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更新日:令和3(2021)年6月2日

ページ番号:442945

知事臨時記者会見(令和3年5月28日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

令和3年5月28日(金曜日)20時25分~20時50分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年5月28日知事臨時記者会見(動画)

知事発言

改めて、千葉県の感染状況でありますけれども、本県の新規感染者数は、本日119名で、直近7日間平均で約107人、前の週と比較しますと0.83という状況であります。この1週間、前週比は0.9未満で推移をしているところです。改めてこのレベルで抑えられていることについて、県民や事業者の皆様方の御協力に厚く感謝を申し上げます。

一方で、100人を超している状況が続いておりまして、十分下がり切ったと言える段階ではございません。重症者数についても、依然として20人を超えている状況であります。

直近1週間の変異株のスクリーニング検査では、78%が変異株で、置き換わりが進んでおり、さらにインドで最初に検出された変異株も確認されるなど、強い危機感を私どもは持っております。

病床稼働率は、昨日時点で27.1%。東葛地域では40%程度で、依然として厳しい状況が続いております。新型コロナウイルス感染症患者を受け入れていただいている医療機関はもとより、検査や外来診療、自宅やホテル療養中の方への診療、さらにはワクチン接種への協力など、県内全ての医療機関で新型コロナウイルス対策に立ち向かっていただいている皆様方に、厚く御礼を申し上げます。

現在の本県の感染状況、医療提供体制、近隣都県の感染状況などを踏まえ、5月26日に国に対し、まん延防止等重点措置の延長を要望したところであります。それを受け、国においては、本日の政府対策本部会議で本県におけるまん延防止等重点措置を実施すべき期間を6月20日まで延長したところであります。

まん延防止等重点措置に係る感染防止対策については、首都圏が一体的に行う必要があります。また、本県においては、感染者の急増の予兆の段階で、本来よりも早めにまん延防止等重点措置を適用したことから、新規感染者数の急増が抑えられ、一定規模で収まっていると認識をしております。

さらに、酒類提供の終日自粛という強い要請を行ったことも、より効果を高めたのではないかと考えております。今後も早めの対策、さらには油断をせずにしっかりと感染者を低減させていくということについて、県民の皆さんと一丸となって取り組んでいきたいと思っております。

それでは、対策本部会議で決定した事項について、主なものを申し上げます。

まず、県内の感染状況、医療提供体制の状況等を踏まえ、まん延防止等重点措置を講じるべき区域は、引き続き12市といたしました。

飲食店等に対しては、引き続きまん延防止等重点措置を実施すべき地域においては、営業は20時まで、店内への持ち込みを含む酒類の提供の自粛をお願いいたします。その他の地域においては、営業は21時まで、店内への持ち込みを含む酒類の提供の時間は20時までとすることを要請いたします。

映画館については、国からの通知を踏まえ、1都3県で足並みをそろえて、営業時間短縮要請を21時までといたします。また、施行令11条の「多数の者が利用する施設」についても、営業時間の短縮や感染防止対策の徹底などを引き続きお願いすることといたしました。

時短要請や酒類提供自粛に応じた重点措置区域の事業者には、飲食店では売上の規模に応じて3万円~10万円など、大規模施設等では面積に応じた協力金を引き続き支給いたします。また、要請に協力いただけていない飲食店を運営する事業者に対しては、見回りを繰り返し行ってまいります。

このほか、利用を停止している「ディスカバー千葉」宿泊優待券については、国のGo Toイートの食事券の有効期限の延長と合わせ、利用期間を現在の6月末から9月末へと延長いたします。

併せて、宿泊事業者が行う感染拡大防止対策への取組を支援することとし、協力金や見回りなどと併せ、必要となる予算について専決処分を行いました。

また、本日は、3月下旬の国の通知に基づき検討を進めていた今後の感染拡大に備えた医療提供体制整備について決定をいたしました。今年の1月から2月にかけての感染状況などを踏まえ策定いたしました新たな病床確保計画は、フェーズ2(1,266床)で運用を開始することといたしますが、医療機関の準備期間等を考慮し、6月7日を運用開始日といたします。

なお、準備が整っている宿泊療養施設については、6月1日から1,012室で運用をいたします。

また、病床確保計画を運用するための取組として、入院優先度判断スコアの活用など病床の効率的・効果的な活用や、パルスオキシメーターの配付など、宿泊療養・自宅療養体制の確保などの対応の充実等についても定めたところであり、引き続き、新型コロナウイルス感染症感染者の支援の充実に努めてまいります。

