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更新日:令和7(2025)年4月5日

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ちば県民だより(令和7年4月号)2面・3面

令和7年度 当初予算の概要

一般会計予算総額 2兆1042億円

令和7年度当初予算は、3月に知事選挙を控えていたため、いわゆる「骨格予算」となっています。
人件費、社会保障費などの削減することができない経費のほか、新規事業として防災や防犯対策など、安全・安心の確立に向けて一日も早く取り組むべき事業などを計上しました。
今後、知事選挙の結果を踏まえ、必要な事業を検討し、補正予算に計上する予定です。

問い合わせ先 県財政課 電話番号 043-223-2072 ファックス 043-224-3884

HP 令和7年度当初予算案について/千葉県

一般会計歳入額の内訳を示す円グラフ一般会計歳出額の内訳を示す円グラフ

県民一人当たりに使われる予算は… 33.6万円

  • 総務費 1.9万円
  • 民生費(福祉の充実など) 6.2万円
  • 衛生費・環境費(医療の充実、環境保全など) 1.6万円
  • 農林水産業費(農林水産業の振興など) 0.9万円
  • 商工費・労働費(経済の活性化など) 5.1万円
  • 土木費(道路や河川の整備など) 1.8万円
  • 警察費(警察活動など) 2.4万円
  • 教育費(教育の充実など) 6.3万円
  • 公債費(借入金の返済など) 3.7万円
  • その他 3.6万円

※令和7年3月1日現在の県人口を基に作成
※グラフや表の数値は端数調整の関係で合計が一致しない場合があります。

危機管理体制の構築と安全の確保

被災者が速やかに支援を受けられるようにするため市町村と共同でシステムを運用するほか、避難所の生活環境を改善するためのトイレカーなどを整備します。また、視覚障がい者向けの音声対応ハザードマップ※1の導入など防災情報のバリアフリー化を進めます。
※1 ハザードマップ…災害が発生したときに被害が想定されるエリアや避難場所などをまとめた地図

  • 【新規事業】被災者支援システム運用事業 8100万円
  • 【新規事業】地域防災緊急整備事業(令和6年度2月補正) 1億2000万円
  • 【新規事業】防災情報バリアフリー化事業 950万円

激甚化する災害から県民の生命・財産を守るため、河川改良や海岸保全施設※2の整備、土砂災害対策や農地防災対策に取り組みます。
※2 海岸保全施設…津波・高潮などによる海水の侵入や侵食を防ぐための、堤防・護岸などの施設

  • 【継続事業】河川・海岸・砂防事業(令和6年度2月補正と合わせ) 298億2217万円
  • 【継続事業】農地防災事業 30億9945万円
  • 【継続事業】一宮川流域浸水対策特別緊急事業(令和6年度2月補正と合わせ) 43億5164万円

犯罪を防止するため、市町村などによる防犯カメラの設置数を増やすとともに、防犯資機材などの整備に対して新たに支援します。また、交通安全を推進するため、飲酒運転の根絶や、自転車のヘルメット着用率の向上を目指した広報啓発を強化します。

  • 【継続事業】市町村防犯カメラ等設置事業補助(令和6年度2月補正と合わせ) 1億8600万円
  • 【新規事業】地域防犯力向上支援事業(令和6年度2月補正) 1億800万円
  • 【一部新規事業】飲酒運転根絶対策事業 3403万円
  • 【一部新規事業】自転車安全利用の促進 9980万円

千葉経済圏の確立と社会資本の整備

将来を見据えた産業拠点の形成を図るため、県内に新たな投資を呼び込める環境づくりを推進します。また、立地する企業への補助制度について、特定のエリアに成長が見込まれる産業分野の工場が立地する場合には補助額を上乗せするなどの拡充を行います。

  • 【継続事業】新たな産業・地域づくりに関する推進事業 5000万円
  • 【一部新規事業】立地企業補助金 10億3300万円

成田空港周辺地域において、産業拠点の形成に関する事業手法や魅力的なまちづくりに関する施策を検討します。また、京葉臨海コンビナートについて、カーボンニュートラル※3の実現に向けた取り組みを促進するための検討を進めます。
※3 カーボンニュートラル…二酸化炭素などの温室効果ガスの「排出量」から、森林などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすること

  • 【継続事業】成田空港を活かした持続可能な地域づくり検討事業 1億2050万円
  • 【継続事業】カーボンニュートラルコンビナート事業 5000万円

中小企業を支援するため、生産性向上などに必要な設備投資に対して助成します。また、窓口・訪問相談や専門家の派遣を実施するとともに、商工団体などによる支援体制の充実を図り、伴走支援※4を強化します。
※4 伴走支援…支援機関が中小企業などに寄り添った支援を行い、持続的発展を促すこと

