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更新日:令和5(2023)年7月4日

ページ番号:3610

2013年度(平成25年度)医薬品研究室学会発表

(1)健康食品中の医薬品成分の分析のため購入した市販試薬について

第50回全国衛生化学技術協議会

2013年11月、富山市

長谷川貴志、吹譯友秀、髙橋和長、西條雅明、浜名正徳


健康食品の分析のための標準品として購入したオリスタット(市販試薬)について、HPLC/PDA及びLC/MSで分析したところ、フェノールフタレインと一致した。このことから、本試薬は表示されているオリスタットとは異なる成分であることが判明したので報告した。

(2)医薬品の承認規格試験における問題事例について

平成25年度地方衛生研究所全国協議会関東甲信静支部第26回理化学研究部会

2014年2月、土浦市

髙橋和長、長谷川貴志、西條雅明、吹譯友秀、浜名正徳


医薬品の試験検査を実施する際、製品の承認書に従って試験を行ったところ、承認規格に適合しない事例があった。その原因が、製品の品質によるものかどうか判断するため、追加の試験を行った2事例について報告した。

(3)有害物質を含有する家庭用品の検査結果について

第52回千葉県公衆衛生学会

2014年2月、千葉市

西條雅明、吹譯友秀、髙橋和長、長谷川貴志、浜名正徳


千葉県家庭用品安全対策事業において、平成18年度~24年度の買上検査の結果をまとめたので、報告した。その中で、平成18年度~21年度にかけて、ホルムアルデヒドの違反製品が年1件ずつ検出された。その違反率は約0.6%であり、全国の違反率とほぼ同じであった。なお、平成18年度以降千葉県内(千葉市、船橋市、柏市を除く)でホルムアルデヒド以外での違反事例は確認されていない。

(4)医薬品の定量法における粉砕方法の影響について

日本薬学会第134年会

2014年3月、熊本市

髙橋和長、長谷川貴志、西條雅明、吹譯友秀、浜名正徳


日本薬局方に収載されている錠剤の定量法は多くは、錠剤を粉砕して粉末とした試料を用いる方法が採られているが、大部分の医薬品はその粉砕方法が定められていない。そこで、磁製乳鉢、めのう乳鉢及びステンレス製錠剤粉砕機による粉砕操作を行い、その粉砕方法の違いによる定量結果への影響を調査した。その結果、製品によっては、粉砕方法により定量結果に違いが生じることが分かった。また、ステンレス製錠剤粉砕機で粉砕した場合、容器に付着した粉末の回収が不十分であると、定量値が真値から離れてしまう可能性があることが示唆された。

(5)超高速液体クロマトグラフィーによる健康食品中のスタチンの一斉分析

日本薬学会第134年会

2014年3月、熊本市

吹譯友秀、長谷川貴志、髙橋和長、西條雅明、浜名正徳


健康食品中のスタチン12成分の一斉分析法を構築した。また、構築した分析法で脂質代謝異常症等の予防効果を暗示した健康食品について、スタチン含量の実態調査を行った。その結果、ロバスタチンが最大4.85 mg/包及びロバスタチン酸が最大1.28 mg/カプセル検出された。その他のスタチンは検出されなかった。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所医薬品・生活環境研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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