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更新日:令和5(2023)年7月11日
ページ番号:2929
「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」制定にあたって、平成16年9月から平成16年12月までに寄せられた「障害者差別に当たると思われる事例」を取りまとめたものです。
分野 |
事例 |
改善提案 |
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福祉 |
保育所の面接時、「腐った魚のような目をしている。障害児の母は働かないで自分の子供の面倒を見なさい」と言われた。 |
教師・保育士の養成課程において、障害について学び、実習を義務づけ、差別禁止を理解させる。 |
福祉 |
ある市で重度心身障害児が保育所に入所する場合、「自分でスプーンやフォークを持てない」「自分一人で歩くことができない」という理由で入所を断られるという。 |
「予算がないので加配が付けられない」というのであればその改善を。 |
福祉 |
喫茶店で学生2人が「アルバイトをしていた障害者施設で、職員が自閉症の子を投げ飛ばして、その子が大泣きした」という話をして笑っていた。 |
障害者施設は、支援職員を採用する際には学歴だけではなく、仕事に対する熱意や心根を重視するよう県から指導してほしい。 |
福祉 |
町立保育所に入所を拒否された。 |
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福祉 |
入浴介助(ストレッチャーによる)時に、他者のいないところで突然に局部を指で押し広げてチェックされたこと。 |
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福祉 |
阪神淡路大震災の際、補装具であるオストメイト用パウチの確保が困難となって自殺した人がいた。 |
現在、補装具は日常雑貨扱いとなっているが、災害時の確保について、条例で定める。 |
福祉 |
歩行が不自由という理由で、保育園の1歳下のクラスに入れられた。(幸い、半年後に年齢相当のクラスに編入された。) |
運動や言葉の遅れがあったり、体が小さかったりしても、保育園が年齢別クラスを取っている場合は年齢を無視しないでいただきたい。 |
福祉 |
通所の場で、障害のある人の声が大きいということで、近所から苦情がありました。その時、「こういう人たちの作業所は、こんな街中に作るのではなく、もっと、遠くの広いところに作るべきだ」と言われました。 |
地域に貢献もしながら、ゆっくりと理解してもらえるような努力をするとともに、地域の人たちに名前を知ってもらうよう、積極的に地域に溶け込むしかないと思います。 |
福祉 |
重度障害で、発作があるとショートステイの利用を断られ利用できない。 |
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福祉 |
通所授産施設の職員定数の増員をお願いしたい。現状では利用者に対する細やかな対応が困難。 |
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福祉 |
保育所に入所の申し込みをしたところ、既に障害児を受け入れている事実があるのに、「障害を持っているお子さんは受け入れていない」と言われた。同じ障害を持っている子同士をも分けるような対応は差別的だ。 |
まず面接をして、本当に保育に欠けるのか、その園での対応が難しいのか障害児とひとくくりにしないで個別に相談に乗ってほしい。 |
福祉 |
短期入所中、安全第一なのか部屋の中に閉じこめられた状態だった。入所した当初、部屋に鍵をかけて閉じこめられ、誰も見ていないのをたまたま一時帰宅のために迎えに行ったときに見つけた。トイレにも連れて行ってもらえず、おむつで皮膚がかぶれて大変な状態になった。 |
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福祉 |
保育園について。役所窓口で門前払いにあい、申込用紙さえもらえない。 |
原則として障害児・者を断ることは差別であることを広報する。障害を直接の理由としなくとも、事実上、障害者のみ断られている場合は差別と見なすガイドラインの作成。 |
福祉 |
病児保育所にも断られたり、病児保育所の医師からさえも、障害児を持って働くことを非難された。 |
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福祉 |
学童保育について。要綱案に障害児は除くとあった。この文案は取り下げられたが、それに多大な労力と数ヶ月の期間を要した。 |
民間委託事業、民間事業等でも、公的性格の強いもの、補助金の対象事業等には、差別に対する規制(罰則)を設ける。 |
福祉 |
働きたいのに、養護学校では学童保育がなく困っていると相談された。また、保育園・学童保育が預かってくれないので、入所施設に預けねばならず、親子で一緒に生活することができない。 |
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福祉 |
重度知的障害者を更生施設に入所させている親。支援費制度に移行後、入所者と施設の契約となり、重度障害者に対する施設の対応が酷薄化している。人手もかかり支援も困難な重度障害者は、「自主性を重んじます」「自室でくつろいでいただきます」などと部屋に閉じこめられ、運動不足で体調を崩したり、精神的不安から問題行動が加速している。同じ更生施設でも、かなり進んだ療育支援(ティーチ・プログラム等)を展開し成果を上げている例もあるが、この差はいったいどうしてできたのだろうか。行政の責任も大であると言っては言い過ぎであろうか。 |
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福祉 |
移動介護のサービスを使っているが、ヘルパーが送迎できなくなり移動手段が実費になったので外出しずらくなった。 |
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福祉 |
保育園の園長から、軽い障害のあるわが子について、「母子家庭だから、子育てが悪いから障害になる。うちでは面倒を見きれない。」と言われた。 |
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福祉 |
現在、息子が施設に入所中。家庭では暴力をふるうときがあるが、施設では落ち着いている。しかし、「他の人に迷惑がかかるような状態になったら家庭で見てもらいたい」と施設から言われており不安。 |