  • 【継続事業】中小企業成長促進補助金(令和6年度2月補正) 17億円
  • 【継続事業】チャレンジ企業支援センター事業 4億7439万円
  • 【継続事業】小規模事業経営支援事業費等補助金 30億1944万円

農作物の高温対策を進めるため、機械・装置の導入に対して助成するとともに、水稲や露地野菜に関する技術の検証・基礎研究を進めます。また、県産農林水産物の新たな販路開拓を支援するほか、新たに開発したノリのブランド化に向けた取り組みを進めます。

  • 【一部新規事業】稼げる農業の推進 16億9230万円
  • 【新規事業】農作物の高温対策に係る実証事業 500万円
  • 【一部新規事業】「おいしい!千葉の農林水産物」プロモーション事業 1億4015万円

北千葉道路や銚子連絡道路、長生グリーンラインなどの整備を進めるとともに、災害時に備えて緊急輸送道路ののり面※5対策を実施します。また、水道管路の耐震化を促進するため、水道事業体に対して県独自の補助を行うほか、路線バスなどの地域公共交通の維持・確保に取り組む市町村や公共交通事業者などを支援します。
※5 のり面…山地の掘削や盛り土などにより作られる人工的な斜面

  • 【継続事業】道路ネットワーク事業(令和6年度2月補正と合わせ) 569億3717万円
  • 【新規事業】水道管路耐震化促進事業補助金 1億7300万円
  • 【新規事業】地域公共交通「リ・デザイン」推進事業(令和6年度2月補正) 1億5000万円

未来を支える医療・福祉の充実

小児科医を目指す学生への医師修学資金の加算など、小児科医を確保するための総合的な対策を行うほか、君津医療圏における看護師確保のため、保健師等修学資金の貸付額を引き上げます。また、保健所の事務を集約して行う事務処理センターを設置します。

  • 【新規事業】小児診療対応医師確保総合対策事業 1670万円
  • 【継続事業】保健師等修学資金貸付事業 4億1005万円
  • 【新規事業】保健所の業務改善に向けた事務処理センター設置・運営事業 3億円

介護事業所の業務効率化のため、介護ロボットなどの導入に対する助成やモデル事業所の養成を行うとともに、介護支援専門員(ケアマネジャー)を確保するため研修受講料を助成します。また、私立幼稚園における医療的ケア児※6の受け入れ体制の整備を支援します。
※6 医療的ケア児…たん吸引などの医療的ケアが日常的に必要なこども

  • 【一部新規事業】介護事業所における業務改善支援事業(令和6年度2月補正と合わせ) 12億9400万円
  • 【新規事業】介護支援専門員研修受講料補助 1300万円
  • 【新規事業】私立幼稚園医療的ケア看護職員配置事業 2200万円

こどもの可能性を広げる千葉の確立

保護者の就労状況にかかわらず利用できる「こども誰でも通園制度」の実施に向けて、県独自の支援を行い施設整備を進めるほか、慢性的な疾病を抱える児童などを支援するための相談窓口を設置します。また、児童虐待防止対策を進めるため、引き続き職員の増員やICT※7を活用した業務改善などを進め、児童相談所の機能強化を図ります。
※7 ICT…パソコンやスマートフォンなどの情報通信機器を活用する技術

  • 【新規事業】保育環境整備促進事業 1900万円
  • 【一部新規事業】小児慢性特定疾病児童等自立支援事業 1296万円
  • 【一部新規事業】児童相談所の機能強化 57億4171万円

県独自の専科教員やICT※7を活用した授業を展開するための専門人材、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー※8の配置を拡充するほか、不登校児童生徒のオンライン授業の対象を中学生に加え小学4から6年生にまで拡大します。
※7 ICT…パソコンやスマートフォンなどの情報通信機器を活用する技術
※8 スクールソーシャルワーカー…福祉機関などと連携し、児童・生徒の問題解決に当たる専門職

  • 【継続事業】小学校専科非常勤講師等配置事業 5億3200万円
  • 【継続事業】学校DX 推進パートナー配置事業 4900万円
  • 【継続事業】スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの配置 11億4319万円
  • 【継続事業】不登校児童生徒の教育機会確保事業 567万円

教職員が業務に専念できる環境をつくり長時間勤務を改善するため、スクール・サポート・スタッフ※9などを新たに県立高校にも配置するとともに、県立学校などに対する外線電話にワンストップで対応する統一ダイヤルを設置します。また、避難所に指定されている県立学校の体育館に順次空調を整備します。
※9 スクール・サポート・スタッフ…授業準備や掲示物作成など、教員の業務を支援するスタッフ

  • 【継続事業】教員の多忙化対策の推進 17億2200万円
  • 【新規事業】学校問題解決サポート事業 6000万円
  • 【新規事業】県立学校体育館空調設備整備事業(令和6年度2月補正と合わせ) 4040万円

