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更新日:令和7(2025)年6月2日
ページ番号:771990
令和7年3月21日(金曜日)午後3時から午後5時まで
千葉県庁議会棟4階第5委員会室
柏女部会長、佐藤構成員、恒岡構成員、初谷副部会長
(1)「千葉県こどもの生活実態調査」の結果について
(2)「千葉県こども・若者みらいプラン」における「こどもの貧困対策」に関する事項について
(3)今後の施策推進について
(4)その他
(部会長)
前回会議では、たくさんの御意見を頂戴し、そしてそれを元に取りまとめいただき、また、その後、本専門部会の親会議に当たる「(仮称)千葉県こども計画策定会議」にも報告いただいて、概ね御承認・御理解を得たところです。
今度の3月25日には、親会議の最終回が予定されていますので、そこで最終的に決まるという段取りになるかと思います。また、並行してパブリックコメントもとっていただいて、その結果等を反映したものも本日御用意いただいております。
さて、本日は、まず始めに前回会議からの進捗についての御報告をいただいて簡単に意見交換をし、最後に、本日の会議の大きな目標であります「今後この計画をどうやって進めていったらよいか」という点について、御意見を頂戴できればと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それではまず、議事(1)「千葉県こどもの生活実態調査」の結果について、事務局から説明をお願いします。
(事務局)
議事(1)「千葉県こどもの生活実態調査の結果」について説明いたします。[資料1]を御覧ください。
今年度実施した「千葉県こどもの生活実態調査」につきまして、このたび最終報告書が完成しましたので、その結果を報告させていただくものです。
まず、本調査につきましては、委員の皆様には昨年2月の会議より調査の設計等に御助言いただいた他、本調査を委託先業者には、調査票の紙WEBの併用や、市独自調査との統合に加え、膨大なクロス集計等の要望に全て対応いただきましたことに、事務局として改めてお礼申し上げます。皆様の多大な御協力に応えられるよう、本調査で得られた結果については、今後様々な場面をとらえて活用してまいります。
それでは説明に入ります。[資料1]は、委託先業者において取りまとめていただいた最終報告書の内容をもとに、県においてグラフの加工や考察を加えた資料となっております。実態調査に関する最終報告書は別途ございますが、分量が大きいため、今回会議資料としての配付は割愛しておりますので御承知おきください。
[資料1]は、各調査項目の結果を、ある程度網羅的に並べた形となっておりますが、その中から事務局として特徴的と捉えたものを抜き出して紹介させていただきます。
まずスライド2から4にかけては、本調査の概要(目的・実施方法等)を記載し、スライド5には、本調査でいう貧困家庭に当たる「困窮層」(生活困難度)の割合を記載しています。
スライド6を御覧ください。こちらは困窮層の割合等について、前回、5年前(令和元年度)に実施した調査結果との比較を載せています。御覧いただくに当たり注意いただきたい事項として、スライドの下に青文字で記載しておりますが、生活困難度を分類する要素の一つである「低所得」の基準について、前回調査では[税・社会保険料天引き前の所得]に[各種給付]を加えた世帯所得を用いて算出していたところ、今回調査では各種給付に関する調査項目を除いていたため、同じ条件で算出できず、今回調査では低所得に該当する世帯の割合がやや高めに出ている可能性があります。御留意の程お願いいたします。
そのような留意点はあるのですが、スライドの下半分を見ていただきますと、各要素の割合がございまして、今申し上げた「低所得」だけでなく、「家計の逼迫」、「こどもの体験や所有物の欠如」の全てにおいて数値が悪化しており、特に「こどもの体験や所有物の欠如」の要素が大きく悪化しているという状況が見られました。その結果、スライドの上半分を見ていただきますと、困窮層が2.8ポイント増え、一般層は3.3ポイント減るという、全体的に悪化している様子が見られております。
厚生労働省が国民生活基礎調査において、世帯所得をベースに算出している「こどもの貧困率」が近年減少傾向であるのに対し、家計や経験も考慮して算出している本県の実態調査の数値が増加していることから、貧困の影響が、収入面よりも体験や所有物といった間接的な面に表れてきていることが推測されます。
スライド10を御覧ください。親の婚姻状況を、生活困難度別に集計したグラフをお示ししています。赤枠で囲んでいる部分が「離婚」との回答ですが、困窮層ほど「離婚」と回答している割合が高いことがわかります。
スライド11では、「養育費の取り決め状況」を集計しております。全体を見ていただきますと、離婚している世帯の約50%が 養育費を受け取っておらず、また20%は取り決めをしていても受け取っていないという結果がみられております。
また、スライド12では、養育費の金額について「十分ではない」と考える 世帯が大半であり、困窮層ほど顕著となっています。
続いて、母親と父親の就業状況を見てまいります。
スライド13が「母親」、スライド15が「父親」の就業状況となっています。どちらも前回調査と比較してみましたところ、「母親」については、全ての層で正社員の割合が増加している一方で、「父親」については、困窮層において正規雇用の割合が減っているという結果でした。
続いてスライド17を御覧ください。「世帯全員の年間収入」についてです。こちらは困窮層と一般層とでボリュームゾーンが異なっておりまして、困窮層では「50~100万円未満」「400~500万円未満」が多いのに対し、一般層では「900万円以上」が最多となっています。一般層に入るには(特に一馬力等で考えると)相当程度の収入を要する情勢となっている可能性があるように思われます。
続けて、スライド22を御覧ください。回答者から見た「暮らしの状況」に関する項目でございます。こちらは、見ていただくとおり困窮層・周辺層・一般層とでハッキリと回答が分かれました。困窮層は「大変苦しい」、周辺層は「やや苦しい」、一般層は「普通」がそれぞれ最多となっており、今回の調査で用いた生活困難度の3分類が、回答者の主観的な感覚とも概ね一致していることが実証されています。
この後のスライド24から27にかけては、購入や所有物に関するもので、これらはいずれも、全体的に困窮層ほど買えない・持っていないという傾向となっています。
スライド28と29を御覧ください。こちらは保護者の目線から「保護者自身の健康状態」と「こどもの健康状態」を聞いたものです。いずれも困窮層ほど「よい」と回答した割合が少なくなっているという傾向は同じなのですが、特徴的に思えますのが、保護者自身に比べ、こどもの健康状態については「よくない」というネガティブな回答はとても小さくなっています。
この関連で、保護者・こどもそれぞれの医療機関受診状況に移ります。スライド33と34を御覧ください。 こちらについても、いずれも生活困難度により受診状況の差はあるものの、保護者に比べこどもでは、未受診(「なかった」)の割合がかなり少なくなっています。また、受診しなかった理由についても、保護者が「経済的理由」が多いのに対し、こどもでは「多忙」や「本人が拒否したから」等の理由が多くなっています。こどもにおいて受診率が高く、経済的理由による未受診が少ないことを考えますと、子ども医療費助成等といった支援が経済的理由による未受診に対し一定の効果を出しているように思われます。
続けてスライド38を御覧ください。こちらは、こどもに対し経済的理由で、お小遣い・習い事・学習塾等を提供できていない割合を示したもので、いずれも困窮層ほど「提供できていない」という結果となりました。
