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報道発表案件

更新日:令和4(2022)年10月11日

ページ番号:543116

【日本紅斑熱】感染症予防のための情報提供について(令和4年10月11日発表)

発表日:令和4年10月11日

千葉県健康福祉部疾病対策課

病名

日本紅斑熱

住所

市原市

年齢・性別

81歳・男性

職業

無職

症状等

発熱・発疹・肝機能異常・刺し口・播種性血管内凝固症候群(DIC)

発病年月日

令和4年9月17日

届出年月日

令和4年10月4日

患者発生の経緯

9月17日に発症後、市原市内の医療機関に入院し、22日に市内の医療機関に転院となり、
9月23日に死亡した。その後の検査により日本紅斑熱であったことが判明した。

患者発生の経過

9月17日:40℃の発熱を呈し、市原市内の医療機関Aに救急搬送され、入院。
9月22日:市原市内の医療機関Aから同市内の医療機関Bに転院。
9月23日:日本紅斑熱様の臨床症状を疑い、検査依頼。
     症状軽快せず、死亡
9月27日:検体を衛生研究所に搬入
9月29日:検査結果、日本紅斑熱が陽性判明。
10月4日:「日本紅斑熱」と診断され、市原保健所に患者発生の届出があった。

調査事項

市原保健所が積極的疫学調査を実施しているが、行動歴等、感染原因は不明。

県内の発生状況(日本紅斑熱)

届出数

H30年

H31/R1年

R2年

R3年

R4年※

千葉県

11

5

13

16

12

全国

305

318

422

486

278

 

 

 

 

※千葉県の令和4年の届出数は10月11日現在。(千葉県分は本件を含む)
※全国の令和4年の届出数は9月28日現在。

県民の皆様へ

  • 日本紅斑熱は、病原体を保有したマダニからの刺咬によって感染しますので、特にダニが多く生息する野山、畑。草むら等に出かける時は次のことに注意しましょう。
    (1)長袖、長ズボンなどで肌の露出を少なくし、防虫スプレーを使用する。
    (2)直接、草むらや地面に座ったり、衣服を置いたりしない。
    (3)帰宅後はすぐに入浴し体についたダニを落とし、新しい衣服に着替える。 

    (4)
    ダニに咬まれた場合には、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科など)を受診する。
  • 適切な抗菌薬の投与により治療可能ですが、治療が遅れると重症化し、死亡することもあります。有症状の場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

【参考】日本紅斑熱とは

日本紅斑熱リケッチアによる感染症で、野山に入り病原体を保有したマダニの刺咬によって感染する。

感染経路

  • 本症を媒介するマダニは広く生息し、発生地域は主に太平洋側の温
    暖な地域に限局。春から秋の長い間注意が必要。
  • 人から人への感染はない。

病原体

  • リケッチアの一種リケッチア・ジャポニカであり、細胞外では増殖できない偏性細胞内寄生細菌である。

潜伏期間

  • 2~8日

症状

  • 主要な症状は発熱、発疹、刺し口。

治療

  • 本症を早期に疑い適切に抗菌薬を投与する。第一選択薬はテトラサイクリン系の抗菌薬。

予防

  • ワクチンはなくダニの刺咬を防ぐことが重要。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部疾病対策課感染症予防班

電話番号:043-223-2691

ファックス番号:043-224-8910

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