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更新日:令和4(2022)年1月12日

ページ番号:16323

羽田再拡張後の騒音軽減に関する申入れに対する国土交通省からの回答について

県は、千葉市等の関係25市町と「羽田再拡張事業に関する県・市町連絡協議会」(以下、「連絡協議会」という)を組織し、定期的に国土交通省との協議の中で、具体的な騒音軽減を求めております。

平成24年11月14日、「連絡協議会」から、騒音軽減を強く求める申入れを行いましたが、これに対して、同年12月21日第17回連絡協議会の場において、国土交通省より下記の通り回答がありました。

申入れに対する国土交通省からの回答

平成24年12月21日第17回羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会・国土交通省資料

1昼間時間帯(6時から23時)の運用について

南風好天時の飛行ルートの高度引き上げについて

南方面からの到着経路の高度引き上げについては、本運用の前提となる安全性確認、運用上の課題抽出及びその解決策の検討について、前回の試行運用期間中から検討に着手し、加速化をはかった結果、一部課題についての解決の見通しが立ったことから、来年3月に試行を再開することとしました。今後、残る課題についても急ぎ検討を進め、速やかに本運用に移行することができるよう取り組んで参ります。

また、北方面からの到着経路の高度引き上げについては、南方面からの到着経路の試行における検証状況を踏まえ、課題の抽出・整理など検討の準備作業を進めております。

富津沖海上ルートの運用について

富津沖海上ルートについては、気象状況に応じ実施を判断する必要がありますが、12月13日からの運用改善策を踏まえ、日没後においても富津沖海上ルートが実施可能な気象状態においては、当該ルートを使用した運用を徹底して参ります。

低騒音機材の就航について

騒音苦情の多いB747に関しては、平成26年度予定の退役時期の更なる前倒しと具体的な減便スケジュールを明示するよう、国として航空会社に強く要請を行っており、現在航空会社において真摯に対応策を検討しているところです。低騒音機材の就航等については、今後も航空会社に要請して参りたいと考えております。

深夜早朝時間帯(23時から6時)に隣接する時間帯の騒音軽減策について

深夜早朝時間帯に隣接する22時台・6時台についても旺盛な需要があり、航空機を安全かつ効率的に飛行させるためには、現状、その他の昼間時間帯と同様な運用方法をとらざるを得ません。また、騒音軽減のための機材制限の追加は現時点では困難な状況です。しかしながら、当該時間帯における生活環境への影響の大きさに鑑み、騒音軽減策については、航空会社にも協力を得つつ、引き続き検討を進めて参ります。

本県上空を飛行する際の飛行高度について

羽田再拡張後の飛行経路設定にあたっては、陸域への騒音影響に配慮し、飛行高度の引き上げを行うとともに、現状においても可能な限り高い高度を飛行するよう配慮した運用を行っております。今後も、将来の技術の進展等に合わせ、通過高度の更なる引き上げについても検討を進めて参ります。

2深夜早朝時間帯の運用について

深夜早朝時間帯の運用については、海上ルートでの運用を引き続き徹底して参りますが、悪天候回避や急患対応等のため、陸域を飛行せざるを得ない場合があることをご理解願います。

3苦情対応の充実・騒音測定体制の充実について

羽田再拡張後の運用に関する住民の皆様からのお問い合わせ等については、これまでも真摯に対応してまいりましたが、地元自治体との円滑な調整、騒音に関する苦情・問い合わせに対する的確な対応等を行うため、東京空港事務所環境・地域振興課の職員を平成25年度から2名増員し、体制強化を図る予算要求を行っております。

また、固定騒音測定局の新設と短期測定の実施については、関係自治体からのご要望を踏まえ、実現に向けた予算要求を行っております。

4将来の技術進展等にあわせた騒音軽減策の検討について

騒音軽減策の検討については、これまでも可能な対応策から実施してきております。将来の技術進展等にあわせて検討する事項については、技術の進展とともに、対応機材の普及も要件となることから、ある程度長期的な対応とならざるを得ませんが、それぞれの課題について少しずつでも検討が進展するよう真摯かつ適切に取り組んで参る所存です。

5首都圏での騒音共有の実現について

現在の羽田空港の飛行ルートについては、4本の滑走路を利用して、増大する航空交通を安全かつ円滑に処理するためのものであり、また環境に配慮し、可能な限り陸域への騒音影響を軽減するため、東京湾を最大限利用したものとなっております。

現在のルートを大きく変更することは容易ではありませんが、首都圏全体での騒音共有という課題は、今後の機材の低騒音化や将来の技術の進展等に合わせて検討すべき長期的課題と考えておりますので、今後も引き続き検討を行って参ります。

参考資料

  • 再拡張後の飛行ルート(国土交通省から再拡張前に示された飛行ルートイメージ図(一部ホームページ用に修正))

お問い合わせ

所属課室:総合企画部空港地域共生課羽田空港騒音対策室

電話番号:043-223-2283

ファックス番号:043-224-8250

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