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報道発表案件

更新日:令和7(2025)年4月25日

ページ番号:757266

令和6年度柏児童相談所及び君津児童相談所における第三者評価の実施結果について

発表日:令和7年4月25日
健康福祉部児童家庭課

令和元年に改正された児童福祉法において、「都道府県知事は、児童相談所が行う業務の質の評価を行う等により、当該業務の質の向上に努めなければならない」と規定されているところです。
 これに基づき、令和6年度については、柏児童相談所及び君津児童相談所において第三者評価を実施し、この度その結果がまとまりましたのでお知らせします。

1 児童相談所の第三者評価について

 第三者評価を行うプロセス並びに評価結果を踏まえ、「機能しているところ」や「改善すべきところ」を確認し、児童相談所の質の確保・向上を図ることを目的とするとともに、今後の千葉県における児童虐待防止対策推進のための参考とします。

 なお、千葉県では令和2年度から、おおむね3回に1回の期間で、各児童相談所で評価を実施しております。この評価にあたっては、利用者への情報提供を目的として実施するものではありません。

2 評価の実施方法

(1)評価業務委託先 

 一般社団法人Riccolab.(福祉サービス第三者評価機関 所在地:東京都渋谷区)

(2)評価実施日程等

ア 柏児童相談所(相談部門及び一時保護部門) 

(ア)職員・児童等への調査 令和6年10月中旬から11月下旬

(イ)訪問調査 令和6年12月16日、12月24日

イ 君津児童相談所(相談部門及び一時保護部門)

(ア)職員・児童等への調査 令和6年10月中旬から11月下旬

(イ)訪問調査 令和6年12月26日、12月27日

(3)評価方法

  • ア 児童相談所職員による自己評価とその集計結果の報告
  • イ 措置児童に対する調査(書面によるアンケート調査)の実施とその集計結果の報告
  • ウ 関係機関に対する調査(書面またはインターネットによるアンケート調査)の実施とその集計結果の報告
  • エ 定例の援助方針会議へのオブザーバー参加
  • オ 訪問調査(管理・指導職層の職員に対するヒアリング及び取り組みの根拠となる資料・記録類の確認)の実施
  • カ 受審施設に対する評価結果のフィードバック

3 全体講評

柏児童相談所(相談部門)

これまで行ってきた取組に対して評価を受けた主な項目

事業所独自の進捗管理をしながら、指導ケースの安全確認等を定期的に行っている

  • 本所と支所の2か所で相談業務に携わる中でこどもの安全、安心を担保するために、家庭の様子に変化はないか、援助方針の進捗度が順調か等を組織全体で把握し進めている。
  • 予定表では「次回の家庭訪問日は何時か?」等を項目ごとにカラー分けしてあり、一目で把握できるようにしている他、進行管理は調査課長、グループリーダーが中心となって行い、指導ケースの安全確認等を定期的に行っている。

今後改善の取組が必要と考えられる主な項目

さらに里親家庭が増えるための広報啓発活動等に、児童相談所が協働しての取り組みに期待したい

  • 児童相談所は、里親支援担当児童福祉司と里親支援対応専門員を配置しているが、里親支援担当児童福祉司が毎年変わるために、支援の継続性が課題となっている。
  • 里親制度の理解促進、登録里親数増の取り組み、専門性向上に向けた研修等は、主にフォスタリング機関が担っているが、さらに里親家庭が増えるための広報啓発活動等に、児童相談所が協働しての取組に期待したい。

柏児童相談所(一時保護部門)

これまで行ってきた取組に対して評価を受けた主な項目

こども一人ひとりの状況を職員全体で共有しながら職員が一つのチームとなり、こどもに適した支援となるように努めている

  • こども一人ひとりの養育・支援を職員全体で展開するために、こどもの状況について申し送りや引き継ぎ、連絡を細やかに行いながら一貫性のある関わりができるように取り組んでいる。
  • トラウマインフォームドケア等、支援の基盤となる考え方について学び、認識を共有しながら、職員が一つのチームとなってそれぞれのこどもに適した支援を目指して取り組んでいる。

今後改善の取組が必要と考えられる主な項目

一時保護所専属の看護師を配置する等により、こどもの健康維持や医療面での支援のさらなる充実を図っていくことが期待される

  • 一時保護所での生活がこどもにとって安全、安心なものとなるように取り組んでいる一方、日常的に薬を服用するこどもが多い状況が見られる他、感染症をはじめ、こどもの状態変化がみられた際に、こどもの健康維持への迅速な対応が職員に求められている
  • 今後は、一時保護所として看護師を配置し、こどもの服薬管理や通院、さらには日頃から直接こどもの様子を直接確認できる体制を整えるとともに、支援現場の職員の業務負担軽減にもつなげていくことが期待される。

君津児童相談所(相談部門)

これまで行ってきた取組に対して評価を受けた主な項目

家庭養育推進チームにより措置児童の環境の継続的な見直しを行う等、パーマネンシー保障に向けた取り組みに努めている

  • 家庭養育推進チームを児童相談所内に設置し、令和6年から令和11年まで段階的に進めるための計画を前提として、現状把握を行った令和6年度の実績を踏まえ、令和7年度からパーマネンシー保障の研修機会の設定や社会的養育施設の施設長・職員に向けた研修会の開催、また警察との連携を積極的に進めていくこととしている。
  • 最終的には在宅ケースも含め、地域でこどもが育つための支援体制を構築するために市町村と社会的養育施設、里親とのより綿密な連携を想定しているが、すでに本チームにより家庭復帰の機会が模索されており、施設措置がゴールではないパーマネンシー保障に向けた取組が進み始めている。

今後改善の取組が必要と考えられる主な項目

受理ケースが増加する中、書類の管理を徹底していくことが期待される

  • 受理ケースの増加に伴い、書類の保管について十分なスペースが確保できず、ケースファイルが職員の机上に置かれていたり、一時的に事務室内の棚やカゴに置かれていることが常態化している。
  • 今後は、適切な取り扱いができるように書類の保管・管理方法を検討していくことが求められる。

君津児童相談所(一時保護部門)

これまで行ってきた取組に対して評価を受けた主な項目

レクリエーションを充実させ、こどもの心身発達の権利を保障する姿勢を職員集団が共有している

  • 月1回の所外活動(レクリエーション)の充実に取り組んでおり、公用車やレンタカーの利用、あるいはバスの借り上げにより移動手段を確保し、校外学習として位置づけた様々なレジャー施設への「遠足」を行っている。
  • 動物とのふれあいができる場所や思い切り体を動かせる場所を選び、こどもの興味関心を高めようとしているだけでなく、近隣の体育館を会場として運動会を開催し、こどもの健全な発達を心身両面から支えようとする職員の強い思いが感じられる。

今後改善の取組が必要と考えられる主な項目

日頃のこどもへの養育・支援場面で職員が判断に迷った場合にOJTやSV等を行うことができるよう、グループリーダーを配置する等、組織体制を強化していくことが望まれる

  • 勤務経験の浅い職員が日頃、こどもと関わる場面等で判断に迷った場合にOJTやSV等が十分受けられる体制が確保されていない状況は改善が急務である。
  • 今後は、新たにグループリーダーを配置する等、職員の育成を担う立場にある職員を配置する等で、こどもの養育・支援体制を強化していくことが望まれる。

4 結果報告書

5 報道発表

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部児童家庭課児童相談所改革室

電話番号:043-223-3634

ファックス番号:043-224-4085

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