐々に本格化、加速化しています。そう考えると、恐らく6月下旬から末になってくると、高齢者の接種率が、1回目ですけれども、かなり一定程度まで行くことになっていきます。そうすると、そこから先になってくると、高齢者の接種をしながらも、時には65歳未満でも、職域だとかそういうパターンで、こっちでやったほうがさらに効率がいいというステージに入ってくると思いますので、そこはそのときになって直前というよりは、今ぐらいからそういうことを準備、検討するのは、これは自然なことだろうと思います。

ただし、今までは政府と市町村の流れの中で、65歳以上だよ、その次は基礎疾患だよみたいな、そういうステップがあったのは事実なので、現在は、市町村は混乱とまでは言わないですけれども、かなり戸惑っているのは事実だと思っています。なので、先ほど申し上げたように、いち早く接種を進めていく上では、職域も含めて柔軟に対応していくのが大事だと思いますけれども、その上で混乱のない形で市町村と一緒にやっていかなければいけないので、その辺りは我々もしっかり市町村と対話をしながら、その政府方針をいかに現場でいい形で適応させるかということについて、我々、県としての役割を果たしたいと思っています。

(記者)

それに関してですけれども、国のほうが、接種の実績数が上位のところにたくさんワクチンを送るという、これはともすれば競わせているような雰囲気がありますが、知事は普段からこの接種数に関しては冷静に見られていると思いますけれども、どう受け止めていらっしゃいますか。

(知事)

そうですね、恐らく政府はそうされるだろうなというのは予測はしておりましたけれども、確かに接種を一日でも早めるために、都道府県、市町村の最大限の努力を求めていくというのは、これは大事なことだと思っています。しかしながら、その陰で遅れていると見られている都道府県であったり、市町村であったり、場合によっては医療の現場の人たちにかなりのクレーム、不満、様々なものがぶつけられているのも事実でありますので、政府には、一日も早く接種を進めるために、どうしても競わせるような形を取らざるを得ないときもあるというふうに理解はいたしますけれども、国民に対して、その実務を担っている公務員、医療従事者、コールセンターの方などに対する国民の配慮というのを、必ず強くそれは説明をしていただかなければ、このプロジェクトに関わった人皆が疲弊をしてしまうことになりますので、その点については、お願いをしたいと思います。

(記者)

もう一つだけすみません。6月1日以降なんですけれども、東京などもそうですが、千葉県のほうでも、飲食店の休業要請に従わず営業に踏み切った店が散見されるようになってきました。先ほど協力している店が馬鹿を見るのはやっぱりよくないという趣旨のお考えを示されましたが、知事として今後、例えば他県のように、命令に踏み切ることをそろそろ検討されるということはあるのでしょうか。

(知事)

我々も今回の専決処分させていただいた予算の中で、この要請に応じていただけていない店舗への再訪問の強化の予算、そこの部分は拡充をしておりますので、訪問して、基本は理解をしていただくための説明をいたしますけれども、それでもなお応じていただけない場合は、定められたプロセスを進んで、最後はそういうことになりますので、そうならないように僕らも説明をいたしますけれども、そこはしっかりプロセスを踏んでいきたいと思っています。

(記者)

分かりました。ありがとうございました。

(記者)

お疲れさまです。2点お伺いします。最初に1点目、オリンピックの開催に合わせた医療提供体制についてですけれども、医療関係者の方を取材すると、どのくらいの人が千葉県に来て滞在したりして、どの程度医療体制が逼迫する可能性があるのかというのを、最低限の情報が欲しいという声が出ています。オリンピック大会組織委員会からなかなか情報がないということで、熊谷知事としては、こうした状況を見てどのように対応していくおつもりか、お聞かせください。

(知事)

医療関係者の御懸念は当然だと思っています。我々自身も、組織委員会に詳細な情報をまさに求めながら今やり取りをしているところですので、我々もオリンピックの担当部署と、千葉県の医療の関係者と、そして組織委員会の三者がしっかり入った形で、情報の共有であったり、課題に向けたそれぞれの役割をどう進めていくか、この辺りの共通認識を持てるための打ち合わせ等はこれからやっていくことにしておりますので、残り限られた中で、万全を期していきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。協議会ではほかの自治体でもそういった協議の場を設ける動きがありますけれども、千葉県さんが準備する上で、そうしたどのぐらいの方が来るのかという情報というのは、知事、現状として十分に組織委員会のほうと共有されているのか、現状認識を教えてください。