これを踏まえた上で、スライド39を御覧ください。こちらは、昨年8月の部会で御提案いただいたクロス集計の結果の一つで「習い事の有無」と「こどもの自己肯定感」等の関係をクロス した結果となります。こちらを見ていただくと、習い事をしていないこどもに比べ、習い事をしているこどもの方が、いずれの項目においてもネガティブな回答が少ない傾向が見られており、習い事が将来に対する希望や前向きな気持ちを持つことにつながる可能性が示唆されているように思います。
次にスライド41を御覧ください。こちらは保護者によるこどもへの関わりの状況を示したものです。御覧いただくと、ほとんどの項目で困窮層ほど「していない」の割合が高く、困窮層ほどこどもとのコミュニケーション機会が少ない傾向が見られました。
これに関連して、「保護者の関わりの多さ」と「こどもの自己肯定感」をクロス集計した結果がスライド42で、「保護者との関わりが多いほど、こどもの自己肯定感が高い」という結果が見られました。
これらのように、貧困自体を解消していくべきことは勿論なのですが、現在貧困状態にあるこどもたちに対して「習い事」や「大人との関わり」というものが、こどもの気持ちを支える一助になる可能性が示唆されたように思われます。
スライド45を御覧ください。こちらは保護者の心に関わるもので、保護者の「相談相手の有無」と「心の状態(抑うつ傾向)」をクロス集計したものです。御覧いただきますと、相談相手が「いる」と回答した保護者の方が、いずれの項目においてもネガティブな回答の割合が少なくなっています。こうした結果を考えますと、貧困状態にある家庭について、相談や居場所等につないでいくことの重要性が示唆されているように思われます。
次に、スライド51を御覧ください。スライド51から53にかけては前回調査でも実施したクロス集計で、貧困の継続状況別にこどもや保護者の自己肯定感等を分析したものです。これらは前回調査同様に、いずれも「途中から貧困になった群」・「途中から貧困が改善した群」と比べて「貧困が継続している群」において、保護者に相談相手がいないことや、困難な経験を有していること、こどもの自己肯定感が低い等の結果が見られ、貧困の継続が深刻な影響を及ぼしている様子が見られています。
スライド57を御覧ください。スライド57から61にかけては、各種支援の利用状況や利用意向をまとめたものです。スライド57を見ていただきますと、支援サービス等を「利用したことがある」との回答は、いずれのサービスにおいても困窮層ほど高くなっていますが、一方で「全く知らなかった」との回答も困窮層ほど高くなっており、困窮層ほどサービス利用のニーズが高いものの、制度が十分に認知されておらず、利用につながっていない可能性があるように思われました。
続けてスライド61を御覧ください。こちらは相談機関等の利用状況をまとめたものですが、ここでは市役所・ハローワークへの相談経験は困窮層の方が高いものの、学校等の先生への相談経験は困窮層の方が低く、また一方で「相談したかったが抵抗感があった」割合は高くなっていることから、困窮層ほど、本当は(学校や保育所等の)身近な機関に相談したいのに相談できていない実情が垣間見えるように思えます。
保護者に関する紹介は以上です。続いて、こどもに関する結果をいくつか紹介いたします。
まずスライド65を御覧ください。スライド65・66は、こどもが「学校生活で楽しみにしていること」についてです。こちらは中学生の一部科目で生活困難度による差はみられたものの、概ね有意差はほとんどありませんでした。また、いずれの層においても「友達に会うこと」を楽しみとする割合がかなり高いという結果でございました。
続いて、スライド67から74にかけては、こどもの授業の理解度や学習関係に関する項目ですが、困窮層ほど学習環境が十分でなく、授業の理解度等にも 影響がみられ、進学したい段階にも差が見られました。
続いて、生活リズムに関する項目についてです。スライド78を御覧ください。こちらのスライドは、こどものふだんの就寝時刻を集計したもので、小学生では有意差はないものの、中学生においては困窮層ほど「午前0時以降に就寝する」との回答が多くなっておりました。
そこから関連して、スライド79を御覧ください。こちらも本専門部会で御提案いただいたクロス集計ですが、就寝時刻と身体や心理面での健康状態の関係を見て見たところ、いずれにおいても就寝時刻が早いほど心身の健康状態が良好であり、就寝時刻が遅いほど健康状態も悪いという結果が見られ、貧困家庭のこどもに対しても生活習慣の改善を訴えていくことの重要性も示唆されたところです。
次に、スライド92を御覧ください。こどもの「普段の活動」について、それぞれの項目にかけている時間を集計したものです。こちらを見ますと、困窮層では、インターネットやメール・LINEをする時間が多いという傾向がみられました。また、その一方で、困窮層では、兄弟姉妹・祖父母のお世話をしない割合が低く、困窮層において家族のお世話をしているこどもがいるような傾向がみられました。
スライド98を御覧ください。「学校生活に関する悩み等」についてです。こちらを見ていただきますと、困窮層のこどものうち特に中学生では、不登校、いじめ、ヤングケアラー等の傾向が一般層に比べて高くなっている様子が見られております。
最後に、こどもの気持ちや自己肯定感の状況を紹介したいと思います。スライド103・104を御覧ください。こちらを見ていただきますと、気持ち・自己肯定感ともに困窮層ほどネガ ティブな回答が高い傾向にあり、特に中学生で顕著になっている様子がみられました。
ただ一方で、スライド105を御覧いただきたいのですが、自己肯定感について前回調査と比較してみたところ、これらの項目に関して特に小学生では、困窮層と一般層の差が縮小しておりました。こちらは推測が難しい部分ではありますが、この間に、教育における相談体制やこどもの居場所等の取組が進んだことで、こどもの心理面にポジティブな影響が見られている可能性も考えられます。
以上、大変長くなりましたが、事務局から実態調査の結果を報告させていただきました。皆様の御協力のおかげで、今回調査も前回に引き続き非常に発見や示唆の多い調査結果となりました。改めてお礼申し上げます。
また、ただ今報告させていただいた内容は、この後の議事(3)「今後の施策推進」において御議論いただく際の参考としていただく他、このスライド資料については、今後、周知啓発や研修等に活用していくことを検討しておりますので、より有用なものとなるよう、皆様には、結果から読み取れる事項、より強調していくべき事項、問題のある表現、活用していくに当たり配慮すべき事項等について御意見をいただければと考えております。よろしくお願いいたします。
(部会長)
ありがとうございました。
それでは、今の報告について御意見あるいは御質問のある方はお願いします。
この資料は、委託先業者でまとめていただいた報告書から、県の方で独自に読み取ったもの、特徴的なものを挙げていただいた形になりますので、おそらくこれが、これから啓発活動等を行っていく上での重要な素材になると思います。この[資料1]については、これから啓発等を進めていく上で、内容の修正が可能なものですので、御意見をいただければと思います。
ちなみに[資料1]の補足資料についても説明いただけますでしょうか。
(事務局)
[資料1]の補足としてお配りしている資料の説明をさせていただきます。
今回、補足資料としまして「千葉県こどもの生活実態調査の自由記入について」というスライドを、「会議資料終了後回収」という形で配付しております。
「千葉県こどもの生活実態調査」のアンケート調査票には、保護者票・こども票それぞれの一番最後の設問に自由記入欄を設けているのですが、こちらに記入いただいた回答の中から、困窮層に該当する方に記入いただいたものをピックアップしたのがこちらの補足資料になります。
