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更新日:令和5(2023)年1月6日

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「ちば文化的景観」(1)干潟の海岸と谷津田景観のゾーン

1.千葉市幕張新都心の都市景観と稲毛・検見川周辺の旧海岸景観

千葉市幕張新都心の都市景観と稲毛・検見川周辺の旧海岸景観千葉市幕張・検見川・稲毛周辺の海辺は、かつては遠浅で潮干狩りや海水浴場として賑わった場所であり、明治・大正時代には、海岸に面した別荘地としても知られ、その名残は旧神谷伝兵衛別荘や稲毛浅間神社周辺に残されている。この干潟は、戦後、都心に近いことから埋め立てられ、現在は幕張メッセや千葉マリンスタジアムを始め、多くのビジネスビルが建ち並ぶ幕張新都心へと発展している。埋め立て地の現代的なビジネス都市景観と旧海岸線付近の古い別荘地の雰囲気が、同居する独特な景観を見ることができる。

2.千葉市大草の谷津田景観、四街道市山梨・中台の谷津田

千葉市大草の谷津田景観、四街道市山梨・中台の谷津田下総地域では中小の河川が台地を浸食し、奥深い谷を作っており、古くから谷津田が開かれてきた。都川流域では、千葉市大草地区に湧水、湿田、土水路などが残る谷津田と周辺の山林があわせて保存されている。生物ではニホンアカガエル、ヘイケボタルが生息し、山林には雑木林・照葉樹、竹林が残されている。また、鹿島川中流域の四街道市山梨・中台地区では、大規模住宅団地などの開発が進む中でも谷津田と周辺の山林が残され、貴重な景観が保存されている。

3.千葉市御茶屋御殿跡と御成街道の景観

千葉市御茶屋御殿跡と御成街道の景観御成(おなり)街道とは、慶長18年(1613)に、江戸幕府初代将軍・徳川家康が東金で鷹狩りをするために、整備し街道で、船橋から東金までをほぼ直線にむすんでいた。千葉市金親町(かねおやちょう)から富田町(とみたちょう)周辺では、この街道が当時のまま直線で残されており、千葉市御殿町(ごてんちょう)には家康が休息を取った御茶屋御殿が、堀や土塁(防御用の土手)など当時のままの状態で残されている。街道周辺には、伝統的な屋敷と畑が多く残されており、江戸時代の街道風景を偲ぶことができる。

4.市川市中山法華経寺の門前町景観

市川市中山法華経寺の門前町景観市川市中山の中山法華経寺は、日蓮の信徒であった富木常忍(ときじょうにん)と太田乗明(おおたじょうみょう)により鎌倉時代に開かれ、日蓮自筆の『立正安国論』、祖師堂、五重塔、法華堂など多数の国指定文化財が残される古刹である。室町時代以来、多くの信者を集め法華経寺も発展し、門前には塔頭(たっちゅう)や門前町が営まれてきた。現在も下総中山駅から法華経寺の山門までの参道には多くの店舗が営業しており、賑やかな門前景観が残されている。

5.船橋市の漁港景観

船橋市の漁港景観船橋周辺の海は、三番瀬に代表される干潟が広がり、江戸時代以来、江戸(東京)湾奥の豊かな漁場として漁業が盛んであった。現在もアサリを中心とした貝漁、イワシ、コノシロ、カレイなどの魚漁、海苔生産が行われている。海老川の河口に位置する船橋漁港では、周囲が埋め立てられ近代的なビルの建設が進む中、出漁する漁船や係留される漁船を見ることができる。

 

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所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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