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更新日:令和3(2021)年5月25日

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知事定例記者会見(令和3年5月20日)概要

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日時

令和3年5月20日(木曜日)10時30分~11時13分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年5月20日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応につい
  2. 千葉県飲食店感染防止対策認証モデル事業について
  3. 令和3年度「県民の日」行事について

新型コロナウイルス感染症への対応について

(知事)

皆様、こんにちは。

まずはじめに、新型コロナウイルス感染症対策について、お話をいたします。

本県の新規感染者数は、昨日までの直近1週間の平均で約138名、前の週と比較をいたしますと0.97となっており、近隣の都県と比べてこのレベルで抑えられていることについて、県民や事業者の皆様の御協力に厚く感謝を申し上げます。

一方で、医療提供体制については、昨日時点で、病床稼働率は32.0%となっており、特に東葛地域では40%を超え、厳しい状態が続いております。新規感染者数の明確な減少に転じさせるにはいまだ至っておりません。県民の皆様には、引き続き、一人ひとりが感染防止対策を徹底していただくよう、お願いいたします。

このような状況の中、新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れていただいている医療機関はもとより、検査や外来の診療、自宅やホテル療養中の方への診療など、県内全ての医療機関で新型コロナウイルスの対策に立ち向かっていただいております。1年以上の長期にわたり御尽力・御協力をいただいている皆様方に、改めて厚く感謝を申し上げます。また、保健所や市町村の関係部局の職員が、大変な努力を続けていることについて、県民の皆様に知っていただきたいと思います。

まん延防止等重点措置につきましては、実施すべき期間が5月31日まで延長されております。重点措置区域の飲食店などの事業者の皆様には、引き続き、持ち込みを含め酒類を提供しないことや営業時間の短縮、感染防止対策の徹底をお願いいたします。

県民の皆様には、不要不急の都道府県間の移動、特に緊急事態宣言区域との往来を厳に控えるよう、お願いいたします。

また、夏が近づき、暑い日が多くなってまいりました。新型コロナウイルス対策として、マスクの着用をお願いしているところですが、マスクの着用により熱中症のリスクが高まります。喉が渇いていなくてもこまめな水分補給を意識して行っていただくことや、体調の変化に注意し、少しでも体調が悪いと感じたら、涼しい場所へ移動してください。人と人との距離が確保できるときは、マスクを外してもかまいません。

また、感染症に対する抵抗力を高めるためにも、バランスの良い食生活、適度な運動、十分な睡眠などを心がけ、体調管理に気をつけましょう。

今回は、新型コロナウイルス感染症対策のために新たに実施することとした施策についてお話をいたします。

1つ目は、ワクチン集団接種会場への医療従事者派遣に対する補助についてです。

ワクチン接種については、現在、各市町村において、65歳以上の高齢者の方々へ安全かつ速やかに接種を進めていただいているところです。令和3年7月末までに、希望する高齢者がワクチン接種を終えることができるよう、市町村が集団接種会場において診療時間外、また休日に医師や看護師等を確保する経費に対し補助を行うことといたしました。

ワクチンについては、国で十分な量を確保していますので、地元市町村の情報を御確認いただき、県民の皆様には落ち着いて対応いただきたいと思います。

2つ目は、重症者用の病床を確保する医療機関に対する支援です。

新型コロナウイルス感染症対策において、重症患者の受入体制を強化することが重要な課題となっております。県では、医療機関が新たに重症者用病床を整備する費用について、国庫補助事業に加え、臨時交付金を活用して県独自の補助を行うことといたしました。事業規模は8億9,000万円であり、本事業によってさらに約40床の重症者用病床の確保を見込んでおります。

3つ目は、接待を伴う飲食店の従業員に対するPCR検査の実施です。

感染者が多数発生しており、かつ、接待を伴う飲食店の店舗数が多い地域において、市と連携し、このような店舗の従業員に対してPCR検査を実施し、早期に流行の前兆を捉え、感染の拡大を未然に防止いたします。対象地域は、千葉市、市川市、松戸市、柏市の4市、対象店舗数は約1,800店であります。

千葉県飲食店感染防止対策認証モデル事業について

(知事)