自由記入の内容は、公表させていただく前提で設問をつくっていなかったもので、公表については現状予定しておりませんが、実態調査の結果を見ていただく際に、実情を理解するための補足になるかと思いますので、併せて御参照いただければと思います。
(部会長)
ありがとうございます。
皆様方のところにも事前に送付されているかと思いますが、ざっと見ただけでもかなりセンシティブな内容になっておりますので、このまま公表するのは適当ではないということで、報告書の中でも触れられてはいないようです。ただ、[資料1]でまとめられているような実態調査の統計的な結果について、その解釈を想像する意味でも、この自由記述はすごく大事と思いましたので、事前に見ていただいた方で御意見があれば出していただければと思います。
それではどなたでも結構ですので、この[資料1]と補足資料を加えた上で、御意見・御質問等があればお願いします。
(副部会長)
質問になります。
スライド9の「要介護者の有無」とスライド10の「親の婚姻状況」における青文字の記載ですが、ここで記載されている矢印が他と異なり、両向き矢印(⇔)となっているのですが、何か意図があるのでしょうか。
(事務局)
御指摘のスライドにおける青文字の記載については、例えばスライド9の「要介護者の有無」については、まず「一般層に比べ困窮層や要介護者の家族がいる割合が高い」と読みとっているのですが、この統計の関係性はあくまで因果関係ではなく相関関係となりまので、逆を言えば「要介護者のいる世帯ほど困窮している割合が高い」とも読み取れるのではないか、というふうに、両方から解釈ができるようなものについて、こういった両向きの矢印(⇔)としています。
(副部会長)
ありがとうございます。
他のスライドを見てもそのような矢印(⇔)が見当たらなかったので、何か意味があるのかと思い質問させていただきました。
例えば、研修会や講演会の場面等でスライド10「親の婚姻状況」の資料を使用したとして、参加者がパッと見た時に、ここに記載されている「親が離婚している世帯"ほど"困窮している割合が高い」のように「~ほど」と表現されている部分が気になりました。これは人によって色々な受け取り方があるとは思うのですが、この表現が辛く感じる方もいるように私は思います。
(部会長)
今の発言に関連してなのですが、スライド9に「要介護者のいる世帯"ほど"困窮している割合が高い」とありますが、「~ほど」という言葉は段階的なことを想定した表現で、例えば、要介護者が2人いたら3人いたら段々と困窮層の割合が高くなっていく、というような場合に使うものと考えます。
しかし、このスライドの統計は要介護者がいるかいないかの2択なので、「~ほど」という表現は適さないように思います。そのため、当該記載は「要介護者のいる世帯"の方が"困窮している割合が高い」でよいのではないかと思います。他のスライドも同じように表現されている箇所がありました。
一方で、スライド79「就寝時刻と健康」のように「就寝時刻が早いほど」という部分については、就寝時刻が午後9時、午後10時…と段階的になっているので、「~ほど」という表現で分かるのですが、「ひとり親家庭"ほど"」と表現されているような箇所の場合、ひとり親家庭は該当するかどうかの2択なので、「~ほど」は適さないように思います。初谷副部会長の発言に関連して付け加えさせていただきます。今後、本資料を使用等される際は検討した方がよいと思います。
他いかがでしょうか。
(構成員)
私も部会長が今御指摘された点が引っかかったということが一つと、それ以外のところで一つあります。
最終的には解釈の差になってしまうので、両面から読めてしまうということは、前回会議で調査結果の速報版を見た際にもお話ししたとおりなのですが、ただ今回の資料に間違った解釈が書かれていてるかというと、そういうわけではないなと私は読み取っています。どちらとも言えてしまうようなこともありますし、全く違うことを読み取って県がまとめているようなことはないと私は思いました。
今回の資料のようにこれだけの膨大なものをまとめていただいて、調査結果に関してだけ言えば、この資料を生かさないで何を生かすのかというぐらい中身が詰まっているものと感じました。補足資料も勿論ですが、県が[資料1]でまとめた要点が、今後のこども施策に生きることを本当に期待していますし、やはり効果測定をしなくてはいけないのではないかということは、意見として申し述べておきたいと思います。
(部会長)
ありがとうございます。
本当に貴重な結果がたくさん出ているので、読み取り方にも注意をしなければいけないとは思いますが、クロス集計を踏まえて大事な結果を出していただいたと思っております。
他にいかがでしょうか。
(構成員)
実態調査についての議論を始めた頃にあった話の中で、貧困世帯の割合を見るに当たり、千葉県では国と異なる尺度を採用していて、国はあくまで収入のみで見ているのに対し、千葉県の調査では、経験や所有物といった間接的な面も見ているという違いがあるという話があったかと思います。
当市でも令和5年度に実施した調査においては、県と同じ見方をしておりまして、経済的な問題(単なる収入)だけではなく、今は「相対的な貧困」というところを一つの視点として持った方がいいような気がしています。ただその一方で、国の調査と見方が違うというところを今後どういう方向にするか、次回の調査で方針を整理する必要があるという気もいたしました。
また、当市でも県と同じように相対的貧困を見るための調査を行ったのですが、今後は「体験」という部分については、調査項目を少し見直す必要があると考えています。というのは、5年前、10年前と現在とで、多くの人が体験するものの中心が変わってきている気がしていて、例えば「海水浴に行く」という項目については、当市を含め内陸部の地域だと、一般の御家庭でもあまり行かないように感じます。それよりも、例えば「親子でeスポーツをする」ですとか、違った体験の選択肢が出てきている中で、今の項目でよいのかという疑問があり、そこはまた外部委員や若い世代に意見を聞いていくべき今後のテーマなのかなと思いました。
(部会長)
ありがとうございます。
今お話のあった「国の調査との整合性」という点については、事務局の方でどのようにお考えでしょうか。
(事務局)
国の調査との整合性につきましては、まず今回の調査における整理で言いますと、今回調査は「生活困難度」の定義の部分に特化して整理を行っていたため、その他の部分をどうするかまで思いが至らなかったのですが、「生活困難度」の定義において国との比較を行えるようにすべきかについては検討してきたところです。
しかし今回調査では、国と整合性をもって比較すること以上に、県として「5年前に比べてどうなっているのか」という経年変化の部分を見ていきたい考えがありましたので、今回は国との整合性は図らない形で整理させていただきました。
ただ今御指摘いただいたように、国の調査との整合性ですとか、国全体に比べて千葉県がどういった状況にあるのかを把握することも重要と思いますので、引き続き検討させていただければと思います。その際には、例えば今回調査で、生活困難度を定義する要素のうち「低所得」の基準については、国の考え方と近しい部分もありますので、そういった近しく読みとれるような部分を抜き出して比較してみるということもあり得るものと考えています。
(部会長)
千葉県がこの調査を初めて実施した令和元年度当時は、国の調査が行われる前に千葉県独自の調査を独自の手法で実施するという形でしたので、今回令和6年度調査を設計するときに、国との整合性を優先するか、時系列比較を優先するか、という点は随分迷って議論をしたのですが、最終的にはこの5年間の差を時系列で見ることを重視することとなりました。
また、そうはありながら国との比較もできるようにするという、少し欲張った形になっておりますので、全国の中での千葉県の位置という点については追々見ていただければと思います。
