ここから本文です。

更新日:令和6(2024)年3月1日

ページ番号:9320

森林計画制度

森林計画とは

森林計画とは森林資源管理の目標・森林整備の目標などを定める計画で、国の全国森林計画外部サイトへのリンク、県の地域森林計画外部サイトへのリンク、市町村の市町村森林整備計画外部サイトへのリンク、また森林所有者のたてる森林経営計画があります。

土場の写真

千葉県の地域森林計画

地域森林計画は、森林法第5条により、知事が5年ごとにたてる10年を一期とした計画です。

千葉県では、県内の民有林を千葉北部と千葉南部の2つの森林計画区に分け、計画をたてています。

主な計画の内容

  1. 計画対象森林の区域
  2. 森林整備の基本計画
  3. 伐採計画
  4. 造林計画
  5. 間伐・保育計画
  6. 林道計画
  7. 保安施設計画
  8. 森林病害虫等被害対策計画など

地域森林計画区の概要

森林計画区概要一覧

森林計画区名

計画対象市町村

樹立年

(変更年)

計画期間

計画書

対象森林面積

千葉北部森林計画区

下記(千葉南部森林計画区)以外の千葉県の市町村

令和4年

 

令和5年4月1日~令和15年3月31日

千葉北部地域森林計画書

57,510ヘクタール

千葉南部森林計画区

勝浦市、いすみ市、大多喜町、御宿町、館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町、木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市

令和元年(令和3年変更)

令和2年4月1日~令和12年3月31日

千葉南部地域森林計画書

千葉南部地域森林計画変更計画書(令和3年12月28日変更)

本文(表紙~P62)(PDF:2,894.3KB)

84,849ヘクタール

森林の機能と森林整備の推進方向

森林は様々な機能を複合的に発揮していますが、その機能は以下の7機能に大別できます。

森林の有する多面的機能の発揮を通じて、県民生活の維持・向上に寄与するよう、下記「望ましい森林資源の姿」を目指して、「基本方針」に基づく森林の整備・保全を推進します。

1.水源涵養機能

水源涵養機能の写真

落葉の層や下草が豊富で樹木の根が発達している森林の土壌は雨水を蓄え、ゆっくり時間をかけて流し出すことから、洪水の緩和、水資源の貯留や水質の浄化などの機能を果たしています。

望ましい森林資源の姿

下層植生とともに樹木の根が発達することにより、水を蓄える隙間に富んだ浸透・保水能力の高い森林土壌を有する森林であって、必要に応じて浸透を促進する施設等が整備されている森林。

森林整備及び保全の基本方針

良質な水の安定供給を確保する観点から、適切な保育・間伐を促進しつつ、下層植生や樹木の根を発達させる施業を基本とするとともに、伐採に伴って発生する裸地については、縮小及び分散を図ることとします。また、立地条件や県民のニーズ等に対し、天然力も活用した施業を推進することとします。

ダム等の利水施設上流部等において、水源涵養の機能が十全に発揮されるよう、保安林の指定やその適切な管理を推進することを基本とします。

2.山地災害防止機能/土壌保全機能

山地災害防止機能の写真樹木の根が土中に張り巡らされ、また落葉の層や下草が豊富な森林は、土砂の崩壊や流失などの災害を防止する機能を果たしています。

望ましい森林資源の姿

下層植生が生育するための空間が確保され、適度な光が射し込み、下層植生とともに樹木の根が深く広く発達し土壌を保持する能力に優れた森林であって、必要に応じて山地災害を防ぐ施設が整備されている森林。

森林整備及び保全の基本方針

災害に強い県土を形成する観点から、地形、地質等の条件を考慮した上で、林床の裸地化の縮小及び回避を図る施業を推進することとします。また、立地条件や県民のニーズ等に応じ、天然力も活用した施業を推進することとします。

集落等に近接する山地災害の発生の危険性が高い地域等において、土砂の流出防備等の機能が十全に発揮されるよう、保安林の指定やその適切な管理を推進するとともに、渓岸の侵食防止や山脚の固定等を図る必要がある場合には、谷止や土留等の施設の設置を推進することを基本とします。

