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更新日:令和7(2025)年5月21日
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このHTML版は読み上げ対応のためPDF版とレイアウトや一部の文章が異なります。
(1)私たちの社会は、年齢、性別、障害の有無、国籍及び文化的背景、性的指向及び性自認など様々な違いがある人々で構成されている。
(2)全ての人々が、多様性を尊重することの重要性を理解し、互いに認め合い、連携し、協力することが、相互作用と相乗効果を生み出し、社会の活力及び創造性の向上につながるという認識の下に、あらゆる人々が差別を受けることなく、一人ひとりが様々な違いがある個人として尊重され、誰もが参加し、その人らしく活躍することができる社会をつくっていく必要がある。
(3)現在、人口の減少やグローバル化の進展、技術の革新など、様々な社会環境の変化が同時かつ複合的に発生しており、こうした変化に的確に対応していくためには、多様性がもたらす活力や創造性が重要となる。
(4)加えて、いま千葉県は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の県内開催や、成田国際空港の更なる機能強化、道路ネットワークの整備進展など、多様性を生かせる舞台が整い、活力及び創造性を一層向上させる好機を迎えている。
(5)私たちは、この機を捉え、多様性が尊重され、誰もが活躍することができる千葉県づくりを進めていくことを決意し、ここに千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例を制定する。
※各文頭の数字は本解説の便宜上記載したもので、条例に記載はありません。
前文は、千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例(以下「本条例」という。)の趣旨や理念、制定の背景を述べたもので、条例各条項の解釈の指針となるものである。
本条例は、多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成に関する理念を定める条例であり、前文を置くことで条例制定の意義を明らかにし、もって、県や県民、事業者の、本条例に関する理解を深めようとするものである。
(1)は、私たちの社会が、年齢、性別、障害の有無、国籍及び文化的背景、性的指向及び性自認など「様々な違い」がある人々で構成されていることを述べている。
人々の違いには、人種や民族、信条、学歴、職業、価値観、ライフスタイルなど様々なものが存在しており、(1)に記載している違いについては、県の主な施策対象として総合計画で扱われていることや、他県の条例や方針でも採用されていること等から、本条例制定時点において、社会に広く定着しているものを例示したものである。
(2)は、多様性を尊重することの重要性を人々が理解し、互いに認め合い、連携・協力することで、様々な違いのある人々が影響を及ぼし合う「相互作用」や、あらゆる立場の人々の意見が表に出てくることで新たな発想が生まれたり、違った個性や能力を持つ一人ひとりが影響し合い、個人では成しえなかった効果が生み出されたりする「相乗効果」により、社会の活力や創造性が高まるという、本条例の基本理念・認識を述べたものである。
また、「あらゆる人々が差別を受けることなく、一人ひとりが様々な違いがある個人として尊重され、誰もが参加し、その人らしく活躍することができる社会をつくっていく必要がある」は、人権への配慮が必要なことを明らかにするとともに、誰もが社会に参加し、それぞれの違いに応じた機会を得て、希望や意欲に応じて活躍することができる社会をつくる必要があることを述べている。
「相乗」とは、複数の要因が重なり掛け合わせたほどの大きさになることを指し、 「相乗効果」とは、複数の要因が重なって、それら個々がもたらす和以上の効果を生じることを指す。
(3)は、人口の減少や、グローバル化の進展、技術の革新など、様々な社会環境の変化が同時かつ複合的に発生している現代社会全体の情勢について概観し、こうした変化に的確に対応していくためには、(2)で示した認識に基づき、多様性がもたらす活力や創造性が重要であることを述べている。
(4)は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の県内開催により、国籍や文化的背景などの違いを乗り越えてフェアに競い合う姿や、パラアスリート等の活躍する姿に触れ、多様性を尊重することの意義についての認識が高まっていることや、成田国際空港の更なる機能強化や道路ネットワークの整備進展等により、外国人の往来や交流人口の増加など、ヒトやモノの流れが一層活発化することが見込まれているなど、多様性を生かせる舞台が整い、活力や創造性を一層向上させる好機を迎えているという、千葉県特有の状況を述べている。
(5)は、(3)の社会情勢や、(4)の本県が置かれた状況を踏まえ、(2)で整理した認識の下、多様性が尊重され、誰もが活躍することができる千葉県づくりを進めていくという決意を述べている。
あらゆる人々の社会参加が進むことや、新たな視点や発想を取り入れることによる効率化により、人口減少社会における担い手不足の解消等に寄与することが期待できると考えている。
本県において増加傾向にある外国人等が活躍できる環境を整えることが、社会の活力につながると考えている。
技術革新等の新しい潮流を取り込みながら、成長を続けていくためには、同質性の高い組織ではなく、包摂性や多様性のある組織が求められると考えている。
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