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「首都圏空港における国際航空機能拡充プラン」の羽田騒音影響に関する申し入れ

趣旨

千葉県及び関係25市町村で構成する「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」では、平成20年5月20日に、国土交通省から「首都圏空港における国際航空機能拡充プラン（PDF：221KB）」について説明を受けました。

このプランにより騒音影響の拡大が懸念されるため、同年6月20日、連絡協議会から国土交通省に対し、騒音影響への配慮等について申入れを行いました。

申入れ

平成20年5月20日付け千葉県知事（羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会）発国土交通省航空局長あて

「首都圏空港における国際航空機能拡充プラン」の羽田騒音影響に関する申入書

平成20年5月20日、貴省から「首都圏空港における国際航空機能拡充プラン」（以下「冬柴プラン」という。）について説明を受け、その後、本県及び関係25市町村はその内容について協議してきた。

今回の冬柴プランは、羽田空港の総発着回数は環境アセスで示された範囲内とはいえ、県民が最も懸念している騒音影響に直結する深夜早朝時間帯に係る運用方法の見直しであり、騒音影響の拡大が懸念される。ついては、冬柴プランの実施にあたり、「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」（以下「連絡協議会」という。）は、総意として下記の点について強く申入れるものである。

記

1. 平成17年9月に締結した「羽田再拡張後の飛行ルート等に関する確認書」に基づき、深夜早朝時間帯について海上ルートとするなど県民の生活環境等への騒音影響に十分配慮した案を検討し、早急に協議を始めること。
2. 騒音影響等の検証について
   • 今回提案された冬柴プランの実施によって、航空機騒音等についてどのような影響が予想されるか、できるだけ早く検証を行い、その結果を連絡協議会に報告すること。
   • 再拡張後40.7万回までの段階的な増便に対応し、その都度連絡協議会の求めに応じて騒音の検証を行い、その結果を連絡協議会に報告すること。
3. 環境アセスとの関係について
   • 環境アセスの前提条件となった飛行ルート、便数、機材構成比率及び国際国内の想定比率を変更し、騒音影響の拡大が懸念される場合には、事前に連絡協議会と十分に協議すること。
4. その他
   • 本県及び関係25市町村のおかれている状況に配慮され、事業内容の変更に際しては、事前に時間的余裕をもって協議すること。

申入れに対する国土交通省回答

平成20年11月10日第9回羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会・国土交通省資料

深夜早朝時間帯の飛行ルートに関する協議について

騒音影響等の検証について

• 今回のプランの影響は、第8回羽田再拡張事業に係る県・市町村連絡協議会において説明したとおり、羽田再拡張事業に係る環境影響評価において示した騒音コンターの範囲内である。
• 再拡張後40.7万回までの増便については、管制官やパイロットの慣熟の度合いを勘案し、段階的に実施することとしており、増便の段階に応じて適宜騒音測定を実施し、その結果を連絡協議会において説明することとする。なお、環境アセスメントでお示ししたコンターは40.7万回を想定したものである。

環境アセスとの関係について

• 今回の冬柴プランで示した国際線の拡充（昼間時間帯3万回、深夜早朝時間帯3万回）は、第8回羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会において説明したとおり、羽田再拡張事業に係る環境影響評価を行うに当たって設定した飛行ルート、便数の範囲内であり、騒音影響が拡大するものではない。
• しかしながら、今後、騒音影響の拡大が懸念されるような変更がある場合は、事前に羽田再拡張事業に係る県・市町村連絡協議会と十分に協議することとする。

その他

参考資料

• 首都圏空港における国際航空機能拡充プラン（PDF：221KB）（経済財政諮問会議資料）
  • このプランは、政府の骨太の方針2008にも盛り込まれました。