ここから本文です。

更新日:令和3(2021)年5月31日

ページ番号:442527

知事定例記者会見(令和3年5月27日)概要

知事発言へ質疑応答へお問い合わせ先へ

日時

令和3年5月27日(木曜日)10時30分~11時10分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年5月27日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応につい
  2. 土砂災害防止や河川の監視体制の強化に向けた取り組みについて
  3. オリンピック聖火リレーの実施方法について

新型コロナウイルス感染症への対応について

(知事)

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策について、お話をいたします。

本県の新規感染者数は、昨日までの直近1週間の平均で約113名、前の週と比較いたしますと0.82となっており、このレベルで抑えられていることについて、改めて県民や事業者の皆様方の御協力に感謝をいたします。

医療提供体制については、昨日時点で病床稼働率は30%程度です。低減傾向にはありますが、県の病床確保計画の最高レベルを維持せざるを得ないことは変わりなく、また、東葛地域だけを見ると40%程度となっており、引き続き緊張感を持った対応が必要と考えております。

千葉県の新規感染者数は、横ばいまたは減少の傾向を示しているところですが、千葉県の要請を緩和することで、強い要請を行っている東京都などからの人の流れが発生することが想定されるため、今の状況では、まだ一定程度の要請をお願いせざるを得ないことを御理解いただければと思います。

県としては、昨日、1都3県のテレビ会議において協議をし、共同で国に対して緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の延長について要望したところです。今後、開催予定の政府の本部会議の結果や、1都2県の動向を踏まえた上で、県の本部会議を開催し、引き続き、これまでと同様のお願いを継続する方向で協議したいと思います。

県民・事業者の皆様には、引き続き御苦労をおかけすることとなり、大変心苦しく思いますが、お一人おひとりが感染防止対策を徹底していただくよう、お願いいたします。

感染すると重症化しやすい高齢者の入所施設等においては、3月から施設の職員へのPCR検査を定期的に実施しております。これまで72人の方の陽性が確認されておりますが、ただちに感染者を隔離するなどの対応をすることで、クラスターの発生を防いでおります。高齢者施設などでのクラスターは、2月の21件から、3月は12件、4月は9件、5月はこれまで6件と減少しております。さらなる検査の促進のため、これまで検査を実施していない施設も検査を実施していただけるよう、法律に基づく要請を行いましたので、積極的に御協力いただきますようお願いいたします。

4月以降、新規感染者の半数以上を30代以下の若者が占めており、特に全体の4分の1近くが20代の方となっております。決して御自身の健康を過信しないでください。新型コロナウイルス感染症は、20代や30代であっても重症化することがあります。現に本県でもそういう例が発生しております。自分だけは大丈夫と思わないでください。新型コロナウイルス感染症は、感染しても無症状のことがあり、気がつかないうちに御家族や大切な人に感染を広げてしまうことがあります。

感染防止のため、公園や路上での飲み会や、同居家族以外との宅飲みやホームパーティーは控えてください。会話するときは、マスクの着用の徹底をお願いいたします。

土砂災害防止や河川の監視体制の強化に向けた取り組みについて

(知事)

次に、土砂災害の防止や河川の監視体制の強化に向けた取り組みについて、お話をいたします。

皆様御承知のとおり、令和元年10月25日の大雨により、本県では156件の土砂災害が発生し、がけ崩れにより4名の尊い人命が失われました。その当時、本県における土砂災害警戒区域などの指定率は、約36%と全国最下位であり、死亡事故が発生した3か所の現場では、いずれも区域指定がされておりませんでした。県ではこの状況を重く受け止め、「人命第一」の考えに基づいて、令和元年度末までに基礎調査が完了した箇所については、市町と連携し、今月末までに区域指定が完了するよう取り組んでまいりました。

