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更新日:令和4(2022)年3月4日

ページ番号:16952

河川用語解説

ここでは、河川の用語を解説するね

 

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あ行

  • 一級河川(いっきゅうかせん)
    河川において、一般的に国土交通大臣が管理する区間のことをいうが、本県では89本ある一級河川のうち81本について、国土交通大臣から千葉県知事に委任された指定区間として管理している。また、都道府県知事が管理する区間を二級河川、市町村長が管理する区間を準用河川、これら以外の小河川を普通河川といい、市町村などが管理している。

 

  • 溢水(いっすい)
    河川の水が堤防を越えて溢れ出ること。越水ともいう。

 

  • 一般河川(いっぱんかせん)
    都市河川参照。

 

  • 圦樋(いりひ)
    水を取り込むために設ける樋管(ひかん)。

 

  • 印旛沼開発事業(いんばぬまかいはつじぎょう)
    第二次世界大戦後の食料増産を目的とした干拓事業、沼周辺の洪水排除、さらに農業用水の安定的供給などを目的とした事業。1946(昭和21)年に農林省の直轄事業として着手され、多くの計り知れない困難を克服し、1969(昭和44)年に事業が完成した。

 

  • 右岸(うがん)
    河川の流れる方向(下流)に向かって右側のこと。左側は左岸という。

 

  • 雨水浸透施設(うすいしんとうしせつ)
    雨水貯留浸透施設参照。

 

  • 雨水貯留浸透施設(うすいちょりゅうしんとうしせつ)
    雨水貯留施設と雨水浸透施設の総称。宅地において雨水を貯めて地下に浸透させ、雨水の流出抑制や地下水の涵養に役立つ施設のことをいう。雨水貯留施設には浄化槽転用貯留槽や雨水貯留槽(雨水タンク)があり、雨水浸透施設には浸透桝(しんとうます)・浸透トレンチ・透水性舗装などがある。

 

  • 越水(えっすい)
    溢水参照。

 

  • 汚濁負荷量(おだくふかりょう)
    家庭や工場からの排水や市街地・道路・農地などから流れ出る水質汚濁物質を汚濁負荷といい、これらの重量を汚濁負荷量という。なお、家庭や工場等の排水の排出源を特定できる汚濁負荷を点源負荷(てんげんふか)といい、市街地や農地等の汚濁の排出点を特定できない発生源からの汚濁負荷を面源負荷(めんげんふか)という。

 

か行

  • 海岸浸食(かいがんしんしょく)
    地表が、海の波や風によって削り取られる現象。

 

  • 海象(かいしょう)
    海洋における自然現象の総称。

 

  • がけ崩(くず)れ
    自然の急傾斜や人工的に切り取った急斜面が、集中豪雨や地震などによって地盤が緩み、抵抗力が低下して瞬時に崩れ落ちること。

 

  • 河口閉塞(かこうへいそく)
    河川の河口において、河川の流水や海の波によって漂う砂や砂利が河口部に溜まることによって州が発生し、河口がこの州によって閉塞してしまうこと。この州の発生は、内水(ないすい)の排除の困難、河口付近の低平地の氾濫、洪水時の水位上昇などを生じさせる要因となる。

 

  • 河床変動(かしょうへんどう)
    河川の底の部分を河床といい、この河床に土砂や石礫などが堆積したり、流水によって河床が削り取られたりして、河床の形状が変化すること。

 

  • 河川改修(かせんかいしゅう)
    河川に適切な河床勾配とそれに対応する十分な縦横断面を与え、洪水などに対応できる構造上の諸条件を整えることによって、洪水などによる被害を防止すること。また同時に、流域内の降雨をはじめとする水を河川へ集めることによって、堤内地(ていないち:堤防参照)の湛水(たんすい)被害を防止するための河川工事を施すことも含む。

 