(知事)

もちろん、全く示されていないわけではないですけれども、しかしながら、詳細部分ですよね。それぞれのエリアごとにさらに詳細な部分の情報というのは、まだまだこれからというところがあります。これは、組織委員会も走りながら対応していただいていると思っていますので、この部分は、限られた時間ではありますけれども、医療提供体制、最終的には県民の皆さんの命にも関わることですので、しっかりと組織委員会から情報共有を受けて、体制を進めていくということですね。

(記者)

ありがとうございます。2点目ですけれども、知事はたびたび言及されていると思いますが、災害とかコロナ対応、緊急時の職員さんの働き方がどうしても延びてしまうという部分があると思います。NHKで調べたところ、昨年度1月までの10か月間に、過労死ラインと言われる月80時間以上の残業をした職員の方が340人余りに上っているということで、こうした状況をどう受け止めておられるかというのと、今後どのように対応してくか。コロナ禍はまだ続きますし、またオリンピックのこともですけれども、お聞かせください。

(知事)

一番重要な最前線で従事していただいている職員の皆さんが、過重な負担にならないようにするというのが、非常に大事なことだと思っていますので、組織の強化、それから、人員であったり応援の体制の拡充、さらには業務の効率化ですね。NHKさんにも少し取り上げていただいたと聞いていますけれども、そうしたツールなどを使った業務の効率化、さらには、業務をほかの部署にしっかり割り振って全庁的にやっていく。こういうことを進めていく必要があると思っています。これは、それぞれ今、組織も拡充したり、人員を拡充したり、一つ一つやってきています。まだまだもう少しこのコロナ対応は続くと思っていますので、できる限り心身ともに健全な状態で職員が当たれるように、我々さらに取り組んでいきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。関連してですけれども、先ほどおっしゃっていたメンタル面の部分で、医師との面談というのが半分程度しか実施されていなくて、若手の職員さんたちも今はかなりコロナ禍でコミュニケーションが取りづらい状況もあって、なかなか難しい部分があると聞いているのですが、そういったメンタル面の支援というのはどのようにお考えでしょうか。

(知事)

そうですね、多分長く続けば続くほど、そうしたメンタル面の部分というのが顕在化してくると思っていますので、これからもそうした労働の実態をしっかり見て、メンタル面のサポートも含めて職場全体での支援ができるように努めていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

すみません、大分話題が変わるのですけれども、先日のBリーグでのジェッツのリーグ優勝ですけれども、改めて知事御自身にとってはどんな勝利でしたか。

(知事)

いやぁ、もう感無量ですね。私、千葉ジェッツさんがbjリーグに参入されたときから関わっておりますし、当時は本当に観客が十分に入らなくて、千葉市の職員をもっと水曜日とかに連れて来てもらえないかも含めて、本当に地に足の着いた営業を重ねておられていましたし、島田さんとも社長時代からずっと、かなり毎年何度も意見交換をしながらジェッツの考えている戦略であったり、プランであったり、NBLに挑戦されたときも含めて、本当にずっと共有させていただいてきたので、天皇杯を初制覇されたときも、こんなに早くジェッツさんが全国屈指になるとはということで非常に驚きました。

三度の挑戦でとうとうリーグのほうも制覇されたということで、これまでスタッフの方々が本当に必死になってスポンサーの獲得、ブースターの獲得を含めて取り組まれてきた成果だと思います。やっぱり千葉ジェッツのいいところは、ブースターの方々も、自分たちが支えているんだという強い参画意識といいますか、これをつくり上げているところだと思いますので、今後も浮き沈みはもちろんあると思いますけれども、そうしたブースターやスポンサーの方々の力強い支援が続く限りは、今後も千葉ジェッツの活躍は期待できるのではないかなと思います。本当に素晴らしい優勝だったなと思って見ています。

(記者)

ありがとうございます。

(知事)

観に行きたいですけどね。

(記者)

どちらで御覧になったんですか。

(知事)

テレビですよ。今はまだ我々はそういうわけにはいかないと思いますけれども、テレビで観ておられた方々も、あの会場で応援をされたいと本当に強く思っていらっしゃったんじゃないかなと思います。

(記者)

ありがとうございます。

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    →総務部財政課【電話】043-223-2076

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所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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