その結果、明日28日をもって全ての区域指定が完了し、今月末時点の県内における区域指定数は1万1,006か所となります。

また、令和元年10月の一連の災害では、区域指定を予定していなかった箇所での土砂災害が全国で確認されました。これを受け、国は従来の地形図判読では見つけづらかった危険箇所も把握できるよう、昨年の8月に「土砂災害防止対策基本指針」を改訂したところです。

県では、この基本指針に基づき、最新の高精度な地形情報や市町村からの情報を用いて、新たに1万744か所の危険箇所を確認いたしました。これらの箇所については、今年度からおおむね5年間で区域指定が完了するよう、市町と連携して計画的に基礎調査及び区域指定を進めてまいります。

なお、新たに確認されたこれら危険箇所については、今月31日から千葉県ホームページ内の「ちば情報マップ」において、「基礎調査予定箇所」として公表いたします。また、市町と連携し、回覧板等を活用して近隣住民の皆様にもお知らせしてまいります。

また、県では、洪水時の水位観測に特化した「危機管理型水位計」、この設置を以前から進めているところですが、このたび新たに25河川29か所で増設することといたしました。この結果、既に設置済みの箇所と合わせた県内での設置数は、41河川63か所となります。引き続き、きめ細かな水位監視に努め、迅速な避難行動につなげてまいります。

梅雨の時期を迎え、風水害や土砂災害の危険が高まります。県民の皆様には、ハザードマップなどにより、御自分の住んでいるところ、もしくは普段行動されている地域で災害のおそれがないか確認をいただくとともに、御家庭での水や食料の備蓄、避難場所と安全な避難経路を確認するなど、日頃から災害に対する備えをお願いいたします。

オリンピック聖火リレーの実施方法について

(知事)

最後に、オリンピック聖火リレーの実施方法について、お話をいたします。

県ではこれまで、新型コロナウイルスの感染状況を考慮しながら、7月1日からの聖火リレーの実施方法について、慎重に検討を重ねてまいりました。

その結果、県の方針としましては、聖火ランナーやリレー関係者、地域住民の安全・安心を最優先に考え、全ての区間において聖火ランナーの走行を中止することといたしました。

また、その代替措置として、各日のセレブレーション会場において、無観客で点火セレモニーを実施することといたしました。これは、県内全域で県民の皆様に不要不急の外出自粛をお願いする状況が続き、なかなか収束が見通せない中、聖火ランナーが走行することで、幅広い地域で人流を発生させ感染を拡大する懸念があるためであります。

この機会を心待ちにしていたランナーの皆さん、市町村をはじめ実施に向けて御協力いただいた関係者の皆さん、ランナーの走る姿を一目見たいと楽しみにしていた県民の皆さん、そして私自身にとっても大変残念な結果となりましたが、安全・安心を最優先に考え、このような判断をいたしました。

こうした本県の考えを、本日、組織委員会にお伝えする予定です。また、点火セレモニーの詳細については、組織委員会と協議の上、安全・安心に最大限配慮しながら、本県で聖火をしっかりとつなぐことができるよう、引き続き検討してまいります。

なお、大会期間中に、千葉の文化的魅力を感じ楽しんでいただく「ちばアート祭2021」を、千葉、香取の2地域で開催する予定でありましたが、このうち香取会場では、小野川周辺の公道の使用を予定していたため、このたびの聖火リレーの判断を踏まえ中止することといたしました。江戸情緒が残る町並みでのデジタルアート展を楽しみにしていた皆様や、開催に向けて御協力をいただいた皆様にとっては残念なことと思いますが、御理解いただければと思います。

私からは以上です。それでは、御質問をお受けいたします。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。土砂災害警戒区域の件でちょっとお尋ねしたいのですけれども、今月末に区域指定が完了したところと、今後指定していくところについてですけれども、住民の方にとってみると、指定された後にどういった対応を取っていただけるのかというのが気になるところだと思いますけれども、あくまで避難勧告がベースになるのか、土砂崩れとかを防ぐ措置を取っていくのかというところ、大まかな方向性を教えてください。

あと、関連で、避難場所についてコロナの対策が昨年もちょっと問題になっていたと思いますけれども、避難所でのコロナ対策について、知事の考え方をお聞かせください。

(知事)

御質問ありがとうございます。まず、1つ目の区域指定された地域の今後については、それぞれの区域の周辺の状況によってそれぞれ異なると思いますけれども、ある程度、住民の方もお住まいになっていて、今後も住み続けたいと思っていらっしゃるケースにおいては、市町村を中心にしながら、工事の必要性、また住民合意、こうしたプロセスに入ってくると思っております。また、そうではない地域に関しても、その区域の危険性をしっかりと周知をして、いざというときに迅速な避難等につなげていくということで、いわゆる区域指定が、まず優先すべき1万か所超についてはこういう形で区域指定ができましたので、今後も市町村と連携をしながら、その区域のさらなる安全性の確保に向けて、工事を含めてしっかり進めていきたいと思っています。

それから、感染症がまん延している時期における避難所の在り方だと思いますけれども、これについては、県としても、こうした避難所における感染症の防止に向けたマニュアル等を整備してきておりますので、市町村の皆様方がそれに基づいて、それぞれで必要な対策ですとか、もしくは必要な資材ですとか、そういうものをしっかり調達して、こうした状況にあって災害が起きたとしても、住民の皆様方に安全・安心な避難生活をしていただけるように取り組んでいただきたいと思いますし、当然、県としても市町村をサポートしていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。あと、今朝、一部報道で、ワクチンの大規模接種会場について、準備を進めているということで出ていましたけれども、そのことについて、医師の確保の状況と併せてお願いします。

(知事)

御質問いただいたとおり、県で大規模接種会場を整備することをもとより選択肢に入れて検討しておりましたけれども、大事なことは、市町村の接種の妨げにはなってはいけないということで、そうした意味で、市町村とかち合わない形で医療従事者が確保できるか、それから、適切な接種会場が確保できるかというのが鍵でありました。このほど、ある程度、確保の算段が立ってきましたので、場所については、蘇我で現在最終的な調整に入っているところです。これは県内広い範囲から、総武線、京葉線、外房線、内房線を含めて、交通の要衝でありますので、広範囲から来ていただけるだろうということで、市の協力もいただいて、今、最終調整に当たっているところです。県としては、先ほど申し上げた医療の従事者が市町村の接種を妨げない形で確保でき、かつ適切な会場が確保できれば、さらなる大規模接種会場の確保も目指して取り組んでいきたいと考えています。

(記者)

医療従事者の方は、千葉大学の方が中心になるということでよろしいですか。

(知事)

千葉大学さんもそうですし、様々な医療関係者の御理解をいただいて設置をしていく予定です。

(記者)

分かりました。ありがとうございました。

(記者)

私からまず、聖火リレーのことについてお伺いさせてもらいます。全コースで公道の走行を中止されるという判断に至った経緯としまして、県内のコースを見ていますと、感染状況が比較的落ち着いている、もしくはゼロの日が毎日続いている自治体もある中で、全コースを走行中止に決めた理由を教えてください。

(知事)

我々とすると、それ以外の地域においても外出の自粛をお願いしておりますので、そうしたことも考慮した上で、やむを得ないだろうというふうに考えております。

(記者)

あと、知事自身も、私自身も残念だと先ほどおっしゃいましたが、県選出のランナーには、例えば東京五輪に関わりのある船橋の鶴見さんや東日本大震災のグループランナーの飯岡中学の生徒さんたち、様々な人たちが一生に一度の思い出という形で走行を楽しみにしていた県民の方々もいると思いますけれども、そういったランナーの方々へのメッセージをちょっとお願いします。

(知事)