(副部会長)
スライド35「こどもの医療機関の受診状況(受診させなかった理由)」についてです。
このスライドは、全てのデータがまとまっていて、啓発等に使う上でもとても分かりやすいものだと思っているのですが、この中の「多忙で、医療機関に連れていく時間がなかったため」という回答については、これを回答した保護者の奥の感情といったものが色々あるように思っていて、文面上の「多忙」や「時間がない」というだけのとらえ方ではない方がよいのではないでしょうか。
私が保護者の方からよく言われたのは、「忙しい職場だからパートの仕事にありつけた。その忙しいパートを休むということは解雇の対象になってしまう。そうなるともう収入がなくなってしまう。だから、こどもを医者に連れていけないんだ」といったことでした。ですので、実際には医療ネグレクトに近いこともあるとは思うのですが、その言葉の裏や奥にある親御さんの心情を考えながら伝えていく必要があるようにこのスライドを見て思いました。
(部会長)
ありがとうございます。これはとても大事な御指摘ですよね。
本当の気持ちのところは中々言いにくいので、それを言いやすい言葉にして出してしまうようなことが、往々にして起こり得るのだと思います。そこに気づきながら想像するということがすごく大事だし、それを助けてくれるのが補足資料の中にある自由記述なのではないかとも思いますので、併せてそれを読みながら解釈していくことが大事だろうと改めて思いました。
(構成員)
些細な話をして申し訳ないのですが、[資料1]のスライドに使われているイラストで1個だけ気になるものがありました。スライド52のイラストなのですが、こちらは本当に必要か疑問に感じています。自分が苦しい立場でいる時に、この絵を見せられるのは辛いように思いました。
(部会長)
大事な御指摘だと思います。この点は事務局にて検討をお願いします。
(部会長)
それでは、次に、総括的な御意見は議事(3)でいただくこととして、議事(2)に移らせていただきます。議事(2)は「千葉県こども・若者未来プラン」における「こどもの貧困対策」に関する事項についてです。事務局から説明をお願いします。
(事務局)
議事(2)「千葉県こども・若者みらいプラン」における「こどもの貧困対策」に関する事項について説明いたします。
まず、今年度、皆様に御協力いただき策定を進めてまいりました「(仮称)千葉県こども計画」については、12月に開催された「(仮称)千葉県こども計画策定会議」において、その名称を「千葉県こども・若者未来プラン」とする旨をお示したところであり、以後、千葉県のこども計画は、こちらの名称を用いることとなりますので御承知おきください。
また、計画の内容につきましては、本専門部会や全体会、その他の会議体への協議を通じて内容を検討してまいりまして、先月パブリックコメントを実施し、県民の方々の御意見をお聞きしたところです。
本日は、計画全体のうち、特に「こどもの貧困対策」に関する事項について、パブリックコメントで寄せられた御意見を紹介するとともに、最終的な計画案を報告させていただければと思います。
それでは、[資料2-2]を御覧ください。
このたびのパブリックコメントでは、71者から御意見をいただいたところであり、そのうち、「こどもの貧困」の部分に関する御意見は3者からいただいております。分量が多くございますので、大変恐縮ですが、かいつまんで紹介させていただきます。
まず1つ目の御意見「こども食堂、フードバンクが近くにないため、各集合住宅単位で設けて ほしい」という御意見でございます。こちらについては、こども食堂やフードバンクについては、県において今年度よりそれぞれネットワーク構築等を支援するような事業を実施しており、 こうした事業を推進していく旨を回答させていただきます。
続いて2つ目の御意見です。2つ目から6つ目の御意見については、同じ方からの御意見でございまして、計画の中で「こどもの貧困」の文脈で記載している「気づき・支援につなぐことや、社会的養護を受けている子への支援、居場所の支援」等ついて、児童相談所の虐待認定による親子分離と関連するものだとの危惧ないし問題提起をいただいた御意見と受けとめております。
県の考え方としましては、御指摘いただいている計画の文章は、親子分離等を意図したものではなく、経済的貧困で支援が必要だけれども支援につながっていない方をしっかりキャッチし、つないでいくことの大切さや、社会的養護を受けた子など親の支援が受けにくいような子について特に配慮が必要である旨を記載したものですという形で、計画の記載の意図を御説明するような対応としています。
本意見については、計画の記載がこちらの意図とは異なる形で受け止められたものと認識しておりますが、一方で、計画の中で強調してきた「気づき」や「つなぐ」といった言葉は、ともすると、親子を引き離すものと受け止められかねないものとして、今後も「支援につなぐ体制整備」を進めていく中で留意すべき観点とも思われました。
続いて7つ目の御意見です。「こどもの貧困の問題の根底にある日本の経済状況について、改善することを考えないと、変わらないと思う」との御意見でございます。こちらに対する県の考え方としましては、県としましても、こどもの貧困 問題は社会経済情勢の影響を大きく受けるものと認識している旨を答えることとしています。
最後に8つ目の御意見です。こちらは小学生の方いただいた御意見となります。「子どもの多い家庭の養育費・学費を安くしてほしい」という御意見です。これに対しては、就学支援金等の経済的支援についての説明を入れさせていただく形としています。
なお、[資料2-2]の記載は、大人向けのやや固い文章となっておりますが、こういった小中高校生からいただいた御意見については、もう少し分かりやすい表現での回答も別途作成した上で公表したいと考えております。
パブリックコメントの結果については以上でございます。
今回のパブリックコメントにおいて「こどもの貧困対策」に関しては、計画の中身を修正したものはございませんが、前回11月の専門部会で皆様にお示しした原案からは、会議の議論等を踏まえて修正しておりますので、その点について大まかに紹介させていただきます。
[資料2-1]を御覧ください。
まず、前回会議では、この計画(貧困対策)の目指す姿として「こどもの育ちの保証」等への言及が必要ではないかとの御意見をいただきました。こちらについては、79ページ冒頭の上から3つ目の○において、「全てのこどもが愛情に包まれて健やかに成長し、自分らしく社会生活を送ることができるようにするため…」という目指す姿の記述を、前回会議の原案から追加しております。
次に、実態調査の結果等も踏まえ、「基本的生活習慣の改善」の重要性を計画に盛り込むことの御提案をいただきました。こちらについては、79ページの一番下において、生活習慣の改善に言及するとともに、86ページ1(2)「食・住生活への支援」において施策の推進に言及しております。
続いて、「思春期支援」、思春期のうちにいかに大人と関われるかが、その先困ったときに支援につながれるかに関わってくる、という考え方を御提言いただきました。こちらについては、80ページの(3)「こどもの居場所」の一つ目の○に、「こどもの時から大人への信頼感を育みながら自己肯定感を高めていくことができるよう、こどもが安心して過ごせる居場所につながることが重要です」という記載を追加しました。
続いて、実態調査の結果を踏まえ「ヤングケアラー」と貧困との関連についても意識した記載を盛り込むことの御提案をいただきました。こちらについては、82ページ5「切れ目のない支援」の下から2つ目の○において、「貧困状態にある家庭の中には、保護者の心身の健康状態がよくないことや、家事や家族の世話で勉強や遊ぶ時間を十分にとれないこども(ヤングケアラー等)が、その他の家庭に比べて多い傾向にある等、貧困だけでない複合的な課題を抱える家庭もある」という課題認識を追加しました。