次に、「千葉県飲食店感染防止対策認証モデル事業」について、お話をいたします。

新型コロナウイルスの感染拡大の防止と経済の両立を図るため、私は、かねてより飲食店の感染防止対策の認証制度を早期に立ち上げると申し上げてまいりましたが、このたび、千葉市をモデル市とした認証事業についてその概要が固まり、今月27日から申請の受け付けを開始いたしますので、お知らせいたします。

まず、認証の基準については、業種別ガイドラインやそれを踏まえた国、他の自治体の基準を参考に、より厳しい感染防止対策を求めることといたしました。具体的には、小規模な店舗であっても二酸化炭素の濃度を測定し、1,000ppm以下にすることを必須としたほか、利用者の連絡先を記録するなど、国の基準を上回る複数の対策を選択して実施することを求めております。飲食店から申請をしていただき、千葉市と連携して現地の確認を行った上で認証を行います。

なお、認証を受けるために必要となる、アクリル板や二酸化炭素濃度を測るセンサーなど、設備の整備費用についても助成をいたします。

また、認証を受けた店舗については、県ホームページで公表して、高いレベルの感染防止対策が講じられていることを広く周知するとともに、今後、制度の検討や改善に向けての提案に御協力をお願いすることになります。

県としましては、千葉市でのモデル事業を踏まえ、認証基準や対策への支援などについて、様々な検証を行った上で全県での実施につなげていきます。

安心できる社会を取り戻すには、飲食店の取り組みだけではなく、飲食店を利用する皆様の行動も重要になります。会話をする際は必ずマスクを着用し、大声で話さないなど、節度を守った行動、感染防止対策への協力を改めてお願いいたします。

令和3年度「県民の日」行事について

(知事)

最後に、「県民の日」行事について、お話をいたします。

「県民の日」は、千葉県が誕生した明治6年6月15日にちなんで定められました。これを記念し、県民の皆さんに、楽しみながら千葉の魅力を再発見していただくため、今週末23日、日曜日に「県民の日ちばワクワクフェスタ2021」を開催いたします。今年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、イベントは無観客で開催いたしますが、多くの皆様に楽しんでいただけるよう、オンラインで配信いたしますので、その内容について御紹介いたします。

まずは、県内で活躍する子供や若者による迫力あるステージです。各種の大会で優勝するなど、輝かしい実績のある、柏ゴールデンホークスのチアダンスや、松戸一輪車クラブMICのパフォーマンス、県立幕張総合高校シンフォニックオーケストラ部や、柏市立柏高校吹奏楽部による演奏が披露されます。また、プロオーケストラ「千葉交響楽団」の演奏と、県立特別支援学校流山高等学園音楽部の合唱とのハーモニーもお楽しみいただけます。さらに、「ちば文化資産」にも選ばれた「銚子はね太鼓」の実演や、本県ゆかりのタレント・アーティストが出演するスペシャルライブなどを予定しております。

このほか、県内各地の観光・文化などのPR動画も配信する予定でありますので、ぜひ御覧ください。

このオンライン配信以外にも、県民の日の前後には県内各地において、地域の魅力を生かしたスタンプラリーや、スポーツ施設・観光施設の無料開放なども行われる予定です。なお、感染状況によっては中止になる場合もありますので、事前に各主催者、施設などにお問い合わせください。

県民の日の様々な行事をきっかけに、ちばの魅力を感じていただき、より一層郷土愛を深めていただきたいと思います。

私からは以上です。それでは、御質問をお受けいたします。

質疑応答

(記者)

認証制度のことについてお伺いしたいことがあります。今後、検証を重ねて、より全県実施に向けた中身に改善していくと思われますが、今回、当初おっしゃられたインセンティブの導入の部分が盛り込まれた経緯について、まず教えてください。経緯といいますか、国のほうにインセンティブの導入などを恐らく……。そこら辺の経緯について。

(知事)

この制度の検討に当たっては、国のほうにもこういう認証制度を千葉県としてスタートすると。国や業界ガイドラインよりも高い基準を求めるということを申し上げておりますし、私も副大臣などに、この内容について頻繁に意見交換をさせていただいております。今後、国とこのモデル実施の進捗を見ながら適宜折衝して、インセンティブをしっかりと、どのような状況であってもつけられるようにしていきたいと考えています。

(記者)

それに関連してなのですが、現在、県内では12市でまん延防止等重点措置が適用中ということで、本格化するのは、やはり酒類の提供の緩和などが始まってからということでしょうか。