本当にランナー及びこの準備、もしくは楽しみにされてきた方はたくさんいらっしゃると思いますので、大変残念に私自身も考えております。そうした方々に対してのメッセージとしては、新型コロナウイルス感染拡大を防止することを最優先に考えてきた結果ということと、それから、直前になって、仮に同じような結論になった場合に、代替措置について十分な時間が取れないということも要因としてあります。ですので、確かに走行としてはこういう形になりましたけれども、代わりにどのような形が最も代替措置としてふさわしいかを検討させていただいて、それを実施していくことで御理解をいただきたいと思います。

(記者)

次に、土砂災害警戒区域等の指定完了のことについてお伺いさせてもらいます。5月末で指定完了を終えるとともに、新たに1万か所以上の基礎調査予定箇所ということがこれから課題として出てくるわけで、その数自体は知事の想定以上の数だったのか、想定どおりという感じだったのでしょうか。

(知事)

そうですね。やはり多いというふうに思います。それだけ千葉県の地形の特徴もあるのだと思いますけれども、それぞれの市町村も積極的に危険箇所を調べていただいて、県にも情報提供していただいたその結果かなと思っています。

(記者)

知事、昨年の10月に市長の時代に誉田町とか現場のほうに行かれて献花をされたと思いますけれども、土砂災害特別警戒区域のレッドゾーンに含まれた地域の方々は、みなし仮設住宅での暮らせる期限が迫っていたりとか、資産価値が落ちたりとか、いまだに苦しんでいる方がいらっしゃるのですけれども、県として今後どういったサポートが必要だとお考えでしょうか。

(知事)

それぞれの被害に遭われた方々がどのような状況にあるのか、そして、市町村がどのようなサポートをされているのかをしっかり見て、県として必要なサポートはしていきたいと思っています。まず、一日も早くそれぞれの被害に遭われた地域における土砂災害対策を進めることが何より県として重要だと思っていますので、その点に今後力を入れていきたいと思います。

(記者)

私からは以上です。ありがとうございました。

(記者)

お願いします。まず聖火リレーに関してお伺いします。今回の聖火リレーもそうですが、事前キャンプの中止が相次いでいるということもあって、まず聖火リレーの件と併せて、オリパラ開催都市の知事としての御所感を改めてお聞かせください。

(知事)

オリンピック・パラリンピックに関しては、私自身もこれまで開催都市の市長という立場でも長年関わってまいりましたので、こういう様々な制約であったり当初の予定、枠組みで進められない状況を大変心苦しく思っております。大事なことは、オリンピック・パラリンピックの大会の試合会場の開催そのものももちろん重要でありますけれども、オリンピック・パラリンピックを開催するそれまでのプロセス、それから、開催した後に残るもの、それによって社会、それはオリンピック・パラリンピックに直接関係のない県民の皆さんにとって、国民にとって、どのような価値があるのかということをしっかりと説明をしていきながら、感染の拡大につながるような形での開催というのは絶対にしないんだということを、私は政治や行政からメッセージを発信し、信頼をしていただくことが何より大事だと思います。国民の理解なくしてスポーツの祭典、文化の祭典であるオリンピック・パラリンピックはなし遂げられないと考えていますので、そういう姿勢の中で、我々千葉県としては今後も向き合っていきたいと思います。

(記者)

あともう一点ですが、ワクチンの関係でお伺いします。先日、国が発表したワクチンの接種状況で、人口当たりにすると千葉県は下から2番目ということで、この要因と今後の見通しをお聞かせください。

(知事)

まず、千葉県のそれぞれの県内の市町村の中には、ある程度供給がしっかりされるまでワクチンの接種を開始されない、5月の中旬以降に接種を開始された市町村が少なくありませんので、そういう意味では、現時点における接種率が低いというのは、ある程度やむを得ないのかなと思っています。しかしながら、これは他県との比較ももちろんそうですけれども、何より一人でも多くの県民の皆様方にスムーズに、できる限り早くワクチン接種ができるというのは極めて重要だと考えていますので、市町村のそれぞれの状況をしっかり見て、少しでも接種が進められるようにサポート、もしくは先ほど申し上げたとおり、県独自の接種会場も用意しながら取り組んでいきたいと思っています。

