ここから本文です。

ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 南部林業事務所 > 地すべり防止事業|南部林業事務所

更新日:令和4(2022)年4月6日

ページ番号:354039

地すべり防止事業|南部林業事務所

地すべり防止事業の概要

当事務所では、管内で地すべり被害が発生している2市1町(鴨川市、南房総市、鋸南町)に「地すべり等防止法」に基づく地すべり防止区域を指定するとともに、地すべり被害から地域住民の生活環境を保全するため、指定区域内において地すべり防止事業を実施しています。

地すべり防止工事の主な工事方法

治山ダム工

渓床の縦侵食及び横侵食を防止して、渓床の安定、山脚の固定及び土砂の流出の抑止・調整を図ることを目的とする。床固工、谷止工などがある。

治山ダム工(JPG:30KB)

流路工

床固工、帯工及び護岸工により、流路を固定して乱流を防止するとともに、縦断勾配を規制して縦横侵食の防止を図ることを目的とする。

流路工(JPG:21KB)

水路工

降雨又は湧水による斜面侵食の防止及び浸透による土の強度低下、間隙水圧の増大の防止を目的とする。

水路工(JPG:26KB)

暗渠工
(木枠栗石詰工)

地表に近い浅層の地下水を排除し、地すべりの安定化を図ることを目的として設置する。
千葉県八丁地すべりでの調査から木枠栗石詰を設置することにより、斜面上方11m、下方8mの範囲内で地下水低下が認められている。

木枠栗石詰工(JPG:39KB)

ボーリング暗渠工

暗渠工(木枠栗石詰工)などの開削による暗渠工では排除できない深度にあって、地すべりに作用する地下水を地上からのボーリングによって排除する。

ボーリング暗渠工(JPG:43KB)

安房地域の地すべりの特徴

安房地域の地すべりは、構成する地質が脆弱で粘土化しやすく、「ボラ」と呼ばれる小陥没地形が発達し、小ブロックで比較的浅い(3メートル内外)すべりが多く発生するという特徴を持っています。

第一ステージ
「ボラの発生」

通常、凹地形部に穴状の陥没が発生する。地下水脈が表層下部に既に形成されている。

ボラの発生(JPG:30KB)

第二ステージ
「陥没地形の発生」

ボラ穴が連続し溝状の陥没地形が発生する。

陥没地形の発生(JPG:25KB)

第三ステージ
「陥没地形の拡大」

陥没地形の周辺土塊が沈下を繰り返し、陥没地形が拡大する。

陥没地形の拡大(JPG:24KB)

第四ステージ
「ボラ筋周辺部のすべり出し」

陥没地形の拡大が進行しボラ筋周辺部に表層部のすべり出しが生じる。

ボラ筋周辺部のすべり出し(JPG:25KB)

第五ステージ
「ブロックすべりの発達と拡大」

ボラ筋周辺部のすべり出しにより不安定となった斜面部がブロック状にすべり出す。このとき、滑落崖、側方クラック、引っ張り亀裂、末端押し出し地形など代表的な地すべり地形が明瞭となる。

ブロックすべりの発達と拡大(JPG:28KB)

お問い合わせ

所属課室:農林水産部南部林業事務所森林管理課

電話番号:04-7092-1318

ファックス番号:04-7092-1383

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?