ここから本文です。

更新日:平成27(2015)年3月23日

生物工学研究室 Biotechnology Laboratory

研究室の基本方向

各種農作物を対象に組織培養、突然変異、DNA鑑定技術などの生物工学的手法を利用して、新品種の育成や新品種の保護を支援する技術を開発しています。例えば、DNA鑑定技術をもちいて、病害虫に強い植物を選び出したり、育成した新品種とこれまでの品種が区別できるような技術開発に取り組んでいます。

また、病害虫は農業生産を大きく低下させる原因の一つですが、病害虫の診断は効果的に防除を行うために必要不可欠です。そのためにDNA鑑定技術等を利用して、病害虫の簡易で迅速な診断法を開発しています。

近年、農業生産が環境に与える影響が懸念されていますが、熱処理や有用微生物を活性化させるなどの方法で、環境への影響の少ない病害虫防除法の開発も行っています。

現在の主な取組

DNAマーカーを用いた病害虫抵抗性イネの選抜技術の開発

DNAマーカー技術(特定の性質を表すDNAを鑑定する技術)を用いて、病気や害虫に強く栽培しやすいイネを効率的に選抜する技術を開発しています。かけあわせをして出来た沢山の苗から簡単に手早くDNAを取り出し、目的とするDNAを調べるために必要な技術を開発しています。

[写真]害虫に強いイネを選抜する方法
上:従来の方法。苗ごとに害虫をつけ、生き残るかどうかを調べるため、手間と時間がかかる。
下:DNAマーカーによる方法。2種類の高さの異なるバンドによって、一度に多くの苗で明確な判定ができる。
(上のバンドが虫に強い抵抗性、下が弱い感受性)

イチゴ病害の遺伝子診断技術の開発

イチゴ炭疽病は苗を枯らしてしまう恐ろしい病気です。感染初期には症状が出ない場合があり、一生懸命苗を育てても畑に植える直前に枯れてしまうので、大きな問題となっています。発病した苗は他の苗の感染源となるため、DNA鑑定技術を利用して発病前の感染苗を診断できる技術を開発しています。

 

[写真]炭疽病にかかったイチゴ苗

 

 

 

[写真]遺伝子診断の様子

上の番号は苗の番号に対応しており、バンド(白いすじの様なもの)が見える番号1~8は炭疽病が検出された苗を示す。

農薬を使わない白紋羽病防除技術の開発

ナシの根に発生する白紋羽病は病原菌が土の中いて、新しく植えかえた苗木の根に取り付いて枯らせてしまう恐ろしい病気です。生物工学研究室では、高温の水を用いた消毒方法(温水処理)と有用微生物を活性化させる消毒法(土壌還元消毒法)を用いた、環境への影響の少ない防除法の開発に取り組んでいます。

 

[写真]ナシ園で温水処理消毒を行っているところ

【前のページへ戻る】

【農林総合研究センターTOPへ戻る】

 

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農林総合研究センター生物工学研究室  

電話番号:043-291-0151

ファックス番号:043-291-5319

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?