当日の発言内容に誤りがあったため、囲み部分を訂正しました。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。聖火リレーについてですけれども、今回、公道の実施は見送るということで、セレブレーション(会場)で代替(策を実施)するということ。県内では一宮町の釣ヶ崎海岸がサーフィンの競技会場となっていますけれども、今回、セレブレーション会場から外れるということで、競技会場であるのに聖火が通らないという状況になってしまう。釣ヶ崎海岸も含めてですけれども、本来、聖火のルートになった市町村で通らないという判断になってしまうところへのケアとか、五輪のレガシーづくりということがだんだん難しくなってきていると思います。その辺りの考えをよろしくお願いします。

(知事)

少なくとも私からすると、オリンピックの会場に関しては、レガシーはつくれると思っています。大事なことは、オリンピックそのものを安全・安心な状況で開催するということが何より最優先されるべきだと思っていますので、その観点の中で一つ一つの判断をしていくということと、おっしゃっていただいたとおり、開催後にしっかり残る、ここの部分が何より大事だと思いますので、そこは我々もオリンピック開催後を意識して、何を一宮町周辺でも残していくのか、まちづくりや文化も含めた観点で我々は取り組むことにしていますので、そういう観点で臨んでいきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。あと、ワクチン接種に関してですけれども、知事は千葉市長時代に千葉市でのワクチン接種体制づくりにも関わられたと思います。当時、年明けの頃は、国の集団接種のシミュレーションでも問診に時間がかかると問題視されていて、千葉市のほうではかかりつけ医中心の接種体制を組むという判断をされております。このタイミングで県が独自の大規模な集団接種会場を設置されるという考えに至った経緯と、県としてそういうものを設置する意義というものをもう一度お願いします。

(知事)

まず、県内の市町村ごとに恐らく接種の差が出てくるだろうと思っています。これはそれぞれの自治体の行政の努力の前に、どうしてもそこの地域の医師の数、医療従事者の数に関わってくると思います。残念ながら1都3県、特に千葉県や埼玉などは、人口当たりの医療従事者の数というのは、もともと全国的にも下から2番目とか3番目という状況でありますので、まず医療従事者の数が決定的に足りない。さらに千葉県内においても偏在があるという状況でありますので、いくら行政や医療従事者が御努力をされても、恐らく県内で差が出てくるであろうと思います。そのそれぞれの市町村ごとの偏在を少しでも補正をする、フォローをするという意味で、市町村に限らず広範囲で接種可能な県全体としての接種会場をつくるということは、これは私とすればちゃんと意味はあるだろうと思っています。

ただ、大事なことは、この集団接種会場だけではなくて、個別接種が各病院や診療所の御理解の中で広がっていくこと、特にかかりつけの患者以外も含めて対応していただくことが何より大事だと思っておりますので、この辺りは市町村、医師会などと連携しながらやっていきたいと思います。

(記者)

今お話にあったとおり、県内の市町村では、かかりつけ医中心の接種体制、千葉市、船橋市という、かかりつけ医中心の接種体制を組んでいる自治体もあると思います。その辺りの自治体との調整というのはどういうふうなお考えになるのでしょうか。

(知事)

調整というと、具体的には。

(記者)

千葉市なんかは特に、かかりつけ医中心で予約してくださいというふうに住民に向けて発信しているわけですけれども、このタイミングで県が集団接種会場を設置するということ、そこの、住民としてどちらにしたらいいのかというところが、ちょっと混乱することもあると思うのですけれども、その辺り、メッセージ等があれば。

(知事)

混乱をすることはないんじゃないですかね。それぞれの御自身の中で状況に応じて判断をしていただければよいので、選択肢が増えるというふうにお考えいただければと思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

2点お伺いします。まず、聖火リレーに関してですけれども、代替案の点火セレモニーは、今のところどんなふうにできればというお考えはありますでしょうか。

(職員)