ワクチンについてであります。市町村におけるワクチン接種を補完し、希望する高齢者に速やかに接種できるよう、県が集団接種会場を設置することといたしました。県が設置する会場を、まずは千葉市の「中央区蘇我コミュニティセンター」とすることといたしました。期間は、6月14日から7月31日まで、対象は県内在住の65歳以上の高齢者です。接種人数は1日当たり600人、期間中に1万6,200人に2回接種を想定しております。

実施に必要な予算については、本日、専決処分を行いました。その他、市町村の接種が迅速に進むよう、必要な支援を行ってまいります。

県民の皆様方に対しましては、感染力が強いと言われている変異株への置き換わりが進んでおります。人と人との接触の機会は、できるだけ抑えていかなければなりません。特に、県境を越える往来は、生活の維持に必要な場合を除き厳に控えていただきたいと思います。会話をするときは、マスクの着用を改めて強くお願いいたします。自分だけは大丈夫、今だけなら、少しくらいなら大丈夫だろうと思わずに、御家族や大切な方を守るためにも、お一人おひとりが感染防止対策を徹底いただきたいと思います。

県民、事業者の皆様方には、長きにわたって厳しい状況が続き、大変心苦しく思っておりますが、感染拡大を防いでいくため、御理解と御協力をお願いいたします。私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。二度の延長ということになりました。当初の短期決戦から違った状況になってきています。県民や国民の見方としては、今回の2回の延長はある程度想定内で、その一方でいろいろな声を聞きますと、6月20日には今度逆に解除されるのではないかと見ている人が少なくない状況です。日付で区切るのではなく、具体的なゴールを定めるべきだという声が延長の繰り返しで非常に高まっているのですが、知事は6月20日にはどのような感染状況や医療提供体制を目指しておられるのか、教えてください。

(知事)

まず、感染者の状況については、病床にダメージが出ないレベルの感染者の推移が続き、リバウンドの兆候がないということが大事だと思います。そして、何より一番重視すべきなのは病床の状況でありますので、そこがステージIIに安定的に推移をするということが確認される段階が1つの基準になろうと思いますが、我々の場合は、どうしても1都3県、特に東京都との人の往来の中で大きな影響を受けるというところが大変難しいところで、我々が独自の、本当の人の流れを持つようなエリアであれば、一定程度、先ほど申し上げたような基準によって独自に判断ができるわけですけれども、この考え方に加えて、東京都の感染状況、それから東京都において出されている要請内容、こういうものを踏まえながら、私たちとしては今後、感染の傾向が今よりもさらに低減傾向が千葉県において続いた場合に、難しい調整や判断が出てくるかと思っています。

いずれにしても、千葉県においては、県民や事業者の皆様方の御協力によって、現時点では改善傾向に入りつつあるのではないかと見られますので、この皆さん方と一緒に進めてきたものが、成果が出つつあると感じております。

(記者)

飲食店に対する中小企業の協力金の部分ですが、前回の延長のときは3県で粘り強く交渉されまして、4万円で下限額を維持する状況だったと思うのですが、今回の資料を見ますと、3万円になったという部分で言えば、多分苦しい胸の内もあると思いますが、御説明をお願いします。

(知事)

そうですね。前回に関しては、本来同じ要請を継続する中で、下限額が4万円から3万円に下がるというのは、これは私たちにとっては説明がつかないだろうということで、なぜ緊急事態宣言は4万円のままで、まん延防止等重点措置の場合は同じ要請内容にもかかわらず3万円なのか、これはおかしいのではないかということで、我々は強く国に訴えたわけですけれども、国は3万円の下限のまま変えないということでありました。我々とすると、これはやむを得ないということで、3県が話し合って協議もした上で、4万円という形で県独自の財源を使って上乗せをさせていただいた。これは激変緩和という要素として、特別に私どもは実施をさせていただきました。

しかしながら、これはかなりの財源を使うことになります。飲食店だけではなく、多くの事業者の方々が苦しんでいる中で、今後、私どもはそうした方々も含めた支援策について財源を措置していかなければいけない状況でありますので、この点、なかなか私どもは苦しい状況ではありますけれども、御理解をいただきたいと思っています。引き続きこの部分の矛盾について、しっかりと国に強く訴えていきたいと考えています。

(記者)

