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更新日:平成29(2017)年10月24日

生物工学研究室 Biotechnology Laboratory

研究室の基本方向 

各種農作物を対象に組織培養、突然変異、DNA鑑定技術などの生物工学的手法を利用して、新品種の育成や品種の権利保護を支援する技術を開発しています。例えば、DNA鑑定技術を用いて、病害虫に強い品種を選び出したり、新品種とこれまでの品種を区別するための品種識別技術の開発に取り組んでいます。

病害虫を適切に防除するためには、その種類ごとに最適な防除方法を選択することが必要です。しかし、病原菌や微小な害虫は肉眼では見分けられないほど小さく、その種類を明らかにするには時間がかかります。そこで、DNA鑑定技術等を利用して短時間で病害虫を診断する技術の開発に取り組んでいます。

農業生産が環境に与える影響を最小限にするため、熱処理や有用微生物を活性化させるなどの方法で、環境への負荷が少ない病害虫防除法の開発を行っています。

現在の主な取組

DNAマーカーを用いた病害虫抵抗性イネの選抜技術の開発

イネの品種改良では、選抜する系統の性質を見極めるために多くの時間と労力がかかります。そこで、DNAマーカー技術(遺伝子診断により特定の性質の有無を明らかにする技術)を用いて、病気や害虫に強く栽培しやすいイネを効率的に選抜する技術を開発しています。かけあわせをして出来た沢山の苗から簡単に手早くDNAを取り出し、目的とするDNAを調べるために必要な技術を開発しています。

[写真]害虫に強いイネを選抜する方法
上:従来の方法。苗ごとに害虫をつけ、生き残るかどうかを調べるため、手間と時間がかかる。
下:DNAマーカーによる方法。2種類の高さの異なるバンドによって、一度に多くの苗で明確な判定ができる。
(上のバンドが虫に強い抵抗性、下が弱い感受性)

イチゴ病害の遺伝子診断技術の開発

イチゴ炭疽病は苗を枯らしてしまう恐ろしい病気です。

感染初期には症状が出ない場合があり、一生懸命苗を育てても畑に植える直前に枯れてしまうので、大きな問題となっています。発病した苗は他の苗の感染源となるため、DNA鑑定技術を利用して発病前の感染苗を診断できる技術を開発しています。

 

[写真]左:炭疽病で枯れたイチゴ苗、右:健全なイチゴ苗

[写真]遺伝子診断の様子

上の番号は苗の番号に対応しており、バンド(白いすじの様なもの)が見える番号1~8は炭疽病が検出された苗を示します。Mは、基準となるマーカーです。

農薬を使わない白紋羽病防除技術の開発

ナシの根に発生する白紋羽病は、新しく植えかえた苗木の根に取り付いて枯らせてしまう恐ろしい病気です。生物工学研究室では、土の中にいる菌を駆除するため、高温の水を用いた消毒方法(温水処理)と有用微生物を活性化させる消毒法(土壌還元消毒法)を用いた、環境への影響の少ない防除法の開発に取り組んでいます。

[写真]ナシ園で温水処理消毒を行っているところ

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よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農林総合研究センター生物工学研究室  

電話番号:043-291-0151

ファックス番号:043-291-5319

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