オリンピック・パラリンピック推進局開催準備課でございます。点火セレモニーにつきましては、この後、組織委員会と協議しながら、具体的なところは詰めていきたいと考えております。

(記者)

ありがとうございます。もう一点、大規模接種会場についてですけれども、知事はいつごろを目指してスタートできればというお考えでしょうか。

(知事)

やはり高齢者の皆様方の接種を7月中というふうに政府もおっしゃっていますし、我々も当然7月中に、できる限り早い段階でというふうに考えていますので、そういう考え方に立っていくと、大規模接種会場のところで2回接種をしなければいけない。逆算で考えていくと、遅くとも6月中旬ぐらいまでには接種がスタートしていなければいけないと考えています。

(記者)

なるべく早くというような感じ。

(知事)

そうですね。

(記者)

ありがとうございます。

(知事)

比較的早い段階でやりたいと思っています。

(記者)

よろしくお願いいたします。2点お伺いいたします。今回、オリンピックの聖火リレーについて発表がありましたけれども、パラリンピックでは、かなりまちおこしイベントなど、そういったものも予定されているわけです。さらに1か月後ぐらい先のわけですけれども、パラリンピックについては、いつ、どのような観点から判断をされる予定でしょうか。

(知事)

パラリンピックの聖火リレーのほうは、まだ組織委員会から、感染が拡大した場合の対応方針そのものが示されておりませんので、その対応方針をしっかり見させていただいた上で、今後の感染状況の見通しをもって判断をしていきたいと考えています。

(記者)

いつごろまでにというのは決めてはいないでしょうか。

(知事)

そうですね、オリンピックに関しては、オリンピックの組織委員会のほうから対応方針というのが、まずベースとなる考え方が示された上で、判断時期、一次判断時期、二次判断時期みたいなものも示された中で、しっかりとやってきて、今のこういう結論になっておりますので、パラリンピックのほうも同じような取り組みがしっかりなされた上で、我々都道府県としての判断になります。

(記者)

ありがとうございます。もう一点、ワクチンの大規模接種会場についてお伺いいたします。ワクチンの接種については、今、全国的に打ち手が少ないのではないかというような指摘もあって、政府では、救急救命士による打ち手、あるいは臨床検査技師による打ち手の確保という考え方も示されています。千葉県ではそういった考え方を取られる予定はありますでしょうか。

(知事)

打ち手は一人でも多いほうがいいのは、これは間違いないです。あとは、医療は当然医療行為でありますので、安全性との兼ね合いだと思います。これが国がどういうふうにお示しになるのかをしっかりと見極めていきたいと思いますけれども、我々としては、できる限り様々な打ち手の確保は選択肢に入れながら取り組んでいきたいと思っています。

(記者)

今、病院などに取材すると、病院で医療従事者などに接種する際に、今は医療スタッフが十分だから医療スタッフで対応しているので、そういった拡大することは考えていないというような考え方を示すところが多くて、それを仮にお願いするとなると、かなり、あるいは少しは負担が増えるかなと思いますけれども、その辺のケアについては、今どのようなお考えがありますか。

(知事)

私も医療関係者の方々といろいろ意見交換をしておりますけれども、接種が進んでくれば、それぞれの身近な診療所などでの接種の経験値も上がって、摂取量そのものが増えてくると思っていますので、そこは見極めていきたいと思います。

それから、大事なことは、65歳未満も含めて、まだまだ接種が長く続くことになりますので、その先の接種の景色もしっかり想像しながらやっていきたいと思います。例えば薬剤師の方も、諸外国であれば予防接種等のそういう行為はできるわけですけれども、日本ではそこの部分ができないなど、様々な危機のときにおけるバッファの部分はなかなか今までなかったのが現実だと思います。打つにはそれなりの研修、講習を受けていただいた後でなければいけないと思いますので、そういう意味では、早めにそうした議論を政府のほうで整理をしていただいて、一人でも多くの打ち手の確保に向けて市町村が実施できるように整理をしていただきたいと思っています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(知事)