誰もがその人らしく生きる・分かり合える社会の実現

多様性が尊重される社会の実現に向けて、普及啓発を行うとともに、積極的・先進的な取り組みを行っている県内企業・団体などを表彰します。また、LGBTQ※10に関する相談窓口の対応時間を拡充し、SNSによる相談も受け付けます。
※10 LGBTQ…レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クイア(またはクエスチョニング)の頭文字を取った言葉で、性的少数者の総称

  • 【一部新規事業】多様性の尊重に関する普及啓発事業 1500万円
  • 【継続事業】LGBTQ に関する相談事業 1040万円

県内在住外国人の増加に対応するため、外国人労働者の帯同家族を対象に、日本語教育や生活オリエンテーション※11を行います。また、外国語による110番通報に迅速に対応するため、多言語コールセンターを設置します。
※11 生活オリエンテーション…在留資格や子育てなどの情報を提供・説明すること

  • 【一部新規事業】地域日本語教育等の推進 3720万円
  • 【新規事業】多言語コールセンター導入事業 200万円

独自の自然・文化を生かした魅力ある千葉の創造

県内への移住・定住を促すため、ポータルサイトの内容を充実させます。また、大阪・関西万博に「発酵」をテーマとして出展するなど、本県の魅力を県内外に広く発信します。

  • 【継続事業】移住・定住促進事業 4438万円
  • 【一部新規事業】 発酵を活用した千葉の魅力発信事業 1億3610万円

脱炭素化※12の取り組みを促進するため、家庭における住宅用省エネ設備の導入や、中小事業者の設備更新などを支援します。また、残土の不適正な埋め立てなどを防止するため、県内全域で衛星画像を活用して解析し、速やかな是正に取り組むほか、PFOS・PFOA※13による地下水汚染防止のために市町村が行う調査などを支援します。
※12 脱炭素化…二酸化炭素の排出量を削減すること
※13 PFOS・PFOA…有機フッ素化合物の一種で、環境汚染や健康への影響が懸念されている

  • 【継続事業】家庭向け脱炭素化促進事業 6億3600万円
  • 【継続事業】事業者向け脱炭素化促進事業 11億4000万円
  • 【継続事業】スペースパトロール(残土・再生土対策)事業 1億1750万円
  • 【継続事業】PFOS 及びPFOA に係る地下水汚染防止対策事業 2920万円

千葉県誕生150周年記念事業のレガシー(遺産)を未来に引き継いでいくため、県と市町村が連携した芸術祭の令和8年度開催に向けた準備を進めるほか、千葉県文化会館のリニューアルオープンを機に、県民参加型のコンサートを開きます。また、パラスポーツを普及させるため、コーディネーターを派遣し、市町村における相談窓口の設置を支援します。

  • 【新規事業】芸術祭開催事業 1億300万円
  • 【継続事業】千葉県文化会館リニューアルオープン事業 2000万円
  • 【一部新規事業】パラスポーツ振興事業 8500万円

暮らしを豊かにするデジタル技術の効果的な活用

学校徴収金事務のシステム化や各種手続きのオンライン・キャッシュレス化を拡大していくほか、県税事務所において、オンラインで税に関する相談ができるリモート窓口を試験的に導入します。

  • 【新規事業】県立学校会計クラウドの導入(令和7年度から8年度) 9800万円
  • 【新規事業】奨学のための給付金における電子申請の導入 3564万円
  • 【継続事業】県立学校の入試手続のオンライン・キャッシュレス化 8320万円
  • 【新規事業】県税事務所リモート窓口実証事業 200万円

道路、公園、上下水道、県立高校などを整備するため
県債を発行します

利率 国債の金利などを参考に決定
償還方法 満期一括
利払い 年2回
購入可能額 額面1万円から上限なし(1万円単位)
取扱窓口 銀行および証券会社の県内本支店
※取扱窓口は月により異なります。

令和7年度 千葉県債発行計画

種類 発行月
令和7年4月
発行月
令和7年5月
発行月
令和7年6月
発行月
令和7年7月
発行月
令和7年8月
発行月
令和7年9月
発行月
令和7年10月
発行月
令和7年11月
発行月
令和7年12月
発行月
令和8年1月
発行月
令和8年2月
発行月
令和8年3月
10年債 200億円 200億円 200億円 200億円
5年債 200億円 200億円

※発行月・額については、変更する場合があります。

5月の県債は5月12日(月曜日)から募集予定(利率は5月9日(金曜日)に公表)。ホームページでは発行条件や県債に関するQ&Aなどもご覧いただけます。

問い合わせ先 県財政課 電話番号 043-223-2074

HP 県債/千葉県

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所属課室:総合企画部報道広報課広報班

電話番号:043-223-2241

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