  • 河川激甚災害対策特別緊急事業(かせんげきじんさいがいたいさくとくべつきんきゅうじぎょう)
    洪水、高潮などにより激甚な一般被害〔流失または全壊家屋数50戸以上、もしくは浸水家屋数2,000戸以上(高齢世帯率による条件緩和や被害程度に応じた換算措置あり)〕を被った河川について、公共土木施設(河川)の被害が少なくて一般会計の改良復旧の対象とならない場合に、おおむね5年間で緊急的に改修工事を実施する事業。略して激特事業(げきとくじぎょう)とも呼ぶ。

 

  • 河積(かせき)
    河川や水路の横断面において水の占める面積。流積(りゅうせき)ともいう。

 

  • 河川災害復旧等関連緊急事業(かせんさいがいふっきゅうとうかんれんきんきゅうじぎょう)
    上流部での災害復旧などにともない、下流部での流量増加量への対応が必要な区域について、緊急に河川の改良を実施する事業。

 

  • 合併処理浄化槽(がっぺいしょりじょうかそう)
    し尿と生活雑排水を併せて処理し、放流する浄化槽。下水道未整備地域におけるトイレの水洗化対策として普及した。設置にあたっては国や自治体による補助制度がある。

 

  • 河道(かどう)
    河川の中で水が流れる凹地のこと。

 

  • 河道貯留(かどうちょりゅう)
    河道の中に水が存在すること。特に、洪水のときのある時刻のある河川区間に水が存在している状態をいい、また、その体積をもいう。

 

  • 狩野川台風(かのがわたいふう)
    昭和33年9月21日にグアム島近海で発生した台風22号は、26日21時過ぎに静岡県伊豆半島の南端をかすめ、27日0時頃神奈川県三浦半島、1時頃東京を通過、早朝に三陸沖に進んで海岸沿いを北上、夜に青森県の東海上付近で温帯低気圧に変わった。この台風は、24日に中心気圧877hPa(ヘクトパスカル)を観測するなど、大型で猛烈な台風となったため、関東南岸では26日午前から暴風となったが、北緯30度線を越えたあたりから急速に衰えたため、風による被害は少なかった。しかし、南海上にあった前線が活発化しながら北上したため、東京で日雨量(にちうりょう)371.9mmを観測するなど、東海地方と関東地方では大雨となり、土砂災害や河川の氾濫が相次いだ。伊豆半島中部では特に集中して雨が降り、大量の水が流れ込んだ狩野川が氾濫し、伊豆地方だけで1,000名を超える死者が出た。また、首都圏でも市街地の浸水や造成地のがけ崩れなどにより、大きな被害があった。

 

  • 環境基準(かんきょうきじゅん)
    人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準をいい、環境保全対策を進めていくための行政上の目標となっている。

 

  • 冠水(かんすい)
    河川などの水が溢れて、道路、鉄道、田畑などが水に覆われること。

 

  • 汽水域(きすいいき)
    汽水とは淡水と海水が混ざり合った水のことで、川を流れ下る淡水が、海に流れ込む河口付近で川に入ろうとする海水とぶつかる部分を汽水域という。

 

  • 基本高水(きほんこうすい)
    洪水処理計画を策定する際に、その計画において基本とする高水。高水とは、河川の水位が年間の平均よりも高くなっている状態で、洪水と区別するため「たかみず」と呼ぶことがある。図に示すとおり、下水道からの排水を含め河道が分担する流量が計画高水流量であり、これに下水道での貯留や河川の遊水地(ゆうすいち)・調節池(ちょうせつち)などの調節施設で対応する流量が加わる場合、これを基本高水流量という。さらにこれに、雨水貯留浸透施設などによる人工的な保水・遊水機能、つまり、流域内の宅地などで分担する流量を加えたものを流域基本高水流量という。一般的に基本高水流量は、計画基準地点(洪水を防ぐための計画を作成するときに代表となる地点)において、最大の既往高水、事業の経済効果、計画対象地域の重要度などを総合的に考慮して決定する。

 

  • 急傾斜地崩壊(きゅうけいしゃちほうかい)
    雨や雪どけ水、地震などの影響によって、急斜面が崩れ落ちる現象。

 

