ボツリヌス菌
特徴

- ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの環境中に広く分布しています。
- 熱にとても強く、100℃程度では長時間加熱しても殺菌することができません。
- 低酸素の環境下に置かれると菌が増殖し、ボツリヌス毒素が産生されるため、真空パックされた食品が食中毒の主な原因となります。
- 乳児は腸内環境が未熟なため、腸管内で菌が増殖し、乳児ボツリヌス症を発症する恐れがあります。
主な食中毒原因食品
ビン詰、缶詰、真空パックなどの密封食品
※乳児ボツリヌス症の場合:はちみつ
しっかり表示を見て保存・調理を行いましょう

一般的にレトルト食品と呼ばれている食品の大部分は、ボツリヌス菌の殺菌を目的として120℃4分間以上の加熱が行われているので常温保存が可能ですが、一部でこれとまぎらわしい形態の食品も流通しています。
「気密性容器に密封し加圧加熱殺菌」された旨の表示の無い食品、あるいは「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある場合は、必ず冷蔵保存して 期限内に消費してください。
症状
- 主症状は吐き気、おう吐や視力障害、言語障害、えん下困難 (物を飲み込みづらくなる。)等の神経症状です。
- 重症例では呼吸困難により死亡する恐れがあるため、注意が必要です。
予防方法
- 「気密性容器に密封し加圧加熱殺菌」された旨の表示の無い食品、あるいは「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある場合は、必ず冷蔵保存して期限内に消費してください。
- 真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭があるときには絶対に食べないでください。
- 食中毒の直接の原因であるボツリヌス毒素は、80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱で失活するので、食べる直前に十分に加熱すると効果的です。
- 乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌に汚染される可能性のある食品(はちみつ等)を食べさせるのは避けてください。
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