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更新日:令和5(2023)年10月20日
ページ番号:2230
本日、「令和5年度千葉県南方諸地域戦没者追悼式」を挙行するにあたり、御遺族並びに地元沖縄県の関係者の皆様の御参列をいただき、厚く御礼申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症による影響を乗り越えて、4年ぶりに、ここ沖縄県で追悼式を開催できましたことに、重ねて御礼申し上げます。
先の大戦において、ここ沖縄は国内で最も苛烈な地上戦の場となりました。子どもからお年寄りまで数多くの尊い命が失われ、この地の誇る豊かな海と緑は破壊され、沖縄の地は焦土と化しました。沖縄最後の激戦地、摩文仁の丘には本県の沖縄戦や南方諸地域で犠牲となられた3万5千余名の方々を追悼するため、平和の礎や房総之塔が建てられ、これらを前にすると、恒久平和を願う御遺族のお気持ちが深く伝わってまいります。
戦後、我が国は、平和を願う国民の英知と、たゆまぬ努力によって、荒廃の中から立ち上がり、幾多の困難を乗り越え、目覚ましい発展を遂げてまいりました。
しかし、今日私たちが当然のように享受している平和と繁栄は、戦争で亡くなられた方々の尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは決して忘れてはなりません。
終戦から78年を迎え、改めて、今を生きる私たちが、戦争の悲惨さと平和の尊さを深く胸に刻み、これからの世代のために、恒久平和の実現に向け努力していくことをお誓い申し上げます。
また、今年は千葉県が誕生して150周年という大きな節目を迎えました。先人たちの努力やこの先の未来に思いを馳せ、次の世代に素晴らしい未来を残していけるよう、県民の皆様と共に全力で取り組んでまいります。
結びに、戦争の犠牲となられた方々に哀悼の誠を捧げ、御遺族並びに御参列の皆様の御多幸を祈念申し上げまして、式辞といたします。
令和5年10月13日
千葉県知事熊谷俊人
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