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更新日:令和4(2022)年10月12日

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千葉県月例経済報告(平成26年8月)

平成26年8月27日

1.主要経済指標等でみた県内の経済情勢

県内の経済情勢は、緩やかな回復基調が続いており、消費増税の影響も和らぎつつある。

有効求人倍率の改善傾向が続くなど、景気は回復基調にある。消費増税の影響については、大型小売店販売額や新規自動車登録台数が4月の落ち込みから回復しつつあり、影響が和らぎつつある。

大型小売店販売額(平成26年6月)

  • 大型小売店販売額は804億円で、前年同月比0.5%の増加となった。
  • 種類別に見ると、百貨店が4.2%の減少、スーパーが2.1%の増加となっている。
  • 既存店ベースの販売額は、前年同月比3.2%の減少となっている。

大型小売店販売額(6月)
(経済産業省「商業動態統計」)

新規自動車登録台数(平成26年7月:軽自動車を除く)

  • 新規自動車登録台数は13,172台で、前年同月比0.6%の減少となった。
  • 車種別に見ると、バスは前年同月を上回ったものの、普通乗用車、小型乗用車、普通貨物、小型貨物が前年同月を下回った。

新規自動車登録台数(7月)
(一般社団法人日本自動車販売協会連合会千葉県支部「新車登録台数月報」)

新設住宅着工戸数(平成26年6月)

  • 新設住宅着工戸数は3,759戸で、前年同月比24.6%の減少となった。

新設住宅着工戸数(6月)
(国土交通省「住宅着工統計」)

鉱工業生産指数(平成26年5月)

  • 鉱工業生産指数は94.4で、前月比3.3%の減少、前年同月比2.7%の増加となった。

鉱工業生産指数(5月)
(千葉県総合企画部統計課「千葉県鉱工業指数月報」(H25年12月発表資料より、基準年をH22年に改定))

有効求人倍率(平成26年6月)

  • 有効求人倍率は0.91倍で、前月に比べ0.01ポイント上回った。
  • 南関東における完全失業率は3.6%で、前月と変わらなかった。

有効求人倍率(6月)
(千葉労働局職業安定部職業安定課「労働市場月報」)

企業倒産件数(平成26年7月:負債総額1千万円以上)

  • 企業倒産件数は28件で、前年同月比17.6%の減少となった。
  • 負債総額は31億0,900万円となった。
  • 震災関連の倒産は0件だった。

企業倒産件数(7月)
(株式会社東京商工リサーチ調べ)

金融情勢(平成26年6月)

  • 預金残高は26兆0,144億円で、前年同月比2.7%の増加となった。
  • 現金残高は1,799億円で、前年同月比6.6%の増加となった。
  • 貸出残高は12兆6,281億円で、前年同月比1.7%の増加となった。

金融情勢(6月)
(日本銀行「金融経済統計月報」)

公共工事請負額(平成26年7月)

  • 請負件数は787件で、前年同月比6.6%の減少となった。
  • 請負金額は418億円で、前年同月比6.6%の減少となった。

公共工事請負額(7月)
(東日本建設業保証株式会社千葉支店「保証取扱高からみた県内公共工事の動向」)

県内中小企業の業況判断指数(平成26年7月)

  • 県内中小企業の業況判断指数は、前月比、前年同月比ともに悪化した。

業況判断指数(7月)
(千葉県中小企業団体中央会調査から算出、DI=(好転した企業数-悪化した企業数)/集計企業数×100(%))

2.「月例経済報告」総論(平成26年8月26日内閣府発表より)

我が国経済の基調判断

景気は、緩やかな回復基調が続いており、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動も和らぎつつある。

  • 個人消費は、一部に弱さが残るものの、持ち直しの動きがみられる。
  • 設備投資は、増加傾向にあるものの、このところ弱い動きもみられる。
  • 輸出は、横ばいとなっている。
  • 生産は、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動の影響もあって、弱含んでいる。
  • 企業収益は、改善に足踏みがみられる。企業の業況判断は、慎重となっているものの、改善の兆しもみられる。
  • 雇用情勢は、着実に改善している。
  • 消費者物価は、緩やかに上昇している。

先行きについては、当面、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により一部に弱さが残るものの、次第にその影響が薄れ、各種政策の効果が発現するなかで、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、駆け込み需要の反動の長期化や海外景気の下振れなど、我が国の景気を下押しするリスクに留意する必要がある。

政策の基本的態度

政府は、大震災からの復興を加速させるとともに、デフレからの脱却を確実なものとし、持続的成長の実現に全力で取り組む。このため、「経済財政運営と改革の基本方針2014」に基づき経済財政運営を進めるとともに、「『日本再興戦略』改訂2014」を着実に実施する。引き続き、経済の好循環の実現に向け、「好循環実現のための経済対策」を含めた経済政策パッケージを着実に実行するとともに、平成26年度予算の早期実施に努める。
日本銀行には、2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現することを期待する。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経済政策課政策室

電話番号:043-223-2703

ファックス番号:043-222-0447

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