ここから本文です。
更新日:令和7(2025)年7月7日
ページ番号:392721
二つ以上の市町村の公共下水道から流れてくる下水を広域的に集めて、終末処理場で浄化し、公共用水域に放流する大規模な下水道です。この流域下水道の整備に合わせて、関係市による公共下水道の整備が行われ、広い範囲の水域の水質は効果的に保全されます。
下水道が完備すると
などに大きな効果を発揮します。
江戸川は、関宿地点で利根川と分流したのち、いくつかの中小河川の流入を受けつつ、ほぼ南流し東京湾に流入しています。この流域は首都に隣接し、宅地開発により都市化が急激に進み、これに伴い江戸川の水質汚濁が進行し、貴重な水資源が失われようとしていました。
このため、昭和45年9月公害対策基本法に基づく水質環境基準の類型指定がされたので、この流域について「流域別下水道整備総合計画」を作成し、流域内の6市2町にわたる都市からの汚水を広域的に集めて処理したのち、東京湾に放流する江戸川左岸流域下水道計画をたてました。昭和48年3月に都市計画決定並びに事業認可を得て、事業を開始し、その後新たに鎌ケ谷市が編入され、さらに、野田市と関宿町の合併もあり8市に変更し事業を進めています。昭和56年4月に江戸川第二終末処理場は供用開始し、現在市川市、浦安市、松戸市、流山市、野田市、柏市、船橋市、鎌ケ谷市の汚水を受け入れています。また、江戸川第一終末処理場については、平成18年3月に都市計画法事業変更認可及び下水道法事業変更認可を得て、平成18年度から整備に着手し、令和3年3月に供用開始しました。
なお、現在、江戸川第二終末処理場においては、高度処理対応の東系列の供用を開始しています。また、新たに建設する江戸川第一終末処理場は、当初から高度処理対応で整備することとしています。これにより、東京湾のさらなる水質保全に寄与していきます。
| 項目 |
全体計画 |
現況 |
|
|---|---|---|---|
| 処理面積 |
20,417ヘクタール |
11,739ヘクタール |
|
| 処理人口 |
1,421,100人 |
1,277,369人 |
|
| 処理水量 (江戸川第一 |
日最大300,360立方メートル 日平均200,860立方メートル 処理能力300,400立方メートル (日最大)(9系列) |
日平均19,851立方メートル
|
|
| (江戸川第二 |
日最大464,000立方メートル 日平均364,000立方メートル 処理能力464,000立方メートル (日最大)(8系列+東系列) |
日最大464,000立方メートル 日平均369,323立方メートル 処理能力464,000立方メートル (日最大)(8系列+東系列) |
|
| 管渠延長 |
115.4キロメートル |
105.6キロメートル |
|
| 中継ポンプ場 |
3ヶ所 |
3ヶ所 |
|
| 終末処理場 |
2ヶ所 |
2ヶ所 |
|
| 排除方式 |
分流式(一部合流式) |
分流式 |
|
| 処理方法 (江戸川第一 |
|
|
|
| (江戸川第二 |
|
|
|
| 処理場 敷地面積 (江戸川第一 |
約30ヘクタール |
約7.7ヘクタール |
|
| (江戸川第二 |
約26ヘクタール |
約26ヘクタール |
|
| 計画目標年度 |
令和31年度 |
― |
|
関連市町村8市(市川市、船橋市、松戸市、野田市、柏市、流山市、鎌ケ谷市、浦安市)
出典 パンフレット(江戸川下水道事務所作成)
令和6年3月末現在_江戸川左岸流域下水道計画の全体図の拡大画像を表示(PDF:208.3KB)
| 幹線名 |
計画延長(キロメートル) |
供用延長(キロメートル) |
管径(ミリメートル) |
|---|---|---|---|
| 江戸川幹線 |
45.8 |
45.8 |
800から4,750 |
| 行徳幹線 |
2.1 |
2.1 |
2,400 |
| 浦安幹線 |
2.8 |
2.8 |
1,500から2,000 |
| 市川幹線 |
10.8 |
10.8 |
1,100から1,800 |
| 松戸幹線 |
8.5 |
8.5 |
1,650から2,000 |
| 流山第一幹線 |
5.3 |
5.3 |
1,500から1,650 |
| 流山第二幹線 |
3.9 |
3.9 |
600から1,200 |
| 市野谷幹線 |
2.3 |
2.3 |
500から800 |
| 野田幹線 |
5.6 |
5.6 |
400から1,350 |
| 矢切幹線 |
3.1 |
3.1 |
1,350 |
| 印旛沼・江戸川左岸連絡幹線 |
25.3 |
15.4 |
1,350から2,000 |
