かんがい排水事業小糸川地区（千葉県・君津市・富津市）

小糸川地区の農業用水利施設は、昭和30年代に整備された三島ダムを水源とし、君津地域の重要な穀倉地帯を作ってきた先人たちの英知と努力の結晶であり、長い営みの中で築き上げてきた施設です。しかし完成後30年以上経過し老朽化が著しく、用水の適正な分配も困難な状況となっています。今回の事業により水利施設の改善、再整備による用水体系の再編を行い、農業用水の確保と安定的な農業経営を図ることを目的としています。

金岡調圧水槽は君津市糸川に位置し、高さは13mあり、4階建てのビルと同じ位です。県道92号君津鴨川線沿いからも見ることが出来ます。

調圧水槽とは・・・用水の円滑な配分とパイプラインの安全管理のため、水圧を調整する施設です。

この水槽は地元小学校の生徒に、君津市の特産であるカラーの絵を描いてもらい、壁面に展示しております。

付近をお通りになる際は、この素敵な絵をぜひご覧ください。

水管橋を現場で組み立て、そのままクレーンで吊り上げて設置します。間近で見るとダイナミックで圧倒されます。

水管橋とは・・・河川、水路等を横断するパイプ（管）の橋です。

この水管橋は金岡調圧水槽と同様、地元小学校にご協力いただき、1年生から6年生の絵を1枚ずつ展示しております。

素敵な絵のおかげで、水管橋がとても華やかになりました。

パイプラインで三島ダムの水を約1,600ヘクタールの水田に、農業用水を配っています。三島ダムに近いところは、小学校4年生の平均身長と同じくらいの直径1350mmのパイプが入っています。