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更新日:令和5(2023)年9月12日

ページ番号:12001

千葉県月例経済報告(平成15年6月)

1.「月例経済報告」総論(6月17日内閣府発表より)

我が国経済の基調判断

景気は、おおむね横ばいとなっているが、このところ一部に弱い動きがみられる。

  • 輸出は横ばいとなっている中で、生産は弱含んでいる。
  • 企業収益は改善のテンポが緩やかになり、設備投資は持ち直しの動きが緩やかになっている。
  • 雇用情勢は、失業率が高水準で推移するなど、依然として厳しい。
  • 個人消費は、おおむね横ばいで推移している。

行きについては、アメリカ経済等の回復が持続すれば、景気は持ち直しに向かうことが期待される。一方、アメリカ経済やアジア経済等の先行きを巡る不透明感により、我が国の最終需要が引き続き下押しされる懸念が存在している。

政策の基本的態度

府は、持続的な経済成長を実現するため、引き続き構造改革を推進する。このため、6月中を目途として、経済活性化、国民の安心の確保、持続可能な財政の確立等を目指して、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003(仮称)」を取りまとめる。

本銀行は、6月11日、資産担保証券の買入れの具体的スキームの骨子を取りまとめた。政府は、日本銀行と一体となって、金融・資本市場の安定及びデフレ克服を目指し、引き続き強力かつ総合的な取組を行う。

 

2.主要経済指標等でみた県内の経済情勢

大型小売店販売額(4月・店舗数調整後)

817億円で、前年同月比で2.1%減と、前月に引き続きの減少となった。種類別でみても、8ヶ月連続で前年同月を上回っていたスーパーが、9ヶ月ぶりに前年同月を下回り(1.0%減)、百貨店も前年同月比で4.6%減と、こちらは7ヶ月連続で減少している。既存店ベースの販売伸び率も、スーパー、百貨店ともに前年を下回っている。

新規自動車登録台数(5月)

14,703台と2ヶ月ぶりに前年同月を上回った(2.5%増)。車種別では、普通貨物や小型貨物、バスなど乗用以外の車種で前年を上回る月が続いている。

新設住宅着工戸数(4月)

4,738戸で、前年同月で26.6%増と4ヶ月ぶりに前年を上回った。中でも、貸家が前年の5割増しとなり、マンションについては4ヶ月ぶりの増加となった。

鉱工業生産指数(3月)

月比では2.5%減、前年同月比でも0.9%減となり、こちらは4ヶ月ぶりの減少となっている。

有効求人倍率(4月)

0.54倍となり、前月比で0.01ポイント上昇し、2ヶ月連続で増加しており、また、4ヶ月連続で0.5倍を上回っている。

企業倒産件数

債総額1千万円以上の企業倒産件数(5月)は40件で、前月比で3件減、前年同月比では5件減と2ヶ月連続で減少している。負債総額は73億4,100万円で、前年比で36.3%の減少となった。

金融情勢(4月)

金残高192,743億円で、前年同月比で3.1%増加している。現金残高と貸出残高においては、前年を下回る状態が続いている。

公共工事請負額(5月)

年同月比22.4%増の319億円と、2ヶ月ぶりに前年を上回った。

県内中小企業の業況判断(5月分・千葉県中小企業団体中央会調査)

産業で前月比、前年同月比ともに悪化となった。特に、製造業で前回とは逆に悪化幅が大きくなっている。

上のように、県内の経済情勢は、有効求人倍率の上昇、企業倒産件数・倒産規模の縮小など、所々に改善もみられるが、大型小売店販売額が2ヶ月連続で前年割れするなど、消費面で再び停滞感が漂っており、また生産の面でも、3ヶ月連続で前年を上回っていた鉱工業生産指数が前年を下回るなど、景気の動きは鈍化しており、また、先行き不透明感が色濃くなっている。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経済政策課政策室

電話番号:043-223-2703

ファックス番号:043-222-0447

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