施設については、「何とかこの人を受け入れるにはどうしたらいいのか?」という考えが先にあれば、自ずから方法は見つかるはず。 |
福祉 |
現在、腎臓病を患っている。法律上、障害者として認定されるほどではないが、健康な人のようにもいかず、微妙な立場にある。 |
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福祉 |
支援費制度の居宅介護・移動介護を月1回ほど利用している。本人が出来ることはやらせたいので、自宅までの送迎は頼まず利用していた。ところが、事業者から「市の監査で“居宅介護の移動介護には利用者の居宅が入らねばならない”と指導されたので自宅までの送迎をさせてほしい。」と言われた。 |
行政側は机上での制度設計だけでなく、現場に足を運んで実態を適切に把握してほしい。実際の利用者の声をよく把握し、本人の自立を阻止しない制度内容にしてほしい。 |
福祉 |
ある事業所のヘルパーについて。ボランティアさんと母親とがきつい言葉のやりとりをしていたなどといちいち私に報告し、「ああいう人たちはね」などという言い方に、障害者とその親を実はバカにしているように思われ、不快でした。仕事先で、意地の悪い小姑が、そこにいる人たちをチェックするような態度はいかがなものかと思う。「緊急で入院したので、退院したら電話する」と連絡したところ、5日後になって「利用はいつから」などと連絡があり、「入院したばかりだからわかりません」という答えに対して「5月中無理ですかねぇ」などと、容態を聞くでもなく、利用が途切れることばかり気にしており、驚きだった。 |
責任者が儲けばかり気にしている民間事業所は、自然と下で働く人たちもそうなるのではないか。別の事業所では「仕事しながら元気をもらっている。みんな良い人だから。」と言う方もいたが、経営者自ら、「利用者は事業所の利益のために利用しているのではない」ことを肝に銘じて、多少なりとも本来のボランティア精神を発揮してほしい。そうでなければ、ヘルパーの質は良くならない。 |
福祉 |
3人目を妊娠しているとき、保育所の申し込みに行ったら福祉事務所の窓口で「障害児がいるのになぜもう一人産むのか。次の子も障害児かもしれないのに。」と非難された。 |
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福祉 |
「身体障害者手帳1級を持っていては保育所に入れない。2級に取り直してから申し込みに来い」と言われた。 |
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福祉 |
「1級の身体障害者手帳を取ったら保育所は出てもらうことになる」といわれ手帳を取るのを我慢したため、車いすが作れず本当に困っている。 |
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福祉 |
保育園で障害のある娘のクラスを勝手に据え置きされた。 |
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福祉 |
私立保育園入園後、集団行動ができないことに対して、担任に「親の愛情が足りない」、挙げ句の果てに「来ないでほしい」とまで言われた。卒園するまで「親が悪い」と言われ続けた。 |
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福祉 |
最近(支援費制度開始後)、制度間の垣根が低くなって、障害特性ごとに整備されていた施設を児童・成人、身体・知的など様々な特性の人が利用できるようになってきたが、子が強度の自閉症で、そのような環境に順応できず、家でずっと看なければならないのかな、と悩んでいる。本来はいろいろな特性の人がいていいはずなので誰も責めることができず、余計つらい。 |
しばらくは誰も(施設も利用者も)が未経験の領域なので混乱はあるが、社会資源の縦割り化を解消して制度間の垣根を低くしつつも、それぞれの特性に対する対応は強化する必要がある。 |
福祉 |
夫婦とも聴覚障害者で、子に言葉を教えることができないので、生後早めに保育所に入れたいと思って申し込んだが、「妻が働いていないから」と断られた。 |
子育て支援や教育支援等も障害特性や教育的ニーズを踏まえた対応を。 |
福祉 |
施設長が、保護者との関係悪化を原因として、障害者本人に対して行事・娯楽等への参加を妨害する等、利用者に対して差別的な処遇を行った。 |
法人(理事会)にメスを入れる。理事長と園長の兼務を解く。改善策の期限を限定し、強固に指導体制を取ること。 |
福祉・教育 |
自閉症の男児を保育園に入園させたが、半年で退園させられ保育拒否を受ける。年長保育は医師が「集団生活不能」と判定したためにできず。 |
支援プロジェクトを作り、教育系学生が現場で学ぶ機会を設ける。県内大学で特別支援教育に関する特別単位制を設ける。 |
福祉 |
施設でノックしてから部屋に入ってほしい。 |
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福祉 |
施設で色々なサークルがあるが、まるで幼稚園の様な感じがしてならない。 |
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福祉 |
友人のいる精神障害者のグループホームへ行ってはいけないと言われている。 |
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福祉 |
作業所に通っていた時、説明書を折る作業をしていたが、指導員から馬鹿にされる様な事を言われた。 |
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福祉 |
この病気に対する勉強不足からくる偏見か、役所等の窓口対応に理解が無い。 |
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福祉 |
役所の障害者の申請・相談窓口が、身体・知的と精神の場合とで異なる。これは明らかに差別であると思われる。 |
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福祉 |
障害者計画の策定時、身体、知的障害者の代表が策定委員に選任されているのに精神障害者の代表が選任されずに策定をすすめた市町村が多い。 |
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福祉 |
ボランティアセンターに行って「ボランティアをやりたい。」と言ったら、「あなたがやるんですか?」と言われた。 |
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