また、87ぺージ5「支援につなぐ体制整備」では、こうした複合的な課題を抱える家庭について、分野横断的な仕組みによる支援についての言及を追加しております。これに合わせて、関連事業として、97ページにはヤングケアラー支援の事業や、包括的相談体制の普及に関する事業を追加しております。
その他にも様々な御意見・御提案をいただき記載を調整している箇所がございますが、大まかな形で紹介させていただきました。
基本的には、こちらの計画の内容を次年度以降の施策推進の基本(前提)とさせていただき、この後の議事(3)「今後の施策推進」についての議論等の中で、具体的な進め方への御意見等をいただければと考えております。よろしくお願いいたします。
(部会長)
ありがとうございました。
パブリックコメントの結果と、前回会議での議論を踏まえた修正箇所、さらには、親会議である「(仮称)千葉県こども計画策定会議」の意見に関する修正も入っております。いくつか修正したところを御紹介いただきました。以下、御意見・御質問はございますでしょうか。
(構成員)
前回会議で御意見させていただいた内容を取り入れていただいたことに感謝申し上げます。
私の施設に今日入園で、午前10時半ぐらいから該当するお母様とそのお子さんと児童相談所担当者と一緒に入所の受入れをしておりました。
このことに関連して、今から計画本文の内容を変えることはできないのだと思いますけれども、[資料2-1]80ページの(4)に「里親や児童養護施設等のこども」という項目がありまして、「社会的養護を受けるこどもの多くは、精神的にも経済的にも親の支援を受けられない状況にあり、こうしたこどもたちが、他のこどもたちとともに、社会への公平なスタートを切り、自立した社会人として生活できるようにすることが重要です。」という部分が少し引っかかっています。
それは、「精神的にも経済的にも親の支援を受けられない状況」という箇所で、ここの文は時代的に合わないように感じます。というのも、うちの施設でお預かりする子も親子分離の措置になってはいますけれども、「元の地域に戻っていく」というような「家族再統合」の考えに沿って、児童相談所と協力しながら児童養護施設でも支援をしていくことになりますので、「親の支援が受けられない」前提となっているこの部分の記載を、親御さんたちが見たときにどう思うかということも含めて、少し表現の変更が必要という気がしました。
このことを意見ないし懸念点として申し上げたいと思います。
(部会長)
はい、ありがとうございます。こちらの修文は可能ですか。
(事務局)
持ち帰らせていただき、計画全体の取りまとめ担当課とも相談してまいります。
(部会長)
分かりました。
もし可能であれば、今のお話は「精神的にも経済的にも親の支援を受けられない状況にある子たちが多い」という計画の記載は少し実情とそぐわないところがあるのではないか、という御指摘かと思いますので、例えば「社会的養護を受けるこどもの"中には"、精神的にも経済的にも親の支援を受けられないこどもも見られており、こうしたこどもたちが・・・(以下原文)」というように修文いただくのはいかがでしょうか。
(構成員)
読み手の受けとめ方を気にしすぎてもいけないですし、実際に児童養護施設でお預かりする御家庭の貧困が多いということは以前もお話させていただいているとおりなので、この文章全てを消す必要はないと思うのですが、「社会的養護を受けるこども達が社会への公平なスタートを切り・・・(以下原文)」(「精神的にも経済的にも親の支援を受けられない・・・」の記載を削除)とするくらいでもよいのではないかと思います。
この部分は貧困対策という文脈で記載されているので、「社会的養護のこどもたち」という項目の中で「社会的養護受けるこどもたちが、社会への公平なスタート切り・・・」という後段の文章は、前段の「精神的にも経済的にも親の支援を受けられない・・・」という文章の有無によって意味が違ってくることはあまりないものと考えます。
親の支援は、家庭によって差異があるように思っていて、経済的に支援できない訳でもない家庭もありますし、過干渉なぐらい支援したいという親御さんもいますので、そこの誤解を招くような記載は削除した方がよろしいのではないかと思いました。
(部会長)
ありがとうございます。今、具体的に趣旨も語ってくださいましたので、事務局において少し御検討いただけませんか。その上で、計画全体の取りまとめ担当課と調整してみてもらえますでしょうか。
(事務局)
一点確認させてください。「社会への公平なスタート」という記載の具体例としましては、やはり「教育」ですとか「経済面」というところになるかと思いますので、例えば「修学面や経済面で社会への公平なスタートを切り」というような形で、どの点を公平な状態にした方がよいか補足する文章を前段に付けた方が分かりやすいと思いますので、そのような点も含めて見直しを検討させていただきます。
今のタイミングで修文対応ができるかという問題はあるのですが検討させていただきたいと思います。
(部会長)
それでは事務局において御検討をお願いします。他にいかがでしょうか。
(構成員)
色々と御苦労の跡が見られてありがたく思います。前回会議で私から発言した「生活習慣の改善」等も取り入れていただきありがとうございました。
ただ、今回はこども計画という新たな試みなので、本専門部会では断片的なところしか見えない部分もあるのですが、生活習慣・健康は、こどもの脳や体、心の発達において非常に欠かせないのですけれども、一方で別の(こどもの健康等に触れた)計画がありますので、多分これがこども計画全体になったときには、「他の計画等とも関わりを持ち、連携しながら…」といった書きぶりになるのではないかと想像しております。
いずれにしても、ここでこのキーワードをきっちり文字化しておきつつ、貧困に特化しなくても非常に大事なものもありますので、それらは他の計画との関係性も意識しておく必要があると考えます。そのため、次にこの計画を更新する際には、貧困について議論をする中でも、全体の取組が見えるとまたさらに議論がしやすいと思っています。
今回に関しては一部分ですけれど、貧困に特化しなくてもこどもの育ちに大事な別の取組との関係の中で、貧困の視点も実は織り込まれているという形で、実際の計画が取り組まれることを期待しています。
(部会長)
ありがとうございます。今の議論は親会議の方でもありました。私の方でも、それこそ他の部門(例えば健康等)に関して記載する箇所においても、「貧困のこどもたちはこんな状況がある」ということを踏まえながら書いてほしいという意見を述べました。
それは、例えば不登校に関しては、こうしたこどもが貧困家庭の中に多いということを念頭に置きながら、研修等を行っていく上でも、御家庭やスクールカウンセラーが支援する中で、貧困家庭であるかないかといったこともチェックしながら対応してほしい、その点を配慮してほしいという趣旨で申し上げました。おそらくそういう形で、計画に反映してくださっているのだと思います。
他にはいかがでしょうか。
(副部会長)
[資料2-1]82ページの「5 切れ目のない支援」のところで2点申し上げます。
1点は「スクールソーシャルワーカーが十分に力を発揮できる環境」という部分で、私がスクールソーシャルワーカーであった当時は、研修体制が整っておらず、自分で研修を探して受けに行くことが多かったのですが、スクールソーシャルワーカーに関する千葉県の研修体制についてホームページを見ましたら、結構しっかりした体制づくりができていたので、この何年間かで良くなってきていると感じ、ありがたく思いました。
2点目は、「切れ目のない支援」に関してで、今回は「気づき」「つなぐ」というところがポイントになると思います。幼児期から自分のことを大切にする気持ちや、困ったときには助けてと言えることですとか、また、自分にある権利ということを小さいときから知らせていく環境が必要ではないかと思いました。