  • 計画高水位(けいかくこうすいい)
    計画高水流量が河川改修後の河道断面(計画断面)を流下するときの水位。実際の河川水位が計画高水位を多少超えただけなら、堤防の高さには余裕があるのですぐに堤防からあふれ出すことはない。

 

  • 計画高水流量(けいかくこうすいりゅうりょう)
    河道を設計する場合に基本となる流量で、基本高水を河道と各種洪水調節施設に合理的に配分した結果として求められる河道を流れる流量。言いかえればこれは、基本高水流量から各種洪水調節施設での洪水調節量を差し引いた流量。

 

  • 降雨強度(こううきょうど)
    単位時間当りの降雨量。通常1時間何mmで表す。

 

  • 洪水(こうずい)
    台風や前線によって流域に大雨が降り、その水が河道に集まって河川を流れる水量が急激に増大する現象。一般には河川から水が溢れ氾濫することを洪水と呼ぶが、河川管理上は氾濫をともなわなくても洪水と呼び、出水(しゅすい)ともいう。洪水調節(こうずいちょうせつ)遊水地参照。

 

  • 合流点(ごうりゅうてん)
    二つ以上の河川が合流する地点。合流のために水の流れや流されてきた土砂などに特殊な状態が生じやすい。

 

  • 護岸(ごがん)
    河岸または堤防を、流水による侵食から保護するために、それらの法面(のりめん:堤防の傾斜面)や脚部の表面に施す工作物のこと。

 

 

 

さ行

  • 災害関連事業(さいがいかんれんじぎょう)
    災害復旧事業費(補助率2/3以上)に改良事業費(補助率1/2)を加えて行う改良事業。再度災害防止のため一定計画に基づくものや、局部的な改良など一定計画によらない改良復旧も実施可能。一級・二級河川、都道府県・指定都市管理の海岸で一定計画に基づくものについては改良工事費が6億円以内が対象。それ以外の事業については6億円を超えても関連事業となる。総工事費のうち改良分の割合が原則として5割以内で採択される。

 

  • 災害復旧助成事業(さいがいふっきゅうじょせいじぎょう)
    河川、海岸において大規模な災害を受けた場合に、災害復旧事業費(補助率2/3以上)に改良事業費(補助率1/2)を加えて行う改良復旧事業。再度災害防止のため一定計画に基づき実施する一級・二級河川、都道府県・指定都市管理の海岸で改良工事費が6億円を超えるものが対象。総工事費のうち改良分の割合が5割を超える場合にも採択される。事業の経済効果が重視される。

 

  • 最大24時間雨量(さいだい24じかんうりょう)
    数日にわたる降雨において、日界にかかわらず連続する24時間で最も多く降った雨量。

 

  • 左岸(さがん)
    河川の流れる方向(下流)に向かって左側のこと。右側は右岸という。

 

  • 砂防(さぼう)
    植物による被覆やその環境形成による作用によって地面の侵食や山地の荒廃を防止したり、あるいは種々の工作物によって土砂・石礫の移動を緩和調節し、土地の生産力を維持増進するとともに、侵食・堆積の現象にともなう災害を予防すること、または、そのための工事のこと。

 

  • 砂防河川(さぼうかせん)
    砂防を目的として改修された河川のこと。主に渓流部がその対象となる。

 

  • COD(シーオーディー:化学的酸素要求量〈かがくてきさんそようきゅうりょう〉)
    Chemical Oxygen Demandの略。BODとともに有機物などによる水質汚濁の程度を示すもので、酸化剤を加えて水中の有機物と反応(酸化)させた時に消費する酸化剤の量に対応する酸素量を濃度で表した値をいう。

 

  • 時間最大雨量(じかんさいだいうりょう)
    大雨や豪雨時において、1時間あたりに最も多く降った雨量。

 

  • 地(じ)すべり
    雨や雪どけ水が地下にしみ込み、断続的に斜面がすべり出す現象。

 