(知事)

6月以降どのような形になるかによるわけですけれども、私どもとすると、この飲食店を含めた要請というのは、今後も感染状況に応じて長くその要請を行う局面が出てくると思っております。そのときに、ずっと飲食店の皆様方などに対して一律に自粛等要請するというのは、やはり持続的ではないと考えておりますので、少しでも感染対策に本当に取り組んでいただいている方々がしっかりと営業できるように、また、感染防止対策をより徹底いただくインセンティブをつくっていくために、私はこういう制度を、最終的には早く全県適用していきたいと考えています。

(記者)

飲食店などに対するメリットという部分があれば、知事のほうからいくつか説明してもらえますか。

(知事)

まず、飲食店の皆様方に対しては、この認証制度を取得されることで、多くの利用者の方々にとって、我々行政としても高い基準を満たしていると、そういうふうに認証をされた店舗ということが分かりますので、より安全な空間の中で飲食をされたい方々にとってみれば、一つの選択の参考材料になってくるだろうと思っています。申し上げているとおり、将来的には我々千葉県からの要請の中で、この対象店舗であるか否かによって要請の内容を分けるということも視野に入れておりますので、できる限りこうした制度の基準を御覧になっていただいて、そうした対策にそれぞれの飲食店に取り組んでいただければと思います。

(記者)

繰り返しですけれども、先々は、世の中の状況などが変われば、インセンティブなどの導入というのは、今後も働きかけていきたいということでしょうか。国とかにこの制度を。

(知事)

そうですね。これはもう、モデル実施していく中で、その制度の安全性も含めた対策の担保の状況も含めて国とやり取りしていくことになりますので、最終的にはそういう社会をつくっていく。それを目指しての我が国の認証制度ということです。

(記者)

話は変わりますが、まん延防止等重点措置が延長から2週目に入りました。早い段階で、また今度、解除をするか継続をするかという決断のタイミングが近づいてきましたけれども、現時点で、知事は解除というものが見えているかどうか、現在の受け止めをお願いします。

(知事)

まだ、現時点で判断できるものではないと思っておりますけれども、現在の千葉県の感染状況は、冒頭申し上げたとおり横ばいの状況で、ゴールデンウィーク明けの拡大に関しては、多くの方々の御協力によって延びを止めることはできておりますけれども、明確な低減傾向にまで至っておりませんので、そうした低減傾向に結びついていくかというのを、しっかりと感染状況を見極めた上で、そして3県、さらには東京都さんがどのような対応をとるかにも我々関係してまいりますので、1都3県の中でしっかりと意思疎通を密にして判断していきたいと思います。

(記者)

最後に、先週もお伺いしたのですが、今週の23日でオリンピック開幕まで2か月となります。現時点で開催の是非や開催の見通しについて、知事はどうお考えか教えてください。

(知事)

これに関しては、以前お答えしたときと基本的なスタンスは変わっておりません。感染状況を見極めた上で、複数の選択肢をしっかり持った上で、最終的に判断をしかるべき時期にしていきたいと思っています。

(記者)

私からは以上です。ありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。先ほどの質問とかぶるところが多いですけれども、今回、スタートからはインセンティブをつけられない状況ですけれども、それについての知事の思いというのを聞かせていただきたいと思います。

(知事)

私とすると、商工労働部をはじめとする、さらには千葉市の協力も含めて、この検討を指示してから、このタイミングでモデル実施にこぎ着けられたことはよかったと思います。飲食店の皆様方からも、こういう制度の必要性を様々な形で言われておりましたので、まずは、モデル実施をするというところに意義があると思っています。インセンティブについては、まず、都道府県自身で要請するような段階であれば、このインセンティブというのはある程度余地もあるというふうに思っていますし、まん延防止等重点措置下においても、この飲食店の認証制度は、しっかりと運営できるというようなものを残していくことで、国に十分に働きかける、国の理解も得られると思っていますので、そういうことになるように、このモデル実施を着実に進めていきたいと思っております。

(記者)

現段階の30万円の補助金とかステッカーで、店に対してのインセンティブになるかどうかという手応えはどうでしょうか。

(知事)