そのためには、保育士や学校の先生といった周りにいる支援者がこどもたちに伝えていくことにより、切れ目なく支援がつながっていくのではないかということをこの部分を読んで感じました。
また、「6 社会の理解」の部分にも続いていて、気にかける要素を持つ家庭というのは、調査書を見れば学校の先生にも気にかける要素のあることが明らかに分かるような情報、例えば「ひとり親世帯」ですとか、「要介護の家族がいるからこどもを保育所に預けている」ですとか、外国籍の家庭など、明らかに文字として調査書に出ていることだけでも配慮する必要があるのではないかと考えます。実際には違うこともあるかもしれませんが、意識的に配慮する必要がある家庭というのは、調査書等を通し目で見て分かることも多いように思います。それをどのような心の目で見るかということが大事で、それによって「気づく」ということが大分広がっていくのではないかと思いました。
(部会長)
ありがとうございます。
今のお話は議事(3)にも関わりますが、今後この計画をどのように、どういう視点で進めていけばよいのかという点でとても貴重な御意見だと考えます。また、さらに必要があれば議事(3)でさらに御意見をいただければと思います。
それでは次の議事に進ませていただいてよろしいでしょうか。議事(3)は「今後の施策推進」についてです。ここは少し時間をとって皆様方から御意見を頂戴できればと思います。
まずは事務局から説明をお願いします。
(部会長)
それでは次の議事に進ませていただいてよろしいでしょうか。
議事(3)は「今後の施策推進」についてです。ここは少し時間をとって皆様方から御意見を頂戴できればと思います。
まずは事務局から説明をお願いします。
(事務局)
議事(3)今後の施策推進について説明いたします。[資料3]を御覧ください。
「千葉県こども・若者未来プラン」については、このたび策定が完了し、4月以降、本計画に基づき各種施策を推進していくこととなりますので、その推進体制や具体的事業の進め方について協議させていただくものです。今後の施策推進に当たり、本日御報告と協議をさせていただきたい事項は、大きく2つございます。
1つは「推進体制(会議体)」に関すること、もう1つは「新たな取組」についてです。
まず1つ目「推進体制」について説明いたします。「千葉県こども・若者未来プラン」では、計画本文中において、計画全体に係る推進体制として、県庁において全庁的な体制で推進していくことに加え、2つの会議体「こども・若者及び有識者等による推進会議」と「千葉県子ども・子育て会議」に協議し、御意見を聞いていくこととしています。
特に前者の「こども・若者及び有識者等による推進会議」は、現在計画策定のための会議体として設置している「(仮称)千葉県こども計画策定会議」に代えて新たに設置しようとするもので、現在の計画策定会議の構成員である学識経験者や関係団体等の代表に加え、「こども・若者」を公募し、構成員として参加いただくことを予定しています。
計画全体としては以上2つの会議体に協議していくこととなりますが、「こどもの貧困対策」の会議体については、今回、計画全体の側で新たに設置される「こども・若者及び有識者等による推進会議」の下に、この部会と同じように「こどもの貧困対策専門部会」という名称の部会を設置し、こどもの貧困に特化する形で協議させていただく場を作りたいと考えております。形式上は、現在の「こども計画策定会議」に紐づいている部会は廃止し、新たに「推進会議」に紐づく部会を設置するという建付けになります。
また、こちらの部会におきましても、構成員は現在の部会の委員構成を参考としつつ、さらに「こども・若者」当事者に参画いただきたいと考えております。ただ、その依頼方法については、部会で議論する事項が限定的かつ非常にデリケートな内容にもなりますので、公募ではない形も含めて検討させていただければと思います。
また、この部会と連携させていただいております「気づきのチェックシート」等の検討会につきましても、引き続き部会と連動させてまいりたいと思います。
推進体制(会議体)については以上でございます。
次に、2「新たな取組」についてです。今回、計画に位置付けた施策や事業は多数ございますが、事務局からは、今回新たな取組として位置付けた「支援をひろげるための取組」(こどもの 貧困に関する周知啓発)の進め方を協議させていただきたいと思います。
計画における貧困対策の柱として「周知啓発」を位置づけ、[資料2-1]計画本文の88ページに、「貧困の状況下にあっても、その当事者であるこどもと保護者が自ら相談しようと思える、SOSを上げられる社会環境を醸成するため、貧困に対する社会の理解促進を進めること」、「周りの大人が貧困に気づくことができるよう、様々な関係者を対象とした研修等を進めること」を盛り込みました。
これを基に、来年度以降は、「県民向けの啓発資料の作成・公表」と「研修の実施」を進めたいと考えております。特に研修の実施については、こどもに関わる周りの大人へ貧困への気づきを促すための研修を立てられないかと考えておりますが、こちらは、初谷副部会長と検討を進めている「気づきのチェックシート」の活用と密接に関わってまいりますので、研修の資料や実施方法については、チェックシートの検討会に、チェックシートの見直しと併せて協議してまいりたいと思います。
以上、「今後の施策推進」について御説明させていただきました。
事務局から御議論いただきたい事項を頭出しした形となっておりますが、これに限らず、計画に基づく取組や進行管理において期待することや御提案を幅広に頂戴できればと思います。よろしくお願いいたします。
(部会長)
ありがとうございます。今後の施策推進について、推進体制、並びに、新たな取り組みを1つ例として取り上げて事務局の考え方を提示いただきました。これについて、まず何か御質問はありますでしょうか。
(構成員)
今度新たに設置されるこどもの貧困専門部会の中にこどもと若者を新たに加えるという話について、内容がセンシティブなので推薦等何かしらの方法で選出されるとは思うのですが、世代的にはどのようなイメージをお持ちでしょうか。それともこれから詰めていくのでしょうか。
(事務局)
正にこれから詳細を詰めさせていただくところでございますが、現時点で考えておりますのは、ある程度は御経験に基づいてお話をいただけるような方、また一方で、今現在も非常に苦しい思いをされているような方にとっては、会議での議論が非常に辛いものにもなってくるかと思いますので、貧困状態を経験されていて、なおかつ今現在はその経験を少し落ち着いて見られるような状況にある方、という方向性で詰めていければと考えております。
そのため、大体18歳以上の若者世代の方を念頭にまずは相談させていただくことになろうかと思います。
(構成員)
そのような観点で検討いただく際にですが、私が昨年感じたことの中で、SNS等でこどもの貧困といった話題を発信されているのを見ていて、少し疑問に思うことが何度かありました。
その発信をされた方は、たしかにこども期に貧困を経験した当事者だったのだろうけれども、今は時代が変わり過ぎていてその発信の内容が今は主ではない、支援が充実してきている部分もある中で発信内容が少しずれているように感じるようなことがありました。そのため、あまり貧困を経験した頃から時間が経っている人ではない方がよいのかなと思っています。
例えば、大学生で、今まさに奨学金を利用されてる方等ではいかがかと思います。私の想像では、あくまで一意見ですが、「もっと早くにこの奨学金のことを知っていれば、私も小学生や中学生の頃からもっと早く勉強を頑張りたかった。このような支援制度がないと思っていたから諦めていた」という方であれば、支援情報の発信の仕方、タイミング、発信先等に関して、とても有意義な意見をいただけるのではないかと思っています。
