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更新日:平成26(2014)年6月19日

ページ番号:4882

アトピー性皮膚炎を理解するために<2>

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さて、ここで、昔話、鶴の恩返しを思い出しながら、アトピー性皮膚炎を考えてみましょう。

鶴の恩返しの巻
人間に助けられた鶴は、美しい女性に姿を変えて現れます。鶴は、恩返しのために、はた織をして、美しい布を人間に、プレゼントしてくれました。美しい布は、人間を気持ちよくつつみます。
しかし、鶴は、人間が喜ぶための布をつくるために、大変な仕事をしていました。つまり、鶴自身の羽を抜いて布に織り込んでいたのです。そして、はた織の場面は、のぞかないように頼みます。

自ら作り出した成分を使いながら、包み物としての布をつくる過程は、鶴も皮膚も同じようですね。しかし、普通、鶴が白い羽を抜いて布に織り込んでいる場面を見ることができないように、皮膚の奥の部分で、皮膚を美しく作るための努力が続けられいることを、私たちは知ることができません。

 

 

 

次の絵は、鶴が美しい織物をつくるためには、気持ちを集中できる落ち着いた場所が必要です。ところが、誰かにのぞかれたら、鶴は気が散ってしまいます。この図は、鶴が気持ちを集中して、はた織をしているところです。

機織りに集中している鶴

 

一方、下の絵は、のぞかれたりして、鶴はストレスを感じています。うまくしっとりとした布を織ることができません。

気が散ってうまく織れない鶴

 

さて、もう一度、アトピー性皮膚炎を考えてみましょう。
アトピー性皮膚炎は、皮膚をしっとりとさせておく物質が、うまくつくれない人に起きやすいです。子どもの場合では、成長と共に、うまく保湿成分を作れるようになっていきます。子どもは、発育途上にありますので、アトピー性皮膚炎の悪化がおきることがありますが、ストレスをかけると、かえって、自ら作り出す保湿成分が、うまくつくれなくなってしまいます。

一方、大人のアトピー性皮膚炎は、よくなったり悪くなったりを繰り返します。普段は、上手に保湿成分をつくれても、何かストレスのような悪い条件がおきると、保湿成分をうまく作らなくなってしまうのです。

アトピー性皮膚炎の治療は、あせらず、見守ることが大事です。

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