  • 支川(しせん)
    本川に合流する河川で、本川の右岸側に合流する支川を右支川、左岸側に合流する支川を左支川と呼ぶ。

 

  • 指定区間(していくかん)
    国土交通大臣が管理する区間以外の河川は、一定規模以上の水利権などを除き、通常の管理を都道府県知事に委任している。この区間は国土交通大臣が指定することによって決まるので指定区間という。

 

  • しゅう曲(きょく)
    地層が横からの圧力を受けて波状に曲がること。

 

  • 出水(しゅっすい)
    洪水参照。

 

  • 首都圏近郊整備地帯(しゅとけんきんこうせいびちたい
    既成市街地の近郊において、無秩序な市街地の拡大を防止するために計画的に市街地を整備する、首都圏整備法により定められた区域。

 

  • 浚渫(しゅんせつ)
    河川や沼の底の土砂をさらうこと。また、水質汚濁の進んだ水域の底にたまったヘドロを除去すること。

 

  • 準用河川(じゅんようかせん)
    河川において、市町村長が管理する区間。

 

  • 浄化施設(じょうかしせつ)
    河川や下水路などにおいて、流水を引き込んで汚れの原因となる物質をろ過し、きれいになった水を再び河川や下水路などに戻す施設のこと。

 

  • 蒸発散(じょうはっさん)
    土地の土壌面からの蒸発と植物の葉面からの蒸発(発散)の総称。

 

  • 植生浄化(しょくせいじょうか)
    水生植物などを利用して水を浄化すること。

 

  • 侵食(しんしょく)
    風、重力、流水などが地質に及ぼす力によって、地表または地下の物質が削り取られる現象。

 

  • 浸水(しんすい)
    洪水などによって、家屋や構造物が水にひたること。

 

  • 水系(すいけい)
    同じ流域の中にある水源から河口までの幹となる本川と、その枝となる支川、およびこれらに関連する湖沼の総称。その名称は、本川名をとって「利根川水系」などという。

 

  • 水閘門(すいこうもん)
    水位差のある水面間に、船舶を通行させるための工作物。ロック室、ゲート室、ロックゲートの三部からなり、ロック室は上下流水位に合わせた水門を変動させ、ゲート室はゲート開閉のための部分で、ロックゲートはロックの主要な扉である。単に「閘門」ともいう。

 

  • 水制(すいせい)
    河川において水の流れる方向を変えたり、幅員を局限して水深を維持するのに用いられ、河岸から河川の中心に向けて横断的に設置される構造物。その構造から見て透過水制、不透過水制があり、形状によりいろいろな名称が付けられている。いずれも水制によって流水の勢いを減衰させ、水制を設置した周辺(水制域)に土砂の沈殿をもたらすことが主目的である。

 

  • 水田貯留(すいでんちょりゅう)
    水田に、雨水や洪水を貯めること。

 

  • 水防(すいぼう)
    河川が大雨により増水(ぞうすい)した場合、被害を未然に防止・軽減することを水防という。堤防の状態を見回り、堤防などに危険なところが見つかれば、壊れないうちに杭を打ったり土のうを積んだりすることを水防活動という。水防に関しては、水防法(昭和24年制定施行)で、国・県・市町村・住民の役割が決められている。

 

  • 水防活動(すいぼうかつどう)
    水防参照。

 

  • 水門(すいもん)
    潮の逆流防止、洪水など被害をもたらす水の排除、舟運などのために、堤防を切り開いて設けられるゲート。水通しだけの目的で堤防を横切る暗渠(あんきょ:上部を解放しない水路)にゲートを付けたものは樋門(ひもん)または樋管(ひかん)という。

 

  • 制水門(せいすいもん)
    河川の流量を調整する水門。

 

