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更新日:令和5(2023)年7月4日

ページ番号:3609

2012年度(平成24年度)医薬品研究室調査研究論文

(1)Identification and quantitation of JWH-213, a cannabimimetic indole, as a designer drug in a herbal product

Forensic Toxicology (2013) 31:145-150

発行年月:2012年7月(オンライン掲載された日時)

日本で流通していた脱法ハーブを検査した結果、新規合成カンナビノイド成分を発見した。LC-PDA-MS、GC-MS及びNMRを用いて構造を調べた結果、JWH-213と同定した。定量したところ、252 mg/packであった。

(2)違法ドラッグの理化学検査の現状と課題

薬学雑誌 (2013) 133:7-11

発行年月:2013年1月

平成19年度に改正薬事法が施行され、違法ドラッグ物質のうち31物質1植物が指定薬物としての規制の対象となった。これにより指定薬物の流通は減少したものの、合成カンナビノイド類や指定薬物類似物質が次から次へと現れてきた。このような状況に対応するため指定薬物も次々と追加され、平成23年10月20日現在では、68物質1植物が規制されている。千葉県では違法ドラッグ関連製品について年間100検体程度の試験を実施しており、その試験法は平成19年5月21日付け薬食監麻発第0521002号及び平成22年9月14日付け薬食監麻発0914第5号に準拠し実施している。合成カンナビノイド類が指定薬物に指定されたことや指定薬物の数が増加したことにより、違法ドラッグの試験が煩雑となり、検査に要する時間が増加している。また、指定薬物や指定薬物類似物質の標準品は、一部の物質は厚生労働省より提供されるが、市販されていない物質も多く、標準品の入手も課題の一つと思われる。

(3)Quantitative Determination of L-DOPA in Dietary Supplements Containing Mucuna pruriens by High Performance Liquid Chromatography(PDF:204KB)

千葉県衛生研究所年報 (2011) 60:53-56

発行年月:2013年1月

高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるムクナ含有健康食品中のL-DOPA定量法を構築した。抽出溶媒にはアセトニトリル/水/ギ酸(50:50:1)を用い抽出を行いHPLCで分析を行った。カラムは親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)カラムを用い、移動相は10 mmol/lギ酸アンモニウム緩衝液(pH3.5)/アセトニトリル(3:7)を用い、UV検出器の定量波長は280 nmを用いた。添加回収試験の結果、回収率は100.8%であり、併行精度及び室内再現精度は8%以下であった。また、検量線の相関係数は1.0000であり、定量下限は100 μg/gであった。本分析法を市販の健康食品14製品に適用した結果、1カプセル又は錠あたりのL-DOPA含有量は0.71-9.13 mgであった。

(4)バルデナフィル塩酸塩として販売されていた市販試薬について(PDF:319KB)

千葉県衛生研究所年報 (2011) 60:65-68

発行年月:2013年1月

バルデナフィル塩酸塩として購入した市販試薬について、内容成分がバルデナフィルとは異なっていた事例が見出された。UPLC/PDA及びLC/MS分析により、市販試薬の内容成分はホモシルデナフィルであると同定された。

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お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所医薬品・生活環境研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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