実は薬剤師のワクチン接種は、昔、私が市長時代に、国家戦略特区で薬剤師が接種をできるようにできないのかというのは、さんざん政府とやったことがあるんでです。薬剤師が6年制になったときに、本来であれば、そういう行為はやってもいいのではないかということをやり取りしましたけれども、あのときはその壁は越えられなかったので、自分なりにそれなりの思いはありますけれども、とはいいながら、しっかりと慎重に安全性について議論をした上で、打ち手の確保につなげていきたいと思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

聖火リレーについてですけれども、先ほども少し触れられましたけれども、6月17日が組織委への最終回答の期限とされていたと思いますけれども、この段階で早めに判断された理由を改めて教えてください。

(知事)

直前で判断をして、代替の取り組みが準備不足のままで迎えるというのを避けたいと考えておりましたので、我々としては早めに判断をして、準備期間をしっかり設けた上で、少しでも意義のある代替案を実施したいという考え方です。

(記者)

代替案のお話についてですが、無観客の点火セレモニーということを考えているということですけれども、例えば希望する聖火ランナーの方に、スタジアムのような公道でない場所で走ってもらうというような案もあり得るのでしょうか。

(知事)

千葉県の会場の状況からすると、なかなか走っていただく場所というのが用意できないので、今回、公道とかではなくて、走行そのものが見直さざるを得ない状況です。なので、走るではないのですけれども、それぞれのランナーの方々であったり、その地域の特性や文化を含めたものを、どのようにそこで示していけるかの観点から、これからしっかり代替案を考えていきたいと思います。

(記者)

聖火ランナーに選ばれた方々が、何らかの形でセレモニーに関わるという方向性はあるということですか。

(知事)

そうですね。そういうのも含めて我々としては考えていきたいと思います。せっかく手を挙げていただき、かつ、いろいろなバックグラウンドを持っていらっしゃる方々ですので、そうした方々の思いは無駄にしない形で、限られた時間と限られた選択幅ですけれども、その中で最善の案を考えていきたいと思います。

(記者)

あと、全く別件なのですけれども、千葉北西連絡道路について、昨日関係の市長とか国会議員の方々の要望を受けられたと思います。知事は前向きな姿勢を示されたということですけれども、改めてその道路の必要性とか、実現に向けた取り組みについてのお考えをお伺いします。

(知事)

御質問ありがとうございます。この千葉北西連絡道路に関しては、私も市長時代から長年この構想を見ておりましたので、私自身もそれなりに思いはあります。何と言っても国道16号というのは、全国の道路の中でもとりわけ渋滞が激しい道路であります。一方で、千葉市及び京葉地域と東葛北部をつなぐ縦のラインとしても極めて重要な道路になっていますので、この道路の混雑を解消するということと、縦をしっかりつなぐということ、それから、それだけではなくて、比較的高規格の道路が少ない地域になりますので、この道路ができ上がることで、その地域の物流であったり産業であったり地域の活性化にもつながり得る、それなりに重要な道路の構想だと思っていますので、しっかりと機運の醸成であったり、次につながる取り組みになるように、県としても取り組んでいきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お疲れさまです。土砂災害警戒区域についてお伺いしたいのですけれども、例の土砂災害の際に、千葉市でも3人が亡くなられて、特別な思いがあると思うのですが、改めて土砂災害警戒区域を指定することの重要性というのをお聞かせください。

(知事)