  • 生態系(せいたいけい)
    ある地域の生物群集と無機的環境からなる一つの物質系。生物群集と無機的環境の間には動的平衡の関係があり、一つの恒常性をもった系となる。生物的構成要素は生産者、消費者、分解者に、無機的環境の構成要素は大気、水、土壌、光などに分けられる。系内では無機物→有機物→無機物という物質代謝が行われ、それにしたがってエネルギーあるいは物質が循環している。人間による自然の開発は、この自然の平衡をくずし、別の生態系へと変質させる。

 

  • 全窒素(ぜんちっそ)・全(ぜん)リン
    水中に含まれる窒素化合物、またはリン化合物の総量のこと。多量の窒素・リンを含む水(家庭排水・工場排水等)が湖沼や湾内などの閉塞性水域に流れ込むと、それが栄養源となって植物プランクトンの増殖を招き、水質悪化の要因となる。

 

  • 総合治水対策特定河川(そうごうちすいたいさくとくていかせん)
    都市化の進展と流域の開発にともなう河川の治水安全度の低下が著しい、あるいは、従来からの浸水被害が著しい既成市街地が大部分を占める河川で、流域の持つ保水・遊水機能の確保および災害の発生の恐れがある地域での土地利用の誘導などの措置と併せて、河川改修事業を重点的に実施する河川。

 

  • 水(ぞうすい)
    河川や湖沼の普段の水位よりも水かさが増えること。

 

 

た行

  • 高潮(たかしお)
    台風により気圧が低くなるため海面が吸い上げられたり、海面が強風で吹き寄せられたりして、湾内の海面が普段より数メートルも高くなることをいい、東京湾や大阪湾など湾口を南にもつ内湾に沿って台風が北上する場合に発生する。高潮により海面が上昇し堤防より高くなると、海岸線や河口部に接する低地に浸水被害をもたらす。

 

  • 縦侵食(たてしんしょく)
    河川の深さの方向への侵食。

 

  • ダム
    河川をせき止め、水をその背後に貯えて水力発電・水道・かんがいの水源として利用したり、洪水調節、砂防など治水(ちすい)・治山(ちさん)の目的を果たしたりするために築造される構造物。それぞれの目的によって貯水ダム・取水ダム・砂防ダムなどと呼ばれる。

 

  • 湛水(たんすい)
    水はけの悪い場所に水が溜る現象。洪水時に被害を引き起こす要因ともなる。

 

  • 単独処理浄化槽(たんどくしょりじょうかそう)
    家庭から出る排水のうち、し尿のみを処理する浄化槽のこと。台所や風呂等の排水は未処理のまま排水される。

 

  • 治水(ちすい)
    水害を起こさないように川を治め、人々の命と財産を守ること。また、水運やかんがいの便を良くすること。

 

  • ちばエコ農業(のうぎょう)
    千葉県では、農薬や化学肥料を従来の半分以下にした農産物の栽培を推進しており、これを「ちばエコ農業」という。また、これによって栽培された農作物を「ちばエコ農産物」といい、農産物認証制度と産地指定制度がある。

 

  • 調整池(ちょうせいち)
    住宅団地や工業団地などの開発行為が進むと、雨水の流出量を増加させてしまうため、雨水を一時的に貯留させるために人工的に設ける池のこと。

 

  • 調節池(ちょうせつち)
    遊水地参照。

 

  • 貯水池(ちょすいち)
    豊水期には余剰水量をたくわえ、渇水期にはこれを放水利用して、自然流量を季節的に調整できる容量を備えた池。

 

  • 津波(つなみ)
    海底地震などの際の地殻変動によって、広範囲に海底が急激に上下運動し、それによって起こる周期の長い水波。

 

  • DO(ディーオー:溶存酸素〈ようぞんさんそ〉)
    Dissolved Oxygenの略。水中に溶けている酸素のこと。水の自浄作用や水中生物の生存には欠くことのできないもので、河川等の水が有機物で汚濁されると、これを分解するため水中の微生物が溶存酸素を消費し、酸欠状態となって魚介類に悪影響を及ぼす。さらに、この分解が早く進行すると、嫌気性の分解も起こり、有害ガスなどが発生して水質はさらに悪化する。

