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更新日:令和5(2023)年9月12日

ページ番号:12010

千葉県月例経済報告(平成16年3月)

1.「月例経済報告」総論(3月15日内閣府発表より)

我が国経済の基調判断

景気は、設備投資と輸出に支えられ、着実な回復を続けている。

  • 輸出は大幅に増加し、生産も増加している。
  • 企業収益は改善が続いている。設備投資は増加している。
  • 個人消費は、持ち直している。
  • 雇用情勢は、依然として厳しいものの、持ち直しの動きがみられる。

先行きについては、世界経済が回復する中で、日本の景気回復が続くと見込まれる。一方、為替レートなどの動向には留意する必要がある。

政策の基本的態度

政府は、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003」の早期具体化により、構造改革の一層の強化を図る。この一環として、3月11日、「経済活性化のための改革工程表」をとりまとめた。また、平成16年度予算及び関連法案の早期成立に努める。

政府は、日本銀行と一体となって、金融・資本市場の安定及びデフレ克服を目指し、引き続き強力かつ総合的な取組を行う。

 

2.主要経済指標等でみた県内の経済情勢

大型小売店販売額(1月・店舗数調整後)

891億円で、3ヶ月連続で前年同月を下回った(1.6%減)。種類別では、百貨店が3ヶ月ぶりに1.3%増となったのに対し、スーパーは2.9%減と引き続き前年同月を下回っている。

新規自動車登録台数(2月)

17,621台と10ヶ月ぶりに前年同月を下回った。車種別でみると、貨物・普通乗用車で前年を上回る月が続いているのに対し、小型乗用車は11ヶ月連続で前年を下回っている。また、バスについては1年4ヶ月ぶりに前年を下回った。

新設住宅着工戸数(1月)

 4,538戸で、前年同月比16.4%増で、2ヶ月ぶりに前年同月を上回った。種類別では、持家以外すべてで前年を上回り、特に給与住宅の割合が大きかった。

鉱工業生産指数(12月)

前月比4.0%減、前年同月比では1.5%減となり、前年同月比は3ヶ月ぶりの減少となった。

有効求人倍率(1月)

0.63倍と低水準ながら上昇している。また、南関東における完全失業率は、3ヶ月ぶりに増加した。

企業倒産件数

 負債総額1千万円以上の企業倒産件数(2月)は45件で、11ヶ月連続で前年同月を下回っている。しかしながら、負債総額については大型倒産の影響から1,073億2,400万円となり、2ヶ月連続で前年同月を上回った。

金融情勢(1月)

預金残高は19兆3,262億円で、前月と変わらず前年同月を1.7%上回った。また、現金残高は1,837億円と6ヶ月連続で前年同月を下回っており、貸出残高についても11兆429億円と引き続き前年を下回っている。

公共工事請負額(2月)

198億円で、前年同月に比べ6.3%増と、件数は前年を下回っているものの、請負金額は5ヶ月ぶりに前年を上回った。

県内中小企業の業況判断(2月分・千葉県中小企業団体中央会調査)

前月比で改善がみられたのに対し、前年同月比は製造業、非製造業ともに悪化した。特に、非製造業の悪化幅は製造業に比べて大きく、両者の格差は広がっている。

以上のように、県内の経済情勢は、個人消費の面で依然低い水準が続いており、製造業・非製造業の業況判断についても業種間で格差が出てきている。しかしながら、企業倒産件数の減少や有効求人倍率の回復傾向は続いており、景気は回復に向けた動きがみられる。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経済政策課政策室

電話番号:043-223-2703

ファックス番号:043-222-0447

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