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報道発表案件

更新日:令和6(2024)年2月7日

ページ番号:636358

令和5年度県指定有形文化財の指定について

発表日:令和6年2月7日
教育庁教育振興部文化財課

 令和6年1月18日に開催された千葉県文化財保護審議会(会長 松田誠一郎)において答申があった下記の有形文化財5件について、千葉県教育委員会は、千葉県指定有形文化財に指定及び名称変更することを決定しました。この結果、県報告示により、県指定文化財は有形文化財351件、無形文化財7件、有形民俗文化財22件、無形民俗文化財56件、記念物134件の合計570件となります。

新たに指定する文化財

千手院石造宝篋印塔(せんじゅいんせきぞうほうきょういんとう)

種別

有形文化財(建造物)

所在地

館山市安東504

所有者

安東区

概要

 館山市安東に所在する千手院やぐら群の上に安置されている石造宝篋印塔である。本塔は元徳4年(1332)から文和2年(1353)のころ、すなわち南北朝時代前期のものである可能性が高く、県内に現存する宝篋印塔の中で欠損がない個体としては最古である。御家人などの有力者と密接な関係をもって造営されたと推定されることから本県の歴史・文化史上極めて貴重である。

千手院石造宝篋印塔の写真
 千手院石造宝篋印塔

石造千手観音菩薩坐像(せきぞうせんじゅかんのんぼさつざぞう) 
   附 石造不動明王立像(せきぞうふどうみょうおうりゅうぞう)
         石造毘沙門天立像(せきぞうびしゃもんてんりゅうぞう)

種別

有形文化財(彫刻)

所在地

館山市安東504

所有者

安東区

概要

 館山市安東に所在する千手院やぐら群1号やぐら内に安置される、石造の千手観音菩薩坐像である。大きさのある本格的な石仏であり、細部まで丁寧に仕上げられる。光背には「文和三年[甲午]十一月日」(1354)の年紀が陰刻されている。制作年代の判明する南北朝時代の在銘石仏として貴重であり、当時の石彫の高い制作水準を示す優品として価値ある資料である。

石造千手観音菩薩坐像の写真
石造千手観音菩薩坐像(中央)
   附 石造不動明王立像(右)・石造毘沙門天立像(左)

石造地蔵菩薩坐像(せきぞうじぞうぼさつざぞう)

種別

有形文化財(彫刻)

所在地

館山市安東504

所有者

安東区

概要

 館山市安東に所在する千手院やぐら群1号やぐら内に安置される、石造の地蔵菩薩坐像である。本体背面には「文和二年[癸巳]卯月三日」(1353)の年紀が陰刻され、制作年代の判明する南北朝時代の在銘石仏として貴重である。欠損部や後補部が少なく、制作当初の彫刻面がよく保存されている。当時の石彫の高い制作水準を示す優品として価値ある資料である。

石造地蔵菩薩坐像の写真
 石造地蔵菩薩坐像

宮内井戸作遺跡出土品(みやうちいどさくいせきしゅつどひん)

種別

有形文化財(考古資料)

所在地

佐倉市宮小路町27-1

所有者

佐倉市

概要

 宮内井戸作遺跡は、佐倉市に所在する縄文時代後・晩期を中心とした大規模な集落遺跡である。出土した資料の内、種類の豊富な土偶や被熱した痕跡のある軽石製品など、特徴的な土器(66点)、土製品(81点)、石製品(55点)により構成され、宮内井戸作遺跡の特殊性と房総半島の縄文時代後・晩期の様相を物語る資料として、県指定文化財にふさわしいものである。

宮内井戸作遺跡出土品写真
宮内井戸作遺跡出土品(画像:佐倉市教育委員会提供)

名称を変更する文化財

現在の名称

小網寺鋳銅密教法具 附 蓮華形柄香炉1柄(こあみじちゅうどうみっきょうほうぐ つけたり れんげがたえごうろいっぺい)

新たな名称

蓮華形柄香炉(れんげがたえごうろ)

種別

有形文化財(工芸品)

所在地

館山市出野尾351-2

所有者

宗教法人小網寺

概要

 柄香炉は香供養用具として用いられるもので、蓮華形は鎌倉時代に盛行した形式である。本作は蓮華形の意匠が特徴的で、他に類品を見ない優品である。本県指定有形文化財は本作を除く20点が、令和5年6月27日に国の重要文化財に指定され県指定が解除されたため、本作の名称変更を行うものである。

蓮華形柄香炉の写真

蓮華形柄香炉

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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