先ほど申し上げたとおり、安全な空間で飲食をしたいという方々は、当然たくさんいらっしゃいますので、そういう意味では、高い基準を満たしている店舗を我々が認証し、かつ必要な費用を支援するという意味で、もちろん一定のインセンティブは十分にあると思っています。先ほど来申し上げているとおり、その先を我々としては目指しておりますし、それに向けて国とも協議をしておりますので、そういうことも含めて飲食店の皆様方に御期待をして、また感染防止対策をしっかり進めていただきたいと思います。

(記者)

千葉市がモデルで一番先に始めますけれども、松戸とか市川とか、ほかのところからの反応といいますか、そういうものはありますでしょうか。

(職員)

経営支援課でございます。東葛の方面で、こういう事業に参加していきたいというお話もございますので、まずモデル事業として千葉市から始めてございますけれども、それを検証していく中で、全県的に進めていく際にもう一度モデル的なものを行うのか、全県で行うかというのは、これからの検証になると思います。

(知事)

東葛などの市長さんのところからは、早く自分たちのまちでもこういう制度をやりたいというお話はいただいています。

(記者)

先ほど、まん延防止の延長のお話もございましたけれども、実際、具体的に1都3県とのやり取りといいますか、意思疎通みたいなことは現在進んでいるのでしょうか。

(知事)

そうですね。これは、我々は常に、それぞれの知事同士であったり、副知事同士であったり、事務方同士であったりで、頻繁に意見交換させていただいていますので、しっかりと連携を保った上で、今の感染状況と将来の感染状況を見極めた上で、適切な対応を取って、政府に要請していきたいと思います。

(記者)

手応えとしては、見極めてという段階で、この先の具体的な話はまだ出ていないと。

(知事)

そうですね。それぞれお考えがありますけれども、やはりもう少し見極めていく段階だというのが共通認識です。

(記者)

どうもありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。認証制度の件でインセンティブなのですけれども、都道府県自身が要請する段階では余地もあるというお話でしたけれども、ということは、まん延防止等重点措置が解除されたら、それはインセンティブを導入する検討というのに速やかに入るという理解でよろしいのでしょうか。

(知事)

我々は、まずモデル実施をこれからスタートするという段階でありますので、このモデル実施をしていく中で、様々な制度的な今後に向けた議論、検証ができると思いますので、その検証をしていく中である程度見えてくるのではないかと思います。

(記者)

モデル実施の中で検証する項目というのは、主にはこの認証によって、それが感染防止に役立っているかどうか、その辺りを見ていくということでよろしいでしょうか。

(職員)

経営支援課でございます。実際に来客に対して従業員がどういう対応によって、どう効果があったですとか、そういうソフトの面も含めまして、また、どういった補助、支援がより必要になるかとか、そういったことも検証してまいりたいと考えてございます。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。飲食店のモデル事業の関係で、先ほど話にあった検証ですけれども、先行実施されている山梨県でも、飲食店での感染者が出ていると思います。検証されるに当たって、どういう点をクリアできれば全県に広げられると考えるか、そして、どういう点をクリアできればインセンティブをつけることができると判断するのか、どういう点を重視されるのか、お考えをお聞かせください。

(職員)

経営支援課でございます。山梨で最近そういうクラスターが発生した例もあると承知してございます。今回、特に厳しい基準で行っていくものでございますので、できるだけそういうことが防げるようにと考えてございますが、実際にそれによって発生するしないというのは、これから検証の中で出てくると思います。

(知事)

大事なことは、お店側の対策ももちろんですけれども、それを利用する利用者の方々の対応にも当然よってくるわけでありますので、そういう意味では、その利用者の方々にもこの認証制度の意味であったり、それがお店を最終的には応援することになるというところ、その利用者側の意識にも影響をしっかり与えられるような制度設計が必要だろうと思っています。

(記者)

利用者側へのアンケート調査みたいな、そういったところも検証の中に入ってくるという理解でよろしいですか。

(知事)

具体的な手法そのものは進めながら検討していきますけれども、利用者側がどういうふうに行動を取っていっているのかというのは当然ながら見ていく、検証していく項目の一つになります。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

ワクチンの関係でお伺いしたいのですけれども、昨日の夕方、文春オンラインで報道されました亀田総合病院での株式会社オービック会長夫妻へのワクチン接種が行われたということに関して、質問させてください。