 

  • 低水路(ていすいろ)
    河道において通常の水位のときに水が流れている部分。

 

  • 堤防(ていぼう)
    河川の流水を一定の流路内に制限し、洪水などによる氾濫を防ぐことを目的として築造される工作物を堤防といい、この堤防によって守られている住居や農地のある側を堤内地(ていないち)、堤防に挟まれて水が流れている側を堤外地(ていがいち)という。わが国の低平地では、堤防によって洪水という外敵から守られているという感覚があり、自分の住んでいるところを堤防の内側と考えていたといわれる。

 

  • 点源負荷(てんげんふか)
    汚濁負荷量参照。

 

  • 床固工(とこがためこう
    床固めとは河床(河川の底部)の侵食を防ぎ、その低下を防止するために河川を横断してつくられる工作物で、そのための工事のこと。床止め工(とこどめこう)ともいう。

 

  • 都市河川(としかせん)
    千葉県では、首都圏整備法に基づく首都圏近郊整備地帯にある河川を都市河川、それ以外の河川を一般河川として分類している。したがって、県内の首都圏近郊整備地帯に該当する区域が都市河川区域となる。

 

 

な行

  • 内水河川(ないすいかせん)
    内水とは堤内地に溜まった水のことをいう。内水河川とは、洪水の際に本川の水位が上昇して支川の水位を上回ると、本川から支川への逆流現象を起こし、支川の周辺に水があふれ出やすい河川のこと。

 

  • 75%値(ち)
    例えば、100の水質調査値があれば、水質の良い順に並べた時に75番目にくる数値。水質の場合、通常は年平均値よりも大きな数値となる。全国的に環境基準の評価を示す数値として使われている。

 

  • 二級河川(にきゅうかせん)
    河川において、都道府県知事が管理する区間のこと。

 

  • 二線堤(にせんてい)
    本堤(ほんてい:氾濫防止を直接の目的とする最も重要な堤防)背後の堤内地(ていないち:堤防参照)に築造される堤防のことをいい、控え堤(ひかえてい)、二番堤(にばんてい)ともいう。万一、本堤が破堤した場合に、洪水氾濫の拡大を防ぎ被害を最小限にとどめる役割をする。

 

  • 日雨量(にちうりょう)
    1日24時間内(日界0時)の総雨量。24時間雨量ともいう。

 

  • 年超過確率(ねんちょうかかくりつ)
    水位・流量・降水量の年間最大値について、既往の各年最大値を統計的に処理した計算に基づいて、ある値をが何年に1回であるか、あるいは、各年にとっては何分の1回であるかを求めた値をいう。河川の場合、洪水を引き起こす流量の規模をもあらわす用語として「確率規模(かくりつきぼ)」ということもある。

 

  • 農業集落排水施設(のうぎょうしゅうらくはいすいしせつ)
    農林水産省の補助事業により農村地域に整備される生活排水を処理する施設のこと。

 

は行

  • 排水機場(はいすいきじょう)
    ポンプによって堤防を横断して、内水または河川水を排除するために設けられる施設。農地排水、都市下水の排水、支川の逆流防止や防潮のための水門などのゲートが閉じられたときの排水、河川の排水など洪水対策として極めて有効な施設である。

 

  • 派川(はせん)
    本川から途中で分流し、持続的または断続的に水の流入を受ける二次的な河川。

 

  • 破堤(はてい)
    洪水などの作用によって堤防が破壊されること。

 

  • 腹付け(はらづけ)
    堤防を拡張する場合、法面(のりめん:堤防の傾斜面)に土を盛って堤防断面を拡大すること。

 

  • 波浪(はろう)
    台風や低気圧によって起こる大きな波のこと。

 

  • BOD(ビーオーディー:生物化学的酸素要求量〈せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう〉)
    Biochemical Oxygen Demandの略。CODとともに有機物による水質汚濁の程度を示すもので、有機物などが微生物によって酸化、分解されるときに消費する酸素の量を濃度で表した値をいう。数値が大きくなるほど汚濁が著しい。

