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更新日:令和6(2024)年4月1日

ページ番号:421075

研究ライブラリー(令和2(2020)年度)

  • 本研究報告に掲載されている内容は、令和元(2019)年度の研究実績です。
  • 各報告の研究者所属は、令和元(2019)年度のものです。
  • 研究報告の内容を転載・複製等される場合には、前もって企画連携室へ御連絡の上、利用許諾を得るようお願いします。
    千葉県産業支援技術研究所・企画連携室:電話番号043-231-4326

超音波分散機を使用した殺菌処理についての研究

材料技術室 山本 貴之、篠田 清
食品・化学技術室 海老原 昇、大久保 紘子
技術支援室 蓮見 薫
次長 宮崎 浩子

本研究では、超音波分散機(超音波ホモジナイザー)を使用してパン酵母、醤油酵母に超音波を照射し酵母の殺菌にホモジナイザーが適応できるか検討するため、ホモジナイズ時の試料液を入れた容器底面とホモジナイザーの先端治具との距離(Gap)、照射出力、及び照射時間の条件検討を行った。その結果、パン酵母ではGap3ミリメートル、照射出力70パーセント、照射時間120秒が、醤油酵母ではGap3ミリメートル、照射出力65パーセント、照射時間5分とすることでそれぞれ酵母の死滅率が90パーセントとなった。ホモジナイズ前後で酵素の種類により変化の差があるが、酵母中の酵素が失活し、酵母の形状損傷が観察された。

HAST装置を用いた環境試験における加速性の比較検討

プロジェクト推進室 足達 幹雄
生産技術室 名和 礼成

本研究では、製品・部品等の信頼性評価における当所特有のニーズ多様化へ対応すべく技術支援拡充のため、HAST(Highly Accelerated Temperature and Humidity Stress Test) 装置を用いて環境試験時間の短縮に係る有効性や実用性について検証した。
HAST装置を用いて蒸気加圧試験を繰返し、一般的な恒温恒湿槽による高温高湿試験との加速性の比較を行い、各種材料におけるHAST適応性や環境試験の加速性に影響を与える条件等を把握できた。

生乳の殺菌方法によるホエイたんぱく質の変性について

食品・化学技術室 大垣 佳寛、大久保 紘子、海老原 昇
次長 宮崎 浩子
古谷乳業株式会社 高野 和也、白井 寛、石出 卓也

本研究では、UHTとHTST殺菌前後の生乳のホエイたんぱく変性率の測定を行い、殺菌方法によるたんぱく質の変性の違いを調べた。併せて、市販のLTLT牛乳とUHT牛乳についても同様の試験を行った。その結果、ホエイたんぱく質変性率は、UHT牛乳では銘柄にかかわらず86.5パーセントから89.4パーセントと高い値を示したが、HTST牛乳では15.0パーセントであり、これは大手市販のLTLT牛乳の18.6パーセントとほぼ同じ値であった。

ノイズ抑制シートの伝送減衰率評価用近傍界治具の温湿度条件変化に対する伝送特性

生産技術室 名和 礼成、城之内 一茂
プロジェクト推進室 足達 幹雄

EMIの対策部品の一つにノイズ抑制シートがあるが、IEC62333に伝送減衰率の評価方法が記述されている。ここで用いられる近傍界治具はマイクロストリップライン構造をしているが、基板構成材には誘電体を使用しており、温度・湿度の変化により、誘電率も変化することが知られており、伝送減衰率測定での影響も懸念されるため、環境試験機を使用し、試作治具を槽内に設置し温度・湿度変化による反射・伝送特性の変化を検証した。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部産業支援技術研究所企画連携室

電話番号:043-231-4326

ファックス番号:043-233-4861

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