病院では、県が医療従事者用で配布したワクチンを、1瓶で5回ずつ分取れるのですけれども、その余りをかき集めて亀田医療大学設立に寄与した会長夫妻に接種したということを病院も株式会社も認めていて、会長夫妻は、こちらの取材では県外の居住なのですが、県が医療従事者用で配分したワクチンを県外居住者に接種することについて、その是非と受け止めをお答えいただけたら助かります。よろしくお願いします。

(知事)

様々な状況の中で、この医療機関が判断されたと考えています。私どもは、医療機関の申告に基づいてワクチンをお渡しさせていただいて、そして医療機関が適切な考え方の中で、少しでも早くワクチンを多くの方に接種する、それが今回の流れでありますので、その中で医療機関の方が、今回は亀田さんが御判断されたというふうに受け止めています。

(記者)

知事は、病院に説明責任があるとお考えですか。

(知事)

そうですね。当然ながらどういうお考えの中で接種をされたのか、それぞれの御判断だというふうに思いますので、それについては適切に説明をされていかれるといいのではないかなと思います。

(記者)

ちなみに、県の医療従事者用のワクチンを県外の医療従事者ではない人に接種してしまったことについては、是非はどういうふうにお考えですか。

(知事)

そうですね、これはなかなか難しい問題だと思っています。我々は基本的には医療従事者の方々に対してお渡しをしているわけですけれども、その中で、現場の判断の中でそのワクチンを余らせずに、有効活用していく中で、医療機関の方々がそれぞれの実態に応じて判断をされていくと思っていますので、それが県外だから駄目なんだとか、そういうふうなことそのものは、私どもとしては申し上げはしないという感じです。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

認証制度の件ですけれども、当初、インセンティブとの関係で、飲食店に対する時短の緩和とか酒類の提供解禁などというのがあり得るのかなみたいな印象があったのですけれども、そういったことが実現しなかった経緯と、御所感について。

(知事)

まず、そもそもモデル実施の段階で実現するということは申し上げていません。モデル実施ですから、当然そういうものも含めてこれから検討し、全県で適用する中で、私たちは国と協議をして、そういうものも目指して取り組んでいくということですね。

(記者)

経済との両立というのを考えていらっしゃると思うのですけれども。

(知事)

我々は決して経済との両立のためにこの制度をするということではありませんので、飲食店がより感染防止対策を徹底していただくためというのが目的だということは、再三、記者会見で申し上げております。

(記者)

資料には、「感染防止対策と経済の両立を目指し、サステナブルな飲食店の感染防止対策を促進していく」というふうにあるのですけれども。

(知事)

だから第一が感染の防止です。

(記者)

経済との両立は。

(知事)

もちろんあります。結果的にありますけれども、感染防止対策をより飲食店の中で徹底していくための取組として我々は進めているということです。

(記者)

今回は実現していませんけれども、飲食店の時短の緩和とか酒類の提供等の基準というのをもう少し緩めるということは、今回のモデル実施のその先に視野には入っているのですか。

(知事)

そうですね。それは繰り返しこの制度をやっていく上で申し上げておりますので、それらも含めて我々としてはこの認証制度、モデル実施の中でしっかりと検討を詰めていくということです。

(記者)

今回、国とのやり取りがあったと思うのですけれども、その中でこの件については話し合いはしたのでしょうか。

(知事)

話し合いというか、まずそもそも、我々はモデル実施の段階でそういうインセンティブをつくるということを別に協議をしているわけではありませんので、我々はもとより、そういう制度を想定してモデル実施をしますよと。それで、こういう内容でまずはスタートしますよということを申し上げています。

(記者)

国のほうは、時短要請の緩和とかについて難色を示したような、「エビデンスを出してくれ」みたいなことを言ったというふうに聞いているのですけれども。

(職員)

経営支援課でございます。内閣官房のコロナ対策室とのやり取りの中では、そういったお話も伺っております。

(記者)

国から「エビデンスを出してくれ」とか言われたことに対して、知事も交渉に臨まれたのではないかと思うのですけれども、どういうやり取りがあったのかというところを。

(職員)

経営支援課でございます。担当者のやり取りの中で、まん延防止等の状況下でもそういう緩和が可能かというやり取りの中でそういう話をいただいておりますので、それを踏まえて、どうなればというところまでは当然詰めておりませんけれども、その対応としてこういうモデル事業によって検証していくとか、そういったことで国とのやり取りができるのではないかと、そのように考えております。

(知事)

もともと4月の当初からこの制度設計をスタートするに当たって、これを推奨されている赤澤副大臣も含めて様々な方々と意見交換しています。当時からいきなり、このまん延防止等重点措置以上の段階においても緩和をするようなことが速やかにできるというのは、双方そういう見解はどちらも持っておりませんので、制度を設計し、そしてスタートしていく中でこれを見ていただいて、国として専門家も含めて判断していただくことになるだろうと思っています。

我々としては、これだけ高い基準で認証制度を設けることそのものが、他県ではない状況にありますので、そういう意味では、この制度を試行していく、モデル実施していく中で、おのずと判断は下されると思います。

(記者)

県のスタンスとしては、まず千葉市内にモデル実施を行いますよね。そこで感染防止効果を示すデータというのを蓄積した上で、一定期間が経過した上で改めて国側と、インセンティブというか、制限緩和の是非についても交渉していくというようなお考えは。

(知事)

もちろん制限緩和について協議をしていくことになります。モデル実施をしていく中で、どのような環境が飲食店において実現されていくのか。国からすると、都道府県の認証制度というものはかなり差がありますし、それの実効性がどの程度あるのかというのも、当然政府としては気になってくるわけですので、実際にその認証制度で認証された店舗というのが、どのような状況になっていて、そして、それを例えば千葉県がどのように定期的にチェックをしているのか、その辺りをしっかり見極めて判断されると思います。

(記者)

データを蓄積する期間というのはどのくらいの期間を見ればいいのでしょうか。

(知事)

モデル実施をしていく中で議論していきますし、それは何とも言えないですね。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

認証制度についていくつか質問させてください。まず、申請が5月27日からになっていますけれども、実際、認証のスタートというのはいつぐらいを見込んでいますでしょうか。

(職員)

経営支援課でございます。27日に受け付けを始めまして、最初から全て基準を満たしているものが出てくるかどうかはございます。5月27日受け付けの例えば翌週といいますか、例えば6月上旬には現地を見に行ったりとか、そういうことはできるかと考えています。

(記者)

ステップがあると思いますけれども、いわゆるスタートのめどみたいなものだけでも示していただくことは可能ですか。

(職員)

まだ申請が出てきていない状況で申し上げにくいのですが、最初から全てがそろったものが申請書に出てきて、速やかに現地調査の調整等がつけば、6月上旬にもそういう状況にはなると思いますが、今まだそういうものが出てきていない状況で申し上げにくいところです。

(記者)

制度として一個確認ですが、チェックをしたら、その場で交付になるという形ですか。

(職員)

いえ、現地を確認して、内容が整っているのを確認した上で、改めて認証という手続がありますので、その場ですぐということではございません。

(記者)

そこにラグはあるということですね。

(職員)

はい。

(記者)

あと、補助金の上限が30万円というのもありますけれども、やはり飲食店の方々は以前から対策をされているようなお店もあると思いますけれども、そういった方々に対して、過去に遡って補助金というのを活用できるのでしょうか。

(職員)

経営支援課でございます。今回は、この認証を取るために支援するということでございますので、最初に申請について相談していただいて、それで、足りないアクリル板ですとか、CO2の測定器とか、そういったものに支援するということでございます。

(記者)

あくまでの新規で購入するものに関して。

(職員)

はい。

(知事)

我々は、今回、飲食店のガイドラインを超える基準をつくっておりますので、小さい店舗でもCO2濃度測定器ですとか、アクリル板も例えば目を覆う高さまでという形で、今までのアクリル板では対応できないものなどもありますので、そういう部分での我々としての必要な経費の支援ということの位置づけです。

(記者)

もう一点だけ経費のところで、今回、千葉市だけのモデルスタートですけれども、全県で実施のときにも、ある程度の支援というのはお考えですか。

(知事)

はい。それはその内容とか金額とかは、このモデル実施をしていく中で見極めて、最終的には全県的に適用する場合は、当然、そういう感染対策をする支援があってのものだと思いますので、それは何らかの形で支援をしていくことは間違いありません。

(記者)