協力金についてですが、第3弾まではかなり支払いが進んでいるのですが、第4弾以降、第4弾、第5弾ぐらいになると、50%を切ったり、その前後で推移したりしているのですが、これはどういったところが今課題になっているのでしょうか。

(知事)

かなりペースアップが進んでいます。今までは第2弾の協力金が、制度の変更、複雑化によって、ここがボトルネックでありましたけれども、この第2弾の処理が進んで、先ほど申し上げたとおり、第4弾、第5弾も含めて40%、50%という形で、かなり以前に比べるとスピードアップして協力金の支払いが進んできております。

そういう意味では、書類の不備等がなければ、基本的には速やかな支給に今つながっておりますし、不備のある方も今コンタクトを取って、適宜修正をしていただいております。この辺りに関しては、制度は変更になっていませんし、我々も体制をかなり強化してきておりますので、着実に支給が今後進んでいくだろうと思います。問題は第7弾のほうでして、ここで一旦また制度が変わりますので。

(記者)

私からは以上です。ありがとうございました。

(記者)

ワクチンの集団接種について伺います。接種人数が大体1日当たり600人を予定されているということなのですけれども、この数字に対しての知事の今の考え、十分とか、もう少し増やしたいとか、その辺の評価と、今後の見通し、600人のまま続くのか、もう少し増やしていけそうなのかということを教えてください。

(知事)

当然ながら、これは多ければ多いほどいい、こしたことはないと思いますけれども、こうした状況下で、市町村の接種とはまた違った形で医療従事者を確保するその難しさがあるのと、会場の広さに関する制約というのもあります。そうした中で、我々としては600人は目指していけるだろうという数字になります。今後、接種をしていく中で、もう少し拡大できるかもしれないということになれば、それは増やしていきたいと思いますが、まずはこの600人からスタートさせていただきたい。

前も申し上げたとおり、我々は医療従事者の確保や会場の確保などのそうした条件がクリアできるのであれば、さらなる会場の設置も含めて現在検討を進めておりますので、今後も市町村を支援するのが第一の役割ですが、第二として我々としてもできる限りのことは果たしていきたいと考えています。

(記者)

この数字で、現状、2か所目の大規模接種会場もある程度見通しがついている状況なのでしょうか。それとも、今後それはまさに手探りで進めていくような感じなのでしょうか。

(知事)

様々当たってきておりますので、雲をつかむような話ではないのは事実です。しかしながら、ある程度見通しが立っているとまではまだ申し上げたくはありませんので、もう少し詰まってきて、行けそうだということであれば、皆様方にお知らせをしたいと思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。先ほどの協力金の下限額の引き下げの部分ですが、国のほうの予算などもあるとは思いますが、今後、延長がずっと続いていくということに対する知事の考え、認証制度とかでいろいろな営業の形ができるようにということを力を入れていらっしゃると思いますが、ずっと今まで営業時間の短縮が続いてきて、今後こういうことがまだできるのか、その見通しの部分について教えてください。

(知事)

私自身も非常にもどかしい思いであります。一律の時短の要請というのがもうどれぐらい続いているのかということを考えれば、当然ながら飲食店を経営される方々にも様々な思いもあろうかと思いますし、私は飲食店以上に、飲食店はまだ協力金が出ているわけですから、飲食店と取引のあった関係の方々は、ますます大変厳しい状況にあるわけでありまして、ですので、私どもは、政府に対しても持続化給付金の再支給も含めて、広くそうした影響を受けている方々に支援の手が届くような制度設計を国に求めているところであります。

我々ができることは、先ほどおっしゃっていただいたとおり、認証制度等をスタートするなど、感染防止対策にしっかりと本当に取り組んでいただいている持続可能なそういうお店に関しては、私たちは認証した上で、時短の要請について差を設けていく、こういう社会を一刻も早くつくっていかなければいけないと考えています。本来これも政府がやるべきことだと私は思いますけれども、そんなことをこういう危機時に言っても仕方がありませんから、それぞれの役割の中で最善を尽くしていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。政府の、6月20日まで延長を決めたことについて、評価をお願いしたいのですけれども。

(知事)

私ども千葉県など3県に関しては、6月20日というのは、ある程度妥当な範囲内だというふうには思っておりますが、東京も含めた他の地域に関しては、その6月20日が適当かどうかというのは、私としてはちょっとコメントできない状況です。

(記者)

