ここから本文です。

更新日:平成26(2014)年6月19日

ページ番号:4879

アレルギーを理解するために<5>

前へ

次へ

 

お城には、たくさんの敵が一気に押し寄せることがあります。
お城の兵士は、全員で精一杯、戦わないと、敵に負けてしまいます。
いつの世も、戦いの場では、予想を超えることが起き、思わぬ展開になることがあります。
味方同士の兵隊の連絡がうまく行かないとか、味方同士なのに、相打ちしてしまうとかが起きたりします。
兵士たちが敵を撃退するには、味方同士の指揮系統がしっかりしていて、兵士たちの連携・協力がものを言います。
運悪く、敵の攻撃を受けてしまった兵士が出てきたら、その負傷者を助け、病院に運び、傷に応じた治療が必要です。

現地では、戦いの残がい物を、現場からすばやく片付ける作業が大事です。
敵たちがお城の奥まで入り込んでこないよう、兵士たちが皆で協力して、それぞれの役割を果たします。

 

 

下の絵を見てみましょう。
傷ついた兵士を助ける医療班の兵士
前面で戦う兵士、
指示を出す兵士など、緊急場面でそれぞれの兵士が重要な役割を果たしています。


敵を撃退


一方、次の絵は、どうでしょうか?
傷ついた兵士を助けるはずの医療班の兵士が、パニックになり、働けません。
前面で戦う兵士は、必死で助けを求めています。指示を出す兵士が見当たりません。
このままでは、敵は城の内部まで、どんどん入ってきてしまいます。
味方の兵士の死骸が積まれていきます。
危ない!


スムーズに戦えない



ここで、体のしくみにもどって、考えてみましょう。
私たちの体の中でも、こうした戦争は起きています。

病原体と戦う役割を演じるのは、白血球と呼ばれる血液の細胞です。図の中では、青い兵士や赤白色の医療班兵士です。白血球(兵士たち)は、戦う役割を終えると、速やかに片付けられます。体の中では、任務を終えた白血球は、すばやく片付けられるしくみが働いています。任務を終えた白血球は、すみやかに消える運命にあります。死んだ白血球から有害な物質が漏れ出すと、新たな病気の原因となります。

普段は、城の入口の見張り兵士が、しっかり働き、敵の侵入を防いでいます。
それでも、強力な病原体が体に入ってしまうと、戦いが始まります。
敵(病原体)の戦略が優れているほど、守りの兵士の連携は乱れ始め、
兵士のひとり、ひとりが、うまく役割を果たせなくなります。
敵が強い場合と、味方の兵士の士気が低下した場合に、戦いに負けてしまいます。

 

前へ

次へ

 

 イラストで学ぶアレルギーはじめに戻る

 

 

 

 

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部疾病対策課難病・アレルギー対策班   担当者名:千葉県アレルギー相談センター

電話番号:043-223-2662

ファックス番号:043-224-8910

対応日:毎週月、水、金曜日(祝日を除く)
対応時間:9時から17時(12時~13時を除く)

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?