もう一点だけ。申請が始まってからの話ですけれども、こちらにも書かれていますように、「随時確認し」みたいな項目がありますけれども、どれぐらいの頻度でやっていこうとか、あとは、かなり皆さんの手間というか、そういう部分はかなり増えるかなと思いますけれども、そういったところはどうやっていこうというのは決まっていますでしょうか。

(職員)

経営支援課でございます。委託で事業を行うという面もございまして、あと、今回モデル事業ですので、県職員ですとか市の職員も、その中のいくつかには一緒に行きたいと考えてございます。

(記者)

最終的には委託だったりというのを考えているということですか。

(職員)

はい。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

再び認証制度の関係ですけれども、当初からやはりインセンティブについて飲食店側の期待が多分大きかった部分があって、知事、先ほどモデル事業の段階では時短の緩和とか、あとは酒類の提供の解除とかというものは、そこでは言っていないと。確かに言っていなかったのですけれども、飲食店側からの期待が大きかったことに対して、知事御自身の本音の部分というのを教えてほしいのですが。

(知事)

当然これは期待が大きいと思っていますし、我々も当然そういう思いの中でこれを実施する事業になります。飲食店への要請で、感染対策によって差をつけるというのは、これは非常に重たい対応になりますので、その大きな目的を達成するために我々は今、大きな挑戦を始めるわけでありますので、いずれにしても我々はその世界に向かって、そういう社会が必要だという大きな考え方の中で実施していきますので、短い期間の中でこのモデル実施までこぎつけて、そしてこのモデル実施をしながら制度の完成度を上げていく。

それから、国ともこういう制度、高い基準を満たした店舗であれば、要請を緩和してメリハリをつけていく。そうしていかなければ国としても続いていかないのではないかということを、しっかりと申し上げて共有していくという考え方です。少なくともその辺りは、私はコロナの上層部の方々とは、目的、それから方向性は共有していると考えておりますので、そのためには何といってもしっかりとした実例がなければこれは実現できませんので、それを我々千葉県から始めていくということです。

(記者)

今回のモデル事業の対象店舗ですけれども、千葉市内のおよそ100店舗というふうには聞いているのですが、その数について、多い少ない、いろいろ見解があると思うのですけれども、知事御自身はその「100」という数はどういうふうに捉えていらっしゃいますか。

(知事)

まずはしっかりとした対策が取れるお店からこれをやっていかなければ、当然ながら緩和も含めたインセンティブをつくるということは到底不可能になりますので、我々の目指す目的を実現する店舗をしっかりと見つけて、そして緩和していくための対策のエビデンスをしっかりつくっていくということです。それはもう、これだけの店舗に当然スタートはなるだろうと思います。

(記者)

1つ目の質問に関わるのですけれども、期待をしていた飲食店の方へのメッセージをちょっとお願いしたいのですが。

(知事)

当然その期待を十分理解していますし、我々としてもその期待にしっかりと応えていくための認証制度でもあります。我々の基準を今回出しますので、我々の求める基準の高さ、内容というのを理解いただけると思います。この内容をしっかり御覧になっていただいて、この方向に、飲食店の皆様方の感染対策を少しずつそっち側に持って行ってほしいと思います。もちろん必要な機材等は将来的に全県適用した場合には支援をさせていただくことになりますけれども、こういう基準が必要なんだということを理解していただきたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

1点目ですけれども、最初の配付資料の、新たに重症者用病床確保の医療機関に関する支援ということですが、これは厚生労働省さんが示されているもので、県の独自分というものも1,500万円、これも恐らく急患をコロナ対応にかえるということに関して示されているものを多分想定されていると思うのですけれども、何が言いたいかというと、つまり特に県独自分とされている分なんかも、五輪対応とかで増床するという意図ではないですね、これは。

(知事)

もちろんそんな意図はないです。

(記者)

ただ、申請自体は各医療機関がやるので、そういうことに協力されたい医療機関がやることに関しては、特段何も言うことはないということですか。

(知事)

五輪対応というか、以前も申し上げたとおり、我々はオリンピックで病床を何か色分けするという考え方は持っておりませんので、いずれにしても重症病床を確保するための我々県独自の制度だということです。

(記者)