6月20日に決めた背景に、五輪を控えているという、政府は感染状況を改善して開催につなげたいという意向があると思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

(知事)

私は、そのようなことはないと思いますし、そのようなことがあってはならないと思っています。少なくとも、こうした県民や国民、多くの方々の行動に影響が出るような要請がオリンピックのためというふうになれば、国民の皆様方の要請に対するお気持ちというのが複雑なものになろうかと思っておりますので、オリンピックも大変重要だとは思いますけれども、まずは全ての国民や県民の皆さん方にとって、必要な期間、必要な感染防止対策という一点において期間というのは決めていくべきだと思いますし、そうであるというふうに私は信じております。

(記者)

ありがとうございます。もう一点お願いします。県も大規模接種会場を設置しますが、ワクチンが浸透するまでのタイムラグについて、それはどう見るかということで、感染防止対策と人流抑制というのが二本柱だと思うのですが、どういうふうに力を入れていくお考えなのでしょうか。

(知事)

少なくとも高齢者のワクチン接種、その前にさらには医療従事者のワクチン接種が進むことによって、クラスターの発生であったり、もしくは病床に深刻な影響を及ぼすような感染の増加というのは、一定程度抑えられていくことは、これは間違いないわけでありまして、あとはそこに至るまで、どれだけ感染の高止まりではない状況を維持できるかということが重要だと思っています。少なくとも本県に関していえば、今、現段階においては、その維持がぎりぎりできている状況でありますので、何とか1都3県が連携しながら、ワクチンの接種がある程度進んでくるところまで持ちこたえていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

映画館の時短営業に関して質問させてください。1時間延長になりましたが、緩和されたと言う方もいると思うのですけれども、その辺りどういうふうにお考えかお聞かせください。

(知事)

以前から言われていた、東京都で特に言われていた、劇場と映画館問題というのがあろうかと思います。我々3県、まん延防止等重点措置の中においても、映画館が20時で、劇場が21時、この部分についての整合性を政府で整理されて方針が示されたということで、これに関してはある程度の妥当性もあると思っておりますので、その点に関しては、緩和と思われる方は思われるかもしれませんけれども、特に大きな部分ではないというふうには思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。先ほど、現状の説明の中で、変異株に対する危機感であったり、千葉は東京の影響を受けやすいというお話がありました。一方で、要請への協力の成果が出つつあるとおっしゃいましたが、成果が出つつあるけれども延長が必要な理由というのを改めてお聞かせください。

(知事)

今までの、冬、12月の状況を考えると、まさにこういう状況で上がってしまうと、まだ100人超えているような状況ですから、ここからリバウンドが始まると一気に高止まりします。今後のことを考えて、県民の皆様方も解除してまた数週間でもう一回というのは、さすがに繰り返したくないというふうに思われています。まず、確実にこの傾向が続けば、解除に向けて着実に一歩ずつ近づいているのは間違いない。しかしながら、そこを今、変異株があり、さらには新しい変異株も出てきている中で、早めに解除をしたときに、結果、今までの努力が巻き戻ってしまうことだけは避けなければいけないと思っておりますので、そういう意味で、もう少し延長することについて御理解をいただきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

最近、時短の要請ですとか、お酒の提供の要請に応じない飲食店が出ていることに対しての知事の受け止めと呼びかけをお願いします。

(知事)

この点については、私どもは粘り強くこの要請の趣旨を御説明をするしかないと思っています。実際に見回りの中で、そうした店舗の中で要請を行って、4割強の店舗は要請に応えていただいております。ここは私どもも今回予算の中で、繰り返しの見回りにさらに強化する予算を増額して臨んでおりますので、少しでも店舗の皆様方に御理解をしていただきたいということと、そうした守っている店舗の皆様方に御理解、御納得いただけるような状況を少しでもつくれるように検討し、努力をしたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • まん延防止等重点措置に関すること
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2630
  • 飲食店の営業時間短縮に関すること
    →新型コロナウイルス対策本部【電話】043-223-4318
  • 協力金の申請手続に関すること
    →専用コールセンター【電話】0570-003-894(飲食店)、0120-297-107(大規模施設等)
  • 飲食店の見回りに関すること
    →商工労働部経営支援課【電話】043-223-3496
  • GoToイートに関すること
    →GoToイート千葉県事務局【電話】0570-052-120
  • ディスカバー千葉に関すること
    →一般コールセンター【電話】0570-054-389

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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