そうですね、私もあそこの被害現場に何度も行きましたし、住民の皆さんとも意見交換をしてきましたけれども、その家屋を購入する際に、そういう危険箇所とは思っていなかったという方もやはりいらっしゃるわけです。その土地に古くから住んでいる方々は、その土地の地理的なリスクというものを御存じの方が多いのですけれども、新しく住まわれる方からすると、不動産事業者の説明をもって安全性を判断されるということは少なくありませんので、区域が指定されていないことによって、そうした警戒をするだけの十分な情報がない中でお住まいになる方が出るということだと思います。区域をまず指定されることで、その地域のリスクをそれぞれ御自身が御理解していただいた上で安全な判断をされることができるようになりますので、この区域指定というのは非常に重要な大前提になる部分です。(指定率が)非常に千葉県は低かったわけですけれども、この短期間にこれだけ、100%に向けてかなりの人員を投入して、地域の御理解、市町村との連携もしながら、この期間で100%まで到達できたというのは、十分に評価されることだと思います。

(記者)

ありがとうございます。この区域の危険性を知らせる通知の手段というのが非常に重要になってくると思いますけれども、現場の方等に聞いても、なかなか通知だけだと危険性を周知するのが難しいと。コロナで近所で会う機会も少なくて、なかなかそういう危険性を共有する機会もないということなのですが、何かそういう危険性を周知するのにお考えがあれば。

(知事)

やはり対象の世帯の方々に、個別にしっかりとした周知を市町村が行うことが大事だと思っています。ハザードマップの更新がまず第一ですけれども、それだけではなくて、それぞれの各戸に対して、それぞれにお住まいの方の周辺に、あなたのところはそういう地域に指定されましたよということを個別に周知していくことが大事だと思いますので、この辺りは市町村と連携をしながら、それぞれどのような形で周知されているのかを見ていきたいと思います。

(記者)

分かりました。千葉市では既にされていると思うのですけれども、そういったことを県内全域でやっていくということですか。

(知事)

そうですね。やっぱり知っていただかなければ意味がありませんので、そこをしっかりと取り組んでいっていただきたい。そのためのサポートをしていきたいと思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。大規模接種会場について、2つ教えてください。まず1か所目は蘇我というふうなことをおっしゃっていたのですけれども、先ほど知事は医療資源が少ないところもあるという地域の事情もおっしゃっていました。もしも2つ目と想定されるならば、どの辺の地域を考えていらっしゃるのかというのが1つと、大規模接種会場の問題では二重予約の問題もあるのですが、その辺を防止する仕掛けというのはどのようにお考えになっているのか教えてください。

(知事)

まず、仮に2か所目をつくるとした場合の考え方ですけれども、まずは感染の状況に基づいて優先順位の高いところを考えたいと思います。

それから、予約に関してですけれども、これはシステム上できる限りのそうした対策はしていきたいと思いますけれども、最終的には接種が進むということが大事でありますので、そうした二重の部分も含めた分をある程度飲み込んだ上で、それはもう県民の皆様方の良心にも訴えながら、しっかりと要請をしながら、そこはもうスピードを重視してやっていきたいと思います。

(記者)

すみません、1個目の場所についてですけれども、もちろん感染状況というのは分かるのですが、およそこんな地域を想定しているというのは、今の段階ではなかなか……。

(知事)

感染状況で大体分かっていただけるかなと思います。感染状況から見て優先順位の高いところです。御質問にあった医療資源が少ない地域に関しては、これはある種、蘇我の地域が比較的、そういう意味では大都市部の中では一番そうした地域に近い、比較的アクセスしやすいところに1個設置させていただきます。その後は、それこそ本当に外房も含めて状況をある程度見極めて、今度は県が大規模接種会場をつくるのではなく、市町村に何らかの形で人的なものを派遣するなり、紹介をするなりというところのほうが恐らく有効になる可能性がありますので、そこはそれぞれの状況を見て、県として一番何が支援につながるかで判断をしていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナウイルス感染症への対応について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2610
  • 土砂災害防止や河川の監視体制の強化に向けた取り組みについて
    →県土整備部河川環境課【電話】043-223-3160
  • オリンピック聖火リレーの実施方法について
    →環境生活部オリンピック・パラリンピック推進局開催準備課【電話】043-223-3485

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?