 

  • 氾濫(はんらん)
    洪水などによって河川の水がいっぱいになり、溢れ出ること。

 

  • ビオトープ
    本来その地域に棲むさまざまな野生生物が生息できる空間であり、その状態を保持し、管理される場所のこと。最近では、一般にいろいろな意味で使われるようになり、規模の大きいものから小さいものまで、また、自然度の高いものから低いものまで多くの解釈がなされるようになってきている。

 

  • 樋管(ひかん)・樋門(ひもん)
    水を取り入れたり排水するために、堤防を横断する暗渠(あんきょ:上部を開放しない水路)をいい、樋管・樋門の区別はあまり明瞭ではないが、比較的大きいものを樋門、小さいものを樋管といっている。

 

  • 引堤(ひきてい)
    河積を広げるために、堤防を河川の中心から遠ざけて堤内地(ていないち:堤防参照)に移して設けること。

 

  • 左支川(ひだりしせん)
    支川参照。

 

  • ヒートアイランド現象(げんしょう)
    都市部の気温が郊外に比べて異常に高くなる現象。その原因として、アスファルト等で地表が覆われ熱が蓄積されることや、緑地が減少し水分の蒸発散による気温低下が少ないことなどが挙げられる。

 

  • 富栄養化(ふえいようか)
    閉鎖性水域において、河川などから窒素、リンなどの栄養塩類が運び込まれて豊富に存在するようになり、生物生産が盛んになることをいう。微生物が急激に増殖する一方、それを餌とする魚類等の生物の増殖が追いつかないため、アオコ、赤潮等の問題が発生する。

 

  • 分水路(ぶんすいろ)
    放水路参照。

 

  • 放水路(ほうすいろ)
    河川の途中から新しく人工的に開削し、直接海または他の河川に放流する水路のことで、分水路ともいう。河川の流路延長を短くして洪水をできるだけ早く放流する場合、または、洪水量が増大して河道の拡張だけではその洪水を負担することが困難な場合、あるいは、当該河川が河口閉塞(かこうへいそく)を起こしやすいような場合に設けられる。

 

  • 法線(ほうせん)
    防波堤(ぼうはてい:外海の波から陸地を遮へいするための構造物)・護岸・突堤(とってい:漂砂を防止するため海岸から突き出して設ける構造物)など、港湾および海岸構造物の平面的な配置を示す線。また、河川では計画流量を流下させるために必要な低水路・高水敷(こうすいしき:河川の水位が長期間に観測したデータの平均よりも高くなっている状態を高水といい、堤外地(ていがいち:堤防参照)で高水(基本高水流量参照)の場合にのみ冠水する土地)などの幅を平面上に定めた線をいう。

 

  • 保水機能(ほすいきのう)
    樹林地や田畑などアスファルトやコンクリートに覆われていないところに降る雨水が、地中にしみ込み滞留する機能のこと。これらの水は地下水となったり、長い時間をかけてやがて河川の水や湧き水などとなる。

 

  • ボックスカルバート
    コンクリート製の箱型(トンネル状)の水路。

 

  • 本川(ほんせん)
    一つの水系の中で、流出量、流路延長、流域面積などの面で、最も重要な1系統の河川で、本流(ほんりゅう)、幹川(かんせん)などともいう。

 

ま行

  • 右支川(みぎしせん)
    支川参照。

 

  • 水循環系(みずじゅんかんけい)
    一般的には、海水が蒸発して雲となり雨を降らせ、雨水が大地にしみ込み、地下水や河川水となって流れ、さまざまな形で人に利用されて再び海に戻る水の循環のこと。都市域では、自然が本来持っている水の循環の経路が、上水道や下水道などの給排水施設の影響を大きく受けており、自然系だけでなく人工系も含めた水の循環系(システム)として捉えられる。

 

  • 面源負荷(めんげんふか)
    汚濁負荷量参照。

 

