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更新日:令和5(2023)年9月8日

ページ番号:14812

第2回「(仮称)三番瀬再生会議」準備会の開催結果(速報)

 

1.日時

平成16年9月24日(金曜日)午後6時~午後9時

2.場所

新浦安オリエンタルホテル3階オリエンタル

3.出席者

(順不同敬称略)

  大西隆東京大学教授<座長>
  蓮尾純子財団法人日本野鳥の会評議員
 
  倉阪秀史千葉大学助教授
 
  清野聡子東京大学大学院助手
 
  細川恭史国土交通省国土技術政策総合研究所部長
  望月賢二千葉県立中央博物館副館長
  歌代素克市川市南行徳地区自治会連合会会長
  本木次夫船橋市自治会連合協議会副会長・事務局長
  松岡好美大学院生
  米谷徳子一般県民
  後藤隆一般県民
  大野一敏NPO法人ベイプランアソシエイツ理事長
  竹川未喜男千葉の干潟を守る会
  佐野郷美市川緑の市民フォーラム事務局長
  佐藤フジエ市川商工会議所会頭

※出席依頼者23名中15名が出席

4.参加者

102人

5.議事概要

(会議資料)[PDF51.5KB](PDF:52KB)


(大西議長あいさつ趣旨)
第1回準備会では、準備会の役割を「(仮称)三番瀬再生会議」をつくるための準備をすることに徹するべき、とまとめた。したがって、今日の議題は「(仮称)三番瀬再生会議」の設置要綱をつくるということに絞って行いたい。


(1)(仮称)三番瀬再生会議について
県から、資料1、資料2「(仮称)三番瀬再生会議の役割」、資料3「設置要綱(素案)」、資料4「評価委員会(素案)」に基づいて説明した。

 

ア資料2「仮称三番瀬再生会議の役割」と資料3「設置要綱素案」について
(ア)資料2と資料3の関係について

 

(主な意見)

資料2の2(2)第1段階で、再生計画(基本計画)は諮問・答申を行なう、再生計画(事業計画)は説明を受け、意見を出すと表現を分けているが、考え方の違いを説明してほしい。また、資料3の設置要綱では、この二つをまとめて書いてあると理解してよいか。

資料2の位置付けがよくわからない。明確な位置付けをして整理してもらいたい。

(県の回答)
資料2の諮問・答申と説明・意見の分け方については、条例要綱案に沿った形でまとめた。資料3では基本計画と事業計画の二つをまとめて書いてある。

(議長のまとめ)
すべての項目について諮問・答申を行なうことは大変であるので、再生計画で大きな方向付けがなされ、その下で行う再生事業については、もう少し行政主導でやっていくことが必要ではないか、と考える。再生会議は、事業の事前説明や事業の実施に伴って三番瀬の環境が悪化しないかどうかをチェックする、と役割を分けた経緯がある。

(主な意見)

資料3第1条の目的に、条例要綱案でうたいあげられた目的や理念、基本原則を踏まえた表現を入れてほしい。

会議の主体的・能動的な働き、機能が見えにくい。一番重要なのは、再生事業を総合的にバランスを持った事業として具体化するための知事の考え方を示すことである。

きちんとした諮問・答申のプロセスを踏むためには、見学会を開催し、三番瀬についての共通の認識が不可欠。どういう部分を再生したいのか、住民からの能動的なアプローチが必要。おまかせではなく、みんなでプロセスを体感しながら進めていける枠組みがほしい。

目的にある「住民参加」のところに、「県民とのパートナーシップのもとに能動的にすすめることを目的とする」という一文を入れてほしい。

勉強会などはできるだけ速い段階で実施するべき。

学習会について賛成であるが、設置要綱にまで入れる必要があるだろうか。

三番瀬の再生を進める「三番瀬実行委員会」のようなものが基本にあって、その脇に県の諮問委員会があり、最終的にはそこで意思決定をしていくというのはどうか。諮問委員会という形は、住民の能動的な活動体としてはそもそも限界があるのだろう。

(県の回答)
学習・見学会については、個別の再生事業の一環として位置付けられればと思う。

(議長のまとめ)
学習会などは再生会議の精神として行うという主旨だと思うので、目的あたりに明示できればと思う。三番瀬再生運動には、市民の受け持つ部分と行政の受け持つ部分がある、という議論が、条例要綱をつくるときにもあった。しかし、市民運動は役所がつくるというよりも自立的に起きてこなければならない。それは別途ある大きな課題だ。

(主な意見)

