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更新日:令和5(2023)年10月6日

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寺田本家醸造蔵

(てらだほんけじょうぞうぐら)寺田本家醸造蔵

種別

国登録有形文化財(建造物)

登録内容

1棟

登録日

平成11年7月8日

所在地(所有者)

神崎町神崎本宿1964(株式会社寺田本家)

概要

神崎町は良質の水を有することから、多くの造り酒屋が営まれていた。寺田本家は、江戸初期、延宝年間(1673~81)の創業と伝える老舗の造り酒屋である。現在の醸造蔵の建築年代は、明治27年(1894)に制作された銅版画にすでに描かれていることから、明治初期に建築されたと推定される。

煉瓦造平屋建、瓦葺で、新酒の醸造・貯蔵用として用いられている。この醸造蔵は、土蔵造ではなく、西洋から伝来した煉瓦造で建てられた点が注目される。外壁を形成する赤煉瓦は、1段ごとに交互に小口面と長手面とが現れるイギリス積みという手法で積まれている。外壁に窓はないが、これは密閉された空間をつくり、温度や湿度を一定に保つという工夫である。小屋組にはクイーンポストトラス(対束小屋組)の本格的洋小屋組がとり入れられており、対束の頭部を繋ぐ水平材を挟み梁とするなど、工法上にも見所がある。小屋組を構成する陸梁の上には、太い根太を架け渡して床を張り、屋根裏部屋を設け、この空間は倉庫として用いられ、明かり取りのために屋根窓が付けられている。この屋根窓は、切妻の千鳥破風で、外観構成上のアクセントにもなっている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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