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更新日:令和5(2023)年8月31日

ページ番号:607168

評価結果について(令和4年度分)|房総のむら指定管理

1 概要

(1)施設名等

施設名 千葉県立房総のむら
指定管理者

公益財団法人 千葉県教育振興財団

指定管理期間 平成31年4月1日~平成36年3月31日
評価対象年度 令和4年度
第三者評価の有無(今回)

施設所管課 環境生活部スポーツ・文化局文化振興課

(2)施設の設置目的等

設置目的 博物館は、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管し、及び展示して一般公衆の利用に供するとともに、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、併せてこれらの資料に関する調査研究を行うことを目的とする。

指定管理者が行う

業務の範囲

1.博物館事業に関する業務

2.施設等の管理・運営に関する業務

3.その他(自主事業)

(3)施設の運営状況

年度

利用者

(人)※1

指定管理料

(A)

その他維持

管理費(B)※2

使用料等

県収入(C)

県の収支

(C-A-B)

(参考)

利用料金

30年度 253,240 412,400千円 3,024千円 971千円 ▲414,453千円 18,098千円

元年度

216,780 415,400千円 5,885千円 673千円 ▲420,612千円 15,154千円
2年度 68,224 400,153千円 1,925千円 259千円 ▲401,819千円 6,316千円
3年度 129,111 378,696千円 18,741千円 516千円 ▲396,921千円 11,328千円
4年度 165,122 429,284千円 71,622千円 382千円 ▲500,524千円 12,750千円

※1 カウント方法:入館者統計による。

※2 施設改修費、維持補修費、委託料、工事請負費、備品購入費等(指定管理料に含まれるものを除く)

2 評価結果

(1)管理運営状況評価

管理業務の実施状況に関する事項

評価項目 評価 評価理由等

施設の設置目的・

法令等の遵守等

A
  • 施設の設置目的や管理基準に従った管理運営が行われ、法令等を遵守して設備機器等の点検等を実施した。自主規程により個人情報の保護も適切に行われた。職員研修などを通して個人情報の権利・利益を徹底させている。
安全性の確保 A
  • 危機管理マニュアルを整備し、非常時に対応するための訓練が実施されている。職員からなる非常時の自営防災班が編成されている。
  • 日常点検及び定期点検等が適切に実施されていた。
  • 事故や災害発生時の報告は適切だった。

適切な管理運営

A
  • 協定書及び管理業務仕様書に沿って清掃や警備等の業務が行われていた。
  • 救急法基礎講習や食品衛生の講習会を実施し、来館者の安全面や衛生面に関する知識理解が図られていた。
  • 各職員、体験指導者等による社会的弱者等への配慮、適切な対応が積極的に行われた。
適切な財産管理 A
  • 博物館資料の管理等が適切に行われた。
  • 協定書及び管理業務仕様書に沿った設備等の保守点検が適切に行われた。
  • 指定文化財について関係機関との連携により適切に管理された。
  • 廃棄物等の発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再利用(Recycle)の3R運動を継続し、環境保全に取り組むとともに、生態調査実施など総合的な自然環境の保全、里山景観の管理を行った。

事業の企画運営に関する事項

評価項目 評価 評価理由等

事業の実施

A
  • 様々な種類の体験をバランスよく実施し、新規演目を増やすなど来館者の多様なニーズに対応する体制を整えている。
  • 施設改修のため臨時休館中だった風土記の丘資料館の展示更新を実施した。
  • 房総のむら及び風土記の丘資料館の特徴を活かした講座等を開催した。
  • 中核的なイベントである「まつり」を6回開催し、計12日間で41,195人の入場者があるなど、好評を得た。
  • 映画のロケ等を積極的に受け入れ、施設の魅力発信に努めた。
  • 史跡や指定文化財建造物を活用したイベント・講座等を実施した。

サービスの向上等

A
  • 年間410件以上に及ぶ各種体験事業や、季節ごとの多彩なイベントを実施した。
  • 食に関わる体験事業を拡充するなど、利用者のニーズに応える形での事業計画の立案・実施がなされた。
  • 地域住民を中心としたボランティア活動を推進し地域交流の拠点としての役割を担った。
  • ボランティア活動を積極的に進め、延べ62人の登録があった。
  • 調査研究の成果を展示等で公表した。常設展の更新に係る資料調査を実施した。
  • 学習支援活動を行うとともに教員向け研修を実施し、博物館実習の受け入れを行った。
  • 他施設における先進的な取り組みについての研究・分析を行い、サービスの向上を図った。
  • 職員のアイデアを柔軟に取り入れるための仕組みを設け、サービスの向上につなげた。
  • 来館者アンケート結果の共有・検討を行い、利用者の利便性向上につなげた。

施設の利用状況に関する事項

評価項目 評価 評価理由等

利用者数の状況

A
  • 利用人数・体験者数はともに前年度より増加した。
利用者増の方策 A
  • イベント等のチラシ作成、各種広報媒体への情報提供など、広報活動を広く実施し、ホームページ・ブログ・ツイッター・メールマガジンなどIT環境を利用した広報を推進した。また、マスコットキャラクター「ぼうじろー」を活用した活動を63件実施し、利用者拡大に取り組んだ。
  • 多言語の案内パンフレットやガイドブックを配布・配架した。
  • ロケ等により各種メディアへの露出も多く、他施設に類のない広報活動を行っている。

