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更新日:令和6(2024)年3月18日

ページ番号:8487

大規模な生産とコスト低減を可能にする水稲の早期乾田直播栽培(そうきかんでんちょくはさいばい)

お米の生産者の減少などにより、生産を続けている生産者に農地が集まり、その栽培面積が拡大しています。一般的に行われている、育てた苗を田植機で植える栽培方法(移植栽培)だけでは、4~5月に作業が一時期に集中するため、規模拡大を図ることが難しい状況にあります。
そこで、これより早い3月下旬に大型機械で田んぼに直接種をまく栽培方法(乾田直播栽培)により、栽培時期を拡大して作業を分散できることや、これまでの一般的な栽培方法と比べても遜色ない収穫量が得られることを確認しました。

 

この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
大規模な生産とコスト低減を可能にする水稲の早期乾田直播栽培(PDF:178KB)

この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
「ふさこがね」を用いた早期乾田直播栽培技術の実証(別ウィンドウで表示)(PDF:388KB)

1成果の内容

(1)12月~2月に、レーザー光線を利用して数cm単位の高い精度で水田を平らにします。

(2)3月中~下旬に、乾いた田んぼに専用の機械を用いて種まきし、2tのローラーで鎮圧します。

(3)4月中旬頃から芽が出始め、4月下旬頃から田んぼに水を入れ始めます。

レーザー光を利用した均平作業

レーザー光を利用した均平作業

専用の機械による種まき作業

専用の機械による種まき作業

種まき後の鎮圧作業

種まき後の鎮圧作業

(4)量が多く「コシヒカリ」より早く収穫できる千葉県オリジナル品種「ふさこがね」を利用することで、種まきや田植えなどの作業の集中を緩和することができ、この技術を取り入れた生産者の規模拡大が図られました。

(5)この生産者は、目標とするお米の収穫量である(10a当たり600kg)を達成できました。

田んぼで発芽した様子

田んぼで発芽した様子

秋に実った稲穂

秋に実った稲穂

2普及の状況

千葉県における乾田直播栽培面積は、令和2年度で約219haとなっています。

3問い合わせ先

千葉県農林総合研究センター稲・畑地園芸研究所稲温暖化対策研究室
043-292-0016

4掲載年月

平成30年1月(令和3年3月更新)

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農林総合研究センター研究マネジメント室

電話番号:043-291-0151

ファックス番号:043-291-5319

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