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更新日:令和5(2023)年4月14日

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「ちば遺産」100選(1)干潟の海岸と谷津田景観のゾーン

1.浅間神社の祭礼と神楽(千葉市;県指定) 伝統文化

浅間神社の祭礼と神楽浅間神社の神楽は、安産・子育ての神として知られる稲毛浅間神社境内の神楽殿で奉納される。神楽は、元旦、節分、2月17日の祈年祭、7月15日の例大祭、11月23日の新嘗祭の年6回演じられる。特に「スサノオノミコトのオロチ退治」や子供を抱いてもらうとその子は健康に育つといわれる「陣中安産の舞」は、人気がある。

2.下総三山の七年祭りと神楽(船橋市・習志野市・八千代市・千葉市;県指定) 伝統文化

神輿下総三山の七年祭りは下総地方を代表する寄合祭(よりあいまつり)(地域の中心となる神社に、その地域の神社の神輿が集まる。)である。船橋市三山の二宮神社を中心に七年目ごとの丑年と未年に行われ、一般に「三山の七年祭り」として知られている。9月の小祭1日間と11月の大祭3日間にわたって行われ、小祭では神楽が奉納される。

3.加曽利貝塚(千葉市;国指定) 文化遺産

加曽利貝塚縄文時代、古東京湾に面する台地には数多くの貝塚が作られた。このうち千葉市の加曽利貝塚は、縄文時代中期(約5000年前)から後期(約3000年前)の約2000年間に作られた貝塚で、直径130mで環状の北貝塚と、長径170mの馬蹄形の南貝塚が8の字状に連結した、日本最大級の貝塚である。貝塚は、貝から溶け出すカルシウムにより動物の骨等が良く残り、縄文時代の食事や、動物の骨等の利用のあり方、さらに埋葬に関係した信仰の様子など多くの情報を伝える巨大なタイムカプセルである。

4.青木昆陽甘藷試作地(千葉市;県指定) 文化遺産

青木昆陽甘藷試作地青木昆陽は、享保20年(1735)、幕張の地で甘藷(サツマイモ)の試作を行った。その後、この地域では甘藷栽培が盛んになり、飢饉の際にも甘藷によって多くの人命が救われたと伝えられている。現在、試作が行われた地に記念碑が、その向かいには、青木昆陽を祀った昆陽神社がある。

5.旧神谷伝兵衛稲毛別荘(千葉市;国登録) 文化遺産

旧神谷伝兵衛稲毛別荘実業家・神谷伝兵衛(1856~1922)が大正7年(1918)に建てた別荘である。鉄筋コンクリート造、1階は洋間を中心とし、2階は和室となっている。建物外観はロマネスク様式風のアーチが並び、内部には意匠を凝らした工夫が随所に見られ、興趣(きょうしゅ)がつきない。現在は市民ギャラリー・いなげとして公開されている。

6.中山法華経寺日蓮筆『立正安国論』(市川市;国宝) 文化遺産

中山法華経寺日蓮筆『立正安国論』日蓮(1222~1282)の信者であった千葉氏家臣の富木(とき)氏が建てた法華堂(ほっけどう)を起源とする中山法華経寺には、日蓮ゆかりの史料が数多く伝わる。特に『立正安国論』は、我が国の苦難を救うため、法華経の正しい教えを広めるべきであると説いた、日蓮の有名な著作である。同じく法華経寺に伝わる『観心本尊抄(かんじんほんぞんしょう)』とともに国宝に指定されている。

7.中山法華経寺の伽藍(市川市;国指定) 文化遺産

中山法華経寺の伽藍法華経寺の伽藍には、室町時代に建立された四足門・法華堂をはじめとして、江戸時代初期に建造された祖師堂・五重塔がある。祖師堂は、延宝6年(1678)に建立された七間堂、屋根を前後に二つ並べた比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)という極めて珍しい形式で、優美であるとともに勇壮な姿を見せている。五重塔は、本阿弥光室(ほんあみこうしつ)が両親の菩提を弔うため、加賀藩主・前田利光の援助を受けて、元和8年(1622)に建立された。江戸時代初期の建築様式をとどめる県下唯一の重要文化財の五重塔である。

8.大賀蓮(千葉市;県指定) 自然遺産

大賀蓮昭和26年(1951)に、元東京大学検見川厚生農場(現東京大学総合運動場)で、2000年以上前に実ったと見られるハスの果実が地下4.7mの地層から3粒発掘された。果実は全て発芽し、うち1個は蓮根ができるまでに生長し、翌年に紅色で大型の花を咲かせた。2000年の眠りから覚めた古代ハスとして有名になり、ハス博士として知られ、この発掘を実施した大賀一郎博士にちなみ大賀蓮と名付けられた。その後、全国各地に分譲され、栽培されている。千葉市では6月中旬頃に見事な花を咲かせる。

9.葛飾八幡宮の千本イチョウ(市川市;国指定) 自然遺産

葛飾八幡宮の千本イチョウ寛平年間(889~898)に京都・石清水八幡宮の神霊を移して建立されたと伝えられる葛飾八幡宮は、源頼朝や太田道灌(おおたどうかん)、徳川家康などの信仰を集めて発展してきた。このイチョウは中心の幹が落雷のため地上6mほどの高さで折れ、その外側を大小の多くの幹が囲んでいることから「千本イチョウ」と呼ばれる。樹高23m、幹周10.8m、枝張は約11mもあり、全国有数の巨木として知られ、「江戸名所図会(えどめいしょずえ)」(天保5年・1834)にも描かれている。

10.三番瀬と谷津干潟(市川市・習志野市・船橋市) 自然遺産

三番瀬と谷津干潟浦安、市川、船橋、習志野市の沿岸に広がる約1,800haの干潟、浅海域で、江戸川などの河川からの土砂が堆積してできた前浜干潟の一部。かつて東京湾には三番瀬のほかにも広大な干潟が広がっていたが、埋め立てによりその多くは失われている。干潟はゴカイ類、カニやシャコなどの甲殻類、アサリやハマグリ・アカニシ・ウミニナなどの貝類、ハゼやキス・イワシ・ボラ・カレイ・スズキ・クロダイ・アナゴなどの魚類の良好な生息地であるとともに、それらを食べるサギなどの鳥類が集まる生物の宝庫となっている。

三番瀬東側の埋め立て地の中には、広さ約40haの谷津干潟があり、シベリアと東南アジア、オーストラリアを行き来する渡り鳥の貴重な中継地として「ラムサール条約登録地」となっている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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