ありがとうございます。もう一点、先ほどもありましたけれども、23日が五輪の一つの節目になると思うのですけれども、聖火のほうの実施方法に関しても23日で一つ区切りだと思います。聖火リレーに関しては、258に区切ってやって、当初の想定どおりの人員でやられるというのは、今のところはそのまま維持するという方向で国には報告されるということですか。

(知事)

我々としては、現在のもともとの従来の案もそうですし、それ以外の案も含めて、感染状況に応じて考え方を整理しておりますので、その考え方の中でしかるべき時期に判断をさせていただくということです。

(記者)

23日に組織委に体制を報告というのは、具体的な人員規模などは報告しないということですか。

(知事)

一次の判断になりますので。

(記者)

進行は報告されない、感染状況に応じて実施するということだけをお伝えするということですかね。

(知事)

そうですね。細かい人数とかを報告するものではないと。

(記者)

ありがとうございます。もう一つ、先ほど朝日新聞さんからありました亀田総合病院さんのお話です。私、不勉強で申し訳ないのですけれども、各医療機関はどういう対象者にワクチンを接種されているかというのは、リストとかをその後に出してもらうということで、スクリーニングができたりするのですか。

(職員)

疾病対策課でございます。医療従事者向けのワクチンにつきましては、拠点病院さんで医療従事者の数を県に報告いただいて、それを国に報告して、その配分を県のほうで調整するということで、名簿というものは県に来ることはございません。

(記者)

基本的には、そのカテゴリーで医療従事者というふうになっていれば、誰にしたかまでは分からないという。

(職員)

そういうことになります。

(記者)

そこに関して、例えば、本来の用途から外れるような使用があったとしても、県としては是正は特にできなくて、医療機関にお任せするということになるのですかね。

(知事)

そもそも、本来の用途というか、前の質問にお答えしたとおり、医療従事者向けに私どもがワクチンをお渡しさせていただいた上で、現場の中でそのワクチンが余ったり様々なことがあろうかと思いますので、その上で医療機関側が柔軟に一人でも多くの方に接種をするというお考え方の中で、医療機関で判断をされるということです。

重要なのは、一人ひとり、誰に打ったのかみたいなものを例えば報告をしてチェックするみたいな現実的ではないことを入れれば、当然、ワクチン接種のスピードというのは遅くなりますので、それは医療機関側の判断ということになります。適切に判断をしていただく必要があると思います。

(記者)

恐らく千葉県としてはそういう考えだと思うのですが、個人のリストみたいなものをつくられている都道府県がほかにあったりされるのか、分かれば。

(職員)

申し訳ございません。承知してございません。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お疲れさまです。重症者用病床の確保についてですけれども、医療機関に取材していても、重症者用病状の確保はすごく難しいということを聞いています。40床はかなり多いと思いますが、確保できたことについて受け止めをお聞かせいただきたいと思います。

(知事)

御質問いただいたとおり、重症者用病床の確保というのは極めて重要で、そして課題もあります。今回、県独自の予算措置をさせていただいて、そして、各医療機関とのやり取りをしていく中で、これだけの医療機関に手を挙げていただいたというのは、大変心強く思っております。重症者用病床が十分に確保していなければ、その前段階の軽症者患者の受入れもなかなか難しくなってきますので、そういう意味で、重症者用病床をこれだけ整備をしていただけるということは、大変ありがたいなと思います。

(記者)

力を入れて行ったと思うのですけれども、やはりその背景には変異株の件もあると思いますけれども、その背景にある危機感とかがもしあれば、教えていただきたいと思います。

(知事)

重症者用病床の確保・拡充に関しては、私も就任して第1回目の対策本部の中の指示事項として申し上げさせていただきました。どのような状況になるかというのは予断を許さない状況の中で、重症者用病床が少しでも確保されていること、重症者用病床は、いざそういう状況になっても、そんな簡単には確保・拡充できるものではありませんので、そうした危機的な状況になる前に、整備・拡充に入っていかなければいけないというふうに私は当時考えておりましたし、職員がしっかりと制度設計をしてくれて、医療機関と調整の上で、まだこの千葉県が逼迫していない状況でこれだけの拡充ができますので、すぐに整備できるところもあれば、少し時間がかかるところもありますけれども、今のタイミングでできるというのは、間に合ったというか、この先は分かりませんけれども、今の段階としては、いいタイミングで拡充できるのではないかなと思います。

(記者)

ありがとうございます。

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