管理運営体制に関する事項

評価項目 評価 評価理由等

利用者数の状況

A
  • 利用人数・体験者数はともに前年度より増加した。
利用者増の方策 A
  • イベント等のチラシ作成、各種広報媒体への情報提供など、広報活動を広く実施し、ホームページ・ブログ・ツイッター・メールマガジンなどIT環境を利用した広報を推進した。また、マスコットキャラクター「ぼうじろー」を活用した活動を63件実施し、利用者拡大に取り組んだ。
  • 多言語の案内パンフレットやガイドブックを配布・配架した。
  • ロケ等により各種メディアへの露出も多く、他施設に類のない広報活動を行っている。

収支状況・財務状況に関する事項

評価項目 評価 評価理由等

料金収入の実績に関する事項

A
  • 入場者の総数は前年度に比べ27.9%増加し、入場料収入は前年度に比べ12.6%増であった。
収支状況等 A
  • 委託料等収支、自主事業等収支が共に黒字となり、財政状況は良好な状態と認められる。
  • 指定管理者が房総のむらの指定管理により得た収益について、公益充実事業として施設等の修繕等を実施した。
  • 施設の不具合の早期発見の体制を整え、不具合が軽微なうちに対処することで経費節減を図った。
  • 指定管理者の財務状況は健全と認められる。

利用者満足度に関する事項

評価項目 評価 評価理由等

利用者意見の反映

利用者満足度

A
  • アンケート等から利用者の意見収集に努めた。
  • 対面での聞き取りを実施するなど、アンケートの回収率を高める努力が図られた。
  • 利用者アンケートによると「もう一度来たいか」という質問に対して「はい」との回答が98.5%(回答なしを除く)にのぼり、全体的な利用者満足度が高かったと認められる。
  • 利用者満足度を高めるため、各種研修を実施した。
  • 苦情等への対応は適切であった。

総合評価

評価 評価理由等
良好
  • 管理業務の実施状況及び施設の利用状況については、期待する水準を保っている。事業の実施状況及び収支状況についても、コロナ禍前の水準にはまだ及ばないものの、妥当な水準である。運営体制、財務状況、利用者意見の反映・利用者満足度についても期待する水準を満たしている。

(2)特記事項

特に評価される点
  • 房総のむらの特徴を活かした多様なイベントの開催。
  • 施設に対する利用者満足度の高さ。
  • 積極的なロケ受け入れ等による広報。

次年度に向けて

改善が望まれる点

  • 来館者の様々な利用目的(観光・学習・世代間交流など)や利用者の形態(個人・家族連れ・学校団体ほか)、利用者の各世代のニーズの把握に努め、既存事業の見直しと新規事業の検討を行うことで、リピーターの確保と共に新たな来館者層を開拓すること。特に来場者アンケートについて、回収率の向上を図るとともに、来場者の声を反映したデータが取れるようさらに工夫すること。【継続】
  • 企画展開催時を含め各種事業において、風土記の丘エリアと房総のむらエリア相互の来館者の誘導の方策を検討し、調査研究の成果の効果的な発信をおこなうこと。【継続】
  • 地元市町や観光協会・NPO・大学等の各種団体と連携を図り、地域活性化の取組を推進するとともに、地域博物館としての役割(調査、研究、資料収集・保管)をさらに充実させること。【継続】
  • 新任教員等教員向け講習会や研修会等事業の受講者増、広報戦略の見直しを図り、小学校の団体利用の更なる促進と、今まで実績の少ない中学校・高校等の利用促進、利用学校団体の少ない地域(南房地域・茨城県南部)からの利用促進を図ること。【継続】
  • イベント等各種事業において、内容のマンネリ化に注意するとともに、効果的で効率的な広報活動を行うことにより房総のむらの魅力・認知度の向上を推進すること。【継続】
  • 文化観光拠点施設として、地域の活性化等に寄与することのできる取り組みを推進すること。【新規】

前年度評価で改善が

望まれると指摘された点

とその改善状況

【来館者のニーズの把握、既存事業の見直しと新規事業の検討、リピーターの確保と新たな来館者層の開拓】

  • アンケート結果について迅速に共有し、対応策を検討するなど、来館者のニーズに応える積極的な取り組みが見られ、成果を挙げた。

【来館者及び職員の安全対策について】

 

  • 外部講師を招いての研修が実施されたほか、職員に救急法講習の受講を促す等、安全面の強化に係る積極的な取り組みがなされた。

【「風土記エリア」と「むらエリア」の相互の来館者の誘導の方策】

  • 資料調査を継続し、展示計画に沿った展示物の作成を推進した。
  • 「風土記エリア」の魅力の一つである龍角寺古墳群をテーマにした講座を行った。

【地域活性化の取り組みと地域博物館としての役割の充実】

  • 「日本遺産 北総四都市デー」を開催し、北総四都市の日本遺産の紹介、民間企業による展示や体験の実施などを行った。

【教員向け研修会の見直し、小学校の団体利用の更なる促進と、利用の少ない中学校・高校等や南房地域や茨城県南地域からの利用促進】

  • 学習支援や教職員のための博物館利用に関する研修を積極的に受け入れた。

【各種事業のマンネリ化の注意と効果的で効率的な広報活動の促進】

  • 新規の体験プログラムの開発を行い、マスコットキャラクター「ぼうじろー」の活用を行った。
  • ロケ等の商業撮影を積極的に受け入れ、施設の知名度を高めることにつながった。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部文化振興課学芸振興室

電話番号:043-223-4127

ファックス番号:043-224-2851

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