辛い時期はもちろん越えていてほしいところではあるのですが、長い人生で大人も辛いことがある中で、まだ(貧困など辛い経験の)山脈の中にはいるけれども、支援を受けて1つはクリアできた、けれども「これがこうだったらいいのにな」といった意見を言える方を探していただきたいということが希望です。
(部会長)
ありがとうございます。とても大事な御示唆をいただいたと思います。
児童養護施設で以前聞いことがあるのですが、高校に入った当初の希望を聞いたときは「専門学校に行って絶対にこれをやりたいんだ」と言っていた子が、数年経ってまた話を聞くと「あれは諦めた。うちお金ないもの」と言っていたということがあって、きっとそういう子たちはたくさんいらっしゃるのではないかと思います。色々なところに相談していただけるといいのかなと思いました。
他にはいかがでしょうか。
(構成員)
[資料2-1]88ページから具体的な事業の内容が掲載されていますが、今後施策を推進していく中で、絶対に確認をしていかなければいけないことがあると考えています。前回の議論では、ここに掲載されている事業を利用している人がどれくらいいるのかということを話題にさせていただきましたが、実態としては担当課でなければ分からず、お答えにつながらない部分もありました。
この短い時間で事業の全てを確認することは難しいとは思うのですが、この計画を公に出して、さらに若者たちも入ってくるということになってくると尚更、個々の事業がどういうときに使えるのかを示すことが必要になってくると思っています。
既に計画の中で具体的な事業を並べた表ができているので、この表の右側のところに欄を増やし、各事業がどのような悩みや現状に対しての支援なのか分かる形にした上で効果を評価していくことの他、利用状況やエリア別の実施状況等が見えるようにならないと、議論が深まっていかないように思います。
とりわけ「ひとり親支援」と「子育てサービス」の2点については効果が分かるようなものがないと、県が先頭立って動いていくという意味においても、市町村には発信しづらいのではないかと考えます。ですので、今後の数年間、この表を上手く使って効果の測定をしていけるとよいのではないかということを、意見させていただきます。
(部会長)
ありがとうございます。今後の施策推進に当たっての視点という形で提起いただきました。
とても大事なことだと思いますし、以前の会議でも、子育て支援に関する事業の中でほとんどの市町村で行われておらず実際には使えない事業がいくつかあるというお話がありましたので、それらを可視化できるような形でしておくと、市町村に実施を促していくことにもつながるのではないかと思いますので、今の御意見を施策推進での参考にしていただければと思います。他はいかがでしょうか。
(副部会長)
今御意見があったように、計画における具体的な事業の記載は、「どこにどのような支援があって、どのように使えるか」ということが、これだけでは分かりづらいように思ったのですが、今私たちが検討している「気づきのチェックシート」に関連して「支援につなぐガイドブック」というものを一緒に作っています。事業の効果にまでは言及していないものの、ざっくりした形で御案内はできるようになっていますので、まずはそのことをお伝えしておきたいと思います。
あと、前回計画の肝は「つなぐ」でしたが、今回は「広げる」が肝になりますので、気づいてくれる人たちをどれだけ広げられるかということが、チェックシートの検討においても、これからのテーマになってくると思います。
チェックシートの見直しと併せて、今後研修のあり方も考えていくこととなりますが、私個人の考えでは、今回の実態調査では10年前から貧困だったというデータが出ていて、また、振り返ると、それこそ0歳のときから貧困だったという子もいますので、保育園に行っているお子さんから考えていかなくてはいけない、早めに気がつかなくてはいけないのではないかと思っています。
そうした場合に、学校から着手するのは少しハードルが高い部分もありますし、チェックシートの検討においても保育園に関してはデータ数も多く協力的だった印象もありますので、まずは保育分野の裾野を広げていきたいです。
さらに保育園には、延長保育者として地域の方が保育に携わっている場合も多くありますので、研修等について保育園からアプローチしていくことにより、保育士や保育園に通うこどもの地域にも、貧困に対する正しい知識や気づきが少しずつ広げられるのではないかと考えています。ですので、とにかく研修をチェックシート活用と並行してやっていきたいですし、そのためには保育園版・乳幼児版のスライド資料があるとよいのではないかと思います。
データとしては、小・中学生の状況をまとめた今回の実態調査のスライド[資料1]の抜粋(貧困の継続状況別分析等のスライド等)を用いて、「乳幼児期の貧困をこのままにしておくと、自己肯定感の低いお子さんになってしまうおそれや大変な状況、切ない状況になってしまうことが予測される。」ということを、乳幼児期から関わる支援者たちに知っていただくような研修ができたらよいと考えているところです。
(部会長)
はい、ありがとうございます。
今回の実態調査は小学5年生と中学2年生が対象でしたが、元をたどれば10年前から貧困状態にある子が多いので、「このまま放置してしまうと今回の調査のような結果になってしまう可能性が高いので、早めに支援していきましょう。」という形の説明資料として、今回の調査結果を用いながら、乳幼児版の説明資料を作ってはどうかという御提案でした。
とても大事なことと思いますので、是非御検討をお願いしたいと思いますし、それは「気づきのチェックシート」の検討会で進めていく形になると思います。副部会長に検討会の座長として御検討をお願いいたします。
さらに、もう少し大きい段階のこどもや若者に関しても、社会資源の使い方のガイドブックのようなものがあってもよいのではと思いました。
例えば、中核地域生活支援センター事業、子ども・若者育成支援関連の事業、地域若者サポートステーション事業など、同じような名前のものが並んでいて分かりにくいようにも思われますので、「これらはどういう状態になったときに使えばいいのか」が分かるようなガイドブックがあるとよいのではと思います。他にはいかがでしょうか。
(構成員)
[資料1]の内容が、この議事(3)につながっているということを踏まえて、[資料1]の中で気になる部分に触れながら意見を述べさせていただきます。
スライド5「生活困難度の定義」において、困窮層の割合が特にひとり親世帯で深刻であるとの話題がありました。また、こうした実態に関連して、離婚の状況や養育費のこと、就業や収入のこと等のデータもいただきましたが、これらのデータにおいても厳しい状況にある方の一定割合はひとり親の方でそこが貧困に繋がっているという点が、大きなポイントだと考えています。ですので、ひとり親の人たちの支援が必要だということに皆さんも異論はないと思います。
ただ、具体的にどのような施策を行ってどうつなげるかが、全体像の話と一致していなければならないと感じていて、今後、どの事業がひとり親支援の取組であるかを明確にしたい、ということが1点目の意見です。
次に、スライド39「習い事とこどもの自己肯定感」で話題となっていた、体験の機会がないことが自己肯定感に影響する、ということはその通りだなと感じています。要は、体験をしたことはこどもの自信につながっているとも言えるのだと思います。
今は学校の地域移行が進んで部活動もなくなって、ますます体験する機会がなくなってきています。今のところはまだ移行期間なので部活動もあるのですが、先週は県の大会で銚子の体育館まで、その前の週は柔道の大会で千葉県武道館へ私や職員が連れて行っていて、毎週のように部活の送迎を行っているような状況です。こどもたちの喜ぶ姿からすると、やはり親代わりとして行ってあげたいという考えで、そういったこともしているのですが、今後その機会が減るのではないかを懸念しています。