| 小計 | 115.4 | 105.6 | - |
| 第一放流幹線 |
2.6 |
2.6 |
1,800 |
| 第二放流幹線 |
4.1 |
4.1 |
2,000 |
| 今井放流幹線 |
2.4 |
2.4 |
1,500 |
| 小計 | 9.1 | 9.1 | - |
| 合計 | 124.6 | 114.7 | - |
| 区分 |
全体計画 |
完成 |
|||
|---|---|---|---|---|---|
| 水処理施設 |
8系列+東系列(464,000立方メートル/日最大) |
8系列+東系列(2分の1) |
|||
| 揚水 (高段) |
口径700ミリメートル×68立方メートル/分 3台 |
口径700ミリメートル×68立方メートル/分 3台 |
|||
| (低段) |
|
|
|||
| 沈砂池 |
3.8メートル×17.5メートル 4池 |
3.8メートル×17.5メートル 4池 |
|||
| 最初沈殿池 (1から7系列) |
9.3メートル×48.0メートル 28池 |
9.3メートル×48.0メートル 28池 |
|||
| (8系列) |
10.7メートル×48.0メートル 2池 |
10.7メートル×48.0メートル 2池 |
|||
| (東系列) |
6.5メートル×21.0メートル 16池 |
6.5メートル×21.0メートル 8池 |
|||
| 生物反応槽 (1から7系列) |
9.3メートル×77.0メートル 28池 |
9.3メートル×77.0メートル 28池 |
|||
| 生物反応槽 (8系列) |
11.0メートル×76.1メートル 2池 |
11.0メートル×76.1メートル 2池 |
|||
| (東系列) |
9.6メートル×133.0メートル 4池 |
9.6メートル×133.0メートル 2池 |
|||
| 最終沈殿池 (1から7系列) |
18.6メートル×65.3メートル 14池 |
18.6メートル×65.3メートル 14池 |
|||
| (8系列) |
10.7メートル×上65.2メートル 2池 |
10.7メートル×上65.2メートル 2池 |
|||
| (東系列) |
6.5メートル×上34.5メートル 16池 |
6.5メートル×上34.5メートル 8池 |
|||
| 送風機 |
|
|
|||
| 急速ろ過池 (1から8系列) |
8.0メートル×6.7メートル 24池 |
- |
|||
| (東系列) |
6.6メートル×7.8メートル 8池 |
6.6メートル×7.8メートル 4池 |
|||
| 汚泥濃縮槽 |
- | 重力濃縮槽内径14.0メートル 3槽 |
|||
| 汚泥濃縮機 |
- |
遠心濃縮機75立方メートル/時間 6台 ベルト濃縮機40立方メートル/時間 1台 |
|||
| 汚泥脱水機 |
- |
フィルタープレス 100平方メートル/台 14台 フィルタープレス 120平方メートル/台 1台 |
|||
| 汚泥焼却炉 |
- |
- |
|||
| 放流 (1から8系列用) |
|
|
|||
| (東系列用) | 口径700ミリメートル×56立方メートル/分 3台 |
口径700ミリメートル×56立方メートル/分 2台 |
| 全体計画 |
完成 |
|---|---|
| 口径1,200ミリメートル×173.4立方メートル/分 2台 |
口径1,200ミリメートル×173.4立方メートル/分 2台 |
| 口径700ミリメートル×60.0立方メートル/分 2台 |
口径700ミリメートル×60.0立方メートル/分 2台 |
| 口径300ミリメートル×16.5立方メートル/分 2台 |
口径300ミリメートル×16.5立方メートル/分 2台 |
| 全体計画 |
完成 |
|---|---|
|
(暫定接続用) |
※全体計画は、将来の運転管理方法を考慮しているため、処理能力等が完成と合わない場合があります。
| 市名 |
普及率(%) |
|---|---|
| 市川市 |
79.0 |
| 船橋市 |
91.8 |
| 松戸市 |
89.0 |
| 野田市 |
72.3 |
| 柏市 |
90.9 |
| 流山市 |
93.7 |
| 浦安市 |
99.8 |
| 鎌ケ谷市 |
72.4 |
江戸川左岸流域関連8市の公共下水道普及率は、左記のとおりです。
普及率とは、各市の行政人口に対する処理区域内人口の割合を示します。
なお、千葉県全体の下水道普及率は77.6%です。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください