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更新日:令和5(2023)年9月12日

ページ番号:12002

千葉県月例経済報告(平成15年7月)

1.「月例経済報告」総論(7月11日内閣府発表より)

我が国経済の基調判断

景気は、おおむね横ばいとなっているが、このところ一部に弱い動きがみられる。

  • 輸出は横ばいとなっている中で、生産は弱含んでいる。
  • 企業収益は緩やかな改善が続いており、設備投資は緩やかな持ち直しが続いている。
  • 個人消費は、おおむね横ばいで推移している。雇用情勢は、依然として厳しい。
  • 株価は大幅に回復している。

先行きについては、アメリカ経済等の回復が持続すれば、景気は持ち直しに向かうことが期待される。一方、海外経済の先行きを巡る不透明感や、今後の株価・長期金利の動向に留意する必要がある。

政策の基本的態度

政府は、持続的な経済成長を実現するため、6月27日、経済活性化、国民の安心の確保、将来世代に責任が持てる財政の確立を目指し、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003」を閣議決定した。今後、その早期具体化により、構造改革の更なる強化を図る。

政府は、日本銀行と一体となって、金融・資本市場の安定及びデフレ克服を目指し、引き続き強力かつ総合的な取組を行う。

2.主要経済指標等でみた県内の経済情勢

大型小売店販売額(5月・店舗数調整後)

818億円で、前年同月比で2.0%減と、3ヶ月連続で前年同月を下回った。種類別でみても、百貨店、スーパーともに前年を下回る月が続いており、既存店における販売額も依然前年を下回った状況が続いている。

新規自動車登録台数(6月)

16,967台と2ヶ月連続で前年同月を上回った(8.7%増)。車種別では、普通乗用車が1年10ヶ月ぶりに前年同月を上回った。また、貨物やバスが引き続き前年を大幅に上回っている。一方で、小型乗用車が3ヶ月連続で前年を下回るなど、勢いが弱まっている。

新設住宅着工戸数(5月)

4,116戸で、前年同月比でみると、2ヶ月ぶりの減少となっており、種類別にみると、戸建て以外は前年を割っている。

鉱工業生産指数(4月)

前月比では2.0%減、前年同月比でも4.8%減となっており、2ヶ月連続で前月(前年)を下回った。

有効求人倍率(6月)

前月同様の0.54倍となり、5ヶ月連続で0.5倍を上回っており、昨年5月以来徐々に改善してきているものの、完全失業率は依然高水準で推移している。

企業倒産件数

負債総額1千万円以上の企業倒産件数(6月)は39件で、前月比で1件減少、前年同月比では4件減少と3ヶ月連続で減少した。また、負債総額も64億8,100万円と、こちらも前年比で66.4%減少している。

金融情勢(5月)

預金残高192,447億円で、前年同月比で2.7%増加している。現金残高と貸出残高は、引き続き前年を下回る状態が続いている。

公共工事請負額(6月)

366億円と、前年同月に比べ23.7%減と、2ヶ月ぶりの減少となった。

県内中小企業の業況判断(6月分・千葉県中小企業団体中央会調査)

製造業では前月比、前年同月比ともにマイナス幅を縮小しているが、非製造業については、前年同月比が2ヶ月連続で悪化しており、結果、全産業の前年同月比はマイナス幅を拡大している。

以上のように、県内の経済情勢は、新規自動車登録台数が2ヶ月連続で前年同月より増えており、また、企業倒産件数・倒産規模も縮小傾向がみられるなど、所々に改善もみられるが、大型小売店販売額や鉱工業生産指数など、前年を下回る月が続いているものもみられ、依然として景気の先行き不透明感は否めない。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経済政策課政策室

電話番号:043-223-2703

ファックス番号:043-222-0447

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