3.快適環境形成機能

快適環境形成機能の写真海岸部の森林は潮風や飛砂を、住宅地周辺の森林は騒音、強風などを緩和し、また空気中の汚染物質を葉に吸着するなど、県民の生活環境を守る機能を果たしています。

望ましい森林資源の姿

樹高が高く枝葉が多く茂っているなど遮蔽能力や汚染物質の吸着能力が高く、諸被害に対する抵抗性が高い森林。

森林整備及び保全の基本方針

地域の快適な生活環境を保全する観点から、風や騒音等の防備や大気の浄化のために有効な森林の構成の維持を基本とし、樹種の多様性を増進する施業や適切な保育・間伐等を推進することとします。

快適な環境の保全のための保安林の指定やその適切な管理、防風、防潮等に重要な役割を果たしている海岸林等の保全を推進することとします。

4.保健・レクリエーション機能

保健・レクリエーション機能の写真優れた自然景観や森林公園等を持つ森林は、心身の癒しや安らぎ、レクリエーションや教育の場としての機能を果たしています。

望ましい森林資源の姿

身近な自然や自然とのふれあいの場として適切に管理され、多様な樹種等からなり、住民等に憩いと学びの場を提供している森林であって、必要に応じて保健・教育活動に適した施設が整備されている森林。

森林整備及び保全の基本方針

県民に憩いと学びの場を提供する観点から、立地条件や国民のニーズ等に応じ広葉樹の導入を図るなどの多様な森林整備を推進することとします。

また、保健等のための保安林の指定やその適切な管理を推進することとします。

5.文化機能

文化機能の写真史跡・名勝等と一体となって潤いのある自然景観や歴史的風致を構成することで、人々の精神的・文化的・知的向上を促す機能を果たしています。

望ましい森林資源の姿

史跡・名勝等と一体となって潤いのある自然景観や歴史的風致を構成している森林であって、必要に応じて文化活動に適した施設が整備されている森林。

森林整備及び保全の基本方針

景観の維持・形成に配慮した森林整備を推進することとします。

また、風致のための保安林の指定やその適切な管理を推進することとします。

6.生物多様性保全機能

生物多様性保全機能の写真森林は様々な生物が生息・生育する場として、それらの生物の種や遺伝子を守り、さらに生育地を含めた多様な生態系を守る機能を果たしています。

望ましい森林資源の姿

原生的な森林生態系、希少な生物が生育・生息する森林、陸域・水域にまたがり特有の生物が生育・生息する渓畔林。

森林整備及び保全の基本方針

一定の広がりにおいてその土地固有の自然条件・立地条件に適した様々な生育段階や樹種から構成される森林がバランス良く配置されていることを目指すものとします。

特に、原生的な森林生態系、希少な生物が生育・生息する森林、陸域・水域にまたがり特有の生物が生育・生息する渓畔林などの属地的に機能の発揮が求められる森林については、生物多様性保全機能の維持増進を図る森林として保全することとします。

7.木材等生産機能

木材等生産機能の写真樹木は二酸化炭素を吸収して成長し、木材として利用されます。また、伐採後の植栽や手入れなどによって、木材の再生産が可能です。森林は木材生産や、山菜・キノコなどを供給する機能を果たしています。

望ましい森林資源の姿

林木の生育に適した土壌を有し、木材として利用する上で良好な樹木により構成され成長量が高い森林であって、林道等の基盤施設が適切に整備されている森林。

森林整備及び保全の基本方針

木材等の林産物を持続的、安定的かつ効率的に供給する観点から、森林の健全性を確保し、木材需要に応じた樹種、径級の林木を生育させるための適切な造林、保育及び間伐等を推進することを基本とします。この場合、施業の集団化や機械化を通じた効率的な整備を推進することを基本とします。

お問い合わせ

所属課室:農林水産部森林課森林政策室

電話番号:043-223-2951

ファックス番号:043-225-7448

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?