三番瀬再生計画案の141pと156pに書いてある事前の環境アセスメントを行うべきだ。

資料2第1段階の中ほどの「基本原則案」は、性格・機能・目的等であるべきと思う。アセスをこの辺に盛り込むのはどうか。

資料2第2段階の2つ目の「再生事業を実施する」のところに「実施中のアセスを含めて」という言葉を入れてほしい。

資料2第2段階の一番下の文の前にも、「事前の生物環境等に関するアセスの調査を行う」ということを入れるべきだ。

資料2第3段階の一番下の文の「報告する」を、条文と同じ「意見を述べる」という表現に訂正してもらいたい。

資料3第2条(3)「実施事業の報告」の前に、事前のアセスが必要だ。

資料3第2条(3)「実施事業等」とは、実施する事業なのか実施した事業なのか。

資料3に、事業の途中で計画を修正する機能も入れてほしい。

全体の中で長期・中期・短期という計画の位置付けがある。位置付けが計画案ときちっと一致しているかということも、再生会議で議論をし、調査を行うべき。

どの個別事業から手をつけるべきかについても、再生会議から意見を述べたい。

三番瀬再生計画案の42pの自然再生基本方針によって事業の順位が決まっていて、目標についても具体的に示されている。だから、第1条目的の「知事が策定した計画案」を、「再生計画案を重視する」とか「知事が三番瀬再生計画案に基づいて策定した」と変えれば、すべてを含ませることができる。

(県の回答)
基本原則案については、個別の事業ごとに異なるので、個別の検討委員会が別に定める。基本的には、個別の事業計画を策定する段階で環境アセスメントが必要になると思う。事業の優先順位については、再生会議で議論していただいた上で決定するという認識である。また、資料2第3段階の「報告する」という表現については「意見を述べる」という形に訂正させていただきたいと思う。

(議長のまとめ)
評価委員会は、個別の事業よりも少し高いところから、全体としての三番瀬の環境が悪化しないか評価するのだと思う。よって、アセスは当事者である個別事業の検討委員会がやるのが一番いいだろう。再生計画案の3章156pに「再生計画にしたがい事業を進めるにあたっては、事業が環境に与える影響について、実施前に十分に、調査、予測、評価し、市民参加のもとで環境影響の少ない事業計画とすることが必要です」とあるので、資料3の設置要綱にこの表現を入れるということでよいと思う。
「個別の検討委員会の基本原則案」については、資料2第1段階の「事業計画について説明を受けて意見をいう」場面で、その話をすることになると思う。事業の順序等についても、この段階でチェックされると思う。資料3第2条の(2)(3)と資料No.2の考え方を少し整理することとしたい。

(イ)再生会議の結論について
(主な意見)

第5条3項の「会議の結論は委員の合意に基づき会長が判断する」というところは、「会議の結論は委員の合意を結論とする」とするのはどうか。

(議長のまとめ)
円卓会議の設置要綱も「三番瀬円卓会議の結論は委員の合意に基づき、会長が判断する」となっている。多数決ではなく、できるだけ少数の意見も反映されるように、それがそのまま踏襲されている。また、「合意に基づく」とあるので、少数の意見で会長が突っ走るということはないということである。

(ウ)関係市について
(主な意見)

地元3市(市川市、船橋市、浦安市)はこの案を十分了解されているかどうか。

関係市に習志野市も含めてほしい。

(県の回答)
8月31日の第1回準備会開催後、今回の会議の開催について地元3市に説明した。県の考えを伝えた段階にとどまっている。

イ資料4「評価委員会(素案)」について
(主な意見)

資料4の3(1)に「三番瀬全域のある程度定期的でかつ網羅的なモニタリング」を明記する必要がある。また、(2)は「再生事業の実施に伴う」ではなく、「計画立案から実施中および事後のモニタリング」と明記すべき。

評価委員会の委員には、デザイン、景観、造園、植物、水循環などに関わりのある人を選んでほしい。

都市計画、都市環境、経済なども入れてほしい。

歴史、民俗学など、地元の自治会や博物館の地域史の専門家も入れてほしい。

評価委員会は、県がやったモニタリングについての評価だけなのか。

(県の回答)
評価委員会は、個別の事業または三番瀬全体についてのモニタリングについて、検討し、再生事業について見直し、継続などの評価を再生会議に報告し、再生会議から県へ報告するという考え方である。

(議長のまとめ)
「三番瀬全体の自然環境及び景観のモニタリングをおこなう」と修正したい。

ウ漁業者の参画について
(主な意見)

