ここから本文です。
ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 保健医療政策 > 千葉県衛生研究所/CHIBA PREFECTURAL INSTITUTE OF PUBLIC HEALTH > 医薬品・生活環境研究室 > 医薬品業務の調査研究結果 > 2009年度(平成21年度)医薬品研究室調査研究論文
更新日:令和5(2023)年7月4日
ページ番号:3603
(1)超高速液体クロマトグラフィーによるガラナ含有健康食品中のテオフィリン、テオブロミンおよびカフェインの迅速分析 食品衛生学雑誌 (2009) 50:304-310 発行年月:2009年12月 |
UPLCによるガラナ含有健康食品中のテオフィリン、テオブロミン及びカフェインの迅速分析法を開発した。抽出溶媒として水を用い、沸騰水浴上で20分間加熱して抽出を行い、UPLCで分析した。カラムにはAQUITY UPLC BEH C18を用い、10 mmol/L 酢酸アンモニウム緩衝液 (pH 4.0)-アセトニトリルのグラジエントで分析を行った。添加回収試験の結果、回収率はテオフィリンでは97.6-98.7%、テオブロミンでは97.3-99.7%、カフェインでは97.1-105.4%であり、良好な結果を示した。定量限界は試料中濃度として10 μg/gであった。本法を市販の健康食品に適用した結果、1製品 (錠剤) からテオフィリンが4.45 mg/錠、テオブロミンが5.48 mg/錠、カフェインが139 mg/錠検出された。製品の表示通りに当該製品を4錠摂取すると、テオフィリンは薬用量の1月10日、カフェインは薬用量を超えるため、本製品を摂取することによる健康への影響が懸念される。
(2)いわゆる健康食品から検出された医薬品成分について)(平成16年度から平成20年度)(PDF:477KB) 千葉県衛生研究所年報 (2008) 57:44-47 発行年月:2010年1月 |
いわゆる健康食品中の医薬品47成分を対象とする一斉分析法を平成18年度に構築し、現在93成分検査可能となった。成分の同定については、原理が異なる数種の確認試験を組み合わせて分析を行っており、過去5年間の検査結果について集計した。
(3)Cassia alata L.(ハネセンナ)各部位におけるセンノシドA、B及びアントラキノン類の含有量
生薬学雑誌 (2010) 64(1):21-25
発行年月: 2010年2月
UPLC/PDAを用いて、ハネセンナ中のセンノシドA(SA)、センノシド(SB)及びレイン、アロエエモジンなどのアントラキノン類を分析する方法を確立した。その分析法を用いてハネセンナ各部位のSA、SB及びアントラキノン類の含有量と小葉と根における自然乾燥による成分含有量の変動を調査した。SA及びSBは調査した全部位から検出され、どの部位でもSAよりもSBが多く含まれていた。また、SA及びSBはハネセンナの小葉と根に多く含まれており、自然乾燥過程により、含有量が徐々に増加することが認められた。根には、調査した全てのアントラキノン類が含まれており、他の部位よりも含有量が高かった。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください