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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 文化財の指定と登録 > 新指定・登録の文化財 > 令和6年度県指定有形文化財の指定について
更新日:令和7(2025)年2月26日
ページ番号:733275
発表日:令和7年2月26日
教育振興部文化財課
令和7年1月17日に開催された千葉県文化財保護審議会(会長 神庭信幸)において答申があった下記の有形文化財1件について、千葉県教育委員会は、千葉県指定有形文化財に指定することを決定しました。この結果、県報告示により、県指定文化財は有形文化財351件、無形文化財7件、有形民俗文化財22件、無形民俗文化財56件、記念物134件の計570件となります。
有形文化財(考古資料)
夷隅郡大多喜町森宮8-3(千葉県文化財課森宮分室)
千葉県
草刈遺跡出土銅鏡群は、市原市ちはら台・草刈に所在する草刈遺跡・草刈六之台遺跡の発掘調査において出土した、破片を含む13点の銅鏡である。
本資料群は、弥生時代後期から古墳時代前期に製作され、その多くが古墳ではなく集落内の住居跡から出土している。一集落遺跡の出土鏡としては東日本最多級の数量である。日本列島で製作された小型鏡が多い構成、赤色顔料の付着、弥生小形仿製鏡や破鏡という弥生時代色がある鏡の存在が特筆され、住居跡から出土した鏡に赤色顔料が使用される類例は少なく珍しい。また、弥生時代色がある鏡が古墳時代前期の遺構から出土することは、同遺跡から弥生時代後期から古墳時代前期に製作されたと考えられる小銅鐸が出土することと併せて、これらの青銅器が地域で独自に入手された可能性をも想定でき、他地域との交流を示すといえる。
このように草刈遺跡出土銅鏡群は、集落遺跡出土鏡群として独自性があり、古墳時代前期の房総半島を代表する考古資料である。
草刈遺跡出土銅鏡群
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