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更新日:令和4(2022)年11月29日
ページ番号:341217
乳幼児突然死症候群(SIDS:SuddenInfantDeathSyndrome)は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気です。
日本での発症頻度はおよそ出生6,000~7,000人に1人と推定され、生後2か月から6か月に多いとされています。
発症は年々減少傾向にありますが、平成27年には全国で96人の赤ちゃんがこの病気で亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第3位となっています。
SIDSの原因はまだわかっていませんが、育児環境のなかにSIDSの発生率を高める3つの因子があることが、これまでの研究で明らかになってきています。
うつぶせに寝かせたときの方が、あおむけ寝の場合に比べてSIDSの発症率が高いということがわかっています。うつぶせ寝がSIDSを引き起こすものではありませんが、医学上の理由でうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせるようにしましょう。
また、なるべく赤ちゃんを一人にしないことや、寝かせ方に対する配慮をすることは、窒息や誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことになります。
たばこは、SIDS発生の大きな危険因子です。両親が喫煙する場合、両親が喫煙しない場合の約4.7倍もSIDSの発症率が高いという研究結果(※)もあります。
※平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究」報告より
妊娠中の喫煙は、おなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にもよくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙もよくありません。これには身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。
母乳で育てられている赤ちゃんは、人工栄養の赤ちゃんと比較してSIDSが起こりにくいと考えられています。母乳による育児が赤ちゃんにとって最適であることは良く知られています。人工乳がSIDSを引き起こすものではありませんが、できるだけ母乳育児をすすめましょう。
これらのことはいずれもSIDSの直接の原因ではありません。子育てに関し必要以上に不安を抱くことは避けましょう。これを参考に、日頃の子育てを再確認していただき、あとはおおらかな気持ちで子育てをしましょう。
厚生労働省で作成した、乳幼児突然死症候群(SIDS)から赤ちゃんを守るための3つのポイントをまとめたリーフレット・ポスターがダウンロードできます。
※いずれも用紙サイズはA4サイズですので、印刷の際に用紙サイズを指定してください。
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