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更新日:令和5(2023)年9月12日

ページ番号:12005

千葉県月例経済報告(平成15年10月)

1.「月例経済報告」総論(10月15日内閣府発表より)

我が国経済の基調判断

景気は、持ち直しに向けた動きがみられる。

  • 設備投資は増加している。企業収益は改善が続いている。
  • 輸出は持ち直し基調にあり、生産は横ばいとなっている。
  • 個人消費は、おおむね横ばいで推移している。
  • 雇用情勢は、依然として厳しいものの、持ち直しの動きがみられる。

先行きについては、企業部門が持ち直している中で、アメリカ経済等の回復に伴って、景気は持ち直すことが見込まれる。一方、今後の株価・為替レートや海外経済などの動向には留意する必要がある。

政策の基本的態度

政府は、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003」の早期具体化により、構造改革の一層の強化を図る。

日本銀行においては、金融機関保有株式の買入れ措置を平成16年9月末までに延長した。また、10月10日、日本銀行当座預金残高の目標値の上限を引き上げ、27~32兆円程度とすること等を決定した。政府は、日本銀行と一体となって、金融・資本市場の安定及びデフレ克服を目指し、引き続き強力かつ総合的な取組を行う。

 

2.主要経済指標等でみた県内の経済情勢

大型小売店販売額(8月・店舗数調整後)

775億円で、6ヶ月連続で前年同月を下回っている(1.5%減)。種類別では、百貨店で2.5%、スーパーで1.1%の減少と、ともに前年同月を下回っている。

新規自動車登録台数(9月)

21,741台と5ヶ月連続で前年同月を上回った。車種別では、ディーゼル車規制の影響から、前月と変わらず引き続き貨物やバスの伸びが大きくなっている。そのほか、普通乗用車が前年を上回る月が4ヶ月続いているのに対し、小型乗用車の勢いは弱まっており、前年を下回る状態が半年続いている。

新設住宅着工戸数(8月)

4,317戸で、前年同月比でみると28.2%減で2ヶ月ぶりの減少となった。種類別では、持家と戸建が前年を上回っている。

鉱工業生産指数(7月)

前月比では0.2%増、前年同月比では3.6%減となり、前年同月比は2ヶ月ぶりの減少となった。

有効求人倍率(8月)

0.55倍と5ヶ月ぶりに上昇した。また、完全失業率については、4ヶ月連続で減少しており、全国平均に比べ低くなっている。

企業倒産件数

負債総額1千万円以上の企業倒産件数(9月)は33件と、6ヶ月連続で前年同月を下回っている。また、負債総額については160億3,700万円で、6ヶ月ぶりに前年同月を上回った。

金融情勢(8月)

預金残高19兆3,335億円で、前年同月比で2.1%増となっている。また、現金残高は1,804億円と、3ヶ月ぶりに前年同月を下回った。貸出残高は10兆9,778億円で、前月と変わらず前年を下回っている。

公共工事請負額(9月)

456億円で、前年同月に比べ13.5%増と4ヶ月ぶりに前年を上回った。

県内中小企業の業況判断(9月分・千葉県中小企業団体中央会調査)

前月比、前年同月比ともにマイナス幅を縮小したものの、業種別にみると、製造業の改善幅に比べ、非製造業は依然厳しい数値となっており、格差が広がりつつある。

以上のように、県内の経済情勢は、新規自動車登録台数が5ヶ月連続で前年同月を上回り、企業倒産件数も4月以降減少傾向が続いている。また、有効求人倍率も低水準ながら改善がみられるなど、景気は横ばいから持ち直しに向けた動きがみられる。しかしながら、大型小売店販売額は引き続き前年を下回る状態が続き、鉱工業生産指数の動きも不透明なことから、引き続き全体の動きに留意する必要がある。

 

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経済政策課政策室

電話番号:043-223-2703

ファックス番号:043-222-0447

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