今後、漁業関係者が参加する予定があるのか。設置要綱案3条に基づく委員構成ができなければ、再生会議は立ち上げられないのか。

漁業関係者の参画が、今の段階で難しい状態にあることは大変残念だ。円卓会議では、漁業関係者は事業者とか利害関係者という位置付けの議論があったが、漁業関係者には、専門家に近い形で海についての知識を提供してほしい。また、漁業者は、長い間、仕事を変えなければならないかもしれないと思ってきた中で、急に埋立てが覆された状況を、勉強会等を通して皆が自分のこととして共有すべきだ。

(議長)
気持ちはみなさん同じと思う。

(県の回答)
参加していただくことを前提に、再生会議を立ち上げたいという方針である。具体的な方策について、現時点で明示する状況にはないが、関係する部局がさまざまな形で知恵を出して働きかけをし、参加の下で再生会議をスタートさせたいと考えている。エパブリックコメントについて
(主な意見)

大変問題の多そうな事業計画、特に市川の護岸の形状などについては、会議に参加する時間の余裕がない人の意見も取り入れられるようにするべきだ。そのためにも、個別事業についても全体についても、パブリックコメントを行なうと明記してほしい。それが再生計画案の中に書いてある「市民参加で事業を進める」ということだと思う。

(議長)
パブリックコメントについては基本計画と事業計画を策定する手順に盛り込まれるということでよろしいと思うが、護岸などの個別の事業などについて、パブリックコメントは節目節目でやるのか。

(県の回答)
いまのところ、個別の事業計画として策定する段階でのパブリックコメントは考えているが、それぞれの個別の検討委員会は公開で行いたいと思っているので、パブリックコメントまで踏み込んだものは考えていない。

(2)傍聴席からの意見
(主な意見)

再生会議は単なる諮問会議ではないと思う。「知事に答申を行い、知事はこれを十分尊重する」と文言でうたってほしい。

資料2の再生会議の役割2(2)の第1段階の3つめの基本原則案のかっこを全部はずして、役割をもっと広げてほしい。

資料4の3に、「会議参加者に対する発言の機会の付与」とあるが、資料3の設置要綱に「再生計画あるいは事業計画を含め、三番瀬再生会議は会議参加者の意見を聴取する」というふうに入れてほしい。

第6条の評価委員会の設置という文章が非常に舌足らずで、わかりにくすぎる。評価委員会の役割に、三番瀬の自然環境のモニタリングに基づいて評価を行うという表現を加えてほしい。

(県の回答)
第6条の1項については(評価委員会が)再生会議からの指示に基づいて評価を行い、その結果を再生会議に報告するという形の記述が不足しているかと思う。

 

(3)議長のまとめ
ア資料3の再生会議設置要綱(素案)について
1(目的)に会議が知事に建議できることを明示する。
2「知事が策定した計画案」を、「再生計画案を重視する」とか「知事が三番瀬再生計画案に基づいて策定した」と変える。
3(目的)の「住民参加」を、「県民とのパートナーシップのもとに、能動的にすすめることを目的として」と変える。
4第2条では、(2)と(3)、ここを資料2の精神に基づいて、「意見を述べる」ことを書き加える。また、「報告を受ける」は「意見を言う」に変える。
5アセスの言葉もどこかに入るようにする。誰がやるかも明記する。
6第6条で評価委員会の記述にもう少し書き込む。
7傍聴の方の意見を毎回聞く、その上で場合によっては広く県民の意見を聞くということをこのなかに含めたい。また、資料2については、資料3の設置要綱を修正したところと対応するように直す。
以上7点の修正を素案に施して、この準備会の結論として県にお渡しする。

イ会議についての取りまとめ

準備会は今日までとし、次回は再生会議とする。設置要綱については、具体的な事業内容がないと、どのように事業がおこなわれるのかについて、イメージがわかず不安があるので、ここでは再生会議の委員が後で議論して修正できるように知事にお願いしたい。

会議ができれば、自らの役割を設置要綱に基づいて作っていくことになると思う。

再生会議と評価委員会の関わり方についてなど、一部に積み残しはあるが、準備会として以上のようにまとめることとする。

(4)閉会(大槻副知事あいさつ)
本当に活発なご議論いただきありがとうございました。この2回の準備会でいただいたご意見を参考にしまして、できるだけ早くご議論いただいた会合が立ち上がるように準備して参りたいと思っております。今後も引き続きいろいろな面でのアドバイスをお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部環境政策課政策室

電話番号:043-223-4649

ファックス番号:043-222-8044

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