や行

  • 谷津(やつ)
    標高30~40mの平坦な下総台地などの縁辺部の樹枝状に侵食された幅の狭い谷のこと。湿地となった谷津の低地を利用した水田を谷津田(やつだ)という。

 

  • 遊水機能(ゆうすいきのう)
    雨水や河川の流水を一時的に貯留し、洪水を緩和させる機能のこと。

 

  • 遊水地(ゆうすいち)
    洪水時に流水の一部を低平地の河道の近くに一時的に貯留して、下流側の流量を少なくする(これを洪水調節という)ために、自然にあるいは人工的につくられた地域をいう。遊水地の種類には、河道との間に特別に設けられたものがなく、洪水になると河道と遊水地の水位が常に同じ高さで昇降する「自然遊水地」と、河道と遊水地を分離する囲ぎょう堤(いぎょうてい)を設けてその一部を越流堤(えつりゅうてい:堤防の一部の高さを低くして、ある水位以上の流水が遊水地などに流れ込むようにしたもの)とし、洪水がある水位を超えると越流堤から遊水地に川の水を流れ込ませて、効率的に流量を低減(下流側の流量を小さくすること)させる「調節池」がある。なお、後者の場合でも大規模なものは遊水地として扱う場合もある。

 

  • 横侵食(よこしんしょく)
    流水が河岸を削り崩して、河岸を後退させていく現象。

 

ら行

  • 罹災(りさい)
    火事・水害・地震などの災害にあうこと。被災。

 

  • 利水(りすい)
    水を飲料水、工業・農業用水、発電のための用水などとして利用すること。

 

  • 流域(りゅういき)
    地上に降った雨が、ある一つの河川に流れ集まる範囲のことで、その範囲の面積を流域面積という。

 

  • 流域対策(りゅういきたいさく)
    都市河川における雨水処理対策のうち、流域内の保水・遊水機能を確保するため、雨水貯留浸透施設の整備を流域全体で推進すること。

 

  • 流域面積(りゅういきめんせき)
    流域参照。

 

  • 流下能力(りゅうかのうりょく)
    河川が洪水時にどれだけの水量を流すことができるのかを流下能力といい、一般に河川の各地点を1秒間に通過できる水量で表す。

 

  • 流況(りゅうきょう)
    河川のある地点における流量のある期間の変動状況。

 

  • 流況調整河川(りゅうきょうちょうせいかせん)
    河川の流況を調整することを目的として、利水上重要な取水地点のある河川に、他の二つ以上の河川から導水して取水量を増加させるとともに、沿川の内水対策や一部高水の分流や浄化などの目的を持たせた河川。

 

  • 流出(りゅうしゅつ)
    雨水や雪どけ水が、河川や下水道に流れ出ること。その流れ出る水の量を流出量という。

 

  • 流出抑制(りゅうしゅつよくせい)
    雨水や雪どけ水を一時的に貯留したり、地下に浸透させることなどによって、河川や下水道に直接的に流出しないようにすること。

 

  • 流出量(りゅうしゅつりょう)
    流出参照。

 

  • 流量(りゅうりょう)
    一般に河川を流れる水の量のこと。平常時や洪水時などを比較する場合や河川改修の計画を策定する場合などには、河川のある横断面を単位時間あたりに流れる水の量のこと。

 

  • 流路延長(りゅうろえんちょう)
    河川の中で水路としての形状をなしている部分を流路といい、連続して水路としての形状をなしている区間の延長を流路延長という。

 

  • 類型(るいけい)
    河川、湖沼、海域において指定されている水質の区分。河川ではAA類型からE類型まで6つの類型ごとにそれぞれ環境基準が定められている。

 

わ行

  • ワンド
    河川や湖沼にある入り江のこと。流れが緩やかなため、さまざまな生物の良好な生息場所となる。

 

 

お問い合わせ

所属課室:県土整備部河川整備課企画班

電話番号:043-223-3172

ファックス番号:043-227-0259

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