部活で今まで補えていたような体験が大分減って、行ける家は行くけど行けない家は行かないという状況が進むのではないかと心配しています。同級生の友だち等の話を聞くと、いくつもの習い事に行っている子もいますが、行っていない子は全然行っていないし、その体験の機会をどのように考えるのか、作っていくのか、ということは、親としては、大事なポイントだと思っています。
体験の機会を提供することがこどもの自己肯定感につながるから、それがひいては貧困対策の1つだということは理屈としてあるかもしれませんが、では具体的に何をやるのかということは、送迎をどうするかや、送迎費用があれば行けるか等の具体的な話もあると思いますが、結構議論する必要があるのではないかと考えます。
次に、スライド57「支援の利用状況」に関してです。先程から子育て支援サービスの効果検証の話をしているのですが、実際に利用状況を検証した結果、「あまり利用がないから、そのサービスは廃止する」という方向の議論にはしたくないということを付け加えさせていただきます。
もう世間でも社会全体でも、こどもたち自体がもうマイノリティーになっていて、今の子育ての状況と、制度を議論する中心にいるような人たちが子育てされていた頃とは、大きく状況が違うということは、我々も理解しておかなければいけないと思います。そうでないと、「当時は、そういったサービスがなくても親がこどもを見ていた」と言われて議論が終了してしまうので。
利用状況や効果の検証は、実績としてそのサービスの利用がどのくらいあるかをきっちり把握する必要があるという意味で申し上げたものであって、「利用が少ないから、そのサービスを廃止しよう」というような、予算設計の材料の1つにされるのは望ましくないということを申し述べておきたいと思います。
最後に、スライド78「ふだんの就寝時刻」について、スライド92「ふだんの活動」に関連づけて少し触れさせていただきます。スライド78が就寝時間の話題で、生活習慣が大事という話題になっていて、スライド92はインターネットの利用状況、これも親が関わっているかどうか等が関連しているもので、こういったところを総括すると、生活習慣や生活の仕方の大切さみたいな話題になるのだと思います。
児童養護施設では普段やっていること自体が生活習慣で、「施設だからそういう生活なんだ」という言い方をされたり、そういう理解をされている方も少なくないのですが、今、子育て世帯で、こどものスマートフォン利用の関係や不登校等で悩んでいる親御さんはたくさんいて、そのような中でも「生活習慣を整えること」がまず大事だということは、医療や養育の関係でも全ての人が同じことを言っているのですが、実際にはそうはなっていません。
それがなぜかということにはすごく疑問があって、我々施設が取り組んでいる「基本的生活習慣を大切にした養育」ということが、子育てやこどもの成長には欠かせないポイントだということは、強調すべきことと思います。
この「こども・若者未来プラン」の内容で言えば、「『こどもの生活状況が、あらゆるこどもの成長に影響している』ということが、実態調査の結果からも分かる」ということは、何か言葉として残しておくべきだということをすごく思っています。私たちがずっと児童養護施設でやってきているのはこういうことなのですが、世間一般には「施設だからそういうルールがある」ととらえられてしまったり、「親が遅くまで働いているので寝る時間が遅くなる」という個々の事情もあるかとは思うのですが、こどもの成長に必要なポイントとして生活習慣が大事だということは、断片的なものではなく、全体に通ずるものとして大きく表されてよいのではないか、ということは、子育て支援をしていると強く感じるところです。
(部会長)
ありがとうございました。今とても大事な視点を挙げていただいたので、施策推進の参考にしていただければと思います。
他にはいかがでしょうか。
(構成員)
私も先程の御意見ととても同じような気持ちです。その点は時間がないので一旦置いておきますが、生活習慣の大事さについては、やはりスタート地点がすごく大事だと思います。
県において今後啓発に取り組まれるということですので、貧困部門でなくても、こども計画を推進する中心の部門でもよいのですが、保育園から保護者への発信や、保育園に通っていない子には子育て支援センター等から発信できるような取組みがあるとよろしいかと思います。
先程事務局から、来年度は啓発資料を作る作業の年になりそうですという話がありましたが、もしこれは本当に推せるというような資料ができた場合には、編集可能なデータを各市町村に提供いただきたいというのが要望です。
今回児童手当の制度が改正されたときに、国が作った制度改正に関する周知のチラシとポスターを、各自治体が好きなように編集できるデータと印刷版との両方提供いただき、当市も使わせていただきました。申告制で受け取るものなので、手続きが遅れてしまうと受け取れなくなってしまうのですが、支援サービスについても同じことだと思いますので、何か良い周知啓発資料ができた時には、各自治体が、自分の市における支援機関等の連絡先など有用なところだけ書き換えられるようなものになっていると、本当に使える周知啓発の資料になると思います。可能性を御検討いただければ嬉しく思います。
(部会長)
ありがとうございます。おっしゃるとおりですね。併せて御検討をお願いします。他にはよろしいでしょうか。
それでは、今、たくさん御意見を頂戴しましたので、施策推進の参考にしていただければと思います。なお、この部会は、今[資料3]にありましたように、今後も形を変えて続けられていくということでしたので、いつも会議の最後には、次のメンバーに送る遺言を言っていただいておりますが、今回は遺言の必要はありません。是非また御一緒にお願いしたいと思います。
(部会長)
最後に議事(4)「その他」ということで、何か皆様方からございますでしょうか。
私から皆様方に一つご提案なのですが、今回[資料1]に見ていただくように、本当に調査会社の方でも貴重な分析をしていただいて、いくつものクロス集計の中からとても大事な点を出していただきました。そこで実は、この発表を、調査結果を中心に学会を報告しようと考えております。前回計画のときの実態調査も日本子ども家庭福祉学会という学会に報告したのですが、その際には、調査会社の方(具体的には本日お見えになっていた野田さんですが、)に筆頭執筆者(発表者)になっていただき、そして、この部会から参加していただける方には連名発表として参加していただき、そして事務局としても千葉県が関わってくださいましたので、今回も千葉県にも関わっていただいた上で発表したいと考えています。
そこで御提案ですが、本日御欠席の方はいらっしゃいますが、今日この委員会に御参加の方で、日本子ども家庭福祉学会に連名発表してもいいという方は、1週間ぐらいを目途に事務局に御連絡をいただければと思います。
実は4月18日が発表抄録を含めた申請の締切であまり時間はない上、学会は国や県から費用が出るものではないので、会費と大会の参加費が必要で、名前を加えていただける方には、会員になっていただき、学会費と大会参加費を振り込んでいただくということになりますが、ご参加の意思ありでしたら、またご連絡をいただければと思っております。本日御欠席の方にもアナウンスしていただければ幸いに思います。御検討をよろしくお願いいたします。
学会のホームページは、ネット上で見ることができますので、よろしければ見ていただいて、御判断いただいた上で、御意見をお寄せいただければと思います。私からの御提案とお願いでした。
他にはよろしいでしょうか。それでは、本日予定した全ての議事を終了いたしました。
以上をもちまして今日の議事を終了とさせていただきます。
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