【アストロウイルス】感染症予防のための情報提供について(令和7年11月22日発表)
発表日:令和7年11月22日
千葉県健康福祉部疾病対策課
習志野市内の小学校で、アストロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生がありました。感染性胃腸炎は、通年で発生していますが、今後、特に冬場から春先にかけて多く発生するシーズンを迎えるので、日頃からこまめに手洗いをするよう心掛けましょう。また、感染拡大を防止するため、便や嘔吐物は適正に処理し、汚れた床や用具などは適切に消毒しましょう。
概要
施設等における注意事項
- 日頃から従業員の健康管理に注意してください。
- 施設内でふん便や嘔吐物を処理する時は、使い捨てのガウン(エプロン)・ビニール手袋・マスクを着用し、汚れた床や用具などは適正な濃度の塩素系消毒薬で速やかに消毒してください。作業が終わったら、手をよく洗い、窓を開けて、十分に換気をしましょう。
- 詳しい消毒方法や同様の症状を呈する方が複数名発生した場合には、お近くの保健所(健康福祉センター)に御相談ください。
県民の皆様へ
- 調理の前や食事の前、トイレの後などにはせっけんで手を十分に洗いましょう。
(参考)アストロウイルスによる感染性胃腸炎について
1アストロウイルスによる感染性胃腸炎とは
- アストロウイルスは アストロウイルス科のRNA型ウイルスで、主に乳幼児や高齢者などに胃腸炎を起こす。
- 主に冬期に流行するウイルスで、ノロウイルスに比べて、症状が軽い傾向があることが知られている。
- アルコール系消毒薬の効き目が低いため、石けんと流水での十分な手洗いが有効。
2感染経路
- 主な感染経路はアストロウイルスが大量に含まれる患者のふん便や嘔吐物から人の手を介して感染する。(糞口感染)
- ウイルスに汚染された水や食品を摂取することで感染する。
- 貝類の生食あるいは十分に加熱しないで食べて感染する。
3症状等
- 潜伏期間:1日から4日
- 主症状:下痢、腹痛、嘔吐、腹痛、発熱
→症状は軽く、多くが4日から5日以内に軽快。
4治療
- 特異的な治療法はない。
- 脱水症状がひどい場合に、輸液を行うなどの対症療法が行われる。
- 感染症例によるウイルスの排泄は約2週間便中に排出されるため、二次感染に注意が必要。
県内の感染性胃腸炎の定点あたり報告数の推移(2021年から2025年第46週※まで)
画像を拡大(PDF:386.6KB)
※:2025年第46週:令和7年11月10日から令和7年11月16日まで
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